どんな本?
『モブから始まる探索英雄譚』は、海翔 氏によるライトノベル作品で、HJ文庫から刊行されている。
また、てりてりお 氏がコミカライズしておりヤングチャンピオンにて連載中だが、同じ設定とキャラクターで全く違う話になっている。
また、2024年7月からTVアニメが放送されるが、ラノベ、漫画の何方をっ採用されてるのか不明。
物語は、ステータスも低くいわゆるモブキャラである高校生・高木海斗が主人公。
彼はダンジョンで毎日スライムを狩り、クラスのマドンナである幼馴染に憧れながらせっせと小遣稼ぎをするふつうの探索者だった。
ある日、彼の前に見たこともない金色のスライムが現れ、撃退するとそこにはサーバントカードと呼ばれるレアアイテムが残されていた。
そのカードから召喚されたのは神話の戦乙女ヴァルキリーの格好をした幼女シルフィーだった。
一度は落胆したものの、シルフィーが最強クラスのスキルを持っている事が判明し、モブな探索者から成り上がる物語が始まる。
読んだ本のタイトル
モブから始まる探索英雄譚 5巻
著者:海翔 氏
イラスト:あるみっく 氏
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あらすじ・内容
男友達との遠征で問題発生……!?
女の子だらけのパーティから一転、前々から約束していた男友達とのダンジョン遠征へと出かける海斗。新しいダンジョンに、ちょっとだけ新しい出会いを期待していた彼らだが、そうは問屋が卸さない! 普通ではありえない強力なモンスターと激突したり、あげくの果てにはかなり下層へと落っこちてしまい、危険なダンジョン内で一泊することに。果たして海斗たちは無事に帰ることが出来るのか――。大人気現代ダンジョンファンタジー第5弾!
モブから始まる探索英雄譚 5
感想
海斗と彼の学校の友人たちがダンジョンの遠征に挑む物語である。
この巻では、海斗が真司、隼人と共に新しいダンジョンに足を踏み入れ、未知の冒険に挑む過程が描かれている。
物語は、海斗たちが探索者ギルドで集まり、隣町のダンジョンへ遠征を開始するところから始まる。
彼らは電車で移動中にトランプをしながら楽しく時間を過ごす。
到着後、ギルドで受け取った装備を確認し、新しいダンジョンの探索を開始する。
このダンジョンは横に広がる平面型であり、特に二層しかないという特徴がある。海斗たちは新しいエリアを探索し、スライムや白い馬型のモンスターなど、さまざまな敵と戦いながら進む。
順調と思ったら、床が崩れる事故に遭遇し、予期せぬ下層へと落ちてしまう。
この事故により、一行は予定外の場所で野宿を余儀なくされるが、それでも互いに協力し、未知の強敵と戦いながら困難を乗り越えていく。
この経験は、彼らの友情を深め、成長を促すものとなる。
物語のクライマックスでは、海斗たちは二十階層エリアに迷い込み、そこでさらに強力な敵と対峙する。
しかし、サーバントのシルの力を借りて無事に上層に戻ることができる。
戻った後、彼らはギルドに報告に赴き、ギルドでは、彼らの新エリア発見に驚かれるが、魔核を売って得た報酬で彼らは喜びを分かち合う。
エピローグでは、海斗が学校での日常に戻り、真司が告白の結果を待つ緊張の中で、友情と恋の葛藤が描かれる。
真司は友達としての関係を続ける提案を受け入れ、それが恋愛に発展するかは未だ不明である。
海斗自身も、春香との関係が友達以上に進展するかについて悩んでおり。
物語は、彼らが新たな挑戦に向けて前進する決意を新たにするところで終わる。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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同シリーズ
その他フィクション
アニメ
PV
OP
ED
備忘録
第一章 初めての遠征
彼は現在、電車に乗っており、真司、隼人と共に遠征先のダンジョンへ向かっている。
彼らは探索者ギルドで集合する予定である。
彼はフル装備で大きなトランクを持参し、遠征イベントに備えている。
彼らは電車での移動中、トランプをしながら時間を過ごしている。
到着後、彼らはギルドにて受け取った装備を確認し、待ち合わせ時間まで待機している。
今回の遠征イベントには彼らを含めて二十五名が参加しており、その大半が男性である。ギルドのスタッフが説明後、彼らは新しいダンジョンへと足を踏み入れる。
このダンジョンは横に広がっており、二層しかない。彼らは初めて見る風景に興奮しつつ、新しいエリアを探索することにする。
普段と異なる平面型のダンジョンにて、イベント参加者たちが探索を進めている。
途中、スライムとの遭遇があり、殺虫剤を使って容易に倒すことができた。
さらにダンジョン内でモンスターとの戦闘が繰り広げられ、特に速い動きをする白い馬型モンスターとの戦いが展開された。
