小説【このすば】「この素晴らしい世界に祝福を! 6 六花の王女」感想・ネタバレ

小説【このすば】「この素晴らしい世界に祝福を! 6 六花の王女」感想・ネタバレ

どんな本?

この素晴らしい世界に祝福を!』は、暁なつめ 氏による日本のライトノベルで、イラストは三嶋くろね 氏が担当。

ゲームをこよなく愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)の人生は、
交通事故(!?)によりあっけなく幕を閉じた……はずだった。
だが、目を覚ますと女神を名乗る美少女・アクアは告げる。

「ねぇ、ちょっといい話があるんだけど。異世界に行かない?
  1つだけあなたの好きなものを持って行っていいわよ」

「……じゃあ、あんたで」

RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!
……と舞い上がったのも束の間、異世界に転生したカズマの目下緊急の難問は、
なんと生活費の工面だった!

さらに、トラブルメーカーの駄女神・アクア、
中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、
妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、
能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになって、カズマの受難は続く。
そして、そんなある日、カズマ達パーティはついに魔王軍に目をつけられてしまい―――!?

平凡な冒険者・カズマが過ごす異世界ライフの明日はどっち!?

INTRODUCTION(アニメ この素晴らしい世界に祝福を!)

この作品は、異世界転生、ファンタジー、コメディといったジャンルに分類され、2012年から2020年までの間に全20巻(本編17巻+短編集3巻)が刊行された。
また、このライトノベルはアニメ化もされており、2023年4月より第三期が放送される。
この作品は、平凡な冒険者カズマが過ごす異世界ライフを描いている。

個人的には小説家になろうで公開されていた時に読み。
感想を送り、著者さんから返事を頂いて嬉しかったと記憶している。

読んだ本のタイトル

この素晴らしい世界に祝福を!  6 六花の王女
著者: 暁なつめ 氏
イラスト: 三嶋くろね  氏

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あらすじ・内容

「妹キャラ」がついに登場!? 王女が暴走で大混乱の第6巻!!

「妹が欲しい」――そんなしょうもないことを考えるカズマは、招待された晩餐会で年下の王女・アイリスと出会う。カズマが話す冒険譚に興味津々のアイリスは、とうとうカズマを兄のようだと慕ってしまい――!?

この素晴らしい世界に祝福を! 6 六花の王女

感想

今巻はカズマたちが王都での新たな冒険に挑む物語である。
カズマは王女アイリスに気に入られ、城で特別な待遇を受けるが、その中でさまざまな騒動が巻き起こる。

物語はカズマが王女様に会うため、ダクネス、アクア、めぐみんと共に晩餐会に招かれるところから始まる。
王女様はカズマたちの冒険に興味津々で、特にカズマに好意を持つ。しかし、この晩餐会でのトラブルをきっかけに、カズマたちは王都での様々な事件に巻き込まれていく。

まず、カズマとアイリスが体が入れ替わる魔道具によって、予期せぬ騒動に。カズマはアイリスの身体で城外へと出かけ、そこで様々なトラブルに遭遇する。一方で、本物のアイリスはカズマの体で、めぐみんと共に城内で過ごす。この入れ替わりは、彼らの間の絆を深めるきっかけとなるが、同時に多くの誤解を生む原因ともなる。

また、カズマは義賊としてクリスと共に、城に侵入し神器を盗む計画に挑むが、これが原因で王都が大混乱に陥る。カズマたちの行動は、一時的には成功するものの、最終的には彼らの友情と信頼を試す大きな試練となる。

物語の終盤では、カズマとアイリスの体が元に戻り、彼らは王都での一連の騒動を経て、アクセルの街へと戻ることになる。カズマたちは城での宴会で、王都での出来事を振り返りながら、再び日常へと戻っていく。

