どんな本?
『モブから始まる探索英雄譚』は、海翔 氏によるライトノベル作品で、HJ文庫から刊行されている。
また、てりてりお 氏がコミカライズしておりヤングチャンピオンにて連載中だが、同じ設定とキャラクターで全く違う話になっている。
また、2024年7月からTVアニメが放送されるが、ラノベ、漫画の何方をっ採用されてるのか不明。
物語は、ステータスも低くいわゆるモブキャラである高校生・高木海斗が主人公。
彼はダンジョンで毎日スライムを狩り、クラスのマドンナである幼馴染に憧れながらせっせと小遣稼ぎをするふつうの探索者だった。
ある日、彼の前に見たこともない金色のスライムが現れ、撃退するとそこにはサーバントカードと呼ばれるレアアイテムが残されていた。
そのカードから召喚されたのは神話の戦乙女ヴァルキリーの格好をした幼女シルフィーだった。
一度は落胆したものの、シルフィーが最強クラスのスキルを持っている事が判明し、モブな探索者から成り上がる物語が始まる。
読んだ本のタイトル
モブから始まる探索英雄譚 3
著者:海翔 氏
イラスト:あるみっく 氏
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あらすじ・内容
小悪魔の隠された実力発揮!?
あいり、ミク、ヒカリンなど女子だらけのチームによるダンジョン探索も、絆が深まったことで連携が取れるようになってきた海斗。 魔剣の進化もあって順調に戦力を高め、階層を進める彼らの前に、その階層にはありえないモンスターが姿を現す。なんとか撃破した海斗たちだが、その奥から更なる脅威が迫っており―― モブ脱却を目指していただけなのに大いなる世界の動きに巻き込まれる!? 大人気現代成り上がりダンジョンファンタジー第3巻!
モブから始まる探索英雄譚 3
感想
この作品では、主人公海翔がさらなる冒険と成長を遂げる様子が描かれている。特に、神話級生物を従える士爵級悪魔との戦いが物語のクライマックスを飾る。新たな力として「理力の手袋」を手に入れ、その潜在能力を引き出すための試行錯誤が始まる。また、ダンジョン探索においては、これまで以上に高度な戦術と連携が求められるため、主人公とパーティメンバーの絆が深まっていく。
物語は、9階層での士爵級悪魔との激しい戦闘で幕を開ける。この悪魔は非常に強力で、主人公たちは全力を尽くすものの、一時は窮地に陥る。しかし、ルシェの新たな力「暴食の美姫」を解放することで、なんとか悪魔を撃退する。この出来事は、主人公とルシェの間の信頼関係をより一層強固なものにし、二人の絆を深める大きなきっかけとなる。
ダンジョン探索の他に、春香との人間関係も大きなテーマとなっている。クリスマスに向けての準備や、初詣での出来事など、日常的な交流が彼らの関係を徐々に進展させる。特に春香からの手編みのミトンのプレゼントは、二人の距離を縮める重要なイベントとなる。
物語の終盤では、10階層での新たな挑戦が待ち受けている。砂漠エリアの厳しい環境下での探索は、主人公とパーティにとってこれまでにない試練をもたらす。ベルリアという新たなサーバントの導入は、戦闘スタイルに変化をもたらし、彼らの戦術に新たな可能性をもたらす。
読者の感想としては、地道ながらも着実に成長を遂げる主人公の姿勢が好感を持てる点が多く挙げられている。また、ダンジョンの探索だけでなく、人間関係の構築にも重きを置いた物語展開が、冒険譚としてだけでなく、日常モノとしても楽しめる作品となっている。しかし、士爵級悪魔との戦いがやや冗長に感じる部分もあり、そのバランスの取り方には今後の課題が残る。
全体的には、海翔の人間的な成長とともに、探索者としてのスキルアップが描かれ、彼が直面する様々な困難を乗り越えながらも、常に前向きに挑戦し続ける姿勢が多くの読者に勇気と希望を与えている。次巻に向けての期待も高まる結末で、海翔の冒険はまだまだ続きそうだ。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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同シリーズ
