小説【マジエク】「マジカル★エクスプローラー 10巻」 感想・ネタバレ

小説【マジエク】「マジカル★エクスプローラー 10巻」 感想・ネタバレ

どんな本?

瀧音幸助とその仲間たちは、エルフの国であるトレーフル皇国に招かれ、リュディの家族から皇族レベルのおもてなしを受ける。
リュディの父親である皇帝からは嫉妬も受けつつ、楽しい日々を過ごしていた。
しかし、突然邪神教の襲撃が勃発し、国宝が奪われてしまう。
幸助たちはその解決に向かい、邪神教幹部であるオルテンシアと邂逅することになる。

読んだ本のタイトル

#マジカル★エクスプローラーエロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる10
著者:#入栖
イラスト:#神奈月昇

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あらすじ・内容

ゲーム知識でリュディを覚醒させ、エルフの国を危機から救え!

 エルフの国、トレーフル皇国に招かれた瀧音たち。リュディの家族から皇族レベルのおもてなし&娘ラブな皇帝からの嫉妬も堪能し楽しい日々を過ごす中……まさかの邪神教の襲撃が勃発、国宝を奪われ!? 解決に向かう瀧音を待ち受けていたのは――
「貴方は何なの?」
「お前には幸せになってもらう、覚悟しとけ」
『マジエク』ヒロインの一人である邪神教幹部・オルテンシアとの邂逅、トレーフル皇国を滅ぼさんとする災厄の復活と本来のゲームとは明らかに違う展開。事態収束のためには瀧音の既プレイ知識、そしてリュディが伝説のハイエルフへ覚醒することが不可欠で……。
 全てを守る力を求めるエルフの乙女を導け!

マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる10

零章  邪神教  オルテンシア

邪神教の上司がトレーフル皇国での重要な任務について説明する。その任務は聖域に侵入し、封印されたアイテムを回収することである。さらに、リュディヴィーヌの帰省を利用してテロを起こし、その混乱を利用して聖域に侵入する計画があることも明らかにされる。

一章  プロローグ

リュディが和国からトレーフル皇国へ発つ準備を進める中、家族との会話が描かれる。彼女の友人である幸助も同行することが決まっている。家族はリュディとの再会を楽しみにしており、特に父親は幸助との会話を希望している。

二章  そういえばの話

リュディとその友人たちは高速鉄道のVIP席で旅をしている。セキュリティが厳重であるものの、クラリスや他の実力者が同行しているため、護衛はそれほど多くない。リュディは家族の心配を理解しつつも、旅行を楽しんでいる。

三章  ようこそトレーフル皇国へ

トレーフル皇国に到着し、リュディの家族と再会する。彼女の父親である皇帝からは厳しい視線を向けられるが、家族との楽しい時間を過ごす。リュディの母親とも親密な会話を交わし、彼女の人生観についても深く理解する。

四章  したいこと、しなければならないこと

リュディは幸助に対して強い信頼を感じているが、彼の真の目的や目標がはっきりしないことに苛立ちを覚えている。彼女は自らも力をつけ、幸助の助けになりたいと願っている。

五章  邪神教の思惑

リュディと幸助たちはラーメンを楽しむために出かけるが、突然のテロ事件に巻き込まれる。襲撃者を迅速に鎮圧するものの、エルフの宝が邪神教によって盗まれたことが判明し、一行はその解決に向かう。

六章  聖域

聖域に向かうリュディたちは、邪神教が封印を解こうとしている危険なアイテムを守るために戦う。クラリスの助けを借りて戦闘を進め、リュディがハイエルフに覚醒するための試練に挑む。

七章  菱十字騎士団とアークエルフ

リュディたちは菱十字騎士団とオルテンシアと遭遇する。彼女たちはアークエルフの復活を目論んでおり、それを阻止するために戦う。リュディはアークエルフのバリアを破壊するためにハイエルフの力を覚醒させる。

八章  配信バトル

リュディと幸助は配信バトルに巻き込まれ、異常な状況に置かれる。視聴者層に合わせたパフォーマンスが求められ、ななみの指示で戦略的に配信を進める。最終的に、リュディの行動が過激になりすぎて配信アカウントが凍結される。

九章  エピローグ

ダンジョンからの帰還後、リュディとその一行はリュディの両親から祝福を受ける。リュディは父親との会話を通じて成長を感じ、自らが守るべきものを再確認する。最後に、一行はラーメンを楽しみながら新たな試練に備えることを誓う。

