どんな本?
『魔法科高校の劣等生』は、佐島勤 氏による日本のライトノベル。
略称は「魔法科」。
物語は西暦2097年、3月。
魔法が現実の技術として確立し、魔法師の育成が国策となった時代を舞台にしている。
主人公は、国立魔法大学付属第一高校(通称「魔法科高校」)に通う兄妹、司波達也と司波深雪。
この作品は、原作小説の累計が1,400万部、シリーズ累計が2,500万部を突破し、大人気のスクールマギクスとなっている。
また、2024年には3期目のTVアニメが放送されることが決定している。
さらに、この作品は様々なメディアで展開されており、ライトノベルだけでなく、漫画やアニメでも楽しむことができる。
読んだ本のタイトル
魔法科高校の劣等生 (24) (25)エスケープ編〈上〉〈下〉(The Irregular at Magic High School)
著者:佐島勤 氏
イラスト: 石田可奈 氏
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あらすじ・内容
迫る十三使徒の超遠距離魔法――!! 魔法師の未来を切り開け!
「トーラス・シルバーは、国立魔法大学付属第一高校三年生、司波達也氏である」
魔法科高校の劣等生(24) エスケープ編<上>
七賢人の一人レイモンド・クラークによるビデオメッセージは日本だけでなく、世界中に大きな波紋を投げかけた。
そして、実質の魔法師追放計画ともいえる『ディオーネー計画』。達也はこれに対抗すべくかねてより研究をしていた恒星炉を用いたプロジェクト『ESCAPES計画』を発表する。
それは深雪のため、魔法師の未来のため、達也が選んだ道であった。
時を同じくして、滅んだはずの周公瑾と対決する光宣。さらに、十三使徒の戦略級魔法が達也を捉える!?
達也と深雪に最大の危機が訪れようとしていた――。
その姿は救世主か、破滅を呼ぶ者か!? 運命の歯車が達也を戦いへと誘う。
十三使徒の戦略級魔法に襲われた達也と深雪は辛くも生還を果たす。だが、水波は、かつて同じようにして達也を守った穂波のように生命の危機に立たされてしまうのだった――。
魔法科高校の劣等生(25) エスケープ編<下>
そして、守るべきものと、自らの望みのためパラサイトという禁断の力を求める光宣。彼の選択は未来を揺るがすのか――!?
達也と光宣、規格外な二人の魔法師がついに対峙する。
そして、同じ頃、スターズではリーナ暗殺を目的とした叛乱が勃発!?
魔法師の未来は如何に――物語はクライマックスへと、突き進む!!
感想
光宣は病弱な身体からエスケープ。
レイモンドは主役になれない運命からエスケープ。
リーナは不本意ながら軍からエスケープ。
日本の非公開戦略魔法師、司波達也をディオーネ計画に参加させ木星圏に島流しをしたいUSNA。
さらに達也が日本の非公開戦略級魔法師だと知らない魔法協会は、USNAからの圧力を受けた外務省から圧力をうけて十師族も達也をディオーネ計画に参加させようとしたが失敗。
さらに強まる圧力に魔法協会の会長は胃潰瘍になってしまった。
それでも達也は自身の計画エスケープスを優先させると宣う。
四葉家もそれを後押し。
焦れた新ソ連の戦略級魔法師ベゾブラゾフがトゥマーン・ボンバを達也が居る伊豆別荘へ放つが、水波が防いで魔法演算領域に深刻なダメージを負ってしまった。
そのせいで、魔法を使えない状態になってしまい、達也は水波には魔法を使わず普通の人として深雪を支えて欲しいと望む。
それに対して光宣は、水波を治すために自身の身体に九藤家に封印されていたパラサイトを入れて支配。
パラサイトになった光宣は。
水波にパラサイトを同化させ、水波の人格を侵害しないで、魔法演算領域の暴走を無くす事を望むが達也が立ち塞がる。
今後、この2人の大恋愛が物語のキーになる。
さらにリーナはパラサイトに同化されたスターズ達に襲われて日本へ逃亡する事になる。
四葉家(司波達也達)の動き
マスコミ対応
四葉家はFLT社にて記者会見を開くと発表。
一部、マスコミが第一高校にて強硬な取材をしようとしていたが、達也が自ら出向いて4日後に記者会見があると言い、強行するなら記者会見で追い返すと宣言する。
その4日後の記者会見で、トーラス・シルバーとしての活動をやめると宣言。
その後、恒星炉を使った海水資源化プラントの開発計画「escapes計画」を発表してディオーネー計画には参加出来ないと表明。
その翌日、魔法協会の要請でエドワード・クラークに直接会う。
そこで再度、ディオーネ計画への不参加を伝える。
東道青波との邂逅
escapes計画のスポンサー、東道青波への説明を四葉家当主は達也自身でやるように指示をして、場所は九重八雲の寺で行う事となる。
その東道青波から個人が持つ力として強大過ぎる達也の力。
その力で何を望むと問われ、己のために社会の安寧を望むと答え。
東道青波から、日本の為の抑止力になって欲しいと望まれる。
他国に恐怖を示して牽制せよと。。
達也が抑止力として機能すれば、魔法師を兵器の使命から解放する手助けをしてくれるらしい。
東道青波の判断を受けて、四葉家は己焼島にescapes計画のプラントを建設する事になる。
更に外部から協力者も募る。
その筆頭がホクザングルーブ(北山家)となる。
