どんな本?
『モブから始まる探索英雄譚』は、海翔 氏によるライトノベル作品で、HJ文庫から刊行されている。
また、てりてりお 氏がコミカライズしておりヤングチャンピオンにて連載中。
また、2024年7月からTVアニメが放送される。
物語は、ステータスも低くいわゆるモブキャラである高校生・高木海斗が主人公。
彼はダンジョンで毎日スライムを狩り、クラスのマドンナである幼馴染に憧れながらせっせと小遣稼ぎをするふつうの探索者だった。
ある日、彼の前に見たこともない金色のスライムが現れ、撃退するとそこにはサーバントカードと呼ばれるレアアイテムが残されていた。
そのカードから召喚されたのは神話の戦乙女ヴァルキリーの格好をした幼女シルフィーだった。
一度は落胆したものの、シルフィーが最強クラスのスキルを持っている事が判明し、モブな探索者から成り上がる物語が始まる。
読んだ本のタイトル
モブから始まる探索英雄譚 4巻
著者:海翔 氏
イラスト:あるみっく 氏
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あらすじ・内容
再び隠しダンジョンへ……!?
ダンジョン内の環境変化も激しくなり、事前準備が必須になってきたパーティ一行。地道に新たなスキルの獲得やレベルアップに勤しんでいた海斗たちだが、その探索の途中に新たな隠しダンジョンを発見してしまう。神を模した強力なモンスターたちの猛攻を何とかしのぎつつ進んだ先に待つものとは……!? モブ脱却を目指していただけなのに隠しダンジョンで命のピンチが!! 大人気現代成り上がりダンジョンファンタジー第4巻!
モブから始まる探索英雄譚 4
感想
主人公の高木海斗が元々は目立たない存在だったが、ダンジョン探索を通じて成長し、才能が開花し、重要な役割を果たすようになる。
この巻では、11階層のダンジョンに挑む。
この階層ではエジプト神話に登場するようなモンスターが登場し、特にスカラベや大蛇型のモンスターとの戦いが描かれる。また、シルが神槍を使って秘密の通路を発見し、新たなダンジョンが開かれる。
探索中、海斗たちは強敵として「偽セクメト」というモンスターに遭遇する。
このモンスターは植物魔法を駆使してパーティを苦しめるが、シルの雷撃で撃退することに成功する。
新ダンジョンの冒険は困難を極めるが、パーティは無事に先に進むことができる。
さらに、冒険中には「三偽神」と呼ばれる強敵との戦いも繰り広げられる。ベルリアが戦いでレベルアップし、「アクセルブースト」という新しいスキルを獲得する。
このスキルは彼女の物理攻撃の威力を増すもので、戦闘能力の向上に大いに寄与する。
冒険の途中で得られるドロップアイテムは、金属製の鎧、小型の銃、そしてマジックジュエルであり、マジックジュエルは愛理が使用し彼女の戦闘の幅が拡がる。
冒険の終わりには、海斗たちがギルドに報告と鑑定を依頼する。
特に魔術鎧「ナイトブリンガー」と魔法銃「スピットファイア」が非常に有用だと判明し、これらの装備は海斗たちのさらなる冒険の支えとなる。
この成功により、彼らの評価はさらに高まり、次なる冒険に向けた期待が高まる。
しかし、海斗自身はこれまでの戦いで感じた重圧と疲労を癒やすため、少しの休息を取ることを決意する。
彼の冒険はまだまだ続くが、この巻で彼は一人の戦士として、またリーダーとして大きく成長したのであった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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同シリーズ
その他フィクション
アニメ
PV
OP
ED
備忘録
プロローグ
神宮寺愛理は、古武術の宗家「神宮寺流」の一人娘として生まれ、幼少期から様々な武術を習得してきた。家族の道場は、テレビアニメ『剣姫千変万化』がヒットしたことで大幅に注目され、門下生が増え、愛理はアイドル的な扱いを受けるようになった。高校生になってから、父に頼んでダンジョン探索の許可を得た。当初はソロで挑んでいたが、四階層で壁にぶつかり、仮パーティを組むことになる。その後、性別が異なるメンバーとの関係に疲れ、女性のみのグループとなることで探索が楽しくなった。この新しいパーティ構成で、愛理は探索者として新たなステージに進むことができた。
