「戦闘員、派遣します!5 」アニメ化により読み返し 感想・ネタバレ

「戦闘員、派遣します!5 」アニメ化により読み返し 感想・ネタバレ

小学生のような下ネタあり、世の中の理不尽さあり、そこはかとなく漂う変態臭。

読んだ本のタイトル

#戦闘員派遣します  !5
著者: #暁なつめ 氏 イラスト: #カカオ・ランタン 氏

あらすじ・内容

キサラギの最高幹部(笑)リリスが魔王軍を蹂躙してから一週間。

王城に呼ばれた六号たちを待ち受けていたのは――魔王からの使者!?

後日、魔王城へ招かれた一行は、RPG定番イベントをこなし、ついに主の待つ謁見の間へ――

「よくぞここまで来た、愚かで勇敢な人間達よ。せめて眠るように逝かせてあげましょう!」

魔王はおっさんだと報告を受けていた六号。顔を真っ赤にしてお約束なセリフを叫ぶ、この謎の美少女は果たして誰なのか!?

そして、惑星に派遣されて以来の仇敵≪砂の王≫がアジトを急襲!

キサラギ戦闘員たちは誇りと共に、総攻撃を仕掛け――!?

異世界侵略コメディ第5巻! まさかの展開で魔王編、完!

(以上、Amazonより引用)

感想

キサラギの最高幹部(笑)リリスが魔王軍を蹂躙してから一週間。

たまたま攻撃した魔王城の結界を維持する塔への爆撃の範囲内に居た魔王を殺していたらしい。

まるで台風の時に田んぼを見に行ったお爺さんのように、、

例えが笑えね、、

そのせいで魔王は世代交代したのだが、、

彼等はキサラギに降伏した。

そして、当代魔王がキサラギで色々な雑用し、ついでに砂の王のモグラを、、

デストロイヤーさんの助けがあったとは言え、魔王パンチ(飛び蹴り)で退治して街の安全に貢献したのに、、、

当代魔王だからという理由で処刑される事になる。

それに不服な6号達は城下町で暴れて悪行ポイントを稼ぎまくって処刑を有耶無耶にする。

そして、キサラギに怪人ヘビ女が加入する。

アレ?
これ普通に良い話じゃね?

アニメ

PV

同シリーズ

戦闘員、派遣します!

小説版

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戦闘員、派遣します!5
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戦闘員、派遣します!6

その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録

プロローグ

秘密結社キサラギの本部で、アスタロトがリリスに指令中止を命じる場面が展開される。
リリスは簀巻きにされており、六号はリリスが脅されていると察して指令を無視し続行を決意する。
アスタロトはリリスが簀巻きにされている理由を説明しようとするが、六号は回線を遮断してしまう。
管制室ではリリスが簀巻きのままで勝ち誇る様子を見せ、自分の帰還に対する協力をアスタロトに求めるが、アスタロトは無言である。
その後、リリスはアスタロトに対し、状況の解決を急ぐよう訴え続けるが、アスタロトは黙って窓の外を見つめるのであった。

一章  死にたがりの女の子
(漫画 10巻)

秘密結社キサラギの本部でリリスが魔王城の防衛設備を爆撃し、その結果、リリスは地球に帰ることになる。
リリスの代わりに魔王城に侵攻する戦力が不足しており、交渉も進まない状況である。
その間、スノウは魔王に関する情報を収集し、リリスが魔王との交渉に利用することを提案するが、六号はスノウの提供した情報に不満を示し、報告書を無視する。
その後、スノウは六号に対して勇者と魔王の予言が達成されなかったことについて説明し、二人は予言の占い師が罷免されたことについて話し合う。
最終的には、スノウが魔王にシンパシーを感じていることが明らかにされる。

その日の夜、アリスと小隊の全員が酒場で集まっていた。
六号がスノウに食事をたくさん注文するよう命じるが、スノウは普段の六号の飲みっぷりを指摘して反発する。
グリムとロゼが現れ、二人がグレイス王国の軍を辞めてキサラギの戦闘員になることを発表する。
このニュースにスノウは驚きを隠せず、グリムとロゼが楽しそうにしているのを見て複雑な心境を抱く。
しかし、アリスと六号はスノウに対して、彼女をキサラギに引き抜く意向はないと語る。
それに対してスノウは自分の能力を誇り、自分もキサラギで働くことを希望するが、二人からは必要ないと断られる。
その後、食事が運ばれてきて、皆で楽しく飲食を続ける。