兵器として消耗させれる魔法師をエネルギー供給に使う事により、戦争で使い潰せなくする司波達也の意図に気が付いて出資を約束する。
四葉家の反達也勢力
四葉家の分家当主達はマテリアル・バーストを使える達也への恐怖が拭えないようで、彼を四葉家の奥へ封印したがっている。
四大国の動き
クラークのディオーネ計画はUSNA、新ソ連が主導。
達也のエスケープス計画はインド・ペルシア連合が支持。
USNA
レイモンド・クラークが全世界にトーラス・シルバーは司波達也だと暴露して日本には司波達也をディオーネ計画に参加するよう説得してくれと言う。
エドワード・クラークが来日して司波達也を直接口説こうとするがアッサリと断られる。
その後、権力による搦手に移行する。
軍が司波達也をディオーネ計画に参加させるため、自国のエネルギー産業を守る事を大義名分にしてスターズを使ってescapes計画の施設を破壊工作する計画が立案されたが中止にされる。
だが、以前からあったマテリアル・バーストの使い手の暗殺が継続され秘密裏に工作員を送る。
スターズのアークトゥルスのマイクロブラックホールの実験が実行される。
それを秘密裏に企画したレイモンド・クラークを含め6名がパラサイトに憑依される。
その後、スターズの基地へと帰り、爆発的にパラサイトが増えて行く。
ただ、総隊長のリーナには憑依出来ず、リーナを叛乱者として抹殺に動くが、憑依されていない隊員達がリーナを護り脱走させ、日本の四葉家に保護されるよう手配していた。
それに加担したカノープスとアルゴル、シャウラはミッドウェー島の刑務所に収監された。
その後、リーナは己焼島に行く事となる。
新ソ連
エドワード・クラークが司波達也にディオーネ計画参加をハッキリと断られたのを知ると。
6月9日
ベゾブラゾフが列車型のCADを使用して「トゥーマン・ボンバ」を伊豆半島に居る達也に仕掛けるも、水波の防壁に防がれて暗殺は失敗、達也の反撃を受けるも身代わりが消失して難を逃れる。
6月20日
CADを修理して再度、ベゾブラゾフは達也の暗殺を敢行。
今度は第一高校の上空に「トゥーマン・ボンバ」を発動させる。
結果は達也がCADを雲散霧消させて失敗。
更に魔法が観測されて日本政府から正式に抗議された。
インド・ペルシア連邦
達也のescapes計画支持を非公式とはいえ表明。
USNAと新ソ連が接近して来たその牽制だと思われてる。
大亜連合
この件では沈黙中
日本国内
司波達也が非公式の戦略魔法師である事を知ってる者と、知らない者との判断の乖離が凄まじい。
外務省
司波達也が戦略魔法師と知らないせいで、ディオーネ計画に参加させるように、魔法協会、国防軍に要請。
伊豆半島を「トゥーマン・ボンバ」で爆撃された際に相手国不明で抗議する。
2度目の東京上空の「トゥーマン・ボンバ」爆撃は侵略行為だと新ソ連に抗議する。
経産省
ディオーネ計画参加をしない司波達也を鬱陶しく思っているが、escapes計画に賛同する大企業が多い事に戸惑う。
魔法協会
USNAのエドワード・クラークからトーラス・シルバーへの面会をセッティングして欲しいと要望されて頭を抱える。
更に外務省からも四葉家に圧力を掛けろと言われ、十師族を分裂させろとも言う。。
あまりのプレッシャーに会長が胃潰瘍で入院。
国防軍
101旅団の佐伯は達也がベゾブラゾフから戦略級魔法で奇襲を受ける事を把握していた。
そのための観測を風間に命令するが、長時間の術の使用により疲弊してしまい四葉家の監視網に引っかかってしまう。
より一層、達也との関係が微妙になって行く。
十師族
ディオーネ計画に参加させようと十文字を派遣したが、決闘により敗北して拒否される。
九島光宣のパラサイト事件にて緊急会議を開催し、パラサイトになった九島光宣を捕らえる事を決定。
場所が東京であるため。
水波の周辺は四葉、病院周辺は十文字が護り、光宣を捕らえるのが七草と決定。
九島光宣
周公瑾の亡霊に襲われるもパラサイトドールを縛る忠誠術式を使って周公瑾の亡霊を食う。
それにより周公瑾が溜め込んでいた知識と鋭敏な知覚を得る。
その鋭敏な知覚にて「トゥーマン・ボンバ」が達也達に降りかかった事を知り従姉の藤林に彼等の無事を聞くが、水波の負傷を知り自身が治さないといけないと思う。
そして、九島家にあったパラサイトを支配下に置いて取り込む。
それにより、人間よりも魔法に近い存在になり、魔法演算領域が暴走する心配が無くなり健康な身体を手に入れた。
魔法演算領域に深刻な負傷を負った水波もパラサイトになって欲しいと懇願する。
桜井水波
「トゥーマン・ボンバ」の衝撃波を防いだ事で魔法を操る領域、魔法演算領域に過負荷がかかり、これ以上の実戦には耐えられない身体になる。
魔法師としては瀕死状態であり、何らかの意図せぬ魔法的要因で魔法演算領域が暴走して、身体に悪影響を与えて死亡する可能性が常に付き纏う。
光宣、達也、両者共に水波には生きて欲しいと望んで居ることは共通しているが、、
パラサイになった光宣は、水波から人である事を奪う。
水波を深雪を通して身内だと思っている達也は、水波から魔法を奪う。
どっちを選ぶかは水波次第。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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