どんな本?
9巻の時に累計600万部!
凄いな、、
9巻の新キャラは表紙に出て来てる高順の息子、馬閃の兄の馬良の妻の雀の2人。
馬良は超人見知りで、雀はファンタジスタ。
雀と猫猫との相性は凄く良い。
それと、雀と羅漢との絡みも面白いw
毒見になってない豪快な毒見(食べっぷり)が笑を誘う。
8巻最後に壬氏が色々と暴走して自身の身体に玉葉后の家の紋章を焼入れる暴挙に出てしまう。
コレによって壬氏はその辺の貴族の娘とは結婚出来ない身体になってしまった。
猫猫と結婚したいがために?
もうさ、、
小猫ちゃんさ、、
結婚してあげなよ。。
もれなく、厳しい侍女頭、気の強い侍女と面白い侍女。
人見知りな文官に、馬鹿力な武官とその父親が付いて来るはず。
でもそんな2人は異国の地に行くのだが、、
先々でトラブルに巻き込まれる。
最後の方は甘い雰囲気になってるはずなのに、、、、
この2人、やっぱりズレてるわ、、、
それが面白いんだけどねw
どんな本?
『薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化も決定している。
月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。
読んだ本のタイトル
薬屋のひとりごと 9
(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃)
著者: #日向夏 氏
イラスト: #しのとうこ 氏
あらすじ・内容
シリーズ累計600万部! 待望の最新刊では二人の「その後」が明らかに! 猫猫と壬氏が船旅に?
壬氏の一世一代の行動の結果、
とんでもない秘密を共有することとなってしまった猫猫。
折しも後宮は年末年始の休暇に入る時期。
実家に帰りたくない姚は、猫猫の家に泊まりたいと言い出した。
とはいえお嬢様を花街に連れていくわけにもいかず、
姚と燕燕は紹介された羅半の家に泊まることになる。
一方、口外できない怪我を負った壬氏のために、
猫猫は秘密裏に壬氏のもとに通わなくてはならなかった。
できる範囲で治療を施していくが、
医官付き官女という曖昧な立場に悩まされる。
壬氏が今後さらに怪我を負わないとも限らないが、
医官にはなれない猫猫は医術を学ぶことはできない。
そこで、羅門に医術の教えを乞おうと決めるのだが――。
(以上、Amazonより引用)
アニメ化のお知らせ
前巻からのあらすじ
8巻で発覚する変人軍師の人気、、
そして、碁の強さ。
それに何かを決意して変人軍師に碁を挑む壬氏。
酒を飲めない変人軍師に酒精の入った菓子を食べさせて酩酊させながら有利に碁を進めて行くが、、、、
それを邪魔する奴のせいで壬氏は、、
そして、壬氏は家族に猫猫を紹介するのだが、彼の家族って皇帝と玉葉后?
その前で壬氏は、、
もう、猫猫も年貢の納め時か??
幸せになれよ!!!