感想

『マジカル★エクスプローラー 10』は、エルフの国であるトレーフル皇国を舞台にした壮大な冒険と成長の物語である。
本作では、リュディと幸助を中心に展開されるエピソードが多く、彼らの関係性や成長が描かれている。

リュディの里帰りエピソードでは、家族との再会や皇国での生活が描かれ、リュディの家族愛や皇帝としての父親の厳しさが印象深い。
特にリュディが父親から受ける執着や、母親との深い会話【夫とはOHANASHI】が印象的で、リュディの内面の葛藤や成長が丁寧に描かれている。
彼女の成長に共感し、感動を覚えた。

また、邪神教の襲撃事件や国宝の奪還を巡る戦いが物語の中心に据えられており、アクションシーンが緊張感とスリルに満ちている。
リュディがハイエルフに覚醒するシーンは特に迫力があり、彼女の力強さと決意が伝わってくる。
幸助との協力や信頼関係も深まり、彼の男前さが際立つ場面が多い。

さらに、ダンジョン攻略や配信バトルなどのエピソードもあり、物語にバラエティを持たせている。
特に配信バトルでは、キャラクターたちの個性的なパフォーマンスが笑いを誘ってくれる。
ななみのボケや結花のツッコミも冴えており、ユーモアと緊張感のバランスが絶妙である。

神奈月昇先生の美麗なイラストも本作の魅力の一つであり、キャラクターたちの魅力を一層引き立てている。
リュディの覚醒シーンや、戦闘シーンの迫力あるイラストは特に印象に残る。

全体として、『マジカル★エクスプローラー 10』は、リュディと幸助の成長と絆を中心に、アクションとユーモアが絶妙に組み合わされた作品である。
物語の進行とともにキャラクターたちが成長し、楽しむことができる。
次巻の発売が待ち遠しい。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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備忘録

零章  邪神教  オルテンシア

上司がトレーフル皇国での重要な任務について説明している。
その任務は聖域に侵入し、封印されたアイテムを回収することである。
彼は聖域へのアクセスが可能な鍵の入手が間近であるとも語っている。
さらに、聖域への侵入計画はすでに進行中であり、別部隊が突入を支援する。
また、リュディヴィーヌが帰省する際にテロを起こし、その混乱を利用して聖域へ侵入する計画もあるとされている。

また、瀧音幸助というキャラクターが重要な障害となっており、彼が関与する任務はほとんど失敗に終わっていることが明かされている。
このため、彼の存在が計画にどのように影響するかが重要なポイントとなっている。

さらに、上司は主人公に人を殺すことで強さを得ることも提案しており、これが彼女のキャリアにとって重要なステップとなることを示唆している。
この任務を通じて、主人公は邪神教の枢機卿の一人を殺すという自身の目標を達成しようとしている。

一章  プロローグ

リュディが和国からトレーフル皇国へ発つことになっている。
電話で母との会話を通じて、彼女が友人を連れて行くことを伝える。
母は家族全員がリュディと会うことを楽しみにしていると伝える。
通話中、父が割り込んでリュディに幸助との会話を要求する。
父は幸助に失礼がないよう要求し、リュディはそれに同意する。
夫婦喧嘩が起こり、リルは通話を切ることを提案する。
リュディとクラリスは家族の様子について話し合うが、クラリスはそれが家族の愛情の表れだと示唆する。
リュディは家族の関係性に困惑しつつも、その大切さを理解している。

二章  そういえばの話

リュディとその友人たちは高速鉄道のVIP席で旅をしている。
リュディは皇族であるため、セキュリティが非常に厳重に組まれているが、クラリスや他の実力者が同行しているため、護衛はそれほど多くはない。
リュディ自身は、そこまで厳重な警護は必要ないと感じているが、以前のトラブルを考えると家族は心配している。
現在の旅行では、リュディに密着した護衛や、彼女の安全を守るための環境が用意されている。
同行している仲間たちは、旅行の快適さと安全性を確認しながら、リュディの家族からの心配を理解し、その保護の厳しさについても話し合っている。

三章  ようこそトレーフル皇国へ

リムジンで移動中の先輩は、窓から見える景色を眺めながら街の近代的な様子を評価する。街道には木や花が植えられ、自然と調和した建築が多いが、先進的な建物や魔法で動くモノレールも存在する。特に移民が多い地域では先鋭的な建築が目立つが、基本的には自然との調和を重視した建築が好まれる。リュディは、和国の技術や資金があるにもかかわらず、敢えて伝統的な木造建築やツリーハウスを選ぶ地元の嗜好を説明する。市民の中には最新の魔法機器を好む者もいるが、多くは自然に溶け込むスタイルを好むという。
先輩は、首都であることから様々な人々が訪れ、それに応じた都市の発展が見られると理解する。

