小説【魔法科】「魔法科高校の劣等生（28）（29）追跡編」感想・ネタバレ

　光宣による水波の奪取を許してしまった深雪――。達也は、助けを求める深雪の声に応え巳焼島を飛び立つ。
　光宣に魔法を放つことができなかったことを悔いる深雪。最も忠義を尽くす深雪を前にして、光宣を背中に庇ってしまったことを責める水波。
　すれ違ってしまった二人は自責の念を抱え、思い悩んでいた。
　そして、それぞれの思惑を抱いた、達也、十師族、さらに九島烈の仇を討たんとする通称『抜刀隊』が光宣の大追跡を開始する!!
　そんなとき、フリードスーツを纏い空を疾走する達也に魔の手が迫っていた。
魔法科高校の劣等生（２８）追跡編＜上＞

亡者を葬る新魔法炸裂！　そして、達也とあの男が衝突!?

　二〇九七年、七月。達也は富士樹海に潜伏する光宣を追い、張り巡らされた結界『蹟兵八陣』を破る方法を思案していた。
　一方、USNA軍非合法魔法師暗殺者小隊『イリーガルMAP』が達也の暗殺に動き出す。その魔の手は彼の友人たちにも向けられることに――。
　さらに達也の前に立ち塞がる刺客・藤林長正。希代の忍術使いであり亡霊を操る強敵を前にして、ついに精神体をも消滅させる達也の新魔法『アストラル・ディスパージョン』が放たれる!!
　水波救出のため、猛進する達也。しかし彼の前に次は『あの男』が『最悪の敵』となって立ちはだかる――!?
魔法科高校の劣等生（２９）追跡編＜下＞

感想

パラサイトになったラスボスな光宣と真のラスボスの達也は、追いかけっこの後はかくれんぼ。
その裏でUSNAが司波達也暗殺に送り込んだ暗殺部隊イリーガルMAPが始動する。

そして大亜連合も日本に亡命した劉麗蕾を回収もしくは暗殺するために人食い虎を小松基地に潜入させようとしたが、偶然通りかかった千葉修次に捕捉され斬られる。

光宣はUSNAの艦艇で日本国脱出を狙い、それを九島家と日本に妖魔がいる事を嫌う権力者達が九重八雲を使い光宣を援護する。

その裏でUSNAのイリーガルMAPが司波達也の周辺に居るほのかと美月を誘拐し、暗殺の道具にしようとするが幹比古、レオ、エリカ、国防軍の情報部がそれを防ぐ。

混沌として参りました！！

備忘録

水波が九島光宣に拉致され、司波達也が彼女の救出に向かう。
水波と一緒にいた深雪はパラサイト問題に対処しつつ、光宣に水波を連れ去られたが、囮に使われたパラサイトを無力化することには成功。

そして、達也はフリードスーツで飛行し、光宣の逃走経路を追跡。

光宣は自走車で逃走中で、水波の意志を尊重して彼女を強引にパラサイトにしないと約束。　だが内心では、鬼門遁甲を構築した隠れ家に着く前に達也に追いつかれそうになり焦ってもいた。

そんな時に、パラサイトとなり達也に強襲され封印されていたアレクサンダー・アークトゥルスが達也を追い攻撃し、達也は彼の攻撃を無効化したが、その間に光宣は隠れ家に入る事に成功する。

十師族の一員として、十文字克人と彼の魔法師部隊は光宣を追跡していたが、途中で光宣の逃走車の反応が消失し、追跡は失敗。

達也は光宣の隠れ家を発見するが、強力な幻術により入口が隠されており、侵入は困難となり一旦深雪の所に帰って行った。

そして、達也は深雪と水波の失踪について話し合い、深雪は自身のパラサイト撃退を優先した判断や行動に、後になり動揺していたが、達也は彼女の決断を支持。

一方、水波は深雪への裏切りに罪悪感を感じていた。
国防軍と十師族の光宣捕獲計画は、水波の誘拐によって破綻。
USNA海軍の空母『インディペンデンス』が日本政府に対新ソ連戦への参戦を申し出ており、国防軍内でUSNAの動きに対する不信感が出て来た。
達也と深雪は休校通知を受けた後、水波の位置を探索するが、光宣が達也の探索を妨害しする。