翌朝、アジト内の食堂で食事をしていると、スノウが顔を赤らめて挨拶し、昨夜の出来事を覚えている様子だった。
アリスが登場し、スノウが前夜泣きじゃくりながら「一人にするな」と訴えたことを話す。
アリスから、魔王軍からの使者が王城に来ていると聞かされる。
城では改修が進み、ティリスに侵入したために防御が強化されていたことが明らかになる。
スノウは、城の兵士に通されないため憤慨し、騒ぎを起こす。一方、アリスと六号はティリスと面会し、魔王軍の使者である夢魔族のカミュと交渉する。
カミュは魔王城に関する調査の許可を与え、直接魔王と交渉することを提案する。アリスがその提案を受け入れ、すぐにでも魔王城へ向かうことになる。

翌日、スノウはバギーの中で高笑いを上げ、前夜の出来事について喜んでいた。
彼はアリスと共に魔王城へ向かい、そこでカミュと合流した。
カミュは彼らを魔王城内で案内し、魔王との謁見を前に城の伝統的な言葉を告げた。
この言葉が攻撃的に聞こえたため、スノウはその意図を疑ったが、実際は古くからの形式であることが明らかになった。
一行は無事に魔王城の内部を進み、最終的に魔王が待つ部屋の扉に到着した。そこで彼らは魔王バイパーと対面する。
魔王は若く、彼らに勇気を認めながらも、その行動を愚かであると評した。

スノウの情報では魔王はおっさんだったが、実際には若い女性が現れた。
この少女、バイパーは耳まで赤くしているが、彼女が魔王であると自ら名乗った。
六号はこの魔王に対して、強気な態度で交渉を試み、戦争の継続か停戦かを問いただし、賠償金を要求した。
また、ロゼは自身の生い立ちについて質問したが、バイパーは知っていると応え、親しげな態度を示した。

その後、バイパーは地下施設への案内を申し出た。
しかし、スノウは彼女の情報が間違っていたことに驚いていた。
バイパーが魔王ミールミールの娘であり、最近彼女に代替わりしたことが明らかになった。
この展開に六号とアリスは困惑し、状況を理解しようとした。

また、ハイネが使者でないことも判明し、彼が地下牢に囚われていることが示された。

バイパーに案内された地下施設で、ロゼが見覚えのある場所に入っていく様子を見た六号たちは、その場を訪れた理由を思い出す。
そこでハイネが牢獄にいるのを見つけ、彼女に鉄格子越しにからかいの言葉を投げかける。
ハイネは魔導石を取り上げられており、炎を使うことができない状況だった。
六号は食べ物をちらつかせながらハイネを挑発し、バイパーはハイネをかばおうとするが、六号はそれを無視し続ける。
その後、ハイネは自身が魔王の代替わりの原因となった爆撃作戦に関与したことで罪に問われていることを明かす。

ハイネが国を滅ぼす手引きをしたとして裁かれる中、バイパーは彼女の処刑を免れさせるために、キサラギにハイネを渡す提案を受け入れる。
バイパーはハイネが自分の下で働くことを許し、彼女の有能さを評価しつつ、これ以上戦争が継続すれば魔族は滅びるだろうと述べ、魔王軍の全面降伏を宣言する。

さらに、全てが終わった後には自らが処刑されることを望むと宣言する。

【中間報告】

六号から最高幹部に宛てた報告書では、リリスが以前モニター越しに簀巻きにされていた状態から現在どうなっているかを尋ねている。
その後、魔王がリリスによる爆撃作戦で偶然死亡したこと、これにより新入り戦闘員のロゼの出生の秘密が明らかにならなくなったことを述べている。
また、炎のハイネがその責任を取り、隷属刑に処されたことを報告している。
六号はリリスの行動による混乱に言及しつつ、彼女への厳しい処罰を提案している。
最後に、事態の解決がまだ先になることと、事件により女性が増えたことに対する感謝の意を伝えている。

