どんな本?
『この素晴らしい世界に祝福を!』は、暁なつめ 氏による日本のライトノベルで、イラストは三嶋くろね 氏が担当。
ゲームをこよなく愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)の人生は、
INTRODUCTION(アニメ この素晴らしい世界に祝福を!)
交通事故(!?)によりあっけなく幕を閉じた……はずだった。
だが、目を覚ますと女神を名乗る美少女・アクアは告げる。
「ねぇ、ちょっといい話があるんだけど。異世界に行かない?
1つだけあなたの好きなものを持って行っていいわよ」
「……じゃあ、あんたで」
RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!
……と舞い上がったのも束の間、異世界に転生したカズマの目下緊急の難問は、
なんと生活費の工面だった!
さらに、トラブルメーカーの駄女神・アクア、
中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、
妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、
能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになって、カズマの受難は続く。
そして、そんなある日、カズマ達パーティはついに魔王軍に目をつけられてしまい―――!?
平凡な冒険者・カズマが過ごす異世界ライフの明日はどっち!?。
この作品は、異世界転生、ファンタジー、コメディといったジャンルに分類され、2012年から2020年までの間に全20巻(本編17巻+短編集3巻)が刊行された。
また、このライトノベルはアニメ化もされており、2023年4月より第三期が放送される。
この作品は、平凡な冒険者カズマが過ごす異世界ライフを描いている。
個人的には小説家になろうで公開されていた時に読み。
感想を送り、著者さんから返事を頂いて嬉しかったと記憶している。
読んだ本のタイトル
この素晴らしい世界に祝福を! 4 鈍ら四重奏 ~ナマクラカルテット~
著者: 暁なつめ 氏
イラスト: 三嶋くろね 氏
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あらすじ・内容
「小説家になろう」発、最笑の異世界コメディ! いい旅・温泉気分な第4幕
多額の報酬を手にしたカズマは、毎日家でゴロつくだけのダメ人間と化していた。冒険に出たいめぐみんは温泉旅行の体で引き篭もりを外に連れ出すことに。一行が訪れたのは、あの “アクシズ教団”の総本山の街で!?
この素晴らしい世界に祝福を! 4 鈍ら四重奏 ~ナマクラカルテット~
感想
カズマたちが温泉街のトラブルに巻き込まれる物語である。
はじめに、カズマたちは、アクアの信徒、アクシズ教徒が多く住むアルカンレティアの温泉街を訪れる。
彼らは、アクアの信徒“アクシズ教団”たちによる熱烈な歓迎、そして彼女に対する盲目的な崇拝と姑息な宗教勧誘を目の当たりにする。
反対に、エリス教徒のダクネスを冷遇するのだが、彼女にはご褒美になっていた。
しかし、彼らの滞在はすぐに問題に直面する。
温泉が毒で汚染され、アクアはそれを浄化するために奮闘するが、やり過ぎて逆に温泉をただのお湯に変えてしまった。
この一連の出来事の背後には、魔王軍の幹部であるハンス(スライム)がいた。
彼はアクシズ教徒を標的にして温泉を汚染し、街を混乱に陥れようと計画していた。
カズマたちはハンスとの直接対決を避けるために、アクアの力を借りて温泉を浄化し、彼の計画を阻止しようとする。
しかし、ハンスは強大な敵であり、彼らの努力は容易には報われない。
アクアの過剰な浄化行動は街の人々に迷惑をかけ、彼女は非難の的となる。
物語は、カズマたちがハンスとの決戦に臨むことでクライマックスを迎える。
彼らは様々な困難に直面しながらも、最終的にはウィズの力を借りてハンスを倒すことに成功する。
しかし、アクアの浄化によって温泉の効能が浄化され、ただのお湯に変わり、街の主要な収入源が失われるという皮肉な結果に終わる。