あ、変人軍師、、、
感想
壬氏が一大決心で自傷行為をした。
皇帝と玉葉妃に、自身は皇帝になるつもりが無いと、脇腹に焼き印を自身の身体に押し付けて焼き印を入れてしまう。
このせいで、壬氏には猫猫以外の女性に夜伽をさせる事が出来ない身体になってしまった。
その意思表示に焼き印を自身で入れてしまった。
その壬氏の焼き印の火傷を秘密裏に治療させられる猫猫。
だが、猫猫は薬師であって外科医ではない。
それで、猫猫は外科医の勉強を開始するのだが、、
猫猫が医術にのめり込むのを面白く思わない養父は、変態軍師の家で華佗の書を探せと猫猫に課題を出す。
そして見付かった解剖の本。
禁忌となっている解剖をする事に忌避感があるかの試験だったが、猫猫はアッサリクリア。
そして、医官達の解剖の実習に参加する事を赦される。
そして、若い医官達と共に鶏、豚、牛などの解剖をして行く。
多くの医官達が苦労する中で、猫猫は飄々と捌きベテランの医官から罪人の解剖の立ち合いを許可される。
そんな外科の勉強をしている最中でも壬氏への治療を継続。
順調に火傷も良くなって来ており、外科の授業もしっかりと受けれる。
そんな猫猫達に西都に行けと命令が来る。
その一団の代表は壬氏。
猫猫は壬氏の治療のために絶対に付いて行く。
そこに更なるイレギュラー、、、変態軍師こと羅漢が一緒に付いて来るらしい。
猫猫からしたらとんでもなく面白くない人物なのだが、、
船上では虹を量産して全くの無害となり。
西都手前の港に着いた際に、羅門の身代わりに連れて来られたヤブ医者がトラブルに巻き込まれた時には大活躍をするが、、、
猫猫はガン無視を決め込む。
そんあ騒動を終えて、いつも通りに壬氏の治療をする猫猫。
そして二人っきりになり。
そこでイチャツクような事をするのだが、、、
何で引っ叩くの??
備忘録
序話
猫猫は、壬氏に抱えられて隣の部屋に運ばれる。壬氏の脇腹には、自ら押し付けた重度の火傷がある。猫猫は、その傷の処置をどうすべきか考えながら、壬氏を寝台に座らせる。しかし、壬氏は猫猫に対して、夜伽ができなくなったことをほのめかす。猫猫は、壬氏の行動を横暴で自己中心的であると非難するが、壬氏は自分の立場を顧みずに行動しているわけではないと反論する。二人は、壬氏の傷の処置を巡ってやり取りをするが、猫猫は壬氏を手伝いたいという意志を示す。
1話
極度の疲労にもかかわらず、猫猫は朝が来れば仕事をしなければならないと感じている。年末になり、医務室では大掃除が行われており、猫猫はその中で壬氏からの呼び出しと火傷処置のことを考えていた。姚から、休みの間猫猫の家で学ぶことができるかという頼みがある。姚は、叔父による結婚の圧力を避けるために、猫猫の家を避難所として使いたいと考えていたが、猫猫はその場所の治安の悪さと実家が薬屋であることから、姚にとって危険であると断る。代わりに羅半の家に泊まることになるが、猫猫はそれに関しても不安を感じている。
2話
使いに連れられた猫猫は、壬氏の宮ではなく、宮廷の外にある離宮に到着する。通常より警備が薄い中、壬氏、水蓮、高順が待っていた。猫猫は高順と水蓮に対する態度について悩み、氷を要求する。氷は雀という女性によって提供され、猫猫は壬氏の傷口の処置を始める。壬氏には腹部を冷やしてもらいながら、猫猫は必要な道具を準備する。処置中、壬氏は痛みに耐え、猫猫は外科処置の自信のなさを感じる。猫猫は、自分の技術を向上させるために養父である羅門に教えを請うことを決意する。壬氏はこれを許可し、猫猫は治療後に離宮を去る。猫猫は壬氏に二度目の同様の事態を起こさないよう警告し、部屋を出る。
3話