その他フィクションン
アニメ
PV
OP
ED
備忘録
第一章 魔界の狂犬
主人公はギルドで、9階層で回収した魔核73個を買取りしてもらい、その総額は255,500円であった。これにより、以前ダンジョンマーケットでの出費28万円とほぼ相殺された。受付での会話から、彼が単独で120体のスタンピードに遭遇したことが話題になり、特にモンスターが階層を超えたことが異例であるため、ギルド側はこれを重大な問題として調査を決定した。主人公は状況を説明し、その後の調査で協力することになった。また、この一件で手当として5000円を受け取り、赤字がほぼ解消されたと感じた。
主人公は1階層に潜り、新しく手に入れた理力の手袋の効果を試している。右手に手袋を装着し、MPを消費することで何かを起こそうと試みるが、目に見える効果は確認できなかった。ステータス確認でMPが少しずつ消費されていることから、何らかの効果はあるが、それが見えない形で発現しているようだ。水辺で試した結果、水面が手のひら大で凹む現象が確認された。これにより、目に見えない力が何かを推進していることが判明する。さらに、理力の手袋を使ってバルザードを振ると、水面が割れるなどの効果が見られた。この手袋は見えない力を用いた様々なアプリケーションが可能であることが示唆され、主人公はその潜在能力を探るために練習を続けることを決意する。
主人公は9階層に潜り、メンバーと共に探索を進めている。この階層では武装した敵が現れ、高度な知能と連携攻撃を見せるため、特に慎重な行動が必要である。また、過去にはスタンピード(大量のモンスターが発生する現象)に遭遇しており、それに備えた撤退の準備も指示している。探索中には武装したハイゴブリンとの戦闘があり、魔核銃と魔法で対抗しつつ、戦術的な動きで敵を撃退している。メンバー間の連携は以前よりもスムーズで、探索は順調に進行しているが、不意に飛んでくる矢や石には注意が必要である。突然前方から石が飛んで来た際には、特に注意していたため被害を避けることができた。探索は続けられており、メンバーは慣れないペースに苦労しながらも無事に進めている状況だ。
主人公は9階層でオルトロスという敵と戦闘に臨んでいる。彼はシルに防御魔法「鉄壁の乙女」を発動させ、ルシェに攻撃魔法「破滅の獄炎」を使用させるなど、指示を出している。オルトロスに対する攻撃が始まると、魔核銃や他の魔法で牽制を行いつつ、敵の動きを制限することに成功する。しかし、オルトロスは高い防御力と炎への耐性を持ち、一行の攻撃を容易には受け付けない。
戦いが進む中で、主人公はルシェを抱え、オルトロスの弱点である腹部に直接攻撃を加える戦略を取る。これによりオルトロスに有効なダメージを与えることができるが、オルトロスも激しい反撃を見せる。最終的には全員の連携によりオルトロスを撃退し、戦闘を終了する。戦闘後、休息を取ろうとするものの、さらなる強敵の存在が示唆され、警戒が続く。
第二章 氏爵級魔族
主人公は9階層でオルトロスを撃破した後、さらに別の強敵の存在を感知する。シルによると、まだ高位の敵の気配が消えていない。そのため、休憩を取ることなく、再び戦闘準備を整えることになる。突如、声がして現れたのは、背丈約2メートルの筋肉質の体に、頭部に角を持つ人間に近いモンスターである。このモンスターは自らを士爵級悪魔だと名乗り、ルシェとは同族であることを示唆する。戦闘が開始されると、主人公たちは「鉄壁の乙女」や「破滅の獄炎」などの魔法を使用して攻撃するが、悪魔はダメージを受けない。最終的には、主人公たちの連携により、何とか悪魔にダメージを与えるが、完全には倒せない状況にある。
主人公は9階層で士爵級の悪魔と対峙し、苦戦を強いられている。運良く敵の武器を破壊するが、悪魔は激怒し、更なる攻撃を仕掛けてくる。シルが神槍を使って介入し、悪魔に初めての目に見えるダメージを与えるも、攻撃は悪魔に対して効果が薄い。激しい攻撃の応酬の中、主人公はシルの介入により一時的に救われるものの、悪魔は怒りを増すばかりである。