エピローグでは、アクアの行動が最高司祭によって評価され、彼女の努力が認められる。
アクアを本物の女神であることを再確認し、彼女の信者たちも彼女を更に崇拝するようになる。
一方、カズマたちは平穏な日常に戻り、アクセルの街でのんびりとした日々を過ごすことになる。
この巻では、アクアの信者たちの盲目的な崇拝、温泉街のトラブル、そして魔王軍の幹部との戦いが描かれていた。
カズマたちのドタバタとした冒険を通じて、友情や信頼、そして彼らの成長(ひどい方向)が描かれていた。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
プロローグ
主人公のカズマは、暖炉の前でガウンを羽織りソファーにくつろぎながら、隣に座るアクアから紅茶と思われるティーカップを受け取る。
しかし、実際には中身はお湯であり、アクアがうっかり紅茶をお湯に変えてしまったのだった。
カズマはアクアに感謝を表しながらも、再度淹れ直すことなくお湯を受け入れる。
金銭的に余裕があるからか、このような些細なミスにも動じず、温かなお湯を飲みながら穏やかな気持ちを享受している。
隣でアクアが『ゴブリンでも分かるセレブ用語』という本を読んでいるのを見て微笑ましく思う場面も描かれる。
最後に、アクアが淹れ直した紅茶も実はお湯であったが、カズマはそれでも平穏な心持ちを崩さない。
第一章
春の訪れとともに、外への活動を再開しようとするダクネスとめぐみんに対し、アクアはまだ寒いからと外出を拒否し、カズマはこたつでのんびりすることを選ぶ。
アクアは紅茶をお湯に変えてしまい、カズマはそれでも穏やかに受け入れる。
しかし、めぐみんとダクネスはカズマとアクアを外に連れ出そうと奮闘するが、カズマは魔法で反撃し、屋内に留まることを選ぶ。
その中で、外からカズマを呼ぶ声が聞こえ、屋敷のドアが叩かれる。
セナは、リザードランナーの大量発生という問題を解決するために、カズマのもとを訪れる。
リザードランナーは普段は危険でないが、繁殖期に入ると姫様ランナーが現れ、その結果、群れが非常に厄介な存在に変わる。
カズマは当初、関わりを持ちたがらないが、セナやアクアの言葉に動かされ、結局は討伐に向かうことにする。
この間、カズマは新しい武器と防具を購入しようとするが、防具は自分のステータスに合わず、使用できない。
新しい刀には「ちゅんちゅん丸」という名前がつけられ、カズマはこれを受け入れる。
その後、冒険に出発する直前にアクアは留守番をすることになり、カズマと仲間たちは報酬を得たら外で食事を楽しむことを計画する。
アクアは家での鍋パーティーを提案するが、結局、彼女は留守番をすることになる。
雪が残る街の外の平原で、カズマたちはリザードランナーの群れと対峙していた。
彼らは計画的に王様ランナーと姫様ランナーを狙撃し、群れを解散させる作戦を立てていた。
しかし、アクアの思いつきでモンスターをおびき寄せる魔法を使った結果、予期せぬ困難に直面する。
リザードランナーの速さに驚いた彼らは、予定外の展開になり、アクアの計画は逆効果に終わる。
結果的に姫様ランナーを狙撃する計画に変更し、カズマは成功させるものの、その衝撃でバランスを崩し、木から落ちる。
リザードランナー達はカズマを避け、彼は地面に激突する。
めぐみんはアクアにカズマへの回復魔法を求めるが、カズマの意識は遠のいていた。
カズマは女神エリスと再会し、死後の世界で困惑している。
姫様ランナーを倒した後、木から落ちて死亡した彼は、エリスから気をつけるよう忠告される。
彼はエリスに頭を下げ、仲間たちの無事を確認すると、エリスが寂しい時期にもかかわらず、彼女が地上に遊びに行っていることを知る。
カズマはアクアの声を聞き、自分の意志で生まれ変わりを選択しようとするが、アクアと仲間たちの介入で再び地上へ戻ることを決意する。
エリスは彼の決断を受け入れ、帰還の門を開ける。カズマは、次に来ることがないようにとエリスに願いながら、地上に戻る準備をする。
カズマはめぐみんによって目覚めさせられるが、彼女が彼の身体に何をしたかについては答えない。
カズマは自身の身体を確認し、ダクネスとアクアに何があったのか問い詰めるも、アクアはカズマ自身に確かめるよう促す。
