どんな本?
『この素晴らしい世界に祝福を!』は、暁なつめ 氏による日本のライトノベルで、イラストは三嶋くろね 氏が担当。
ゲームをこよなく愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)の人生は、
INTRODUCTION(アニメ この素晴らしい世界に祝福を!)
交通事故(!?)によりあっけなく幕を閉じた……はずだった。
だが、目を覚ますと女神を名乗る美少女・アクアは告げる。
「ねぇ、ちょっといい話があるんだけど。異世界に行かない?
1つだけあなたの好きなものを持って行っていいわよ」
「……じゃあ、あんたで」
RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!
……と舞い上がったのも束の間、異世界に転生したカズマの目下緊急の難問は、
なんと生活費の工面だった!
さらに、トラブルメーカーの駄女神・アクア、
中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、
妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、
能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになって、カズマの受難は続く。
そして、そんなある日、カズマ達パーティはついに魔王軍に目をつけられてしまい―――!?
平凡な冒険者・カズマが過ごす異世界ライフの明日はどっち!?。
この作品は、異世界転生、ファンタジー、コメディといったジャンルに分類され、2012年から2020年までの間に全20巻(本編17巻+短編集3巻)が刊行された。
また、このライトノベルはアニメ化もされており、2023年4月より第三期が放送される。
この作品は、平凡な冒険者カズマが過ごす異世界ライフを描いている。
読んだ本のタイトル
この素晴らしい世界に祝福を! 2 中二病でも魔女がしたい!
著者: 暁なつめ 氏
イラスト: 三嶋くろね 氏
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あらすじ・内容
「小説家になろう」で話題沸騰の異世界コメディ、第2巻が早くも登場!
「……金が欲しいっ!」もうすぐ迫る冬に馬小屋暮らしは辛すぎる。生活拠点の確保が急務だ。そんなカズマに「屋敷に住み込みで悪霊退治をして欲しい」と願ってもないチャンスが訪れるが……!?
この素晴らしい世界に祝福を! 2 中二病でも魔女がしたい!
感想
“このすば”は異世界での生活を送るカズマとその仲間たちの冒険を描いた物語である。
冒頭いきなり、カズマが女神エリスによって再び死後の世界に呼ばれる場面から始まる。
エリスはカズマに再び異世界で生き返る機会を与える。
カズマは異世界での生活を振り返り、そこでの友人や冒険に対する愛着を感じていた事に気が付く。
カズマはアクアの魔法で生き返り、再び異世界での日常が始まる。
しかし、彼らの生活は決して平穏ではない。
前巻のアクアが作った借金の返済、冬将軍との戦い、パーティーの入れ替え、心優しいリッチのウィズの登場、サキュバスと街の男達の奇妙な関係、そして街を脅かす機動要塞デストロイヤーとの対決など、様々な事件が彼らを待ち受けていた。
冬将軍との戦いでは、カズマは命を落とすが、エリスとの出会いを通じて異世界への愛着を改めて認識する。
サキュバスとの出来事では、カズマがダクネスとのちょっとエッチな展開に巻き込まれる。
これはカズマの勘違いによる強引さが光った出来事であった。
(刺されたら良いと思う)
一方、デストロイヤーとの対決では、カズマと仲間たちは街の冒険者全員と協力し、巨大な敵に立ち向かう。
この戦いでは、めぐみんの大活躍があり、ウィズも重要な役割を果たす。
戦いの最中、カズマたちはデストロイヤーを制作した研究者の遺骨を発見し、彼の遺した手記からデストロイヤーが作られた背景を知る。
最終的に、デストロイヤーを停止させるため、カズマたちは協力して燃料を抜き取り、街に迫る危機を回避する。
この勝利により、カズマたちは街の英雄となり、新たな居場所を手に入れる。
物語の終わりには、カズマが国家転覆罪の容疑で呼び出されるという新たな問題が浮上する。
この展開は次の冒険への伏線となり、カズマたちの異世界での生活はまだまだ続くことを示している。
獄中生活かな?