続く戦いで、主人公とサーバントたちは全力を出して悪魔に攻撃を加えるが、悪魔はほとんどダメージを受けず、さらに攻撃を強化してくる。最終的に主人公たちは悪魔を一時的に退けることに成功するが、悪魔は回復スキルを使って自らのダメージを修復してしまう。
この絶望的な状況の中、主人公は最後の手段としてルシェに「暴食の美姫」という危険なスキルを使わせることを決断する。このスキルは主人公の生命力を消費してルシェの力を増大させるもので、これによりルシェは悪魔に対して有効な攻撃を行うことができるかもしれないという希望に賭けるのだった。
主人公は士爵級の悪魔との戦いで死にかけており、ルシェのスキル「暴食の美姫」によってHPが急速に減少している。このスキルは主人公の生命力を消費するが、ルシェの戦闘力を大幅に上昇させる。しかし、ルシェの新たな姿に戸惑いつつも、悪魔との戦いは続いている。結局、悪魔は攻撃を繰り返すも、ルシェによって致命的な打撃を受ける。
悪魔が回復スキルを使って自己治癒を試みるが、ルシェは再度強力な攻撃を加え、悪魔は遂に倒れる。戦いが終わった後、主人公はルシェのスキルの影響で極度の虚弱状態に陥るが、なんとか生き延びる。一方で、悪魔は最後の自己弁護を試みるも失敗し、完全に消滅する。
この一連の出来事は、主人公とルシェの間の信頼関係の深さと、絶望的な状況でも諦めない彼らの精神力を浮き彫りにしている。戦いが終わった後、主人公は身体的にも精神的にも疲労困憊しているが、同時にレベルアップしていることを確認し、少しの安堵を得る。
主人公とそのパーティメンバーは、壮絶な戦いを経て、オルトロスと士爵級悪魔を倒し、全員がレベルアップを果たした。レベルアップに伴い、各メンバーは新たなスキルを獲得し、特にシルとルシェは顕著なステータス上昇が見られた。戦闘での経験値が高かったため、全員のステータスが向上した。
その後、主人公は激闘の疲れを感じつつも、戦闘で得られた魔核とサーバントカードを確認する。特に注目されたのは、オルトロスが残した大きくて珍しい魔核であり、高額での買取が期待される。一方で、士爵級悪魔が落としたサーバントカードは、その姿が主人公たちにはあまり魅力的ではなく、売却を検討している。
サーバントカードからは、ダークキュアというスキルを持つ士爵級悪魔の姿が現れ、その使用価値について主人公たちが議論している。この悪魔は支援職としての可能性を秘めているが、主人公たちはその魅力を感じておらず、売却する方向で意見が一致している。
第三章 ベリアル
主人公は士爵級悪魔のサーバントカードを売却するかどうか悩んでいる。このサーバントカードには、武器を持っていない士爵級悪魔が召喚されることが予想されるため、主人公は前衛として使用することに疑問を感じている。ルシェは売却に反対し、試しにサーバントを召喚してみることを提案する。
同意を得た主人公は、サーバントカードを使用し、士爵級悪魔「ベルリア」を召喚する。ベルリアは見た目が子供であり、忠誠を誓うが、装備が不足しており、騎士としての武装が整っていない。
主人公と他のメンバーは、ベルリアを試用することにし、その能力と忠誠心を評価することにする。ベルリアは主人公を「マイロード」と呼び、ルシェを「姫様」として尊敬するが、その行動は予想外に幼く、コミカルな反応を引き出す。
翌日、主人公はベルリアの戦闘能力をテストするために9階層で実際に敵と戦わせる。ベルリアはタングステンロッドと木刀を使い、戦闘は無事にこなすが、以前の士爵級悪魔としての迫力には欠ける。それでも、ベルリアは敵を倒すことができ、その結果に満足している。
主人公はベルリアの能力と性格を見た上で、このサーバントカードを保持するかさらに検討することを決める。
主人公は9階層でサーバントであるベルリアの力量について悩んでいる。ベルリアは以前戦った士爵級悪魔と比較して弱体化しており、特に剣術に問題があるようだ。ベルリア自身もその弱体化を認め、レベルが1にリセットされたためと説明している。さらに、もともと後衛であり、騎士としての地位を得るために努力してきたことを明かし、レベルアップと共に剣術が向上することを約束する。また、武器があればさらに役立つと訴えている。