めぐみんはカズマに体の具合を尋ね、彼が木から落ちて首が異常な状態になっていたことをアクアが明かす。
リザードランナー討伐が成功し、疲れているカズマは屋敷に帰ることにする。
屋敷に帰ってから、アクアとダクネスはカズマの生き返りを歓迎するが、アクアはカズマに対し、自分たちをもっと大切に扱うよう要求する。
カズマは風呂に入ろうとすると、下腹部に『聖剣エクスカリバー →』と書かれた落書きを発見し、激怒してめぐみんを探しに行く。
しかし、めぐみんはすでに友人のいる宿に向かっており、カズマは落書きを洗い落とすために風呂場に戻ることにする。
第二章
めぐみんが屋敷に戻り、カズマに落書き事件について謝罪する。
カズマは寛大に許し、アクアと一緒に紅茶を飲むが、アクアがうっかり紅茶をお湯にしてしまう。
めぐみんはカズマとアクアに以前のように戻るよう懇願するが、カズマは変わっていないと返す。
その後、魔王軍の元幹部バニルが現れ、カズマが開発した商品に興味を示し、知的財産権を三億エリスで買い取ることを提案する。
カズマと仲間たちは金額に驚くが、バニルとの商談を進めることになる。
アクアとバニルが口論し、結局バニルは屋敷から追い出される。
カズマは月々百万エリスの定期収入と一括で三億エリスのどちらを選ぶか悩む。
めぐみんが冒険者活動の継続を提案するも、カズマは大金を手に入れたことから冒険者稼業を辞め、商売で生計を立てることを宣言する。
アクアはカズマの提案に賛同し、二人は魔王討伐を金銭で解決しようと計画する。
この提案に対して、めぐみんは反対し、魔王は冒険者の力で倒すべきだと主張するが、カズマとアクアは動じない。
さらに、カズマはアルカンレティアの温泉旅行を提案し、全員が同意する。
旅の準備中、カズマは魔道具店でバニルと会い、ウィズを温泉旅行に連れて行くことになる。
旅行準備を終えたカズマたちは、アルカンレティアへの旅立ちの朝を迎える。
冒険者たちは、戦いたくないという理由から、馬車の乗客として普通に料金を支払い旅に出ることに決める。
特に危険なモンスターに遭遇するリスクを避けたいという考えからである。
一行は旅の贅沢を楽しむことにし、特にアクアは最も乗り心地がよさそうな馬車を選ぶ。
しかし、馬車の座席の一つがレッドドラゴンの赤ちゃんのために既に取られていたため、一人が荷台に座ることになり、じゃんけんで決めることになる。
アクアが荷台に行くことになり、旅は平穏に進むかに見えたが、走り鷹鳶と呼ばれる速く走る鳥型モンスターの群れが馬車に向かってくることが判明する。
ダクネスはこれを機に、盗賊から放たれたバインドスキルでモンスターの注意を引くが、結果的に自分が拘束される形となる。
ダクネスのこの行動は、モンスターに襲われることへの奇妙な期待から来ているようだが、周囲は彼女の勇敢さを讃える。
チキンレースに挑む走り鷹鳶の群れは、猛スピードでダクネスに向かって突撃するが、彼女の上をスレスレで飛び越えていく。
ダクネスは、この焦らしプレイに興奮するが、カズマに黙るように言われる。
アクアはダクネスに支援魔法《ブレッシング》を掛け、護衛の冒険者たちは魔法攻撃で走り鷹鳶を撃退しようとする。
しかし、魔法を受けた鳥たちは意識を失いつつも、その勢いで冒険者や馬車に突撃し、ダメージを与える。
走り鷹鳶の群れが洞窟へと誘導されると、めぐみんが「エクスプロージョン」で洞窟を爆破し、問題を解決する。
ダクネスはこの過程で興奮し、自身が餌として使われることに特別な感情を抱く。
一連の行動は、周囲からは勇敢と受け取られたが、ダクネスの本意はかなり異なっていた。
日が暮れた後、商隊と共にキャンプファイアーが作られ、馬車が防御壁として配置される。
昼間の走り鷹鳶撃退で活躍した一行は、商隊からの歓待を受けていたが、その活躍の裏には彼らのせいで引き起こされた事態があったため、複雑な心境であった。
商隊のリーダーは彼らの勇敢な行動を賞賛し、護衛の報酬を提案するが、カズマはそれを辞退し続ける。
夜中、キャンプにゾンビが襲来する。カズマと仲間たちは対応に追われる中、アクアがゾンビを次々と浄化し、周囲から女神のように讃えられる。
しかし、カズマの内心は「すいません」という気持ちでいっぱいであった。