エピローグでは、アイリスがカズマへの想いを胸に秘め、彼らが再会する日を願っている様子が描かれる。一方、カズマはアクセルの街での平穏な生活を取り戻し、次なる冒険に向けての準備を始める。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ この素晴らしい世界に爆焔を! めぐみんのターン
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この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ この素晴らしい世界に爆焔を! 2 ゆんゆんのターン
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この素晴らしい世界に祝福を! 6 六花の王女

その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録


プロローグ

その日、目覚めたカズマはベッドから降りずに手を叩き、執事のハイデルを呼び出し、目覚めのコーヒーを頼む。

ハイデルはカズマに対して深々と頭を下げる。
カズマはその後、ベッドに再び横になり、シーツを替えに来るメイドのメアリーが来るのを待つ。

カズマはメアリーに仕事を簡単にこなさせないように様々な妨害をすると決めている。

これは、あるクルセイダーから学んだメイドの正式な扱い方である。

そして、メアリーがドアを叩く音が聞こえる。

第一章

カズマ達が旅から戻り、自宅で休息を取りながら過去の出来事を振り返っていた。
(シルビアの「当ててるのよ」に苦しむカズマ)

紅魔の里での一件後、アクセルの街に戻った彼らは平和な日常を送っている。

ある日、彼が「妹が欲しい」と発言し、その場は静まり返る。
しかし、仲間たちはすぐに元の活動に戻る。

王女様に会うことに期待している彼だが、ダクネスは彼らが何か失礼を働くことを心配しており、会食が堅苦しいものになることを警告している。

彼はダクネスに、礼儀をわきまえていることを保証し、王女様に良い印象を与えるために特別な服を仕立てる計画を話す。

彼らの準備と心構えが、今後の出会いにどのような影響を与えるか、楽しみに待つことになる。

ある日、彼は家事をすることになったダクネスに、様々な家事を命じる。

ダクネスは短めのメイド服を着て家事に励むが、彼が期待したような失敗は起こらず、家事は概ね上手にこなされる。

ダクネスは、彼の期待に反して、掃除も料理もまずまずの出来栄えで、彼はやや拍子抜けする。

次に、彼らはウィズの店を訪れ、彼が考案した新商品のライターが注目を集める。

ウィズやめぐみん、ダクネスはライターの便利さに驚き、感心する。

しかし、アクアは上から目線でライターを評価し、彼らを馬鹿にする。

彼はアクアにライターを渡さず、他の三人との協力を理由に彼女に仕事を求める。

アクアは店の外へと飛び出し、彼に対して不満をぶつける。

彼はアクアが店の外から戻ってきた際に、ライターを渡すことを約束するが、その前にアクアが彼に対する誤解を解く必要があると主張する。

魔道具店の新商品発売日に、ウィズの店は異例の人だかりで賑わっていた。

この騒動の一因は、アクアのパフォーマンスによるものだった。

彼女は街中でビラを配り、多くの人々を集めたが、結果として彼らが店の商品よりも彼女の芸に夢中になってしまい、店への客足を奪ってしまった。

アクアは、ハンカチから無数の鳩を現すマジックで観衆を驚かせるが、これが店への客引きのはずが、彼女自身もその芸に夢中になってしまう。

一方、店ではカズマたちの提案した新商品が大人気で、売り上げは好調だった。

この成功により、カズマへの報酬として約束されていた三億エリスの支払いが可能となり、バニルは彼に量産型バニル仮面をプレゼントする。

やがて、ダクネス邸で王女様との会食が控えており、カズマと仲間たちはその準備に取り掛かる。

ダクネスは一行を歓迎し、貴族らしい振る舞いで彼らを迎える。