二章  いつも大体上司のせい
(漫画 10巻
漫画 11巻56話)

魔王の城から帰った翌日、ハイネとともに街の建設予定地を訪れる。
土木工事や建設に従事する戦闘員たちを見て、ハイネは驚愕し、その進行速度に唖然とする。
特殊建材の使用により、建物が次々と完成していく様子に戦闘員たちは満足げな表情を見せる。
地球の現代科学を駆使して未開の星を支配しようとする計画が進行中である。
その中で、ハイネがその場のトップであることに疑問を呈するが、他の戦闘員たちは互いに口論を始める。
喧嘩が激化し、ハイネを連れた主人公は居住区へと向かい、そこで魔王が書類に埋もれているのを発見する。

魔王城の地下施設でバイパーが処刑の申し出をし、牢の中のハイネが落胆する。
バイパーは魔族を連れて同盟国のトリスへ向かうよう侍女のカミュに命じていた。
トリスへの受け入れが拒否された場合、他の提案として、大森林に街を建設している事業に労働力として加わることを提案する。
アリスとの会話で、人類の移民は未知の病気のリスクを考慮し延期されているが、魔王軍からの提案には理解を示す。
バイパーは自己犠牲をもって魔族の安全を確保しようとし、その姿勢にハイネも身を捧げる意向を示す。
アリスは交渉を担当し、バイパーとハイネの処遇を決定するために秘密結社キサラギへの一時的な収容を決定する。

鍵の開け方が分からなかったグリムが泣きながら窓を叩いているところから物語は始まる。
アジトに戻ったバイパーは自主的に仕事を始め、彼女の処遇が決まるまでの間、建設予定地への資材割り振りや人員配置などの仕事を担当していた。六号はバイパーを呼び止め、何か問題があれば助けを求めるように言う。
ハイネとの交流の中で、バイパーが仕事をしている様子を見ていた六号は、バイパーに対して「バイパーちゃん」と呼びかけるが、これにハイネは強く反応し、バイパーは六号との間で柔軟に対応していた。
アリスが現れ、バイパーに追加の仕事を持ってくるが、六号とハイネは彼女の仕事の邪魔になっていた。
最終的にアリスは六号とハイネを別の場所に連れて行き、バイパーは書類仕事に戻った。

ハイネとバイパーがアジトに来てから数日が経ち、バイパーは書類処理能力が認められ、専用の執務室で仕事に励んでいる。
六号はソファーでゲームをしており、謎解きに詰まるとバイパーに助けを求めるが、バイパーの解答が誤っていたためにゲームで失敗する。
その後、ロゼがアリスの指示で遊び相手として執務室に訪れる。
ロゼはバイパーの部屋にいると落ち着くと言い、穀潰しが二人に増えた。
バイパーと六号はゲームを続け、アリスが交渉についての続報を持ってくるが、グレイス王国との交渉は進展していない。
ティリスが敵対してきた魔族を受け入れることに難色を示しているためだ。
突然の戦闘員集合の放送があり、六号は急いで部屋から出る。

アジトの外で、砂の王と呼ばれる巨大なモグラが現れた。
周囲の戦闘員たちが重機で対峙している中、アリスは六号に参戦を促すが、生身で近づくのを六号はためらう。
デストロイヤーという最大戦力が充電中で使用できないため、六号とアリスは困惑する。
その時、トラ男が怪人として戦闘に参加し、砂の王の注意を引く。
砂の王が遠距離攻撃を始めたため、六号とトラ男はその攻撃をかわしつつ他の戦闘員と共に戦う。
結局、六号が催涙弾を使用して砂の王を激怒させ、暴れさせてしまう。
砂の王は再び地中に潜り込み、その場から逃げ去った。