この物語は、カズマたちのドタバタとした日常を描きながらも、彼らが直面する様々な困難を乗り越えていく様子を描いている。
カズマたちの成長と冒険を通じて、異世界で生きる意味を見出し、共感と笑いを得ることができた。
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備忘録
プロローグ
佐藤和真が目を開けると、ローマ時代の神殿のような場所にいた。
そこで、彼はエリスと名乗る女神から自分が死んだことを告げられる。
エリスは儚げな美しさを持つ女性で、佐藤より年下に見える。
彼女の青い瞳が佐藤を哀しげに見つめていた。
この状況は、佐藤が異世界へ行くきっかけとなった女神に会った時と似ている。
佐藤は自分が再び死んだことを自覚し、そして気づく。以前は嫌いだと思っていたあの世界のことが、実は気に入っていたことを。
第一章
カズマは金を切実に求め、アクアは贅沢を望む中、カズマはアクアが作った借金により報酬が減っていることに苦悩している。
アクアは自分の活躍を強調し、誰もが自分を称えるべきだと主張するが、カズマはアクアの借金返済の責任を彼女に押し付けようとする。
ダクネスとめぐみんも加わり、ギルドでは魔王の幹部を撃退した報酬で冒険者たちが宴を楽しんでいる。
カズマはギルドの掲示板で仕事を探し、雪精討伐のクエストに目をつける。
雪精は人に危害を加えるモンスターではないが、討伐すると春が早く来るとされる。
ダクネスは雪精討伐に意欲的で、アクアも準備を始め、彼らは雪精討伐に出発する。
街の外れにある雪で覆われた平原にて、カズマたちは雪精を討伐する。
雪精は攻撃してこないが、討伐すると春が早く来るため、報酬が高い。
アクアは雪精を捕獲して冷蔵庫を作ろうと考え、ダクネスは鎧を着ておらず、寒そうな格好で参加する。
討伐作業は順調に進み、カズマたちは雪精を数匹討伐するが、その最中に突然、冬将軍が現れる。
冬将軍の登場により、なぜ冒険者たちが冬になるとクエストを避けるのかが明らかになり、カズマたちは冬将軍との戦いに挑むことになる。
★
カズマが目を覚ますと、自分がローマ時代の神殿のような場所にいることに気づく。
彼の前にいるエリスと名乗る女神は、彼に死後の世界へようこそと告げる。
彼女は美しく、どこか儚げな雰囲気を持っているが、カズマは彼女の言葉によって自分が死んだことを理解する。
以前異世界への旅のきっかけを作った女神に会った時のことを思い出し、自分の死を受け入れる。
彼は以前嫌っていた世界を、実は気に入っていたことに気づき、その事実に感動する。
カズマは、自分が冬将軍に殺されたことを思い出し、女神エリスの前で涙を流す。
彼は、死後の世界でエリスによって迎えられ、自分の人生が終わったことを告げられる。
エリスはカズマに対し、次は平和な日本で裕福な家庭に生まれるように転生させることを提案する。
しかし、カズマはアクアからの声を聞き、リザレクション魔法によって生き返ることができると知る。
エリスは当初、天界の規定により蘇生が不可能だと主張するが、アクアの抗議により特例で蘇生を許可する。
最終的にカズマはエリスから現世への門を開けられ、生き返ることになる。
この一連の出来事は内緒にするようエリスから言われる。
★
カズマは目を覚まし、めぐみん、ダクネス、アクアに囲まれていたことに気づく。
彼は冬将軍に殺された後、アクアの魔法で生き返った。
アクアによると、カズマは首を切り落とされ、治療は簡単だったが、まだ血が足りないため、激しい運動は厳禁とのこと。
彼らは冬将軍の討伐について話し合い、賞金が二億エリスあることを知るが、爆裂魔法での討伐は不可能であることがわかる。