アクアとめぐみんはダクネスのドレスを借りて会食に参加し、カズマもスーツを着用している。

ダクネスは、会食でのマナーや振る舞いについてカズマたちに念を押すが、彼らはやや緊張気味である。

この日はカズマたちにとって大切な日であり、彼らは王族との交流を通じて、新たな経験を積むことになる。

しかし、その過程でアクアが芸を披露しようとしたり、めぐみんが派手な演出を計画するなど、彼らのユニークな個性が王族との会食をより印象深いものにする。

ダクネスが主導して、王女アイリスとの晩餐会が始まった。

会場は高級感ある飾り付けがされ、アイリス様を中心に貴族らしい雰囲気が漂っていた。

アイリス様は、金髪のセミロングに碧眼の正統派美少女で、カズマたちは彼女に挨拶をした。

しかし、アクアとめぐみんは挨拶の際、いつも通りのトラブルを起こし、ダクネスは彼女たちを制止するのに苦労した。

一方、アクアは王女に対し、砂絵での即興芸を披露し、それが王女から褒美として宝石を受け取るほどの好評を博した。

カズマはアイリスに自分の冒険譚を語り、彼女から大いに関心を持たれた。カズマが以前の仕事について尋ねられた際、彼は自身が家族の帰る場所を守る仕事をしていたと述べ、これが城兵のような役割であるとアイリスと白スーツの女性に誤解された。

実際には、カズマは新聞の勧誘員や受信料の徴収員を撃退した経験を話していた。

アクアとめぐみんの行動やカズマの話により、初めは緊張していた雰囲気も和らぎ、会食は予想外の方向で進んでいった。

王女アイリスもカズマたちの振る舞いに興味を示し、彼らとの交流を楽しんだようである。

晩餐会が進行中、白スーツからカズマの冒険者カードの提示を求められるが、カズマはリッチースキルなど問題のあるスキルが見られるのを避けようとする。

めぐみんが援護射撃を試みるが、アクアは既に満足しており協力しない。

白スーツはカズマのスキルが国の兵士の戦力強化に役立つと主張するが、カズマはカードを見せることを拒否。ダクネスがカズマが最弱職「冒険者」であることを明かし、白スーツはカズマの実力に疑問を持つ。

カズマに対する白スーツと王女様の疑問が高まる中、ダクネスがカズマを庇い、彼の功績を称え、カズマに対する誤解を解こうとする。

白スーツが剣を抜いた際、ダクネスは身を挺して王女様を庇う。

王女様はダクネスの行動に心を動かされ、カズマに対する非難を撤回する。

カズマはミツルギに勝った方法を説明する代わりに、白スーツの下着を「スティール」するが、その行為により再び場が混乱する。

ダクネスはカズマの行動をたしなめつつも、彼の冒険者としての偉業を認め、彼を守る姿勢を見せる。

王女様と白スーツは、カズマたちの行動に驚きながらも、その結束と個性を目の当たりにする。

白スーツと王女様は、ダクネスの傷が跡形もなく癒えたことに驚きながらも、事件を水に流すことに同意する。

アクアは全て寝ていたため、白スーツはダクネスの防御力とアクアの治癒能力に感心する。

一方、王女様はカズマに冒険話をさらに聞かせてほしいと恥ずかしそうに依頼する。

ダクネスは王女様への感謝を表しながら、また城に訪れた際に冒険話を約束する。

別れ際に、王女様がカズマと共にテレポートで城へと連れ去られる展開になり、白スーツと魔法使いは驚く。

王女様は、カズマに更に冒険話を聞かせることを期待しているようだ。

第二話

夜遅くに城に連れてこられたカズマは、王女アイリスと魔法使いレインの部屋に案内される。

カズマは誘拐されたと感じているが、レインはアイリスの願いを受け、カズマにしばらく王女の遊び相手となるよう頼む。

カズマがこの状況を誘拐だと反論するも、レインはアイリスが寂しさからこの行動に出たと説明する。

カズマはやむを得ず、アイリスと過ごすことに同意し、レインに仲間に連絡を取るよう頼む。
その後、白スーツ(クレア)が戻ってきて、カズマがダクネスについて話しているところを聞き、カズマの言葉遣いや内容に怒り、カズマを噓つき呼ばわりする。