砂の王という巨大モグラがアジトを襲った後、バイパーとロゼが現場に到着する。
二人は遅れてきた理由として、ロゼがお菓子を喉に詰まらせてしまったためだと説明する。
砂の王が去った後、六号を含む戦闘員たちは瓦礫の清掃を始め、バイパーもそれに加わる。
そこで、バイパーが持つ治癒の魔法を見た戦闘員たちは魔法に興奮し、さまざまな修理をバイパーに依頼する。
その中で、森の王と砂の王が互いに縄張り争いをしていたことが明らかになり、森の王の死が砂の王の行動に影響を与えている可能性が浮上する。
バイパーは森の王がいなくなったことで砂の王が再び現れる可能性があると示唆し、これに関する報告をアリスが全員に伝えるよう要求する。

【中間報告】

最高幹部の現在の過ごし方が気にかかる中、リリスが巨大モグラ「砂の王」の襲撃の原因となったとされ、これにより「森の王」と呼ばれる巨大トカゲを倒したことで、互いにけん制していたパワーバランスが崩れたことが明らかになる。
この影響でグレイス王国への侵攻の可能性が高まっている。
アジトも砂の王に襲われたため、魔王軍とグレイス王国の交渉およびロゼの出生調査は一時中断され、砂の王撃退作戦が実施されることになる。
現地戦闘員と怪人たちはリリスに何らかの制裁を求めており、リリスが少しでも悪いと感じるならば携帯ゲーム機用のソフトを送るよう伝えるよう戦闘員六号が報告している。

三章  趣味はゲームの謎解きです
(漫画 11巻57話、58話、59話、60話)

夕陽が辺りを染める頃、バイパーは執務室で仕事に励み、一方でソファーに寝そべり携帯ゲームで遊ぶ俺の日常が続いていた。
バイパーの執務室には他にもグリムとロゼがおり、四人が集まっている。
ある日、バイパーはアリスからの方針に基づいて保育施設への予算配分を高く設定し、その理由を「子供は国の宝であり、将来的には街の発展に必要不可欠だから」と説明していた。
しかし、グリムは独身者としてこの予算配分に強く反対し、激しい言葉で異議を唱えた。
その後、ゲームに苦戦する俺にバイパーが謎解きのアドバイスをしていると、アジトが砂の王に襲撃される事件が発生。
戦闘員として俺はアリスの安全を確保する役割を担いながら、戦闘の指示に従う。
しかし、モリが砂の王に効かないため、俺は戦闘服の安全装置を解除することにした。

夕暮れ時、バイパーは執務室で仕事をし、同僚であるロゼとグリムは彼女の横で異なる活動をしていた。
バイパーはアリスから自治権に関する部分的な権限を委任されており、特に保育施設への予算配分を優先していた。
これに対し、グリムは子供がいない家庭への配慮を求めて強く抗議した。
一方、六号は携帯ゲーム機で遊びながら、バイパーに謎解きのアドバイスを求めていた。
アリスはゲームのプレイデータを解析していたため、新たなアドバイスを求めることに。
ゲームの進行中に出現した扉とバナナの謎を、バイパーが解決策を提案する場面もあった。

これらの日常的な交流が展開されている中、アリスのアナウンスにより、アジトが再びモグラに襲撃されたことが告げられる。

その後、バイパーとグリムはモグラ撃退に貢献し、その過程でグリムは自身の魔法能力を駆使してモグラを攻撃した。
最終的に、六号が音響爆雷をモグラに投げ付けることで、一時的に状況を収束させることに成功する。

砂の王を何とか追い払った後、キサラギが経営する社員食堂でビールを飲みながらのんびりとする一行であったが、連日の襲撃に疲弊している様子が伺えた。
食堂ではビールが飲み放題であり、戦闘員には食事に関する配慮がなされていた。
バイパーは常連であり、幸せそうに食事をしていたが、グリムは今回の戦闘で重傷を負い、回復が見込めない状況であった。
そのため、彼女の不在は感じられるものの、その活躍を称えて高級レストランに招待する計画もあったが、アリスからの命令でアジトに留まることとなった。その夜は、同僚たちと共に敗者の気分で酒を飲むことにした。
同僚たちは、ビアンカ(ゲイバー勤務のダンディー)という人物を紹介するという前の約束を持ち出し、バイパーに親しげに酌を求めた。