アクアは雪精を捕まえ、それを使って夏にかき氷を作る計画を立てていた。
彼らは報酬を受け取り、その日は早めに休むことに決める。
カズマは自身の借金と比べると稼ぎが少ない現実に直面しながら、エリスのことを思い出していた。
彼はエリスに初めて恋愛対象としての感情を抱き、彼女の清楚な姿を思い出しながら宿に入る。
数日後、カズマがギルドで簡単な仕事を探していたところ、ある戦士風の男に挑発される。
男はカズマが最弱職であることや、上級職の仲間を引き連れてハーレムを気取っていると皮肉る。
ギルド内での男の言葉に周囲は爆笑し、カズマは怒りを抑えていたが、最後に男が「代わってくれ」と言ったのに反応し、大声で応じる。
この行動によりギルドが静まり返り、カズマは男の挑発に対して激怒し、自分の仲間を「いい女」と呼ぶ男に対し、どこにそんな女がいるのかと怒鳴り返す。
カズマの反撃に、仲間たちも自分たちを指して驚き、カズマはさらに男に詰め寄る。
そんな中、アクアがおずおずと声をかけるが、カズマは気にせず、男をさらに詰問する。
最終的に男は謝罪し、自分たちのパーティーと一日だけ交換することを提案する。カズマはその提案を受け入れ、男たちとのパーティー交換が決定する。
カズマは絡んできた男たちとパーティーを交換し、新たな仲間としてテイラー(クルセイダー)、リーン(ウィザード)、キース(アーチャー)と共にゴブリン討伐のクエストに参加することになった。
彼らはカズマが普段上級職のパーティーのリーダーをしていることに驚くが、彼らの荷物持ちとして参加することに。
クエスト途中でカズマの敵感知スキルが「初心者殺し」と呼ばれる危険なモンスターを感知し、一行は潜伏スキルでその場をやり過ごす。
このモンスターはゴブリンなど弱いモンスターをエサにして冒険者をおびき寄せる狡猾な存在であることが判明し、一同は警戒しながらも目的地へと進む。
リーンたちはカズマのスキルに頼る姿勢を見せつつも、それを素直には認めない様子を見せる。
カズマたちは、テイラーの案内でゴブリンが目撃された地点に到着する。
敵感知スキルで多数のゴブリンの存在を察知し、慎重に進むが、テイラーとキースが突撃してしまう。
角を曲がると、30匹以上のゴブリンが待ち構えていた。
数の多さに驚きつつも、テイラーが戦いを決意し、リーンとキースが支援の準備をする。
ゴブリンが攻撃を開始する中、カズマは風の魔法で矢を逸らし、水を生成後、凍結させてゴブリンの動きを封じることに成功。
優位な地形を利用して、一同はテンション高くゴブリン討伐に挑む。
ゴブリンの群れを討伐した後、カズマたちは帰り道で戦闘の回顧に花を咲かせていた。
その中で、カズマが最弱職とされる冒険者でありながら戦闘で最も活躍したことが話題となり、彼の技術に対する認識が改められる。
カズマが初級魔法を駆使して戦闘を制したことで、テイラー、リーン、キースは彼を見直し、冗談混じりに彼の荷物を持ちたがる。
カズマが回復魔法も習得できると聞くと、彼らは更に驚き、カズマがなぜ上級職のパーティーでリーダーを務めるのか納得する。
帰途、忘れていた初心者殺しが彼らを追いかけてくるが、カズマの機転で逃げ切ることに成功。
カズマが土を操り、初心者殺しの目に砂をかけて動きを封じ、彼らは逃げ延びる。
安堵した彼らは笑い合い、テイラー達はカズマの幸運の高さに気づき、彼の周りで拝むほどであった。
カズマの提案でコーヒータイムを楽しむことにし、彼らの間には一体感が生まれる。
冒険者ギルドに戻ったカズマたちは、夜半を回る遅い時間に報酬受取と初心者殺しが出た事を報告する予定だった。