しかし、アイリスはカズマの話に興味津々で、カズマを正式な客人として迎え入れる。

カズマとアイリスが2人きりになった際、アイリスはカズマにもっと話を聞かせてほしいと頼むが、クレアが介入してカズマの話を中断させる。

アイリスはがっかりするものの、カズマとの別の話を楽しみにする。

深夜、城の大広間で王女アイリスとその仲間たちはカズマを歓迎する。

カズマは自分の国の文化や学校生活について話し、アイリスは興味深く聞く。

その話を通じて、カズマはアイリスに教育の重要性や学校の楽しさを語り、アイリスが同年代の友達と遊んだり学んだりする普通の生活に憧れる様子を感じる。

しかし、魔王軍の襲撃警報が鳴り、一時は緊張が走るも、すぐに鎮圧される。

カズマはこの世界の厳しい現実を再認識し、アイリスの暮らしの大変さを理解する。

最後にアイリスはカズマに再び会いたいと願い、カズマはアイリスの無邪気な笑顔に心を動かされ、城に残ることを決意する。

朝、カズマは城での生活を開始し、王女アイリスと一緒に過ごす。

アイリスとの会話はややぎこちないが、次第に打ち解けていく。

カズマはアイリスの遊び相手として、彼女の興味を引く話やゲームを提供する。

アイリスはカズマとのやり取りを通じて、城外の世界に対する好奇心を深めるが、王女としての立場から簡単に外出することはできない。

カズマはアイリスに城外の面白い事象や珍しい生き物について語り、彼女を驚かせる。

しかし、アイリスはカズマの言葉を疑い、彼が冗談を言っていると思い込む。

一方で、アイリスはカズマに対する信頼を深めていき、二人はゲームで競い合うなどして楽しい時間を過ごす。

カズマはアイリスに新しい体験を提供し、彼女の日常に変化をもたらすことに成功する。

カズマが王城での生活に慣れ、アイリスと仲良くなっている様子が描かれている。カズマはアイリスの遊び相手を務め、また城のメイドや執事とも交流している。

ある日、カズマはアイリスの教育係として、彼女に世間の知識を教える役割も負うことに。

しかし、ダクネスたちはカズマが城でのんびりとした生活を送っていることを知り、彼をアクセルの街に連れ戻そうとする。

カズマはアイリスとの別れを惜しみ、晩餐会でのお別れを提案する。

晩餐会では、カズマたちは場違いな振る舞いを見せる一方、ダクネスは貴族からの注目を一身に集める。

そこにアクセルの街の領主であるアルダープが現れ、ダクネスと王族の一員との間に相応しい関係を提案する。

カズマは場を和ませようとジョークを飛ばすが、ダクネスとの仲を誤解されてしまう。

最終的にアイリスが晩餐会の場でカズマを庇い、彼を城に留めようとするが、ダクネスはカズマを連れ戻そうとする。

カズマはダクネスをエロネスと呼び、彼女の力を試すことになる。

しかし、カズマが痛がる演技をすると、ダクネスは彼が演技をしていることを見抜き、カズマはダクネスに引っ張られて行く。