バイパーはその場の空気を読み、戸惑いながらも応じようとしたが、他の戦闘員からは状況についていろいろと質問が出た。
結局、バイパーは事態を和らげようと努めたが、上手くいかないまま騒動は終わった。
その後、バイパーのファッションについて話が出た際、彼女は魔王パンチを使うと袖が消し飛ぶため、利き腕側の袖を外していると説明した。
この一連のやりとりで、戦闘員たちはバイパーに対する見方を少し変えたが、基本的には彼女の周りの誤解は解けず、平穏な夜は戻らなかった。

翌朝、街の入り口でバイパーと共に魔族領の住人を待つ六号。
前夜、同僚達に土産を贈り、今日は上機嫌であった。
昨夜の一件でバイパーが謝罪し、六号は新しいゲームソフトを手に入れたことを喜んでいた。
その時、魔族の少女カミュが現れ、バイパーに安否を確認し、魔族領の住民がトリスに受け入れられなかったことを伝えた。
手渡された書簡には、魔王軍が降伏し、魔族の国がなくなったため、トリスとの同盟も解消されたと書かれていた。

その後、バイパーは六号に感謝を表し、恩返しについて話をするが、六号は共にゲームで遊ぶことを提案した。
さらに、ラッセルが現れ、バイパーの呼び名についてカミュとやり取りがあり、バイパーが「バイパーちゃん」呼びに気を使っていたことが明らかになった。
その夜、アリスの手配で魔族の住民に対し炊き出しが行われた。
ラッセルはメイド服でシチューを配り、魔族達に好評であった。
一方、六号はバイパーの変わりようをラッセルに尋ね、ラッセルは魔王の性格との矛盾について語った。
バイパーは、今後も魔族の住民たちに協力する意向を示し、ラッセルも魔王軍が解散した今、自由に生きることを勧められた。

翌日、魔族領の住人を受け入れたことでアジト街に活気が生まれていた。
まだテントが主な住居で、食料などの生活必需品も不足していたが、住民たちは安堵していた。
魔族の子供たちがデストロイヤーに興味を示し、ロゼも子供たちに囲まれていた。
魔族領からの避難民たちは、比較的安全で資源が豊富なこの新しい環境に感謝している様子だった。

その中で、バイパーは六号に深く感謝の意を表し、アリスは城に向かうようにと六号を呼び出した。
バイパーは、魔族を受け入れたことに感謝していると述べ、デストロイヤーの周りで子供たちを見守っていた。
アジト街では、魔族の人々が多様な背景を持ちながらも互いに協力し、新しい生活を始めている様子が描かれている。
バイパーと六号の間には、この新しい環境での彼らの役割と貢献に対する理解と感謝の念が強く感じられた。

アジトへの帰り道、六号とスノウは互いにアリスへの訴え合いを行っていた。
争いの詳細はどうでもよく、アリスは彼らに明日までに仲直りするよう命じた。
その背景には、ティリスとの交渉が成功し、魔族を街に住まわせることが許可されたためである。しかし、その許可には条件が付いており、大魔獣「砂の王」を倒すことが求められた。
これはグレイス王国が次に狙われるのを防ぐためである。
スノウと六号はこの突然の責任に驚き、砂の王を倒す重大な任務を背負うことになった。
アリスはスノウもこの任務に参加することを告げると、スノウは驚愕した。

【中間報告】

リリスの部下である戦闘員六号が報告している。彼らが開発中の街は、モグラという非常に強力な敵に襲われる状況にある。
このモグラは、以前リリスが倒した森の王とは比べ物にならないほどの強さを持ち、銃や槍のような通常の武器が効かない。
特に困難なのは、モグラがピンチになると地中に逃げるため、音響爆雷を使っても効果がないことである。
そのため、六号はリリスに対して、対巨大ロボット用の戦略地雷、ヒーロー捕獲用のワイヤーネット、その他の強力な武器の提供を要請している。
また、彼は何者かによって壊されたフィギュアと娯楽室のゲーム機の修理も求めており、これらの破損が自身の責任にされていることに困惑している。

四章   VS砂の王!
(漫画 11巻 60巻
漫画 12巻 61話)