緊張の影響で何を話したか、何を食べたかが不明瞭な時間を過ごした後、彼らは用意されたホテルに向かう。
覚えている会話によると、父親はあまり話さず、ただ優しい目で娘たちの会話を見守っていた。
母親と妹はかなり活発に会話し、特にリルは話し足りない様子で、翌日も会話を続けたいと言い、彼らはそれに快く同意する。
翌日は午前中からリュディの家族が住む城へ行く予定がある。

その夜、彼の部屋のインターホンが鳴り、カメラで確認するとリュディの母親が訪れていた。
彼は急いで身だしなみを整えて彼女を部屋に招き入れる。
彼女は何も気にしないで良いと言いながら、二人で話したいことがあると切り出す。
主にリュディのことについての彼の考えを聞きたいと言うが、会話はすぐに「可能性の種」という話題に移る。
彼は知っているが、面倒な事態を避けるため知らないふりをする。
しかし、クラリスが話したことを知っており、リュディの母はその種の価値と重要性について詳しく話す。

彼女は彼に対し、リュディの人生に対して自由にさせたいが、母親としての心配もあると述べる。
最終的には彼女がリュディのことをどう思っているかを再度尋ね、彼らはお互いに心配しないで済むようにと話を終える。
彼女は彼を「コウくん」と呼ぶことにし、冗談を交えながら会話を和やかに進める。
最終的には母親が冗談を言っていたことを明かし、彼を安心させる。

彼らが訪れたのはダンジョンではなく、リュディたち皇族が住む、住みやすさと美しさを追求した城である。
この城はフランスのショーモン城に影響を受けたデザインで、ゲームの聖地としても知られている。
リルからの正式な招待を受けて訪れた彼は、家族と楽しい時間を過ごすことを楽しみにしていた。

しかし、予想外にも彼が直面したのは、リルの父、マルク陛下の鋭い視線だった。
マルク陛下は彼にリュディやリルに対する考えを問い、その答えに一定の納得を示すものの、彼の女性としての関心を引くような行動を示す。
ソフィアが彼をマルク陛下から引き離し、部屋を出る際には、彼女に混乱を感じさせるような言葉を投げかける。
部屋を出た後、リュディやリルとの予期せぬ楽しい時間が始まるが、それはまた別の混乱を招くことになる。

彼はシャワーを浴びた後、疲労感を感じて椅子に座り、次に何をするかを考えていた。
その時、部屋がノックされ、入室したのはリュディだった。
リュディは彼に対して過去の出来事について感謝の言葉を述べ、彼のおかげで苦労が多い皇族の人生も再び選ぶ価値があると語る。
その後、疲労からか、リュディは彼のベッドで眠りについた。
彼は彼女をベッドに横にして、規則正しい呼吸を聞きながら、リュディの隣で本を読むことにした。

四章  したいこと、しなければならないこと

リュディ視点

リュディは幸助に対して強い信頼を感じているが、彼が多くのことをぼかして話すため、彼の真の目的や目標がはっきりしないことに苛立ちを感じている。
彼女は自身も力を付けて、幸助の助けになりたいと思っている。
一方で、周囲の人々が目覚ましい成長を遂げる中、自分だけが取り残されているような感覚に悩んでいる。
リュディはななみに幸助の最終目標について尋ねたが、ななみも詳細を知らないことを告げられる。
それにもかかわらず、ななみは幸助が必要な時には自分たちに打ち明けるだろうと述べている。
リュディは幸助の計画や意図をもっと理解するために、普段からの会話を通じて直接聞いてみることも一つの方法かもしれないと考え始めている。

瀧音視点

トレーフル皇国を訪れた瀧音は、エルフの存在とダンジョンの探索に大きな興味を抱いている。
特に茨の洞窟は、期間限定でアクセス可能なダンジョンであり、普段はアクセスが困難である。
瀧音はダンジョンへの依存が強く、通常より頻繁にダンジョンを訪れている。
リュディやクラリスも瀧音の冒険への熱意を共有しており、特にクラリスはダンジョンの案内を積極的に行う姿勢を見せている。
彼らは隠し通路が存在することを知っており、それを探求する中で、特にエルフ向けの有用なアイテムを求めている。