カズマはダクネスが貴族たちからチヤホヤされるのを見てイラッとし、彼女への嫉妬心からその場を邪魔しようとする。

一方、パーティーでほとんど相手にされずにいたカズマだが、アイリスに慰められている。

彼はアイリスに感謝しつつ、彼女が城で孤独な生活を送ることに寂しさを感じる。

そこで、王都で暗躍している義賊を捕まえることを提案し、これをきっかけに城に滞在し続ける計画を立てる。

義賊を捕まえるというカズマの宣言は貴族たちから支持を得るが、クレアはカズマに義賊が潜むと思われる貴族の家に泊まり込みで張り込む任務を与える。

カズマの計画は、思わぬ方向へと進み始める。

第三章

カズマたちは義賊を捕まえるため、悪徳貴族の一人であるアルダープの屋敷に滞在することになった。

しかし、実際には義賊が現れる気配はなく、カズマたちは屋敷で快適な生活を楽しんでいた。

特にアクアはアルダープの高価な酒を飲み尽くし、めぐみんは自らの武勇伝を屋敷の人々に語り続け、カズマはメイドによるサービスを満喫していた。

この生活に順応したカズマたちは、屋敷にずっと滞在することも悪くないと考え始めていた。

しかし、アルダープは彼らの滞在に疲れ果て、ダクネスにはすぐにでも彼らを追い出して欲しいと訴えていた。

カズマは深夜、キッチンに向かう途中で、義賊と遭遇し、捕縛する。しかし、捕まえた義賊は女性で、カズマの知り合いであるクリスだった。

クリスはカズマに義賊の正体を明かし、理由を説明しようとするが、カズマは聞きたくないと拒絶する。

状況が騒がしくなり、ダクネスやアクア、めぐみんが駆けつける。アクアはカズマに対し、自分の過ちを謝罪するが、実はカズマをからかうための前振りだった。

最終的にカズマは拘束されたまま、ダクネスたちにいじられ、アルダープに助けを求めることになる。

翌朝、カズマたちは城にて義賊捕縛の失敗を報告する。謁見の間でクレアから失敗を咎められるも、アイリスはカズマの努力を評価し、何者にも責められる理由はないと擁護する。

しかし、クレアはカズマたちに城を去るよう告げる。

宿へ帰る途中でミツルギに出会う。彼はアクアに指輪を贈るが、アクアはそれを消し去ってしまう。

ミツルギはカズマにアクセルの街へ魔王軍が攻めてくる可能性を伝える。

話が終わると、アクアはミツルギに折り紙を贈り、カズマたちは宿へと戻る。

カズマはアクアとの晩飯について意見が食い違うが、じゃんけんで解決を図ろうとする。
カズマが勝ち、高級肉を手に宿へ帰った。

その夜、宿で寝ていたカズマはクリスから起こされ、彼女が夜中に侵入してきた理由を聞かされる。

クリスは、黒髪黒目の持ち主で変わった名前の人間が所有する神器があると説明し、所有者がいなくなった二つの神器がとある貴族によって買われたと言う。

一つはランダムにモンスターを召喚できる神器、もう一つは他者と体を入れ替えられる神器であった。クリスはこれらの神器を探しており、カズマに協力を求めるが、カズマは拒否する。