グレイス王国との交渉がまとまった。
具体的な内容は以下の通りである。
第一に、グレイス王国は魔族領を賠償金代わりに領有し、住民に対する奴隷化や虐待を行わない。
第二に、王国は魔族のアジト街への移住を認める。
第三に、現在砂漠と化している魔族領は無価値であるため、キサラギはその原因である砂の王の駆除を行う。
第四に、砂の王の駆除が成功すれば、魔族領は自然と緑化され、これをもってグレイス王国への賠償が完了する。
第五に、魔王軍の幹部や兵士はキサラギの傘下に入り、住民はアジト街が受け入れる。

この協定に基づき、もし砂の王の討伐が不可能と判断される場合、魔族は送還され、条約は破棄されることとなり、グレイス王国と魔王軍の戦争が再開される。

砂の王との戦いで、戦闘員ロゼが砂の王に炎を吹きかけるも効果がなく、砂の王はロゼに土をかけ反撃した。
その際、ロゼは傷を負い、戦闘不能に陥った。
砂の王は鋭い感覚を持っており、物音がする方向に攻撃を仕掛けていた。
戦闘員たちは砂の王の注意を引くために大声でやり取りし、魔族の避難を助けていた。
その間に、戦闘員六号は砂の王に攻撃を受けつつも逃げ帰ってきたが、アリスによって再度戦場に送り出された。
バイパーが砂の王に攻撃を加える勇気を見せ、砂の王は最終的に大穴に逃げ込んで行った。

砂の王が逃走し、戦闘員の治療後、バイパーが無計画な行動を起こしたために叱責された。
アリスは戦闘員達に、砂の王対策として、全員がモリを持って突撃する作戦を説明した。
この作戦で予想される戦闘員の被害は三人程度と算定されたが、戦闘員たちはその作戦に反発し、自分たちにもっと安全な方法を要求した。
議論が紛糾し、戦闘員たちとアリスはそれぞれの立場から作戦の実行を巡って意見が分かれた。
最終的にはアリスが戦闘員六号に最初に攻撃を仕掛けるよう指示した。

ハイネはドラゴンの魔導石を使用して、火力が増した発電所で炎を生み出していた。

その熱さにより、アジト街の気温が上昇するほどであった。
スノウは、露出の多い服装について、女型戦闘員が敵に捕らえられる際の生存率を上げるためと説明した。
その後、ハイネとスノウは言い争いを展開し、スノウがバイパーにチクると脅迫した。

翌日、ハイネはアリスから小遣いを止められたことに抗議するために再び発電所を訪れた。
バイパーがハイネを慰めるためにアイスを持って来たが、スノウがハイネの尻を見世物にして見物料を取り始めたため、場はさらに混乱した。
スノウはハイネの尻で稼いだ金を戦争被害者への補償に充てると主張し、ハイネはそれに憤った。

最終的に、デストロイヤーさんの充電が満タンになったことで、ハイネは発電作業を続ける意欲を見せていた。
バイパーとハイネのやり取りは、未だにハイネがアジト街の人々と複雑な関係にあることを示している。

【中間報告】

アジト街の拡張が順調に進んでいる。浄水施設と火力発電所が建設され、住民の生活が向上している。
デストロイヤーの充電が完了し、明日には砂の王の討伐に向かう予定である。
また、ハイネ基金が設立され、戦争被害者への支援が行われることになったが、スノウ基金は集金状況が芳しくない。
ゲームに関しては、リリスに続編の要望を伝えつつ、フェルマーの定理を使った謎解きが難しすぎるとの不満も示している。
バイパーは解答に苦労し、アリスに簡単に解かれたことで落ち込んでいる。砂の王討伐の結果は後日報告される予定だ。

最終章  悪党共の生誕祭
(漫画 12巻 62話、63話、64話、65話、66話)

デストロイヤーの巨体が荒野に異彩を放ち、その場所が砂の王との戦闘予定地である。
荒野にはワイヤートラップが設置され、アリスが調合した餌が置かれている。
ロゼがその餌に興味を示し、バイパーがカロリーゼットを提供する。戦闘が始まる前、アリスは餌の誘惑によってトラ男が捕まる様子を確認する。