敵の攻撃をかわしつつ、攻撃を行う中で、メンバーたちはそれぞれの戦闘スタイルを発揮し、協力して敵を倒していく。ダンジョンの広大さを生かした戦略と速さが求められる場面が多く見られた。
目を覚ますと見慣れない天井が広がっていた。春香ではなく、真司と隼人が隣にいる。
ホテルダンジョンシティでの朝を迎え、エキストラベッドでの初めての一夜を過ごす。
カップ麺を食べながら、真司の好みがクラスメイトの前澤さんであることを知る。
ギルドでの点呼の後、前日に続き探索を再開し、「黒い彗星」と間違われるが、その呼び名を否定する。
他のパーティの人々から声をかけられるが、不純な動機で接近されることに警戒心を示す。
スピードスターゴブリンとの戦いでは、五体を倒すことに成功し、成長を実感する。
この遠征が確実に成長につながっていることを感じている。
第二章 ダンジョンキャンプ
探索を進める一行は、九階層エリアへと移動を決意する。シルたちのサポートがあれば問題ないと考え、順調に目的地へ到着する。途中で遭遇する巨大スライムは、殺虫剤や強力な魔法で倒される。さらに探索を続ける中、床が崩れてしまい、一行は予期せぬ下層へ落ちてしまう。この事故が原因で、予定外の場所で野宿を余儀なくされる。
二十階層エリアに迷い込んだ一行は、未知の強敵との戦いを強いられるが、それぞれの役割を果たし、困難を乗り越えていく。この過程で、隼人と真司は自分たちの成長と友情を実感し、海斗に感謝の意を示す。さらに、三人は王華学院への進学を目指す決意を新たにする。
夜明けとともに、海斗たちは探索を開始し、シルフィーを召喚する。朝はまだ頭が働いていないため、ベルリアの召喚を忘れていたが、思い出して召喚し、一行は準備を整え出発する。目標は二十四階層エリアを通り、上層に戻ることである。探索中、敵モンスターから逃げつつ、途中で敵に挟まれる厳しい状況に直面するが、海斗たちはそれを乗り越え、無事に上層に到達する予定だ。一行は疲労しながらも、サーバントの協力とお互いの支援により、多くの敵を撃退している。
高木たちは地上へ出た後、探索者ギルドへ向かった。昨日ギルドへ報告がなかったため、受付の人は心配していたが、高木はダンジョンの下層に落ち、抜け出すのに時間がかかったと説明した。高木の説明に、受付の人は理解できず、混乱する。高木はサーバントが床に穴を開けたと説明し、その穴が自動修復されたと付け加えた。受付の人は高木たちがブロンズランク以下でありながら、下層エリアから戻ってきたことを疑い、高木たちは本当の話だと主張した。下層から手に入れた魔核を示して、その真実を証明し、魔核を売って分け前を得た。その後、高木たちはホテルに寄り、荷物を受け取って家に帰った。疲れていたため、移動中に眠り、家に着いてからシャワーを浴びてすぐに寝た。
第三章 魔界の姫
翌朝までしっかりと寝て、学校に向かった。授業が始まると、真司と隼人が遅刻したため問題が発生した。昼休みには、二人は寝過ごしたことを理由に遅刻を説明し、王華学院を受験すると話した。前澤さんと春香が近づいてきて、遅刻の理由を尋ねたが、海斗たちはダンジョンでの宿泊を機転を利かせて説明した。春香からはダンジョンの危険について心配され、海斗はそれに対処しながら話を進めた。ダンジョンでの事件については、安全だったと強調しつつも、真司と隼人は苦しい説明をした。最終的に、海斗が春香に次回の買い物に同伴することを約束し、春香の心配を和らげた。
翌朝、学校に着いた海斗は、真司と隼人が真剣な表情をしているのを見つけた。真司は前澤さんに告白したいと考えていたが、実際には勇気が出ずに困っていた。海斗に相談されたものの、アドバイスを与えることができなかった。そこで海斗は、前澤さんと仲の良い春香に相談することを提案した。後に春香と会話している中で、告白することを決意した真司は、勇気を出して前澤さんに告白した。告白の結果はすぐには得られず、前澤さんからは返事を待ってほしいと言われた。その後、海斗は春香に感謝し、次の約束も取り付けることができた。
次の日の朝、学校に登校した海斗は、真司と隼人と教室で話をした。真司は前澤さんに告白したことが気になって眠れなかったという。海斗はその告白が悪くはなかったと評価するが、前澤さんがどう反応したのかははっきりとは答えられなかった。三人は結果が出るまで待つしかないと話す。放課後、海斗はダンジョンに向かい、新しく購入した装備でサーバントを召喚してダンジョンに潜った。彼はサーバントとの信頼関係を築きつつ、スライムの魔核を狩る日常を送っている。
第四章 一三階層
今日はいつものパーティメンバーとダンジョンに潜る予定であり、海斗は久しぶりに他のメンバーと会った。海斗は先日の遠征で他のダンジョンに挑戦した経験を話し、そのダンジョンでの異なる環境や怪物について語った。この話にはメンバーも興味を持っており、ダンジョンでの野宿やモンスターとの戦いについての詳細を共有した。特に二十階層以上のエリアは、彼にとって挑戦的であったが、適切な逃げ方で対処できたと述べた。このエリアでは、亀、虎、蜥蜴、鳥といったさまざまな敵と対峙したことを話し、武器が破損するなどの困難にも直面した。また、海斗は新しいマントを購入し、その高価な出費についても言及したが、その価値についてはパーティメンバーから完全に理解されていないようだった。