クリスはアルダープの屋敷から強いお宝の気配を感じ、調査を試みたが、見つからなかったことを明かす。

カズマは協力を拒み続け、クリスは半泣きで去っていく。

カズマはこれ以上の厄介事に巻き込まれたくないと願いながら再び眠りにつくが、警報によって起こされる。

第四章

魔王軍襲撃の警報が王都に響き渡り、カズマたちは参戦を求められるが、カズマは自身のレベルが低いとして参戦を拒む。

しかし、クレアの介入により、カズマも含むパーティーは魔王軍討伐に向かうことになる。
その後、カズマは戦闘中にコボルトに殺され、神殿にてエリスと再会する。

エリスからは、アクアが以前に与えた神器が世に流出していると知らされ、その回収を依頼される。

二つの神器は、所有者以外が使用しても制限付きで機能するが、悪用される可能性があり、回収が急がれていた。

カズマには、この重要な任務を信頼できる人物としてエリスから託される。

カズマがコボルトに殺されてしまい、アクアによって蘇生される。

蘇生後、戦闘は既に終わっており、アクア、ダクネス、めぐみんがそれぞれ戦いで活躍していた。

アクアは回復魔法で多くの負傷者を治療し、ダクネスは敵の攻撃を一身に受けて味方を守り、めぐみんは爆裂魔法で魔王軍の指揮官を撃退した。

戦後、カズマたちは王都での宴に招かれる。

カズマはアイリスに城に再び住まわせてもらえるか交渉するよう頼まれるが、自身が不覚を取ってしまったことを理由に難色を示す。

しかし、アイリスはカズマのために交渉を試みることを約束する。

カズマとめぐみんが城で過ごしていると、アイリスが訪ねてくる。

彼女は、カズマが城に留まれるよう交渉したが、うまくいかなかったと報告する。

一方で、アイリスはカズマの戦いを称え、彼が城に留まることを望んでいた。

その後、アイリスが身につけていたネックレスが神器であり、カズマがそれを触れたことで二人の体が入れ替わる事件が起こる。

入れ替わりの解除方法がわからず、困惑する中、アイリスはこの機会に家臣なしで城外へ出てみたいと願い出る。

めぐみんがアイリスの護衛を買って出て、二人は城外へと出かけることになった。

アイリスとめぐみんが城外へ出かけた後、カズマはクレアと共に城内を歩いていた。

アイリスとして振る舞いながら、ミツルギと出会い、彼との交流を経て、ダクネスの背中を流そうとしたが、ダクネスが既に入浴後だったため失敗する。

その後、カズマ(アイリス)とクレアは、ダクネスと一緒に風呂に入ろうとするが、カズマはアイリスの体であることを自覚し、動揺する。

さらに、めぐみんとアイリスの体になったカズマが城外でチンピラたちと喧嘩になり、カズマが戻ってきた後もその喧嘩の影響が残っていた。

カズマは、めぐみんと共に城に戻り、ダクネスとクレアによる問い詰めに直面する。

カズマは、アクアからバカ扱いされながらパーティー会場の隅で孤立していた。

アクアは、彼女の功績を称える特別な酒を受け取っていたが、カズマが共有しようとすると彼女は拒否する。

一方、会場では他のメンバーが活躍を称えられていたが、カズマだけが外されていた。

クレアは、カズマに王都を去るよう命じ、彼が必要ないと告げる。

後に、クリスがカズマの宿に現れ、体を入れ替える神器について警告する。

この神器は、悪用すれば永遠の命を得られるが、貴族や王族がこれを狙う恐れがあるため、報告してはならないと警告される。

カズマは、クリスと一緒にアイリスのところへ遊びに行くことを提案される。

第五章

カズマとクリスは王都の城に侵入するために夜の街を進む。

クリスによれば、この日は兵士たちも警戒が緩んでいるため、城に侵入するには最適な夜だという。

カズマは正体を隠すために仮面を身に着け、二人は城への侵入を試みる。目的はアイリスのネックレスを奪うことである。

侵入後、城内で見回りの兵士をかわしながら、二人は目的地へと進む。

途中、クリスは宝物庫への立ち寄りを提案し、そこで他の神器を探すことになるが、目的の神器は見つからない。

しかし、カズマは日本から持ち込まれた漫画雑誌を発見し、懐かしさに浸る。

その後、宝物庫の警報が鳴り、城内が騒然とする中、二人は兵士たちから逃れようとする。

カズマは「ドレインタッチ」を使い、隊長を倒し、兵士たちを恐れさせる。

クリスはカズマの異常な様子に驚きながらも、逃走を続けることになる。