戦闘計画において、砂の王が穴を掘って現れた場合、戦闘員は瞬乾コンクリートを穴に流し込む任務が与えられる。
スノウは適当な役割を求め、全体の監視とピンチに陥った場所の援助を行うことにする。
アリスは戦闘員の自由な行動を許可し、場合によって予想外の戦果を期待する。
その中で、戦闘員たちはお互いを煽りながら戦闘の準備を進め、砂の王が突然現れる瞬間を迎える。

アリスが地面に下ろされ「作戦開始!」と叫ぶ。彼女と共に砂の王から距離を取りつつ、警戒を続ける。
砂の王は餌に夢中であり、周囲の声に気づかない様子である。
トラ男はワイヤートラップに苦しんでいるが、アリスは彼を見捨て、デストロイヤーの下へ駆け出す。
バイパーがトラ男の救助に向かい、ワイヤーを解除する。
突然の攻撃に、バイパーは「魔王パンチ」で応戦し、砂の王を退ける。
トラ男が自力でワイヤーから脱出し、砂の王はトラップを回避するが、トラップにかからない様子である。

戦闘員たちは、砂の王が掘った穴に瞬乾コンクリートを注ぎ始める。砂の王が逃走を図るが、トラ男とハイネが阻止する。
その間に、ロゼは砂の王に電撃を放ち、砂の王を一時的に麻痺させる。
トラ男とハイネは砂の王を後退させるが、砂の王は強靭な前足での攻撃を仕掛ける。

最終的にアリスの声が聞こえ、巨大多脚型戦闘車両デストロイヤーが砂の王の前に立ちはだかる。
砂の王の逃げ道は完全に塞がれ、戦闘はクライマックスを迎える。
デストロイヤーと砂の王が激しく対峙し、科学の力をもって怪獣退治を行う。

帰還後、最功労者であるデストロイヤーを洗うことにした。
アリスはデストロイヤーの機体を撫でながら満足げである。
デストロイヤーは、砂の王との激闘の末にこれを打ち倒し、魔族や近隣諸国からの脅威を除去した。
アリスはデストロイヤーへの修理を申し出るが、ハイネはデストロイヤーに感謝の意を表しており、デストロイヤーの電力はハイネの炎から得たものだとアリスが嘘を教える。
ハイネはこれを信じ、発電所での労働を続ける意志を示す。
パーティーの準備が整い、バイパーが参加を促す。
アリス、ハイネ、バイパーはデストロイヤーを清掃した後、祝勝パーティーへと向かう。
バイパーは感謝の言葉を述べ、ゲームを借りる約束をするが、彼女の言葉は何となく最後の別れを予感させるものであった。
翌日、砂の王の討伐を祝いながら、魔王の処刑が発表される。

執務室でソファーに毛布を纏ったロゼが落ち着くように言う。
昨夜、アリスとバイパーはグレイス王国の王城に向かい、今朝になって砂の王の討伐祭の開催と魔王の処刑が公表された。
ハイネは発電所で一心不乱に発電しており、バイパーは自分が処刑されることを初めから承知しており、戦争の責任を取るつもりだった。
食堂での緊急会議でトラ男が、バイパーの処刑に反対し、キサラギの関係者全員が賛同する。
しかし、アリスが戻り、バイパーの処刑は砂の王討伐の条件の一部であり、彼女自身がそれを望んでいたため、他の者が介入する話ではないと説明する。
アリスはバイパーがいれば仕事が楽になることを認めつつも、キサラギのために戦争の終結の犠牲となることを受け入れる。
バイパーの処刑には反対の意見もあったが、組織の命令系統を遵守する必要がある。

バイパーの処刑が祭りの最後のイベントとして街の広場で行われる予定である。
祭りを見物のためと称し、変装してグレイスの街に入った一行は、城への潜入を計画する。
特に、最近城の牢から放免されたばかりの戦闘員十号が潜入に同行することになる。
十号は、以前勝手にティリス姫の浴室を使用し、そのせいで城が改装された経緯があるが、潜入経験は豊富である。
潜入計画は、十号がメイド服を着て城に堂々と入るもので、彼は光学迷彩を使用して六号に姿を隠させる。
門番は十号の珍妙な姿に戸惑いつつも、彼を通過させる。