そこで、カズマは泣きじゃくるアクアと、アクアたちの新しいパーティーリーダーであるダストと出くわす。
ダストとアクアたちのパーティーは惨憺たる状態で、アクアは大きな歯型を残した頭で気絶したダクネスを背負い、ダストはめぐみんを背負っていた。
ダストは、めぐみんが無意味に草原で爆裂魔法を放ち、その轟音で初心者殺しが現れたことを悲しみながら語る。
カズマはダストの訴えを聞き入れず、テイラー、キース、リーンと共に食事を楽しむことにし、新しいパーティ結成を祝う。
ダストは、土下座してでもカズマたちのパーティーに戻りたいと懇願するが、カズマは新しいパーティでの活躍を励ます。
第二章
カズマはめぐみん、アクア、ダクネスにダンジョン訪問の提案をするが、めぐみんは強く反対する。
カズマがダンジョン探索に盗賊クリスの必要性を指摘されるも、彼女が忙しくて不在であるため、カズマが罠関連のスキルを学んで対処することにし。
ダンジョン内の生息モンスターが季節によって変わらないことを利用し、一獲千金を狙う計画を立てる。
ダクネスは冬将軍に大剣を折られており、新しい武器が完成するまで待ってほしいと言うが、カズマからは戦力外として扱われる。
最終的にカズマは自分だけがダンジョンに潜り、他のメンバーには道中の警護を依頼する。
カズマは仲間たちと山へ向かい、キールのダンジョンに到着する。
ダンジョンはかつて恋に落ちた貴族の令嬢をさらったアークウィザード、キールによって作られたとされる。
カズマは単独でダンジョン探索をする計画を説明し、アクア以外の仲間は不安そうに承諾する。
しかし、アクアは自身の女神としての能力を駆使して闇を見通す力があることを主張し、ダンジョン内にいるアンデッドに対抗できるとして、カズマと共にダンジョン探索に参加することを決める。
カズマはアクアの参加に不安を覚えつつも、ダンジョンの入口へと進む。
カズマとアクアは、キールのダンジョンを探索中、長い階段を降り続け、最終的に通路に到達する。
暗闇の中で互いの振る舞いを注意深く観察しながら進む。
突然、彼らは朽ち果てた冒険者の死体を発見し、アクアはその死体を浄化し、アンデッド化を防ぐ。
この出来事はカズマにとって気が滅入る体験であったが、アクアは彼のふざけた態度にもかかわらず、和気あいあいとした様子を見せる。
その後、グレムリンという下級の悪魔が襲ってきたが、カズマがそれを倒し、二人は静かにその場を離れる。
この一連の出来事から、アクアが暗闇でもはっきりと物を見ることができることが明らかになり、カズマは自分のプライバシーが守られていたことに安堵する。
カズマとアクアはキールのダンジョンを探索し、アンデッドモンスターとの遭遇が多いことに気づく。
アクアはそのアンデッドたちを効率的に浄化し、カズマはこの探索方法の有用性を認識しつつ、ダンジョンの危険性を再認識する。
二人は階段を下り、分岐した通路を進み、最終的に宝箱を見つけるが、それが罠であるミミックとダンジョンもどきであることに気づく。
このダンジョンもどきは、宝箱やお金に擬態し、冒険者を捕食するモンスターであった。
カズマとアクアはダンジョンもどきに驚きつつも、危険を避けて進む。
カズマとアクアはダンジョン内で数多くのアンデッドと遭遇し、アクアがこれらを次々と浄化する。
アクアの魔法でゾンビが消失し、二人はアンデッドの量が多すぎることに疑問を抱きつつ、奥深くを探索する。
行き止まりに見えた壁が突然開き、そこから低い声が聞こえてくる。
その声の主、キールはかつて貴族の令嬢を愛し、その愛のためにダンジョンを造り、彼女を攫ったアークウィザードであることを明かす。