翌朝、猫猫は寮の小母さんに起こされ、養父である羅門から、壬氏に羅門と連絡を取りたい旨を伝えられる。羅門と猫猫は変人軍師の家へと向かい、そこで羅半に迎えられる。羅門は猫猫に宿題を出し、それが「華佗の書」の探索であることを明かす。猫猫は、姚と燕燕とともに、書庫内の本を調査し始めるが、期待される「華佗の書」を見つけることができない。
羅門は、猫猫一人では「華佗の書」を理解することはできないと述べ、姚と燕燕も含めた探索が必要であると示唆する。猫猫たちは、書庫にある本の中から「華佗の書」を探し出そうとするが、直接的な手掛かりは見つからない。羅門の指示に従って、三人は本の中からそれが何であるかを推測しようと試みる。彼らは「華佗の書」が普通の書籍の形態ではなく、特殊な形かもしれないと考える。
4話
書庫の調査をしている途中で、燕燕が戻ってきて昼食を準備する。羅半も加わり、四人で食事を楽しむ。羅半は姚の好物を手土産に持ってきて、燕燕の料理を褒める。食後、猫猫は本棚から本が一冊欠けていることに気づき、羅半に確認するが、彼は知らないと答える。羅半はこの離れに特別な仕掛けがあることを示唆し、天井や壁に隠された意味があるかもしれないと述べる。羅半は使用人に本のことを尋ねると言い残し、猫猫たちは再び「華佗の書」の探索を続けることになる。
5話
書庫に戻った猫猫たちは、本棚ではなく壁や天井に注目する。姚は本棚を倒し、その後ろから『一─2─Ⅰ』の番号がある本を見つける。この本の最後の頁には太極図が描かれており、他の本『一─2─Ⅲ』にも同様の図が見つかる。猫猫たちは壁の八卦の模様に気づき、太極図と八卦の関連を探る。姚の発見により、部屋の壁に隠された引き出しから欠けていた『一─2─Ⅱ』の本が発見される。この本は羊皮紙で書かれており、主に西方の言語で記されていた。内容は人体の解剖図が精密に描かれており、羅門の留学時代の記録であることが示唆される。本の内容は医療の進歩に貢献するものだが、一般的な倫理観からは受け入れがたいものであった。最終的に、この本が『華佗の書』であることが明らかになり、羅門が隠した理由も理解される。この本は、医療知識の発展には貢献するが、一般的な倫理観に反する内容を含んでいたため、公には出せない、あってはならない禁書であった。
6話
燕燕が『華佗の書』を預かり、猫猫は自らの問題を解決するために壬氏の離宮へ向かう。壬氏の離宮では、離宮の主たちが西都への旅行について話し合っていた。壬氏は西都への再訪を前提に話を進めており、この訪問は玉鶯殿からの要請であり、主上と玉葉后からも推奨されていることが明かされる。玉鶯殿は娘を皇室に入れる計画を持っており、これが壬氏の西都行きと関連している可能性が示唆される。壬氏は治療のために猫猫の手を借り、猫猫は壬氏に西都への同行を決意する。壬氏の西都訪問は少なくとも三ヶ月に及ぶと予測され、この旅行が壬氏にとってどのような意味を持つのか、詳細は後日明らかにされることとなる。
7話
翌日、変人軍師邸の書庫は片付けられており、羅半が使用人に命じて整理させていた。羅門が来訪し、『華佗の書』の真実と、それにまつわる過去の話を語る。この書は羅門が留学中にまとめたもので、人体解剖図を含む内容は異端とされるものだった。羅門は異端であることの意味と、医術の発展のために彼女が自らを犠牲にした事実を明かす。また、腑分けが禁じられた歴史と、それが医術の低下につながった経緯を語る。羅半は、効率的で美しい生き方として、個々人が自らの道を選ぶことの重要性を説く。彼は、合わない道を選ぶことの非効率性を指摘しつつ、それぞれの適性に応じた道を選ぶことを勧める。最終的に、羅門は姚や燕燕に決断を委ね、『華佗の書』を持ち帰る。猫猫は、自分の心が決まっていることを確認し、それぞれの道を進む二人に介入するつもりはないと感じていた。
8話