結花が見つけたのは壁の茨についていた種のようなものであり、地面に落ちるとすぐに成長し、美女の形をした「エピヌトレント」と呼ばれるモンスターに変化した。
このモンスターは普通のトレントと異なり、外見が美しく、その腕は木の根のような形をしている。
このトレントの攻撃は、棘を持った枝を使い、非常に攻撃力が高い。
特に戦闘中の足場が重要であり、特に結花が苦戦している状況であった。
しかし、クラリスは果敢に前進し、魔法の攻撃でトレントを攻撃した。
その際、トレントには「脱衣スキル」と呼ばれる特殊な能力があり、HPが一定以下になると服を脱いで全能力をアップさせる。
このスキルは非常に珍しく、入手も困難である。
戦闘が進む中で、クラリスはこのスキルに動揺し、防御が甘くなる状況も見られた。

ななみがダンジョンの壁を見ながら、つい先ほどの戦いを回想していた。
その戦いは脱衣スキルを持つ敵とのものであり、結花がそのスキルを得てしまったため、非常に困難なものであった。
先輩やクラリスもその戦いの困難さについて述べているが、二人とも疲労が顕著であった。
一方で、このようなスキルを持つ敵は滅多に出現しないため、あまり心配する必要はないとされている。
戦闘後、探索を続けた結果、ななみが罠を確認している間に、一行は目的のアイテムである宝石が付いた木の枝の腕輪を見つけた。
このアイテムはエルフ族の能力を高める効果があるが、すぐに効果が現れるわけではなく、努力が必要である。
リュディが腕輪を装着すると、違和感を感じつつも、魔法の発動には影響がなかった。
結花はリュディに腕輪をもう少し使用してみることを勧め、何か問題があれば責任を取るよう促した。

五章  邪神教の思惑

トレーフル皇国に来てから数日が経過し、ダンジョン攻略とレベリングに忙しい日々を送っていた一行は、その活動を一時中断し、リルと共にラーメンを食べに行くことになった。
しかし、店が狭かったため、リュディ、リル、護衛のクラリス、そして主人公の四人だけがラーメン店に向かい、残りの結花、ななみ、先輩は別の店に行くことにした。
ラーメン店での楽しいひと時は突然のテロ事件により中断される。
一行はテロ発生の知らせを受け、安全のために速やかに現場を離れる決断をした。
事件には魔法を使った襲撃が含まれており、リュディとクラリスは襲撃者を迅速に鎮圧した。
主人公はリルを守りながら、何が来ても対応できるよう警戒を続けたが、幸いにもその必要はなかった。

警備の兵士に後を任せた後、一行はななみ達と合流し、リュディ達が住む城へ戻ることになった。城でリルちゃんと別れた後、一行は食事を取り、リュディは襲撃事件の理由を疑問に思う。その中で、クラリスは警備の薄さが原因だと推測するが、結花は攻撃者の手法に疑問を持つ。先輩はテレビのニュースを見ながら別の目的があるのではないかと指摘し、エルフたちが人質を取って銀行に立てこもった事件が報道されている中で、自分たちが襲われたことは報道されていない。

食事中、ソフィアさんが訪れ、一行にエルフの宝が邪神教によって盗まれたことを告げる。
具体的な説明は後回しにされるが、城を出ないよう求められる。
その後、一行は食事を終え、安全な場所へと案内される。
部屋で結花はリュディと自分が事件に巻き込まれる理由について疑問を呈し、邪神教が関与しているとの考えに至るが、具体的な理由は明らかでない。
結花は、もしリュディが行動に出るのを阻止するために呼ばれたのではないかと推測する。

リュディー視点

深刻そうな表情の母に連れられ、父や数人の信頼された護衛がいる部屋に入る。
そこで、父はリュディが襲われた事件後の裏切り者の存在を明らかにし、更なる裏切りがあったことを告げる。
この裏切りにより、邪神教がエルフの聖域に入るための鍵を盗んだことが判明する。聖域は禁忌の場所であり、通常は皇族とその近くの者のみが入ることが許されるが、鍵が盗まれたことで聖域に入る危険が生じている。

リュディの父と母は、聖域で封印されている危険なアイテムやアークエルフが邪神教によって解かれるリスクを語り、それを阻止する必要性を訴える。
母は自身が聖域に行くことを決意し、家族への愛情を語る。

リュディは混乱し、何をすべきか悩むが、行動を起こす決意を固める。
彼女は自分の力で聖域の問題に立ち向かうことを選び、信頼できる仲間と共に行動を開始しようとする。
その中で、リュディは過去に助けられたことがある幸助という人物に助けを求めることを考え、彼の協力を願う。