キールは、自身を浄化してほしいとアクアに頼む。
アクアはキールとその愛したお嬢様を広範囲の魔法陣で浄化し、キールの罪を許す。彼女はキールに、目が覚めたらエリスに再びお嬢様に会いたいと頼むように告げる。
アクアの優しげな行動にカズマは驚き、二人はキールとお嬢様の消失を確認した後、ダンジョンを後にする。
帰り道、カズマはキールが言っていた「とてつもない神聖な力」がアクアと関係あるのではないかと疑い、アクアは曖昧に答える。
アクアがアンデッドを引き寄せる原因かもしれないことにカズマが気づき、二人の間に緊張が生じる。
アクアは自分の重要性を強調し、カズマに追撃するが、その声に反応した何かが迫り、カズマは一人で潜伏し、アクアを置き去りにする様子を見せる。
めぐみんがログハウスでカズマたちの帰りを待っており、アクアがカズマを非難しながら泣きつく。
カズマはアクアのアンデッドに集られる体質を非難し、アクアは自分の神々しさを生まれつきのものとして反論する。
カズマとアクアはお互いに責め合い、ダクネスがリッチーとお嬢様の話に首を傾げる。
カズマがダンジョンでの出来事を簡単に説明し、お嬢様が幸せだったかどうかを考える。
ダクネスはお嬢様が幸せだったと断言し、寂しげな笑顔を見せる。
第三章
カズマはアクアを連れて魔道具店へ行く。
店ではアクアが店主のウィズをアンデッドと見破り、彼女がリッチーであることを知る。
ウィズは魔王軍の幹部であるが、人に危害を加えたことはなく、魔王城を守る結界の維持を担っている「なんちゃって幹部」である。
ウィズの真意を聞いたカズマとアクアは、彼女が魔王城の結界を維持している限り、人類が魔王城に攻め込むことはできないため、ウィズを生かしておくことに決める。
ウィズは今でも心は人間であると語り、その寂しげな笑顔を見せる。
ウィズが自身のスキルをカズマに紹介しようとするが、実演には対象が必要であるため、アクアにドレインタッチを試すことになる。
しかし、アクアはウィズがスキルを使うことを阻害し、結局ウィズがカズマにスキルを見せることはできない。
その後、不動産業者がウィズの店を訪れ、最近街の空き家に悪霊が住み着いて困っていると相談する。
ウィズはその悪霊退治を引き受けるが、アクアによって弱らされているために立ち上がるのがやっとであった。
最終的にアクアがその任務を引き受けることになる。
街の郊外にある貴族の別荘にて、アクア、めぐみん、カズマ、ダクネスが悪霊騒ぎに対処するため集まる。
別荘は幽霊屋敷としての評判が定着し、所有者から手放されていた。
アクアは、この屋敷の除霊を成功させれば、悪評が消えるまで無料で居住できるとの話に興奮する。
しかし、屋敷の中ではアクアが楽しみにしていた高価なお酒が何者かに飲まれて空になっていることに気付き、悪霊の仕業だと激怒する。
カズマはアクアの騒ぎに呆れつつ、アクアが屋敷内の霊を探し回ると言い出したため、他のメンバーにその対応を任せ、自分は寝ることにする。
カズマが夜中に目覚め、トイレに行きたいと思うも、体が動かず金縛りに遭っていることに気づく。
尿意を我慢しながら、部屋の隅にある西洋人形に気づき、恐怖を感じる。
アクアの嫌がらせだと思い込み、恐怖を感じつつも現実逃避を試みるが、人形の音が次第に近づく。
アクアへの懺悔と祈りを捧げた後、音が止んでいることに安堵するが、目を開けた瞬間、目の前の人形と目が合い、恐怖で叫ぶ。
アクアの部屋に助けを求めるが、アクアの姿はなく、代わりにめぐみんがいて、二人で恐怖を共有する。
ベランダの窓には大量の人形が張り付いており、二人は恐怖で部屋から逃げ出す。