猫猫の休暇は、花街と壬氏の往診に終わり、医局へ戻ると洗濯物が溜まっていた。劉医官は猫猫に洗濯を命じる。猫猫は洗濯をしつつ、血の染み抜きに大根を使用する。その間、壬氏が訪れ、見習い医官の出来と医官付き官女の扱いについて劉医官と話し合う。壬氏は特に猫猫を西都に連れて行く意向を示し、猫猫が薬屋としての技術を持つことを理由に参加を促す。劉医官は最初は渋るものの、壬氏の提案に最終的に同意する。
猫猫は壬氏の訪問中、隣の部屋で蒸留器を使っていたが、不注意で煙を出してしまい、壬氏に気づかれる。猫猫は壬氏と劉医官の話を盗み聞きし、西都に関する計画と医官たちの秘密に気づく。結局、壬氏は猫猫に西都への同行を示唆し、猫猫はこれを受け入れる。劉医官は猫猫に対し苛立ちながらも、彼女の参加を許可し、猫猫は西都行きの準備を始めることになる。
9話
壬氏は西方の様式である羊皮紙の文を受け取る。文の内容は、後宮に娘を入れる案件に関するもので、壬氏が後宮を管理していると誤解しているようだ。しかし、壬氏は玉葉后とその姪に対し、後宮に入れることはないと考えている。壬氏は、玉葉后が自身の腹にある焼き印の秘密を知っていることを危険視しており、その姪を娶ることは避けるつもりだ。
壬氏は、羊皮紙を綴じる紙紐が実は一枚の長い紙であることに気付き、紐を解くと数字の羅列が記されていることを発見する。この数字が何を意味するのかは不明だが、壬氏はこれが何らかの密告である可能性を疑う。話を聞いた高順は、過去に似たような密告が戌の一族の滅亡につながったことを思い出す。戌の一族は女帝の代に謀反の疑いで滅ぼされたが、その具体的な内容や密告の詳細は不明である。
壬氏は、この数字について詳しい人物に相談することを決める。その適任者とは猫猫のことであり、彼女が来訪するのを待ちながら、壬氏は西都を調べる必要があると考える。一方で、女帝についての話題が出ると、彼女が民のために強引ながらも有意義な政治を行っていたことが語られる。壬氏は、女帝の行動に何か理由があったのではないかと思い至る。
10話
実技訓練として、猫猫と他の見習い医官たちは鶏の解体から始め、技術の向上を目指す。彼らは、鶏を捕まえ、解体し、内臓を取り出す作業を行う。この訓練は、医官としての基礎技術を身につけるためのものであり、生きた鶏を扱うことから、暴れる人間を治療する準備をしている。天祐という見習い医官は、この実技研修が三回目であることから、一定の技術を持っているが、猫猫は彼に対して悔しさを感じる。訓練は鶏から始まり、次に豚、そして牛へと進むが、参加する人数は段々と減っていく。この訓練を通じて、見習い医官たちは、生きたままの鶏を絞める勇気や、鶏を解体する器用さを身につける必要がある。解体された鶏は食用になるため、血抜きや内臓の取り扱いにも注意が必要である。劉医官は、鶏の解体だけでなく、鶏から得られる薬用の部位の品定めも行っている。猫猫は、この訓練によって、医官として必要な技術だけでなく、薬用材料の知識も深める機会を得ている。猫猫の日々は、このような実技訓練に加えて、壬氏の別邸への訪問や、医局での仕事も含まれている。彼女は、解体した動物の内臓を薬の材料にする作業や、肉の処理も行っている。これらの活動を通じて、猫猫は医官としての実践的な技術を磨き、知識を広げている。
11話
春の暖かな時期、猫猫と見習い医官たちは、死罪となった罪人たちが安置されている場所へと案内される。彼らは、これまで家畜の解体を経験してきたが、今回は人間の遺体の解剖、いわゆる腑分けを目の当たりにすることになる。この訓練は、医官としての知識と技術をさらに深めるためのもので、実技に強い天祐を除いて、多くの見習い医官が緊張している様子が描かれている。