パーティメンバーは翌朝九時からダンジョンへと向かい、十二階層を攻略する目標を掲げた。迅速に昨日到達したエリアまで到達し、階段を見つけたことで十二階層を抜けることができた。その後、十三階層へと進み、以前の暗い環境から明るくて歩きやすいダンジョンが広がっていた。探索を進める中で、初めてのモンスターに遭遇したが、そのモンスターは木のモンスター、トレントであり、炎が特効であった。さらに散策を続けると、草のモンスターに遭遇し、これもトレントの一種であることが判明した。炎の魔法で効果的に対処し、無事に戦闘を終えた。その後、全員で十二階層に戻り、一連の冒険を終えた。この日の経験から、十三階層が植物系のモンスターが多いエリアであることが示唆された。
火曜日の放課後、主人公は春香と写真撮影を行った。主人公には写真撮影の趣味がなく、スマートフォン以外で写真を撮ることもほとんどなかった。しかし、春香との約束があったため、学校の近くの高台で夕暮れ時に写真を撮ることになった。春香は本格的な一眼レフカメラを使用し、主人公も春香の指導のもとで撮影を行った。撮影中、春香の手触りや香りに心を奪われ、主人公は春香との近さに興奮し、恐怖を感じた。最終的に、春香は夕暮れを背景に撮影され、写真は非常に美しく撮れた。しかし、写真を撮ることに集中しすぎて、主人公は自分のスマートフォンでの撮影を忘れ、春香に写真を求めることができなくなってしまった。
第五章 家族旅行
告白直後はすっきりした表情を見せていた真司だが、返事がないことに心を病んでいる様子が見受けられる。友人の海斗は真司に気長に待つよう励ますが、内心では返事がないことに自身も焦る感情を抱いている。返事を早めにもらいたいと考えつつ、返事が遅れることの心配を友人の春香に相談することを考慮している。また、彼らはダンジョンの十三階層で探索を続け、精神系の攻撃に対処しながら進む。シルが敵の存在を知らせるが、目に見えない敵に苦戦を強いられる。植物系のモンスターが主で、地中からの攻撃に悩まされるが、最終的には火を使った攻撃で敵を倒すことができる。戦闘中の連携が熟練していく様子が描かれ、探索者としての成長が感じられる。
気持ちを新たにして十三階層を進んでいく中で、海斗が突然チームメンバーに悩みを相談するようになる。これにはミクとヒカリンが戸惑い、彼が精神的に不安定ではないかと心配する。その後、トレントとの戦闘が発生し、海斗、ベルリア、あいりが前線を担当する。戦闘中、あいりは『アイアンボール』と薙刀を駆使してトレントを撃退する。この功績により、あいりは海斗の戦術的なアドバイスに感謝し、海斗は感動して涙ぐむ。ミクとヒカリンは海斗の涙に注目し、彼をフォローする必要があると再認識する。
この一連の出来事の後、海斗は母親から贈られたローズの香りのシャンプーとボディソープを使用し、これがベルリアに好評である。探索後、海斗は自らの家族との関係や探索者としての報酬に感謝し、家族旅行の計画を始める。ミクからの提案に触発された海斗は、母親に国内旅行の提案をし、温泉地を目指すことに決定する。海斗が自費で旅行を提供することに家族は喜び、親子関係が改善されるきっかけとなる。
週末に家族で温泉宿へ行った。父母はかなり張り切っており、高級な温泉旅館に驚いていた。部屋は和風で広く、父は費用を心配したが、海斗は自分で全て支払うことを説明した。夕食は懐石料理で、母は特に喜んでいたが、父との会話は弾まなかった。後に、温泉での親子の時間が持てたことで、父は金銭面の心配を示したが、海斗は探索者として稼いでいることを伝え、安心させた。
父との会話からは、海斗が探索者としての未来を真剣に考えており、大学卒業の重要性も認識していた。また、恋愛についての話も出たが、海斗は春香とは友達だと説明した。
家族は旅行を楽しみ、父母は酒を飲みながら海斗の将来を話した。翌朝、父親の運転で帰宅し、旅行の総費用は六万九千円だった。この経験を通じて、家族間の絆が深まり、海斗はまた家族との旅行を計画することを考えていた。
エピローグ
翌日、海斗は学校に来ていた。教室で隼人と会い、真司が告白の返事をもらうために呼び出されたことを知る。真司は友達としての関係を続けるよう提案されたが、それが恋愛に発展するかは不明である。真司はその後カフェで前澤さんと会う予定であった。一方で、海斗は週末に家族旅行を楽しんだことを隼人に話し、それが珍しい経験だったという。授業後、隼人と海斗は真司からの詳細を聞いた。隼人は自分の恋愛についても話し、海斗と真司に紹介を頼む冗談を言う。海斗自身は、春香との関係が友達以上になるか悩んでおり、プライベートでも前向きに進みたいと考えている。
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