ベルリアは自分が主人公とルシェに仕えることに強い意志を示しており、シルも「姫」として敬うべきだと述べる。主人公はベルリアが悪い者ではないと感じつつも、彼がサーバントとして数千万円の価値があるかどうかは判断が難しいと考えている。
さらに、ベルリアの唯一のスキル「ダークキュア」の検証を行う。これは主に怪我を治すスキルであり、体力の回復は微弱だが、怪我に対しては顕著な効果を発揮する。主人公はこのスキルを実験台になって自らの体で試し、怪我が完全に治ることを確認する。
主人公はベルリアの忠誠心と努力を評価し、彼を活用することを検討しているが、サーバントカードを使用してしまったために売却は不可能となっている。この事実に気づき、ベルリアの能力を活かす方法を模索している。
主人公は現在6階層に潜っており、隼人と真司に自らの戦い方について尋ねている。隼人と真司はピストルボウガンと槌、槍を使用しており、特に隼人はパワータイプでレベルアップにより大きな槌を扱えるようになっている。戦いを始める前に、2人に通常の戦い方を見せてもらうことにし、トロールとの戦いで彼らの連携とスキル使用を観察する。
真司は『アースバレット』という魔法を使い、隼人は槌と槍で攻撃を加える。2人はトロールを効率よく倒し、隼人は『必中投撃』というスキルも使用してオーガを撃破する。主人公は2人の成長に驚きつつ、彼らの戦い方にアドバイスを提供する。特に真司の『アースバレット』の速さや大きさを調整する方法を教え、隼人には投擲用の武器を複数持つことを推奨する。
最後に、主人公は2人による戦闘を見学し、彼らの急速な成長とスキルの使い方に驚くが、彼らにこれからも注意深く学び続けるよう助言する。また、2人との間に新たな連携の可能性を感じており、これが今後の冒険にどのように影響するかを楽しみにしている。
主人公はギルドでオルトロスの魔核を売りに来ているが、その魔核が緑色であることからギルドのスタッフに疑われ、特別な部屋で尋問されている。スタッフはオルトロスの魔核が9階層に存在することを疑い、主人公たちの話が信じられないでいる。主人公はオルトロスだけでなく、士爵級悪魔も倒したと説明するが、その信ぴょう性についてさらに疑問を持たれる。主人公は結局、士爵級悪魔が9階層にオルトロスを連れて来たと主張し、それを倒したと説明する。しかし、その説明もギルドスタッフからは信じがたいものとされ、さらなる詮索を受けている状況である。
主人公はギルドの奥の部屋へ通されており、スタッフにサーバントカードに関する質問を受けている。主人公はバルキリーと子爵級悪魔の2枚のサーバントカードを持っており、その事実をギルドスタッフに明かしている。サーバントカードが非常にレアであることにギルドスタッフは驚愕しており、主人公がこれらのカードを使用していることを認識している。主人公は、これらのカードを活用してギルドでの地位を上げる可能性があるが、同時にメンバーとの戦力差が問題になるかもしれないと指摘されている。また、主人公はサーバントとして従えているため、これらのキャラクターの管理にも責任を持っていることが強調されている。
本日は日曜日であり、主人公は7階層に潜っている。7階層では、パーティメンバーのスキル検証を行っており、まずはあいりさんとヒカリンのスキルをテストしている。ヒカリンは新しい魔法「アイスサークル」を使用し、ブロンズゴーレムとストーンゴーレムを氷漬けにする。その後、あいりさんが「斬鉄撃」を用いて氷漬けのゴーレムを切断し、効果的に撃破している。その後、ミクとスナッチがスキル「幻視の舞」と「ヘッジホッグ」を使ってゴーレムを撃破する実験も行っている。その結果、ミクのスキルが敵に幻を見せ、スナッチが鋼鉄の針でゴーレムを撃破することに成功している。また、シルが「戦乙女の歌」を発動し、ルシェとベルリアも参加する戦闘テストを行っている。このスキルにより、パーティメンバーは高揚感を得て、敵を効率よく撃破している。この検証を通じて、パーティは連携とスキルの有効性を確認し、7階層の探索を進めている。