遺体安置所への通路は、通常の人々が目にすることのない特別なものであり、猫猫がここを訪れるのはこれが二度目である。一度目は、翠苓の遺体を確認しに来た時だった。翠苓は、現在元妃の阿多のもとにおり、猫猫は彼女が外科技術を学ぶことを望んでいるが、翠苓の複雑な身分と運命により、それが難しい状況であることを感じている。
解剖は劉医官が指導し、見学する見習い医官たちは記録を取ることなく、目の前で展開される解剖の全工程を目に焼き付けることが求められる。この過程で、猫猫は罪人の遺体の肝臓に疾患があったことを見抜き、劉医官から及第点を得る。この経験を通じて、猫猫は自分が今後自分で腑分けをする可能性について考え、その準備と心構えを固めている。
解剖後、猫猫は風呂屋へと向かい、そこでリラックスし、身体を清める。また、風呂屋で偶然耳にした後宮女官の募集の話から、新しい妃が入内する前に、猫猫自身が西都へと向かう予定であること、そしてその準備について考える。
12話
壬氏は執務室で書類作業を終えた後、馬良に話しかける。馬良は対人恐怖症でありながらも、嫁は壬氏の侍女である雀で、その馴れ初めについて尋ねられる。馬良と雀の結婚は政略結婚であり、馬良は半月に一度しか雀と顔を合わせないと説明する。その話を聞いた壬氏は、馬良の家族の事情と政略結婚の実態について考える。
一方で、壬氏は先日受け取った謎の数字が記された紐について、羅半に調査を依頼していた結果を待っている。その紐は実は西都で集められた作物にかかる租税の記録であり、小麦の収穫量に関する帳簿の改竄を示唆していたことが明らかになる。この発見により、壬氏とその周囲は、西都における租税の不正とその背後にある意図を解明しようとする。
この過程で、壬氏は西都へ向かう必要があることを認識し、その準備を進める。麻美は壬氏の安全を心配し、西都行きの計画に強い不安を示す。護衛の人選についても議論され、羅漢や羅半などの名前が挙がるが、最終的には猫猫が重要な役割を果たすことが示唆される。壬氏の西都行きの計画は、多くの不確実性と危険をはらんでいることが強調される。
13話
陸孫は西都で雑務に追われる日々を送っている。書類の署名に手を疲れさせながら、地方の住民からの陳情や訴えに目を通す。彼の仕事は玉鶯、西都の仮の領主からのものであり、陸孫はその処理量が増えた以外、大きな変化は感じていないと自嘲する。玉鶯は有力者の子で、西都を発展させようとする気概を持っているが、陸孫は彼の野心に危うさを感じることもある。ある日、陸孫は玉鶯から茶会に招待される。そこで彼は玉鶯が自分を信頼しているか試すような問いかけを受け、羅漢とその甥である羅半との関係について言及される。陸孫はこの交流を通じて玉鶯の人柄や彼が西都における役割の大きさを改めて認識する。また、陸孫は羅半からの文書を受け取り、西都での食糧供給についての詳細な資料を得る。彼はこの資料を通じて、羅半の能力を再評価し、自分が欲していた情報を手に入れたことに安堵する。しかし、陸孫は西都における自分の立場や役割について考え込むことになる。最終的に、陸孫は玉鶯が武官たちと取っ組み合いをして楽しんでいるのを目撃し、玉鶯が西都にとって必要な人物であることを認める。彼は玉鶯が物語の中心人物であり、自分は脇役に過ぎないという自覚を持ちつつ、玉鶯のような主役になれる人物の存在の重要性を認識する。
14話
猫猫は初めて人間の遺体を解体した後、その体験が案外平気だったと感じている。絞首刑になった強盗犯の遺体を解体したが、その際の心境や手順について淡々と述べている。解体作業の後は、手を洗い、衣服を着替え、風呂屋に行くことを考えていたが、劉医官から話があると聞かされる。