2024年7月9日、日本は新ソ連の小型艦隊を撃退し、一条将輝が国家公認戦略級魔法師に認定されます。達也と深雪はマスコミの注目を集め、アンジェリーナ・クドウ・シールズが深雪の新しい護衛として提案されます。USNAのスターズ司令官ポール・ウォーカー大佐は達也の排除を計画しています。達也は水波の捜索を続けており、青木ヶ原樹海に到着していますが、古式魔法による強力な隠蔽結界に直面します。

司波達也は八雲に九島光宣の「鬼門遁甲」を破る方法を求めるが拒否される。同日、USNAの空母「インディペンデンス」は山形沖で新ソ連艦隊を牽制し、新ソ連艦隊は撤退を開始する。大亜連合の工作部隊とUSNAの非合法戦闘魔法師部隊が日本に潜入。リーナ（アンジー・シリウス）は深雪の護衛を依頼され、国立魔法大学付属第一高校を訪れる。達也は水波の現在位置の特定を試みるが、光宣の「鬼門遁甲」により妨害される。
リーナと深雪が魔法大学付属高校に登校し、マスコミに注目される。USNAの非合法工作部隊イリーガルMAP・ホースヘッド分隊がリーナと深雪を監視する。藤林響子が達也のもとを訪れ、「仮装行列」の情報を提供する。一高では通常の授業が進行中で、エリカはUSNAの非合法魔法工作分隊「ホースヘッド」のメンバーに監視されている。

国防軍は新ソ連艦隊の動きに注目し、日本と新ソ連は事実上の戦争状態にある。イリーガル M.A.P.は達也の暗殺を目的として活動し。
達也は「仮装行列」と「蹟兵八陣」の解析に専念し、光宣と水波の隠れ家の所在を特定しようとする。光宣と水波は横須賀軍港からアメリカ軍の船で日本を脱出する計画を立てている。

達也は自動二輪車「ウイングレス」で青木ヶ原樹海の隠れ家に向かい、『蹟兵八陣』の結界に惑わされながらも目的地に到着する。光宣は達也の接近を感知し、水波を逃がすための計画を実行する。達也は水波と光宣のエイドス（存在の痕跡）を追跡するが、偽の水波と光宣を追い、本物の二人は安全な場所へ移動を開始する。
新ソ連の艦隊が撤退したが、日常の完全な回復には時間がかかる。魔法大学付属高校では生徒たちが異常な行動を取り、エリカは美月の安全を確保する。達也は蒼司による攻撃を避け、光宣の隠れ家に到着する。ほのかは誘拐され、深雪は彼女の救出計画を立てる。達也は藤林長正との戦いで『蹟兵八陣』の結界を破壊し、長正を敗北させる。
達也は藤林長正の自爆攻撃を退けた後、黒羽貢と遭遇し、光宣の逃亡先について情報を得る。エリカとレオはほのかの救出に向かい、敵のアジトに襲撃を行う。ホースヘッド分隊は撤退し、エリカたちは救出されたほのかと再会する。光宣と水波は『仮装行列』と『鬼門遁甲』を融合させ、自分たちの位置を偽装し、横須賀を目指す。
達也は小田原駅で光宣と水波を探すが見つけられず、横須賀軍港に向かう。レイモンド・クラークは警察に達也の偽情報を提供し、達也はホースヘッド分隊のヘリを攻撃し、警察の警備車から逃走する。
達也は幻術による攻撃に直面し、飛行魔法を使用しながら戦う。光宣と水波は米海軍の潜水艦「コーラル」に乗り込む。達也は八雲と戦い、最終的に八雲を無力化し、八雲が関与した理由を知る。
達也は調布のマンションに帰宅し、深雪とリーナと話す。彼はほのかの誘拐に関する情報を受け取り、彼女たちの安全を心配する。光宣と水波は「コーラル」に乗り、パールアンドハーミーズ基地に到着する。

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魔法科高校の劣等生（28）追跡編＜上＞

posted with ヨメレバ

佐島　勤/石田　可奈 KADOKAWA 2019年04月10日頃