城内で、ティリスとスノウが待ち構えており、十号と俺は地下牢へと進むことになる。

バイパーの処刑が行われる夜、彼女は城の地下牢で正座してゲームをしていた。
そこに六号が忍び込み、光学迷彩を使用して姿を隠しながら彼女と交流する。
バイパーは、自分の処刑が近いにもかかわらず、六号との交流を楽しんでいた。六号はバイパーを救出しようと決心し、彼女に反論を許さない。
ティリスと他の騎士たちが立ちはだかるが、六号は彼女を助け出す意志を固く持っている。
バイパーが六号の行動に抵抗するが、彼は進む決心を固めており、二人は地下牢からの脱出を試みる。

ゲーム機を抱えたバイパーが六号に付いて行く。
バイパーは六号とゲーム攻略後にグレイス王国に自らを引き渡すよう求める。
城を抜け出す際、ティリスは六号に条約を守るよう説得しようとするが、六号は光学迷彩を使い隠れながらバイパーと脱出を試みる。
一方、城の外で十号が騎士と戦い、その隙を突いて脱出を図る六号。

しかし、正門は鍵がかかっており開かないため、計画は困難を極める。
その中でバイパーは自らの意志で行動を起こし、六号を助けようとする。

城から脱出した六号は、バイパーと共にグレイスの街を駆け抜ける。
街では六号が撒いたミピョコピョコの卵が孵化し、小規模な爆発を引き起こしている。
バイパーはそれが自分の魔族による行動ではないことを理解し、自ら処刑されるべきだと考えるが、六号は彼女を説得しようとする。
その途中で負傷者を発見し、バイパーが助けを試みるも、グリムが現れ、状況を複雑にする。
六号とバイパーは追っ手の騎士たちとの間で追走劇を繰り広げ、一時はグリムによって足止めされるが、最終的には広場で待ち構える兵士たちに囲まれる。
バイパーは脱出後にスッキリした心情を六号に伝え、彼女の人間性を評価しながら、次の行動に移る。

騒動から一週間後、バイパーの壮絶な最期を目の当たりにし、六号は休暇を過ごしていたが、ただボーッとする日々を送っている。
その間、アリスの助けにより戦争が終結し、バイパーの死が何らかの必要性があったことを理解しつつある。
ハイネと共に謎解きゲームに挑むも進展はなく、二人は無力感を感じている。
その時、アリスからアジト広場に集合するように通達があり、六号は本部から要請した怪人が来ることを思い出す。
広場で、想定していたパンダ男さんやコアラ男さんではなく、全身スーツにフルフェイスヘルメットを着用した女性型の怪人が登場し、怪人ヘビ女として自己紹介する。
彼女は事務作業が得意で、趣味はゲームの謎解きだと述べ、視線を六号に向けながら優しげに語る。

エピローグ
(漫画 12巻 66話)

新幹部が派遣された翌日、魔族領の住民に住居と仕事が提供され、アジト街には活気が戻り始めていた。
アリスは街の広場で戦闘員に取り囲まれ、彼らからの質問に答えていたが、彼らはアリスの功績を讃えつつも、やや無礼な態度を取っていた。
アリスは戦闘員たちの発言に苛立ち、機密保持のため自爆すると脅してしまう。
これにより戦闘員たちは慌てて彼女をなだめ始めた。

一方、執務室では、バイパーと六号がゲームに没頭していた。
バイパーはゲームの質問に答えながら、書類整理も並行して行っていた。
その際、スノウが突然執務室に入り、六号にティリスからの叱責を受けたことを告げ、キサラギでの雇用を懇願する。
六号はスノウの提案に対して条件を提示し、スノウはその場でヘビ女に直接頼むことにする。

最後に、アリスからの緊急アナウンスがあり、戦争中の隣国トリスが消滅したとの報告があり、関係者は至急会議室に集まるように指示される。
この事態により、アジトの雰囲気は一変する。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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