天祐と共に劉医官がいる部屋に向かうと、そこには上級医官たちが集まっていた。不思議なことに、後宮の医官であるやぶ医者もいた。劉医官は、西都に行く医官の選抜を目的に彼らを集めたと説明する。選抜には既に三人が決まっており、もう一人を募集中であった。中級医官たちは、この決定に対して不満や疑問を持ちつつも、明確に反対する者はいなかった。
猫猫は、選抜に関する議論の中で、自分が西都に同行することになっていることを知る。その選抜には、漢太尉も関わっていることが明かされ、これには参加者全員が驚いた。猫猫は、この選抜がただの左遷ではなく、重要な任務であることを悟る。出発は五日後とされ、その準備のために休暇が与えられることが告げられた。
15話
出発の五日前、猫猫は急な通知を受けて旅の準備を始める。買い出しをしながら、知人たちに遠出することを伝えて回る。特に、緑青館の人々とのやり取りが描かれている。緑青館の姉御、白鈴からは日焼け対策として軟膏を受け取り、他の姫たちからも旅の安全と成功を祈る言葉をもらう。しかし、彼女たちは猫猫の旅行が壬氏の命令であることに対して不満を隠さない。
一方で、猫猫は薬屋見習いの左膳とも話し、彼からの心配を受けながらも、何かあれば羅門に連絡するように言われる。さらに、猫猫は宿舎で姚と燕燕と再会し、姚からは医術に関する教本を手渡される。これには猫猫が非常に感動し、姚への感謝を示す。燕燕と姚は、猫猫の旅立ちを前に複雑な感情を抱えつつも、彼女の成功を願う。
16話
出発の日、猫猫は燕燕と姚に見送られ、医官の一員として船旅に出る。同行するのは天祐を含む数名の医官と、やぶ医者である。船は三隻、壬氏を乗せた船を中心に海路を西都に向かう。船内は広く、数百人が乗り込める規模で、壬氏の滞在期間や土産物の量を考慮して選ばれた。猫猫は壬氏の傷の治療を担当し、船旅中は壬氏の部屋で過ごすことになる。
船内での生活は、猫猫にとって新鮮な体験であり、壬氏との関係ややぶ医者との交流が描かれる。猫猫は、壬氏の傷の治療を通じて彼との距離を縮めるが、同時に彼らが抱える複雑な事情や思惑を知ることになる。特に、壬氏が猫猫を船旅に連れてきた理由は、変人軍師の懐柔と、西都からの要請に関連していることが示唆される。
壬氏の計画では、猫猫を変人軍師への「餌」として利用し、彼を懐柔することが目的の一つであることが明かされる。この計画には、猫猫を守るため、また彼女が無意識のうちに変人軍師に影響を与えることを期待してのものである。しかし、猫猫自身はこの計画に対して複雑な感情を抱く。
一方、船旅の日常は、猫猫や他の乗組員たちの小さなドラマが繰り広げられる中で進行する。猫猫は船内での医務活動を通じて、乗組員や壬氏の側近たちとの関係を深めていく。特に、やぶ医者とのやり取りは、彼らの間にある信頼と友情を浮き彫りにする。
17話
猫猫は船上での医務活動に忙しく、船酔いや怪我の治療に追われる日々を過ごしている。一方、やぶ医者は医務室で簡単な問診と薬渡しを担当しており、後宮での勤務時よりも充実している様子である。船上生活は初日の閑散とした様子から一転、船酔いの患者で賑わっている。変人軍師の存在もあり、猫猫はその動向に警戒心を抱いているが、現時点では特に問題は起きていない。
猫猫とやぶ医者、そして護衛の李白は、船上での時間をそれぞれの方法で過ごし、相互に交流を深めている。雀という侍女が現れ、今晩の会食で毒見役としての参加を要請され、猫猫はこれを受け入れる。雀は毒見の流れを説明し、会食では後ろの席で隠れながら毒見を行うことになる。
18話
亜南の宴は、茘とは異なる文化を持ち、屋外での宴会形式が特徴である。亜南は温かく、太鼓や笛の音が響き渡り、座布団が座席として用いられ、料理は大皿で共有される。食事の準備は薄着の女性たちによって行われ、その風貌は茘の人々とは異なり、彫りが深い顔立ちが多い。宴には壬氏や他の武官たちが参加しており、猫猫と雀は毒見役として働いている。雀は猫猫に腰を振りながら話し、明日は衣装を買って旦那を誘惑すると冗談を言う。