アクアの活躍でゾンビが浄化され、彼女は自らの活躍を誇るも、実際は彼女のアンデッドを引き寄せる体質が襲撃の原因であったことから、カズマは複雑な感情を抱えている。
最後に商隊のリーダーが再度報酬を提案するが、カズマはこれを受け取ることができないと感じていた。
第三章
商隊のリーダーからの感謝を受け、カズマたちはアルカンレティアに到着する。
彼らの貢献を認められ、宿泊券を受け取るが、カズマは事件の原因が彼らにあると内心で葛藤する。
街ではアクアがアクシズ教徒から熱烈な歓迎を受け、彼女の女神としての振る舞いが懸念される。
一方で、アクシズ教徒による宗教勧誘が活発であり、その胡散臭さにカズマたちは戸惑う。
結局、宿泊券を活用し宿に向かうことにし、アクアはアクシズ教の本部へ行くことを宣言する。
めぐみんが彼女の同行を申し出て、カズマたちは宿へと進む。
カズマたちは、アルカンレティアで最も大きな宿に到着し、温泉街を楽しみながらも、モンスターの襲撃を受けたことに対する心苦しさを感じていた。
街の散策中、エルフとドワーフが絡んでくるものの、彼らの仲の悪さは商売のパフォーマンスであることが判明する。
しかし、エルフとドワーフが一般的なイメージと異なり、その事実にカズマは失望する。
その後、彼らから混浴温泉が質の悪化により利用できなくなっていることを聞き、カズマはまた問題に巻き込まれそうな予感を覚える。
ダクネスと共に再び街を散策することにした。
カズマとダクネスはアルカンレティアの街を散策していた。そこではアクシズ教団に関連する様々な勧誘が行われており、彼らは度々困惑する場面に遭遇する。
最初に、荷物を落とした女性に声をかけられ、アクシズ教団のカフェへの誘いを断った後、彼女はエリス教徒であることを示すダクネスに対して冷たく反応し、去っていく。
その後も、アクシズ教団の入信を勧める者たちに遭遇し続けるが、ダクネスがエリス教徒であることを明かすと、彼らは即座に去っていく。
疲れ果てた二人はオープンカフェで休憩を取るが、ダクネスはエリス教徒であることから、犬のエサをサービスされる。
それに喜ぶダクネスは、この街に住みたいと言い出す。
さらに、カズマはアクシズ教団入信書にあの手この手で名前を書せようとする一幕もあったが、最終的には入信書を引き裂いて拒否する。
アクシズ教は、エリス教の影に隠れた非常にマイナーな宗教だが、その信者は魔王軍にすら敬遠されるほど恐れられている。
カズマはアクシズ教の教会で怒鳴り込むが、教会内には掃除をしている女性信者しかおらず、他の信者は布教活動に出ている。
カズマがめぐみんとアクアを探す中、エリス教徒であるダクネスは教会の玄関先で子供たちに石を投げられている。
カズマはアクアと懺悔室で話し、アクアは懺悔に来た人に神が全てを赦すと教える。
アクシズ教徒はエリス教徒に対して敵意を持ち、ダクネスはそのために散々な扱いを受けるが彼女には楽園だった、、
最終的にカズマ、ダクネス、めぐみんはアクシズ教の温泉を断って宿に帰ることを選ぶ。
カズマたちはアルカンレティアの宿に戻ると、復活したウィズがすでに混浴の温泉を利用していたことを知る。
この街のアクシズ教徒に対する怖さを実感したが、ダクネスは下心丸出しで再び観光を楽しみたいと言う。
カズマとめぐみんは勧誘とWin-Winな関係に関わるのに疲れていた。
カズマは一人で温泉に行くと決め、部屋を出る。
混浴温泉へ向かったカズマは、脱衣場で他の利用者がいることを察知し、内心ドキドキしながら中に入る。
しかしそこで、温泉の質を悪化させる破壊工作について話す怪しい男の声を耳にする。
アクシズ教団に対する脅威を耳にしたものの、カズマは更なる厄介事への巻き込まれを避けようとする。
しかし、温泉で遭遇した男女が怪しい動きを見せていたため、カズマは好奇心に駆られてその場に留まる。
男女はアクシズ教団を標的にした何者かであり、特に女性は赤毛のショートカットで黄色い瞳を持つ美女であった。
その後、カズマは同宿のダクネスとめぐみんの騒動を隣の女湯から耳にし、彼女たちが彼の行動をあてていることに悔しい思いをする。
風呂から上がった後、アクアが自身の能力で温泉をただのお湯に変えてしまい、教団から追い出されたという事態が発覚する。
カズマはアクアの不幸を隠れて笑うが、アクアはさらに泣き崩れる。カズマの日常は、再び予期せぬ方向へと進んでいく。