カズマとめぐみんは、屋敷内のトイレに逃げ込み、限界だった尿意を解消した後、悪霊に追われる怖さを感じながらアクアたちとの合流を急ぐ。
トイレから出ようとした時、人形の音に怯え、めぐみんは恐怖で爆裂魔法を唱え始めるが、カズマがそれを止める。
音が止んで安堵し、ドアを開けて駆け出すが、そこにはアクアが人形にぶつかってうずくまっていた。
アクアの能力で屋敷の悪霊は一掃され、朝になって問題が解決する。
その後、ギルドに報告しに行くと、街の悪霊増加の原因がアクアによる墓場への結界設置にあることが判明。
アクアはそのことを認め、カズマと共に不動産屋に謝罪することになる。
不動産屋からは、悪霊除去の功労に感謝され、屋敷に引き続き住むことを勧められる。
彼らの除霊のおかげで悪霊屋敷の評判も改善されると期待されている。
この屋敷に住む条件として、冒険の話を仲間と共に夕食時にすること、そして屋敷の庭にある小さな墓の手入れを行うことが求められた。
ウィズはカズマの草むしりを見て嬉しそうにするが、彼女の訪問理由は明確ではない。
カズマは墓石の掃除をしていて、かすれた文字から「アンナ =フィランテ =エステロイド」という名前を読み取る。
アクアから昼食の準備ができたと呼ばれ、カズマは急いで屋敷へと戻ることにした。
第四章
屋敷を手に入れたパーティーメンバーは、冬を越す場所を確保し、一緒に暮らす新生活を始める。
しかし、新生活初日から、カズマとアクアは暖炉の前の場所を巡って争い、カズマはアクアにフリーズ魔法を使って場所を確保する。アクアは自身がパーティー内で最もレベルが高いと主張するが、ステータスが一切成長していないことが判明し、カズマは暖炉の前をアクアに譲る。
その後、カズマは街で知人のキースとダストに出会い、彼らが何か秘密の行動をしているのを見かける。
キースとダストはカズマの女性に囲まれた生活を羨ましく思っているが、実際には彼が苦労していることを理解している。
カズマはダストに同情し、彼に食事を奢ることを決める。
カズマは異世界で昼間から飲酒してしまっており、自分がいけないことをしているような気持ちになりつつも、この世界では未成年の飲酒に対する制限がなく、問題を起こしても自己責任であることを認識する。
酒を美味いと思わないものの、飲んでいるうちに気持ちがフワフワしてきて、その感覚が気持ちいいと感じ始める。
ギルドの酒場でキースとダストと一緒に飲んでいたところ、二人が以前路地裏にある一軒の店の前で悩んでいたことについて尋ねると、彼らはサキュバスが経営する夢を見させてくれる店について語り始める。
このサービスは、サキュバスが男性の精気を吸う代わりに、男性が夢の中で満足することで共存共栄の関係を築いているという。
カズマはその店を訪れ、サキュバスから夢の内容についての説明を受け、アンケート用紙に自分の希望を記入する。
店から出た後、キース、ダスト、カズマは指定された就寝時間までの間、わくわくしながらそれぞれの家に帰ることになる。
カズマが屋敷に帰ると、アクアが喜び勇んでダクネスの実家から送られてきた高級な霜降り赤ガニと高級酒が引っ越し祝いとして届いたことを伝える。
晩御飯にはそのカニが並び、パーティーメンバーは大喜びする。食卓で、アクアは高級酒を使って美味しい飲み方を披露し、カズマも飲むか迷うが、サキュバスのお姉さんが来ることを思い出して自制する。
カズマは皆と楽しく飲むことを選び、サキュバスのお姉さんには翌日謝ることを決意する。
夕食後、カズマは早々に自分の部屋に引きこもる決断をし、自分が記入したアンケートの内容については何も悩む必要がないと結論付ける。