この宴は、亜南流の宴会に似た雰囲気を持ちつつも、一段上に席が用意された重要人物のための毒見が行われる。猫猫は毒見の仕事を丁寧にこなし、雀は楽しそうに食事を貪る。宴の間、猫猫は壬氏や他の参加者を観察し、政略結婚や国同士の関係について思索する。また、毒見の仕事を終えた後は、猫猫と雀が食事を楽しむ様子が描かれている。
宴は変人軍師の参加もあり、雀は変人軍師からの料理を毒見する。会食は壬氏の外交の場として機能し、猫猫はその過程を内側から支える。宴の後、猫猫と雀は部屋に戻り、翌日の買い物を楽しみにする。
19話
猫猫とその仲間たちは、亜南に到着した翌日、船に乗っていたやぶ医者がいなくなったことを知る。李白と雀と共に、やぶ医者を探すことになった猫猫は、やぶ医者が石鹸を買いに行ったという情報を得て、彼を探しに市へ出る。市場では、石鹸を作っている場所を尋ねるうちに、やぶ医者が不慮の火災の犯人と誤解されていることを知る。猫猫たちはやぶ医者の無罪を証明するために、揚げかすの自然発火現象を利用し、やぶ医者が火事の原因ではないことを職人たちに納得させる。その過程で、実際に火事を引き起こしたのは煙草を吸っていた別の職人であることが判明し、やぶ医者は無罪となる。この一連の出来事を通じて、猫猫たちはやぶ医者を救い出し、彼らの絆も深まる。
20話
やぶ医者が厠に鍵を落とし、猫猫は彼に替えの鍵を渡した後、宮に戻る。変人軍師と副官には休息を促し、猫猫自身も部屋に戻る。しかし、彼女はやぶ医者の危機感のなさに怒りを感じていた。やがて、雀が現れ、猫猫を壬氏の部屋へと誘う。そこでは、かつて後宮で問題を起こした芙蓉と彼女の夫が、懐妊を祝して壬氏に挨拶に来ていた。猫猫は彼女らの幸せそうな様子に安堵するものの、自分の行動について思い悩む。
後に、壬氏と二人きりになった猫猫は、彼に対する不満と心配をぶつける。壬氏が人として限界があること、全てを救えるわけではないことを認識するよう促す。そして、壬氏にはもっと大きな顔をして、権力者としての自覚を持つようにと助言する。壬氏が自分に対して何かを求めてくるが、猫猫は彼の要望に応じて、彼の頬を引っ叩くことで気を引き締める行動を取る。この行動を通じて、壬氏が自分の立場と責任を改めて認識し、猫猫との関係に新たな一歩を踏み出すきっかけとなる。
終話
猫猫とその仲間たちは、目的地の西都に近づいている船旅の最中である。彼女は窓から他の商船が増えている様子を観察し、海賊対策だと考える。医務室では、やぶ医者と雀がくつろいでおり、猫猫は薬の在庫を確認し、補充の必要性を感じている。雀は医務室に頻繁に現れ、「仕事」を理由にしているが、猫猫はそれを「さぼり」と見なしている。彼女はやぶ医者に薬の数を記録することを求め、雀の手伝いを断る。亜南国での思い出や、壬氏との特別なやりとりについて考える猫猫。壬氏が頬を叩いた行為は、自らの意志で「活を入れた」こととして、周囲に説明している。西都に到着後、彼らは玉袁さまの別荘を拠点にすることが決まっており、やぶ医者や猫猫は他の医官たちと合流することになる。雀は連絡係としての役割を担い、夜は自由時間を要求している。雀は猫猫に対して、西都でも人々が嘘をつくこと、そして「今回の件」について黙っていることを約束する。彼女の心配をよそに、船は西都に向かって進んでいる。これから二度目の西都で何が待ち構えているのか、猫猫には分からない。
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