瀧音視点

リュディが軟禁状態に置かれていることを背景に、ソフィアから聖域の危機とその背後にある邪神教の脅威について説明がなされる。
盗まれた鍵を使用して、邪神教が聖域に侵入しようとしていることが判明し、国民の安全が危険にさらされていることが語られる。
この事態に対処するため、陛下は適切な準備の後に行動を起こすべきと主張するが、リュディは自ら前に出て聖域に向かうことを申し出る。

しかし、ソフィアはリュディが暴走するのを防ぐため、彼女を軟禁していると説明し、同時にリュディが行動を起こす可能性を懸念している。
そのため、彼女は一緒に城で待機し、守ることを求めている。
また、邪神教からの危害がリュディたちに及ぶことも想定されている。

リュディがどのように行動するかは不明であるが、彼女の母はリュディに対する懸念を表明し、心配している。
この状況に対し、参加者たちはリュディの安全と心理状態を気にかけながら、聖域への行動計画をどのように進めるべきかを模索している。

彼らは豪華な絨毯が敷かれた廊下を速足で歩いていた。
軟禁されたエルフの姫を助ける計画に胸が躍っているが、邪神教の関与があるため楽しむことは許されない状況である。
途中で城のメイドに気を引かれる場面もあり、彼らは計画通りに進むことに専念している。

先輩が考えた作戦は、無知のふりをして兵士たちを足止めし、リュディの部屋に一人を送り込むことだった。
驚くべきことに、計画はうまくいっており、彼らはリュディの部屋にかなり近づいていた。

リュディの部屋の前で、ゲームには登場しないクラリスと遭遇する。
クラリスは彼の名を呼び、驚きを隠せない様子だった。彼女はリュディがいる部屋を指し、彼が中に入るよう促した。
部屋の中では、リュディは予想と違い元気そうに振る舞っていた。

リュディは自分の考えを明かし、国の現状をほとんど隠さずに話したと説明した。
彼女は行動を起こすことを決意し、彼に協力を求める。
彼は当然のこととしてリュディを支持し、彼らの固い絆が感じられる会話となった。

城からの脱出は、リュディとの会話からそれほど難しいものではないという結論に至る。
聖域へ行くためには皇族のみが利用可能な道があり、一般兵は立ち入りが許されていない。
リュディが部屋を出ようとした際、クラリスが行く手を阻む。彼女はリュディの安全を心配し、その行動を問いただす。
クラリスはリュディに同行することを条件に、リュディの意思を尊重することを決意する。

しかし、クラリスが皇国に雇われているという事実から、彼女がリュディとともに聖域へ行くことは命令違反である可能性が高い。
彼女は自分の首が危ないことを理解しているが、リュディを守るという覚悟を示す。
リュディはクラリスの行動を理解し、彼女の思いを尊重する。場合によっては、クラリスが彼女の家のメイドとして雇われる可能性を示唆する。
最後に、リュディは彼女の両親に対する愛情と、信頼できる仲間がいるという事実を強調し、家族のために必ず戻ることを約束する。

六章  聖域

城から聖域への道は予想外に簡単であった。
聖域の神秘的な雰囲気は想像以上に美しく、大きな白いキノコや発光する植物が存在している。
クラリスの迅速な行動により、戦闘を避けて聖域に入ることができた。
クラリスはリュディの決断を予想しており、リュディの両親もリュディが勝手に行動する可能性を考えていたが、彼女が他のメンバーと合流して行動することは読んでいなかった。
クラリスは状況に応じて最も後悔の少ない選択をし、リュディと共に行動を決めた。
リュディは、クラリスに花邑家での職を提案し、彼女はそれを受け入れる意向を示す。

遺跡内は普通のダンジョンのようで、周囲は木の枝が絡まるレンガ造りである。
戦闘がしやすい構造で、モンスターの種類が異なる。
特にカーバンクルが登場し、額に宝石を持つこのモンスターは見た目に反して戦闘能力が高い。
カーバンクルは魔法を駆使し、リュディと結花に攻撃を仕掛けるが、先輩の水属性の攻撃によって撃退される。
遺跡内ではさらなるモンスターとの戦闘が予想され、チームは連携してこれを乗り切る。
最終的にカーバンクルは撃退され、何もドロップしない。
この後、チームは邪神教の追跡を続けることに決める。