カズマとクリスは王都の城内を進み、アイリスの部屋がある最上階を目指していた。兵士たちは二人を恐れ、賊への対応に追われていた。

クリスとカズマは途中で兵士たちを出し抜きながら進み、魔法やスキルを駆使して障害を乗り越えていった。

しかし、目的地に近づくとミツルギ、クレア、レインらが待ち構えており、二人を捕まえようとする。

カズマは凍結魔法とドレインタッチを用いてミツルギを無力化し、クリスはバインドスキルで兵士たちを動けなくさせた。

しかし、レインが強力な魔法で二人を止めようとするが、カズマが狙撃スキルで杖の先を砕き、二人の逃走を可能にした。

混乱の中、カズマとクリスは最上階に向けてさらに進むことになる。

カズマとクリスはアイリスの部屋に到達し、途中でダクネス、めぐみん、アクアと遭遇する。

アクアを除いて、ダクネスとめぐみんは二人の目的を理解し、協力的な態度を示す。

アクアは彼らのスキルを無効化し、逃走を阻止しようとするが、カズマとクリスはアイリスが持つ危険な神器を盗むことに成功し、城のテラスからプールへ飛び込んで逃走する計画を立てる。

しかし、アクアが神器を封印しようと試みる中、二人はプールに飛び込む。

終章

翌朝、王都は大騒ぎだった。

義賊が城に侵入し、王女から魔道具を強奪した。

カズマとクリスはダクネスから呼び出され、宿で責任の押し付け合いをしていた。

しかし、ダクネスは話を聞いてくれ、神器の重要性を知り、城に報告しに行くことになる。

アクアとめぐみんは神器の危険性を封じ、アイリスが義賊の目的を誤解していることを心配する。

しかし、義賊たちの正体はバレずに済む。

ダクネスとカズマは城へ行き、アイリスの部屋で彼女からまた勝負をしてほしいと頼まれる。

幕間

地下室で、喘息のような音を立てている悪魔マクスをアルダープが起こす。

アルダープは神器が盗まれ、封印されたと言い、それを取り返し封印を解くよう命じる。

しかし、マクスは神器の場所が分からないと言い訳する。

アルダープはマクスにララティーナを連れてくるよう再三要求するが、マクスは命令を忘れてしまう。

アルダープは王子の体を乗っ取り、すべてを手に入れようとしたが、神器を盗まれて計画が頓挫してしまった。

アルダープは息子のバルターを使ってララティーナとの縁を結ぼうとしていたが、盗賊によって神器が奪われたために失敗し、絶望する。

地下室でアルダープはララティーナに対する執着を叫び、マクスはアルダープの欲望に忠実で残虐な性格を褒め称える。

アルダープはマクスを使役し続け、ララティーナを連れてくるように命じるが、マクスは命令を忘れてしまう。

エピローグ1

レインのテレポート魔法陣が消えた後、クレアはアイリスに対し、特定の異性に情が移ることのリスクを説明する。

アイリスは悲しんでいるわけではなく、クレアとレインに顔を上げるよう言い、二人の配慮を感謝する。

アイリスは自分の薬指を見て、指輪が盗まれたことに対する責任をクレアとレインが感じていることを察するが、彼女自身は指輪を失ったことよりも、あの人との別れがより心に残っている。

クレアはアイリスが魔王軍の幹部を倒すことで再びあの人に会えるかもしれないと慰める。アイリスはその可能性を信じている。

レインはアイリスの成長を褒め、アイリスは次に会った時の約束を思い出し、魔王を倒した勇者には王女を妻にする権利があるという国の決まりを心の中で呟く。
アイリスは大切な指輪をお兄ちゃんが大事にしてくれることを願っている。

エピローグ2

レインのテレポートによりアクセルの街に戻った一行は、屋敷で宴会の準備を始める。

カズマは王都での出来事に思いを馳せながら、現実に戻ることへの不満を吐露し、ダクネスと口論する。

その間、めぐみんはアイリスへの手紙を書き、アクアは持ち帰った酒を隠し持つ。カズマとアクアは、酒をかけて勝負することになり、勝負のためにカズマが酒の買い出しに行くことになる。

しかし、めぐみんが自ら買い出しに出ると言い出し、ダクネスはおつまみの準備を始める。

アクアは共有の酒を出し、カズマはお姫様との時間を振り返りつつ、現実に帰ってきたことの証として指輪を眺めるが、アクアに芸の道具としてその指輪を使おうとされ、慌ててしまう。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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