第一章 潜り初め
新年を迎え、海斗とそのパーティは初めてのダンジョン探索に向かう。メンバー間の新年の挨拶を交わした後、彼らは11階層の探索を開始する。特にエジプト神話に出てくるようなモンスターが登場し、彼らには独特の攻撃があることが特徴である。スカラベと大蛇型のモンスターとの戦闘が繰り広げられるが、海斗はスカラベの攻撃を避けながら戦う。探索中、シルは神槍を使って秘密の通路を発見し、新たなダンジョンが開かれる。この新ダンジョンでは、さらに強力なモンスターとの戦闘が続き、パーティはかなりの苦戦を強いられる。特に偽セクメトというモンスターは、植物魔法を駆使してパーティを悩ませる。最終的に、シルの雷撃で偽クヌムを倒し、偽セクメトもなんとか撃退する。新ダンジョンは古代エジプトの神を模倣したモンスターが多く、モンスターごとに異なる能力を持つことが明らかになる。探索は難航し、多くの罠と戦うことになるが、パーティは無事に先に進む。
第二章 三偽神
ベルリアが戦いでレベルアップし、新たなスキル「アクセルブースト」が発現した。このスキルは物理攻撃の威力を増すもので、ベルリアの戦闘能力が向上することとなった。三つのドロップアイテムも得られ、一つは重くて動けない金属製の鎧、もう一つは小型の銃、最後にマジックジュエルがあった。マジックジュエルはあいりに使われ、新たに「アイアンボール」という魔法が使えるようになった。その後、隠しダンジョンからの帰り道が見つからず、シルが羽で飛び紐を使って一行を救助する展開となった。最終的に全員が無事に脱出し、シルを含めた一行が帰路につくことができた。次の日、ドロップアイテムの鑑定とギルドへの報告のために、四人でギルドに向かうこととなる。
翌朝、主人公が『暴食の美姫』の影響で身体が重く感じる中、ギルドに向かう。他の三人は既に集合しており、一緒に日番谷さんの窓口で待つことにする。主人公たちは鑑定と報告を依頼し、十一階層で小さな穴を空けて隠しダンジョンを攻略したことを報告する。この隠しダンジョンの発見は二つ目であり、強敵が多く登場した。話題は主人公の新たな二つ名「超絶リア充『黒い彗星』」に移り、その由来について話が進む。
その後、鑑定結果として魔術鎧ナイトブリンガーと魔法銃スピットファイアが非常に有用だと判明。特に魔術鎧は敵意を持つ相手からの認識を阻害する能力があり、魔法銃は小型ファイアボールを発射可能である。これらの装備については、主人公が鎧を、ミクが魔法銃を使用することになる。最後に、鎧をどのように持ち運ぶかの問題が話題になり、最終的にはトランクルームを借りることで解決する。
主人公はメンバーと別れ、ダンジョンマーケットでの買い物に来ている。目的はマントの新調、カーボンナノチューブスーツの補修、穴のあいたブーツの代替品の購入である。ブーツは同じタイプを選び、マントは黒色を選択する。スーツは店主に補修を依頼し、新品の購入よりも補修を選ぶ。さらに低級ポーションを購入した後、補修費は十五万円であり、新品の価格は百二十万円であることを知る。店主は装備を大切に扱うよりも消耗品として見ることをアドバイスする。その後、魔剣と魔核ライフルの購入を勧められるが、価格が高くて手が出せない。
翌日、主人公は二階層で単独で探索し、魔術鎧ナイトブリンガーと魔法銃スピットファイアの検証を行う。鎧は敵からの認識を阻害する効果があり、魔法銃は小型のファイアボールを発射する。初回の使用では命中精度に問題があったが、慣れれば実戦で十分な威力があることが分かる。探索を続けるうちに、慣れて命中率が向上する。
主人公は放課後に検証とスライム狩りを行い、週末にはパーティで再び十一階層に挑戦している。新しい魔法アイテムを装備し、漆黒の装いで登場する。パーティメンバーにはスピットファイア、アイアンボール、ナイトブリンガーを使用し、連携を取りながら進むことにする。スフィンクスとの戦闘でスピットファイアとアイアンボールが効果を発揮し、スフィンクスを迅速に倒す。ナイトブリンガーの効果も確認し、モンスターに対して隠密状態を実現しているが、仲間にはその効果が見えていないようだ。