第四章 プレゼント
現在、主人公は10階層への階段の前にいる。階段を降りると、5階層に似た売店があるが、ここではミネラルウォーターが650円と高額である。また、シャワーブースも設置されており、1回5分1000円で利用可能だが、飲料水には使用できない旨が記載されている。パーティメンバーは、10階層が砂漠エリアであり、気温が40度を超えること、熱中症対策が必須であることを知り、少し進んでみることにする。しかし、進むにつれて、その環境の厳しさに直面する。特に地下からの急襲を受けるが、サーバントのベルリアがその攻撃を防ぐ。探索は思った以上に困難であり、サーバント達は人間よりも高温に強いことが示される。最終的に、ベルリアの活躍により危機を乗り越え、ミミズ型モンスターを撃退する。この経験から、10階層の探索が、これまでの階層とは異なる新たな挑戦であることが明らかになる。
主人公はダンジョンマートで買い物をしている。靴とマントの購入後、次に帽子を検討しており、小型ファン付きのヘルメットタイプを選んだ。さらに、ベルリア用の剣を購入するために武器店を訪れる。店主とのやり取りの結果、斬る機能を重視した剣ではなく、より実用的で頑丈なバスタードソードを選択することに決定した。春香の助けで、剣の値段を交渉し、90万円に値下げさせた上に砥石と研ぎ方のDVDをサービスしてもらった。さらに、春香に感謝の意を示すため、一緒にショッピングモールへ行き、彼女にブレスレットをプレゼントする。春香はプレゼントを大事にすると感謝の意を表し、主人公は春香の満面の笑顔に心からの感謝を感じる。
第五章 十階層
主人公は9階層にいる。昨日、春香と一緒に10階層用の装備を購入したが、慣れるために9階層で新装備を試している。ブーツ、マント、ヘルメットを装着しており、特にマントとヘルメットは快適に感じているが、ブーツは重くて硬いため歩きにくい。また、新しく購入したバスタードソードをベルリアに渡し、ベルリアは剣を非常に喜んだ。ベルリアは3体の敵を新しい剣で効果的に倒し、主人公もベルリアから剣技を習うことにした。その後、1階層での剣技の基本練習を始めるが、実際には素振りから始めており、剣尖のブレを直すために時間がかかっている。
主人公は1階層でベルリアと剣術訓練をしている。ベルリアからの攻撃を避ける訓練は思いの外難しく、小さな動きで避けることがなかなかできないでいる。ベルリアは様々な攻撃角度から斬りかかり、フェイントも交えながら訓練の強度を増している。主人公はベルリアの指導に従いながらも、攻撃を受けるたびに痛みを感じている。訓練は本格的で、剣技の改善には効果的だが、かなりの疲労と痛みに耐えながら進めている。
主人公は10階層で「飛猿」と名付けた空飛ぶ猿との戦いをしている。空飛ぶ猿に対する攻撃はなかなか当たらず、通常の魔核銃では効果が薄いため、苦戦を強いられている。連射性能が高い魔核銃で数発は命中しているが、致命傷には至らない。そこでシルに「神の雷撃」を使ってもらい、飛猿を消失させる。今後の戦いでは、シルとルシェにも場面に応じて参戦してもらうことに決定する。探索は思ったより進まず、砂地での移動が思いの外困難であることに直面している。
主人公は砂に飲み込まれそうになり、仲間のルシェに対して「破滅の獄炎」を使用することを提案するが、それが実行されると自身が丸焼きになる危険があるため、その方法は却下される。代わりに、魔氷剣を使い、砂の中にいると思われるモンスターを攻撃しようとするが効果はない。その後、シルの「戦乙女の歌」を使い、ルシェを救出し、自身も脱出を試みるが成功しない。パニックに陥りつつも、シルに再召喚を依頼し、その「神槍」によりモンスターを倒し、流砂からの脱出に成功する。その後、ルシェとのやり取りで、彼の不注意が原因で危険な状況に陥ったことを指摘し、お仕置きとしてお尻ペンペンを行う。そのプロセスでは、ルシェは恐怖と反省の念を表明し、海斗はルシェに厳しくも愛情を持って接する。
第六章 黒い彗星