七章  菱十字騎士団とアークエルフ

戦闘を経て、菱十字騎士団とオルテンシアという邪神教の特別なメンバーが現れた。
彼女たちは通常の序盤には現れないべき存在で、特にオルテンシアは別の場所で登場する筈のキャラクターである。
彼女がこの場にいる理由が疑問であり、さらに通常ここにいるはずの聖域の遺跡を守るボスが見当たらないことから、彼らによって倒された可能性が高い。

遭遇した菱十字騎士団は戦闘に特化しており、彼らとの戦いは避けられない状況にある。
先輩は物理攻撃を避けつつ、魔法を用いて敵を撃退しようとするが、敵もまた魔法で対抗する。
オルテンシアは闇魔法を得意としており、デバフ魔法や盾魔法を駆使して攻撃を防ぎながら反撃のチャンスをうかがう。
彼女の戦術は非常に巧みで、攻撃と移動を巧みに組み合わせている。

オルテンシアとの戦闘は緊迫し、彼女の独特な戦闘スタイルと魔法の使い方がチームにとって大きな挑戦となる。
チームは彼女の魔法攻撃に対応しつつ、彼女が投じる戦術と魔法に適切に反応しなければならず、戦闘は予測不可能な展開を見せる。
この戦いは彼女の戦闘能力の高さを示しており、彼女が単なる敵ではなく、戦術的な思考を持つ強敵であることを物語っている。

オルテンシアとの対話から、彼女が邪神教の一部として菱十字騎士団とは別行動を取っていたことが明らかになる。
彼女は邪神教の他のメンバーがアークエルフの復活を目的として行動している間、時間稼ぎのために戦っていたと説明する。本来の目的は聖域の遺跡を守るボスを倒し、アークエルフの封印を解くことであった。
これは邪神教が複数の部隊を使って戦略的に行動していたことを示しており、オルテンシアはその一環として参加していた。

オルテンシアは最終的に、自らが地獄に落ちる運命にあると自嘲的に述べるが、主人公は彼女を救うことを宣言する。
彼女が彼の助けを受け入れるかどうかは不明であるが、彼女は邪神教の活動に疑問を持っている様子がうかがえる。
戦闘は進行中で、リュディたちがそれぞれの役割を果たしている中で、主人公はオルテンシアに対しても救済の手を差し伸べる意志を示す。

戦闘を経て到達した場所で、菱十字騎士団とオルテンシアと遭遇する。
彼らは予想外の強敵である。リュディがアークエルフの話を始める。
アークエルフはネクロマンシーを使い、死者を操る種族であり、その過去の暴走によって封印されていた。
アークエルフが復活すると、エルフや人間を巻き込んでの大規模な脅威を再び引き起こす可能性がある。
封印の話から、アークエルフの子孫であるアネモーヌの存在が明らかにされる。

リュディは皇国を守るため、または親族を守るために自らがアークエルフに対抗する決意を固める。
アークエルフには直接ダメージを与えられないため、ハイエルフの力を使いバリアを破壊する必要がある。
戦闘の計画が練られ、リュディがアークエルフのバリアを破壊するために集中する間、他のメンバーは彼女を守る役割を担う。
また、リュディは万が一ハイエルフに覚醒できなかった場合、他のメンバーには逃げるように指示する。
リュディの不安に対して、チームは彼女の成功を信じ、全力で支援することを約束する。

アイツが現れると、彼の周囲に薄くバリアが形成されていることが視認できた。
彼は邪神教信者と見られる者たちを召喚し、その中には以前戦ったばかりの菱十字騎士団のメンバーも含まれていた。
これにより、敵は一層の強化を受け、通常のゾンビよりもはるかに強力な存在となっていた。
彼らの攻撃は、リミットが解除されたことでさらに激しくなっていた。

結花は冗談交じりに全員で逃げるべきではと提案するが、彼女自身も最後まで戦うことを決意。
戦闘が始まると、先輩は身体強化を施し、邪神教信者たちと対峙。
信者たちは一斉に攻撃を仕掛け、先輩は剣と盾を持つ信者の攻撃をかわしながら戦いを続ける。
その中で、一部の信者は特異な能力を発揮し、先輩にさらなる圧力を加える。

一方、クラリスは複数の信者を引きつけ、防御に徹する。
先輩は斧を持つ信者の強力な攻撃をかわす一方で、水簾という技を使用し、相手を圧倒する。
全員がそれぞれの敵と戦いながら、リュディがアークエルフのバリアを破壊するための準備を進める。
リュディの成功が全てにかかっており、彼女が中心となって戦いをリードする。