十一階層を進む中で、主人公は装備の熱さに悩まされ、ハイペースでの探索を希望する。隠しダンジョンの敵よりも格落ちのモンスターたちとの戦いは、パワーアップしたメンバーにとって物足りなさを感じさせる。鎧の暑さを解消するため、冷却シートを使用しようとするも、その効果は十分ではない。探索をハイペースで進め、十一階層を突破し、十二階層への道を開くが、主人公は戦闘にほとんど参加していない。ルシェはお姫様抱っこを求め、それが意外にも探索をスムーズに進めることに貢献する。最終的には、ルシェのお姫様抱っこへの執着を冗談めかしながら受け入れ、今後も状況に応じて応じることを示唆する。
第四章 一二階層
主人公はスーパーマーケットで使い捨てカイロを購入している。十二階層への階段を少し降りてみた結果、温度差が激しく、防寒対策が必要だと感じたためである。十二階層は非常に寒く、十一階層の暑さとは対照的であった。防寒具を準備し、『愚者の一撃』というスキルの検証も行う。このスキルは非常に高い威力を持つが、使用するとHPが大幅に減少するリスクもある。砂バシリスクを相手に実戦テストを行い、斬撃がバシリスクに命中し消滅させたが、HPが2まで減少し、非常に危険な状態になった。低級ポーションでHPを回復させたが、『愚者の一撃』は切り札としての使用が適しており、頻繁な使用は避けるべきと結論づけた。
主人公は学校で授業を受けているが、『暴食の美姫』や『愚者の一撃』の使用後の身体の重さを感じている。友人の真司と隼人と話している間に、隠しダンジョンの攻略と新しい装備についての噂が広まっていることを知る。この話題については、彼らが半分肯定的で半分否定的な反応を示している。また、真司と隼人はアイアンランクに上がり、ブロンズランク以上が参加できる遠征イベントに関心を持っている。主人公は女性が多いパーティのため泊まりが難しいと説明しているが、彼らと一緒に遠征に行くことに興味を持ち、その提案を考えている。
放課後、三人はダンジョンの五階層で探索を始め、隼人と真司がかなり強くなっていることに主人公は驚く。彼らはモンスターを効率的に倒しており、主人公は出番がないほどだ。探索が進む中で、主人公はサーバントのベルリア、シルフィー、ルシェリアを召喚し、彼らの魔核を必要とするサーバントに分け与える。さらに、隼人と真司はボール型の魚探を使用して水辺の探知を行っている。探索は順調に進み、隼人と真司の活躍によりモンスターを効率的に倒すことができる。最後に、主人公は隼人と真司の成長を認め、彼らとの遠征を真剣に考慮することを決める。
昨日の約束に従い、主人公は放課後、真司と隼人と共に五階層を探索している。サーバント達との絡みを望む真司と隼人の希望により、五階層での探索が決定される。三体の敵モンスター、ブロンズマン二体とマッドマン一体が現れるが、主人公たちは瞬く間にこれらを倒す。レベルアップと経験の積み重ねにより、三人はこの階層の敵に容易に対処できるようになっている。
サーバントたちは主人公と隼人、真司のリクエストに応えて積極的に戦闘に参加し、その圧倒的な力を示す。この様子は、真司と隼人に強い印象を与える。戦闘の後、三人は連携をとって戦うことにし、前衛と後衛に分かれて効率的に敵を倒す。隼人は距離を取りつつ槍で攻撃し、真司は槌で敵を粉砕する。
主人公のサーバントたちは、その戦い方や能力で真司と隼人から賞賛を受ける。サーバントたちとの連携は、これまでの探索で培った経験と相まって、彼らの印象に残るものとなる。今後の遠征でもこのチームで問題なく行動できると確信し、互いにさらなる成長と協力を誓う。探索を終えた後、主人公は計画通り翌日からスライムの魔核狩りに専念し、週末の探索に備える。
第五章 暗闇の砂漠
スライム狩りを終えた主人公たちは、十二階層への探索を決意する。遠征イベントの相談後、隼人と真司との参加が決定し、準備のために装備調整を行う。寒冷対策としてカイロを使用し、探索を開始する。しかし、十二階層の寒さと暗さに加えて、小さな魔法を使うネズミとの遭遇に苦戦する。戦闘中、サーバントたちは力を発揮し、特にルシェの「破滅の獄炎」が効果的であるが、主人公自身は戦闘に貢献できず困惑する。状況を打開するためにナイトスコープを購入し、再び十二階層に挑む。しかし、再戦でも小型のネズミの敵に苦戦を強いられる。結局、主人公は戦闘にほとんど貢献できないまま、探索を終える。今後の探索に向けて、高性能なマントを購入し、より適切な装備で挑むことを決意する。