カズマはサキュバスに夢を見させてもらうための準備をし、緊張と興奮で眠れない状態から軽い体操をして冷静になろうとする。
庭で墓石の雪を払い、エチケットとして風呂に入ることに決める。
風呂でリラックスしていると、ダクネスが入ってくるが、これはサキュバスのサービスだと気づく。(勘違い)
しかし、アクアの声で現実に引き戻され、玄関でサキュバスがアクアとめぐみんに捕まっているのを見る。
カズマはサキュバスを守るため、アクアと対決する姿勢を見せる。
アクア、めぐみん、そして風呂から急いで駆けつけたダクネスと対立するが、カズマはサキュバスを守りたいと強く願い、友情と信頼を大切にする決意を新たにする。
カズマは庭で墓掃除をしていると、ダクネスが無言で後ろに立ち、会話を始める。
ダクネスは、カズマが前夜サキュバスに操られていたという解釈を受け入れ、その事件を忘れることにする。
カズマもその解釈に乗るが、彼は実際にはその夜の出来事を覚えている。
ダクネスはカズマの振る舞いについて、強引だったが悪くなかったと感じている。
カズマはランタンを灯し、入浴中の札も掛けていたため、自身が悪くないと反論する。ダクネスはカズマが実際に前夜の出来事を覚えているのではないかと疑い、カズマは墓掃除を続けながら、いたずらに感謝する。
ようやく安定した生活基盤が整ったと感じるカズマであったが、その夜、デストロイヤー警報が街中に響き渡る。
第五章
屋敷に戻ったカズマは、デストロイヤーの警報を受けて逃げ惑うアクアと冷静にお茶を飲むめぐみんを見つける。
アクアは逃げることを勧めるが、めぐみんは魔王城に突撃することを提案する。
カズマは装備を整えてギルドへ向かおうとするが、アクアとめぐみんはデストロイヤーと戦うことの無謀さを指摘する。
カズマはデストロイヤーの魔力結界を理由にめぐみんの爆裂魔法が効かないことを知る。
アクアはアクシズ教徒を擁護し、エリス教徒による悪評を非難する。
ダクネスの居場所を尋ねたカズマは、装備を整えていたダクネスを見て戦う決意を新たにする。
ダクネスの準備ぶりに触発されたカズマは、屋敷と街への愛着を語り、ギルドへ行くことを促す。
カズマの意気込みに、めぐみんは彼の目の輝きを指摘し、まだ屋敷に住み始めて一日しか経っていないことを思い出させる。
ギルドに到着したカズマは、既に集まった冒険者たちと合流し、機動要塞デストロイヤー討伐の緊急クエストに参加することになる。
冒険者たちは、全員が可能な限りの重武装で臨戦態勢を整えていた。
ギルド職員によると、デストロイヤーは魔道技術大国ノイズで造られた超大型ゴーレムで、強力な魔力結界に守られており、魔法攻撃が効かず、物理攻撃のみが有効だが接近すると轢き潰されるリスクがある。
また、デストロイヤーは元研究開発責任者によって乗っ取られており、その速度と巨体から逃れることは困難であるとされ、その存在自体が天災として扱われていた。
冒険者たちは、デストロイヤーへの対策として提案されたアイデア(落とし穴、魔王軍の結界など)に対しても絶望的な反応を示していた。
会議は難航していたが、カズマに意見を求められた際、アクアがデストロイヤーの結界を破る可能性があることが話題に上がる。
ウィズが遅れてギルドに到着し、彼女の提案により、爆裂魔法でデストロイヤーの脚を狙う作戦が立てられた。
ウィズとめぐみんが左右の脚に爆裂魔法を撃ち込み、動きを封じることで、後は地道に攻略する計画が策定される。
この提案により、ギルド内の雰囲気は一新し、冒険者たちは作戦に向けて準備を始めた。