リュディ視点

リュディは戦闘中、ハイエルフに至ることができずに焦っていた。
彼女はアークエルフの強固なバリアを破壊するために複数の魔法を試みるが、どれも効果がなかった。
周囲の仲間が次々と傷を負いながらも耐えている中で、彼女は自分だけが何もできないと感じていた。
しかし、幸助がリュディを支え、彼女の不安を和らげようとした。

戦闘が激化する中、リュディは幸助の支援を受けながら、ついにハイエルフの力に至った。
彼女はその新たな力を使い、アークエルフのバリアに挑むが、完全には破壊できなかった。
その時、リュディは自分が守りたいと強く願うことがハイエルフに至る鍵であることを悟った。
彼女はアークエルフを守るためだけではなく、すべての愛する人を守るために力を発揮した。

最終的に、リュディの努力と幸助の支援により、アークエルフのバリアは破られ、彼は敗れた。
リュディはアークエルフに感謝の言葉を述べ、彼が過去にエルフを守ろうとしたことを評価しつつ、彼に安息を願った。

八章  配信バトル

幸助が倒れると、リュディと仲間たちは心配して駆け寄る。
幸助の状態を気にする彼らは、彼の額から出た汗をからかうようなやりとりをする。
その時、上空に大きな魔法陣が現れる。これを見て、幸助は危険を感じ、リュディを守ろうとする。
しかし、リュディを救おうとした幸助は自身も魔法陣に引き込まれてしまう。
そして、未知の場所へ連れて行かれる準備が整うが、幸助はリュディの救出の際、彼女も魔法陣の影響を受けたことに気付かない。

リュディが目を覚ますと、見慣れない部屋にいることに気づく。
部屋には奇妙な装置が多数設置されており、赤を基調とした色彩が印象的である。
さらに、リュディは何者かに拘束され、異常な装束を強いられている状況にある。周りにはオークが四匹おり、それぞれが異なる格好をしている。
彼らは奇怪な服装をしており、エロイベントの一環としてリュディを脅かしている。
部屋にはカメラやマイクも設置されており、明らかに何らかのシナリオが進行中である。

この状況はゲームのエロイベントとして計画されていたもので、リュディは本来のターゲットであるが、彼が事態を理解し、何とか状況を切り抜けようとする。
しかし、インテリオークが現れ、媚薬が使用されていることを示唆する。
リュディは突然の展開に驚くが、エルフの女性が部屋に入ってくると、彼女はリュディとは異なる冷たい態度で彼に接する。
この女性はリュディ女王様と名乗り、状況はさらに複雑になる。

結花視点

リュディと瀧音が異常なダンジョンに転移してしまった。
リュディが最初に転移したと思ったら、瀧音がリュディをかばい、代わりに転移してしまう。
しかし、瀧音が転移した直後、リュディも別の転移魔法陣によってどこかへと連れ去られる。
新たな転移魔法陣が出現し、結花たちはそれに飛び込む。
転移先は配信部屋のような場所で、様々な装置が設置されている。

この部屋で瀧音はオークたちに囲まれ、異常な状況に置かれる。
映し出された映像では、リュディは異常な服装をしており、彼女が操られている様子が示される。
インテリオークたちはこれを利用して、彼らの動画配信の一環として使うと示唆する。
オークたちは、結花たちが面白い動画を配信できれば瀧音を解放すると提案する。
この提案に、クラリスは激怒し、リュディの安全を心配する。
しかし、リュディは操られ、瀧音に鞭を振る。

結花はこの状況から逃れるべきだと主張するが、チーム内で意見が割れる。
最終的に、インテリオークは彼らに挑戦する機会を与え、リュディと瀧音だけが動画に出演するという条件を提示する。
結花たちはこの挑戦を受け入れ、リュディと瀧音を救出するために行動を開始する。

動画配信バトルが決定し、そのルールと機材操作が説明された。機材操作はななみが担当することになり、ルールには特に問題はない。
視聴者は実際には存在せず、配信はAIによって分析され、ポイント化される。
勝利条件は、一時間後にリュディ達の配信ポイントを超えることである。
ななみはこの配信バトルを気にせずに行えば良いとまとめ、視聴者が実際にはいないことが唯一の救いだと認識された。

配信バトルでは、結花たち以外には見られず、オークたちは配信に参加しないが、瀧音には興味を示している。
配信準備中、ななみが視聴者層の重要性を指摘し、チーム全員でどれくらいポイントが上下するかを確認することになった。
チームメンバーはそれぞれ自身の好みや視聴傾向を共有し、視聴者層を確認することが必要だとされた。