第四章
宿の一階で朝食を取りながら、アクアはこの街に関する危険を話し始める。
アクアの浄化能力が通常より時間が掛かったことから、アクシズ教団を狙う魔王軍の仕業であると推測する。
しかし、カズマとめぐみんはアクアの話を疑問視し、ダクネスだけがアクアに同情する。
その後、アクアはウィズを泣きつきながら疲れさせていたことが判明する。
カズマとめぐみんは、行くあてもなくフラフラするのを避けて、街の外へと向かうことを決める。
ウィズも彼らと一緒に外出することになり、安心して外に出られることになる。
カズマたちは、爆裂魔法を使う前に街中を散策し、その後森に向かうことにした。
森では、ウィズが冒険者時代のことやリッチーになった理由について話す機会を持つ予定だと話す。
めぐみんは爆裂魔法の詠唱を始め、大量の魔力を集めて周囲を破壊する。
その後、サーベルタイガーと呼ばれるモンスターが現れるが、ウィズはリッチーとしての能力を使い、簡単にモンスターを倒す。
ウィズの力によって危機を回避したカズマたちは、再び街に戻ることにする。
カズマたちは街に戻ると、歓楽街の中心でアクアが演説をしているのを目にした。
アクアは街の温泉に毒が混入されていると主張し、自分が浄化作業をしていることを伝えていた。
しかし、温泉宿の経営者からは、温泉をただのお湯に変えたとして非難され、アクアは街の人々に石を投げられるなどの攻撃を受ける。
結局、カズマたちはその場から逃走し、宿に戻るとアクアが悲しみに暮れていた。
カズマはアクアの主張に耳を傾け、破壊工作が行われている可能性を認めた上で、解決のために協力することを提案する。
カズマたちは犯人探しのため、温泉が密集している地域へ向かう。
アクアは犯人探しのために、温泉宿の人々に客の特徴を覚えておいてもらうようアンケートをお願いしていた。
結果として、最も怪しい人物は、カズマが最初にこの街に来た日に風呂場で破壊工作について話していた、浅黒い肌の茶髪の男と判明する。
しかし、アクアの計画は、アクア自身が犯人と間違われるオチに終わる。
その後、ギルドでの手配もダクネスの家の名前を使ってようやく成功する。
ダクネスは貴族の権力を使うことに罪悪感を感じながらも、受付にペンダントを見せて男の手配を依頼し、実行される。
宿に帰る途中、ダクネスが未だ怒っているが、アクアはダクネスの家の経費を払うことになる。
カズマたちは温泉宿へ向かい、アクアが前もって行ったアンケートを基に犯人探しをするが、結果としてアクア自身が疑われる事態に。
さらに冒険者ギルドでの手配も、ダクネスの家の名前を使うことで成功する。
その後、アクアはペンダントの偽物を作ろうとするが、ダクネスによって阻止される。
宿に帰った一行は、ギルドでの手配を報告し、魔王軍の企みを食い止めたことに安堵する。
しかし、カズマはダクネスをからかいながら、混浴の習わしを持ち出すが、めぐみんに否定される。
その時、冒険者ギルドの職員が現れ、街中の温泉から汚染された湯が湧き出していると報告する。
第五章
街中の温泉が一時的に汚染される事件が発生し、アクアはこれを浄化しに奔走する。
翌朝、彼女は源泉が怪しいと推測し、一同はアクシズ教団の裏手にある源泉がある山へ調査に向かう。
源泉への入り口では、アクアは冒険者カードを使って騎士に通行を許可しようとするが、彼らはエリス教徒であり拒否される。
アクアはさまざまな方法で騎士を説得しようとするがうまくいかず、カズマはダクネスの貴族としての地位を利用し、源泉への入り口での足止めを解消する。
騎士から、既に温泉の管理人が源泉の調査のために山に入っていると聞かされるが、その人物はカズマたちが疑っていた人物とは異なる老人であった。
警告を受け、彼らはモンスターが生息する山へと進んでいく。
険しい山中を登りながら、ダクネスが貴族であることに対するウィズの謝罪と、彼女の複雑な感情について語られる。
彼らは山を登り続け、金髪の老人と思われていた管理人がいるはずの場所へ向かう。
そこで、初心者殺しの残骸を発見し、金髪の老人が実は強力な存在であることに驚くが、実際はウィズの知り合いであるデッドリーポイズンスライムの変異種、ハンスと遭遇する。