主人公は新しい黒いマントを身に着け、テンションが高まっているが、周囲の女性陣にはその良さが伝わっていないようだ。その日も十二階層に挑むが、特殊な繊維で作られたマントはファイアブレスから守ってくれる。前衛を務める主人公たちは、犬やフェネックのようなモンスターを相手にし、後衛のサーバントたちが高い火力で迅速に敵を討ち果たす。戦闘の中でマントがその価値を証明し、主人公は満足している。しかし、周囲はマントにかかった高額な投資に対して微妙な反応を示している。次の日も十二階層を進む中で、小さな敵に対しては主人公が盾として活躍し、サーバントたちが攻撃を担う。地中から現れる敵に対する戦略がまだ確立されていない中で、シルとの協力により敵を退けるが、ベルリアの助けも大きい。次の戦いでも同様の展開が期待されるが、主人公はナイトスコープの使用による疲労を感じつつも、探索を続けている。
第六章 スライムマイスターへの道
主人公はシルに高コストのスキルを使わせたため、サーバントへの魔核の供給が大変な事態になってしまった。そのため、コストを抑えつつ効果的なスライム討伐法を探求している。従来の武器や魔法の使用を控え、身近な道具を活用する方法を試みている。フライパンやテニスラケット、そして大きなショベルを試し、特にショベルが有効だったが、一撃でスライムを倒すことは常に成功するわけではない。戦略的にはコスト削減を果たしているものの、討伐数は以前より減少してしまっている。スライム討伐においては、これまでの殺虫剤ブレスを使った方法がより効果的だったことが示されている。
海斗とその友人たちは、来週のダンジョン遠征について盛り上がっている。遠征のために宿泊施設と交通手段が手配され、海斗は自分の装備を自身で持参することになっている。彼らは新しいダンジョンでの経験を楽しみにしており、その間の出会いについても期待しているようだ。しかし、海斗はそのような出会いには興味がなく、単にダンジョン探索を楽しみたいと考えている。一方で、学校では悠美と春香が海斗に感謝の言葉を述べており、春香ともっと時間を過ごすよう悠美から強く勧められている。この会話によって、海斗は悠美からの圧力を感じつつも、春香との関係をより大事にするよう心がけることになった。
海斗と彼のパーティは、遠征イベント前の最後の週末も十二階層で探索を行っている。各メンバーは、連休中の計画を共有し、互いの予定について話し合っている。海斗は、ミクからスナッチの活躍を感謝されるなど、チームワークが良好である様子が伺える。また、海斗は先週体調不良を感じたが、急速に回復し、予定通り探索を続けている。スナッチにナイトスコープを自作して装着させたことで、彼の戦力が大幅に向上し、パーティの探索効率も改善していることが示されている。また、海斗はスナッチと連携して敵を迅速に排除し、パーティに貢献している。
その後、平日はスライムの魔核を集めながら遠征イベントの準備を整えている。このイベントの主目的は他県のダンジョンを経験させることにあり、探索者たちが経験値を積んで効率的に探索を進めることを願っている。特に魔核が不足することがないように一階層での魔核狩りに励み、消耗品も購入している。カップラーメンや栄養補助食品、暇つぶしのトランプなどを購入し、キャリーケースに詰め込んでいる。また、サーバントたちには、まだ経験が浅い真司たちを支援するよう依頼している。
金曜日には、春香をカフェに誘っている。カフェでの初体験に緊張しつつも、春香との時間を楽しんでいる。春香はオレンジティーとフランボワーズのタルトを注文し、自身もそれに同じものを注文している。カフェでの経験は新鮮で、多くの女性客やカップルがいる中で少し場違い感を感じながらも、春香との時間を大切にしている。
春香との会話の中で、遠征についても話が及んでおり、彼女には安全に注意するようにと助言されている。また、春香の趣味についても話が進み、料理や写真についての情報が交換されている。カフェでの会話を通じて、春香との関係が深まり、次週も再びカフェに行く約束をしている。
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