ウィズの人気とその提案が、冒険者たちに希望を与えた瞬間であった。
街の前では、冒険者たちと街の住民が協力してバリケードを設置し、罠を仕掛ける作業に勤しんでいた。
ダクネスは、非常時にも関わらず自分の義務感から前線で戦うことを選び、カズマの説得にも応じなかった。
迎撃地点では、クリエイターたちが土のゴーレムを作り、機動要塞デストロイヤーの接近に備えていた。
アクアが魔法でデストロイヤーの結界を解除し、ウィズとめぐみんが爆裂魔法でデストロイヤーの脚を破壊する作戦が実行された。
緊迫した状況の中で、二人の魔法が見事にデストロイヤーの脚を粉砕し、街を守るための大きな一歩を踏み出した。
機動要塞が脚を失い、慣性の法則に従って滑りながらも、ダクネスの近くで止まった。
ウィズによる爆裂魔法が効果的であり、めぐみんはその成果に比べて自分の実力不足を感じつつも、次に向けての意欲を見せた。
しかし、機動要塞から避難命令のアナウンスが繰り返され、アクアの安易な発言後に地響きが発生し、冒険者たちは機動要塞内に乗り込む決意を固めた。
冒険者たちはフック付きの矢を使い、機動要塞への侵入を果たし、中でゴーレムを撃破しながら機動要塞を乗っ取った研究者を捜索した。
中に入ると、冒険者たちは機動要塞を作成した研究者の遺骨を発見し、アクアがその遺した手記を読み上げた。
手記には、機動要塞の開発過程での苦悩や無理矢理進められたプロジェクト、そして最終的には自分の行動により国を滅ぼしてしまったことへの葛藤が綴られていた。
この発見により、冒険者たちは一層の決意を新たにし、さらに機動要塞内での戦闘を続けた。
最終的に、カズマたちは機動要塞に乗り込み、機動要塞の制御を試みる中で様々な困難に直面したが、冒険者たちの団結と勇気で乗り越えようとする姿が描かれた。
機動要塞の中枢部に入ったカズマたちは、燃える赤い光を放つコロナタイトを目にする。
カズマはスティールを使い、コロナタイトを手に入れるが、その熱さに驚き、ウィズの冷却魔法で何とか事なきを得る。
しかし、コロナタイトの持続する輝きは止まず、危機感を覚えたウィズは、テレポートでコロナタイトをどこかへ移動させることを提案する。
転送先はランダムで、どこに送られるか分からないリスクがあるが、カズマは運を信じてウィズにテレポートを実行させる。
ウィズはカズマから魔力を吸収してテレポート魔法を成功させるが、転送先は不明であり、その行方は見守るしかなかった。
コロナタイトをウィズの魔法でランダムにテレポートさせた後、機動要塞デストロイヤーは依然として活動を続けている様子だった。
カズマたちは機動要塞の動きが止まらない原因を探り、ウィズは機動要塞から溢れ出す熱を爆裂魔法で相殺する計画を提案する。
しかし、ウィズには魔力が不足していたため、カズマがアクアから魔力を吸い取り、その魔力をウィズへと伝えることにしたが。
ウィズが体調不良になると拒否したせいで、アクアからの魔力を受けためぐみんは、過去最大級の爆裂魔法をデストロイヤーに向かって放つ。
エピローグ
機動要塞デストロイヤー迎撃戦の数日後、冒険者ギルドでは報酬授与の熱気が高まっていた。
その中でダクネスは、カズマに感謝の意を表し、いつか自分の街を守りたいと思った理由を話したいと言う。
一方、カズマとダクネスのやりとりを聞いたアクア、めぐみん、ウィズは、それぞれ自分の貢献を主張し合う。
その最中、ギルド内が静まり、一人の黒髪の女性が騎士二人を従えて現れる。
彼女はカズマに対し、国家転覆罪の容疑で彼を呼び出した。
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