最終的に、配信バトルが開始され、ななみが視聴者層を分析するために動画を配信した。
配信はAIによって即座に分析され、ポイントが付けられるシステムが働いている。
このシステムは、視聴者の反応やコメントも自動で生成できる機能を持っており、その効果が試されている。

動画配信バトルが始まり、クラリスが緊張しながらカメラの前へ進む。
途中で何かを踏んで転んでしまい、その様子が映し出された。
ななみはクラリスの転倒を高く評価し、彼女の配信は高ポイントを獲得し、コメント欄は盛り上がっていた。
次にななみが牛乳を手に持ち、「天使でメイド」と称してパフォーマンスを開始し、敢えておどけた演技を展開し、スカートの中がちらりと見えるポーズでポイントを稼いだ。

一方でリュディは瀧音を鞭で叩き、瀧音は痛みを訴えながらも、彼らのポイントも急上昇していた。
ななみは戻ってきて、結花の配信のふがいなさを批判し、もっと計算されたパフォーマンスを求めた。
さらに視聴者層がHENTAIであると明かし、視聴者の好みに合わせた内容を提案した。
結花はななみの提案に躊躇しつつも、配信を進めることにした。
ななみの指示のもと、彼女は背を向け、スカートが持ち上がり、下着が露わになるショックなシーンを演出した。
これによりコメント欄が活発になり、ポイントが大幅に上がった。

この配信バトルは、戦略的に視聴者の興味を引く内容を提供することが求められており、ななみが指揮を執り、クラリスには監督と主役を依頼する展開になる。

瀧音視点

リュディが催眠術によって興奮する状態になっている場面が描かれている。
リュディはオークを鞭で指示し、鞭による罰を与えるなどの支配的な行動を取りながら、瀧音を貶めることでさらに興奮を増している。
しかし、実際には瀧音はその状況に快感を覚えていることが暗示されている。
同時に、配信の一環として行われている他のキャラクターたちの異常な行動も並行して描かれ、全体的に混沌とした雰囲気が漂っている。

配信はコメント欄の活発な反応とともに進行しており、異常なシーンが続いていることが強調されている。

クラリスが犬に扮し、先輩の頭をなでるシーンが描かれている。
一方で、ななみは猫役を演じ、クラリスに近づきながらお尻をカメラに向けている。
ななみはクラリスの尻を頭で叩き、転がることで甘えるポーズをとる。
彼女の行動により、クラリスはななみの腹を触る。
突然、ななみが活発に動き出し、結花と接触する。
結花は狐に扮しており、ななみは結花をグルーミングし始める。
ななみと結花はさらに親密に絡み合い、その様子は非常に神聖な雰囲気を醸し出している。
やがて、結花はクラリスを利用して逃れようとする。
結花とクラリスの間でさらなる交流が生まれ、その一方でリュディが嫉妬に燃えて行動をエスカレートさせる。
最終的に、リュディの行動が過激になりすぎたことで、配信アカウントが凍結される結末を迎える。

九章  エピローグ

ダンジョンからの帰還後、城でリュディとその一行はリュディの両親から怒りと心配を受けるが、彼女の覚醒とアークエルフの討伐の話によって祝福される。
その後、彼らはラーメンを楽しむことにし、城に専属のラーメン調理人を雇うことを提案する。
ソフィアからの密談で、彼女は英雄的な活動に対する感謝の意を表し、さらなる援助を求められる。
しかし、ソフィアにはこれ以上何をすべきかの手がかりがなく、彼女は困惑する。
また、彼はリュディのさらなる成長と試練を望み、ソフィアにそれを許可するよう求める。
最終的にソフィアは、彼の提案に驚きながらも受け入れる形となり、彼女は彼を家族の一員として迎え入れることを受け入れる。

リュディ視点

リュディが父親に呼ばれ、一人で父親の私室で会話をする。
父親は自ら紅茶を入れ、リュディに成長を感じさせる言葉をかける。
彼らはアークエルフの問題に触れ、その脅威が引き起こすかもしれない危機について話す。
また、リュディは偶然ハイエルフに至ったことを語り、その経緯と試練について説明する。
父親はリュディの力について話し、その秘密が外に漏れる可能性について危惧を表現する。
しかし、リュディは自分と周囲を信じ、守る意志を強く示す。最後に、リュディは彼らが守ることに自信を持ち、自らが守ると決意を新たにする。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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