ハンスは、源泉に毒を撒いていた犯人であり、彼との遭遇により、事件の解決に向けた行動が始まる。
彼らはハンスを追い、最終的に対峙するが、ハンスの正体と彼の強さを知り、状況の深刻さを理解する。
カズマとダクネスは戦う準備をするが、ハンスが魔王軍の幹部であること、そしてデッドリーポイズンスライムとしての彼の危険性を知り、恐怖を感じる。
アクアは安心を与えるが、彼らはハンスとの戦いに不安を抱えながら臨むことになる。
斜面を滑り降りながら、カズマと仲間たちはハンスから逃走する。
ハンスは彼らを追い、カズマたちはハンスとの対決を避け、源泉の汚染を防ごうとする。
しかし、ハンスは最弱職の冒険者であることを知り、彼らを雑魚として見逃すことを決定する。アクアは源泉を浄化することを提案するが、ハンスは再び源泉へ向かう。
彼が源泉を汚染しようとする中、ウィズが介入し、ハンスを凍結魔法で捕らえる。
ウィズは冒険者や騎士以外の無実の人間を守るために行動し、ハンスとの戦いを決意する。
ハンスは自らの腕を断ち切り、新たな腕を生やして逃走を図るが、カズマたちは彼の後を追い、最後の源泉へと向かうハンスを阻止しようとする。
カズマたちはハンスの追撃を続ける。
ウィズの魔法でハンスの動きを止めようとするが、ハンスは体の一部を源泉に投げ入れる策を取る。
カズマは弓矢でこれを撃ち落とすが、矢が尽きてしまう。
アクアは最後の源泉の汚染を防ごうと手を突っ込むが、火傷する。
ウィズが一部のパイプを切り落として汚染の拡大を防ぐ。
ハンスが巨大化して周囲の物質を取り込む中、カズマたちは対策を練る。
ダクネスは防御に徹し、アクアはハンスの体の一部を浄化しようと奮闘する。
カズマはハンスを食い止めるために、彼とダクネスの土産を利用する。
ハンスが土産に興味を示した隙に、ウィズとアクアが対応策を講じる。
ウィズがハンスを凍らせ、アクアが浄化を試みる計画を立てる。
最終的にめぐみんが爆裂魔法でハンスを攻撃し、ウィズがカズマから魔力を吸収して魔法を強化する。カズマの意識が遠のく中、作戦は成功し、ハンスは撃破される。
数日後、ハンスを倒し街を救った一行はアクセルの街へ帰還していた。
ハンスの撃破後、ウィズはハンスの残骸を凍結させ、アクアは源泉を浄化し、ダクネスは身を盾にして皆を守った。
しかし、アクアの過剰な浄化により、源泉がただのお湯に変わり、アクシズ教団の財政源を断つ結果となった。
結果的に魔王軍の目的をアクアが完遂し、街の主要産業を壊滅させたことになり、彼女は自分の行動に落ち込んでいた。
帰路では、ウィズの体調も不安定で、馬車での帰還となった。
アクアは、この一件で自分が本物の女神であることを仲間に認めさせたいと訴えるが、ダクネスとめぐみんはその話を軽く流し、今度は効能がある温泉に行こうと話す。
アクアの訴えは受け入れられず、彼女の泣き声が馬車内に響きわたった。
エピローグ
最高司祭の執務室
報告書を通じて、アクアが一人で街中の温泉を浄化し、さらに魔王軍幹部ハンスの撃退とその破片の浄化を成し遂げたことが伝えられた。
アクアの外見が水色の髪と瞳、羽衣をまとった美しい方であると記述されている。
報告を受けた最高司祭ゼスタは、この事実を街の信者たちに知らせることを決定するが、アクアが再び街に気軽に訪れられるよう内密にすることを指示した。
浄化された源泉は温泉としては使えなくなったが、非常に強力な聖水としての価値があることが判明した。
賠償の問題についても触れられ、アクセルの街に教団の者を送り、何らかの形で賠償金を返す提案がなされた。
ゼスタはこの提案に同意し、アクアに対する深い感謝の意を表した。
旅の終わりに
留守にしていた屋敷にアクアが元気に戻り、その後一同が再会し、落ち着いた空間で過ごす場面が描かれる。
アクアとめぐみんはボードゲームで遊び始め、ダクネスが紅茶を淹れてくるなど、のんびりとした雰囲気が伝わる。
しかし、この平和な時間は長くは続かず、ゆんゆんが急ぎ足で訪ねてきて、何かを伝えたいと言い出す。
彼女はカズマに向かって、「カズマさんの子供が欲しい」と突然宣言し、カズマは驚きのあまり紅茶を吹き出す。
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