主人公は現在、1階層でスライム狩りとベルリアとの鍛錬に取り組んでいる。特に、砂上での移動法を学ぼうと試みたが、人間には不可能な技であると判断し、すぐに諦めた。その後、素振りと足捌きの練習を行い、ベルリアとの剣術訓練に臨む。戦いの中でベルリアのアドバイスを無視し、片手での攻撃を繰り返すが、効果はない。最終的に、正統派の剣術ではなく、自分のスタイルを見つける必要があると感じる。主人公はサーバントとして頼りにしているベルリアに並びたいと望んでおり、彼との鍛錬を重ねている。
主人公は現在教室で、友人たちと話している。話の主題は、ダンジョンの10階層に現れた「超絶リア充『黒い彗星』」という噂についてである。このキャラクターは、異様な装備と美少女に囲まれた存在として急に注目を集めており、主人公が自分自身のことではないかと疑っている。なぜなら、彼のパーティ構成や装備が噂に出てくる「黒い彗星」のものと一致しているからである。友人たちは彼の話を理解しにくがるが、彼は自分がその人物であることを確信している。彼はこの状況に戸惑いながらも、どう対処すべきかを模索している。
主人公は現在10階層にいる。土曜日になったため、再び10階層へと挑んでいる。日番谷さんとの会話を経て、気持ちが新たになっている主人公は、75日間の我慢を決め、週末だけの探索で済むことに安心している。サーバントが憧れの対象であることを知り、主人公にとって恐れるものはなくなった。
探索中、羽の生えたゴリラのようなモンスターと遭遇し、シルに「鉄壁の乙女」を発動させた後、遠距離攻撃で応戦する。ルシェに「破滅の獄炎」を使わせるが、意図せず2体を倒してしまう。ミクは残りのモンスターに「幻視の舞」を使い、問題なく撃退する。
食事を済ませた後、主人公は再び探索を進め、以前に比べてスムーズにモンスターを撃退するが、遠距離戦に不慣れなベルリアは活躍の機会が少ない。主人公はチーム全体を励ましながら、モンスターとの戦いを通じてサーバントたちとの絆を深め、さらなる探索へと進んでいる。
第七章 イベントの季節
主人公は人生で最大とも言えるイベント、クリスマスに春香を誘うことを決意している。これまで距離を縮めてきた春香とは映画にも一緒に行くなど、関係が進展しており、クリスマスデートを提案する決心を固めている。しかし、彼はクリスマスデートの具体的な過ごし方については不安を感じており、告白と同様に重大なイベントと捉えている。
主人公は春香に話しかけるが、緊張のあまり些細な会話に終始してしまう。しかし、春香からクリスマスのホームパーティの後に時間が空いていると聞き、夕方からのデートを提案する。春香がこれを受け入れたことで、主人公は大きな一歩を踏み出したと感じている。
デートの成功に向けて、主人公はレストランの予約など具体的な準備を進める一方で、期末テストにも集中する。テストの結果は良好で、クリスマスデートへの期待をさらに高めている。春香とのデートの予定が近づくにつれて、主人公は緊張と興奮で心がざわついているが、待ち合わせの時間までの長い時間をなんとか過ごしている。
主人公はクリスマスイブに春香とのデートの予定があったが、春香がインフルエンザに罹患してしまい、デートがキャンセルになる。春香からのメールで彼女が病気であることを知り、がっかりするが、彼女の体調を気遣い続ける。その後、春香が回復し、初詣に一緒に行くことを提案する。主人公はこの提案を喜び、元日に春香と初詣に行くことになる。
初詣では、春香が着物を着ており、その姿に主人公は感動する。2人は神社でおみくじを引き、春香は大吉を引くが、主人公は末吉を引く。しかし、春香の励ましもあり、彼は気を取り直す。その後、2人は食べ物を楽しみながら、初詣の雰囲気を満喫する。
最後に、春香はクリスマスに渡せなかった手編みのミトンを主人公にプレゼントする。この心温まるプレゼントに、主人公は非常に感激し、クリスマスイブの失望が吹き飛ぶ。この日の出来事が彼にとって非常に特別なものとなり、春香への思いがさらに深まる。
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