小説【モブから】「モブから始まる探索英雄譚 6」感想・ネタバレ

小説【モブから】「モブから始まる探索英雄譚 6」感想・ネタバレ

主人公はバレンタインデーに悲しい過去を持ち、今年は買い物友達の春香から手作りのトリュフをもらい感動する。
主人公は十三階層で精霊ドリュアスとの戦闘で精神的に消耗し、自分の決断に責任を持ち、探索者としての決意を固める。
主人公は新しいジョブ「アサシン」に驚き、自分が特異な存在である可能性を感じる。
主人公は仲間とともに十四階層を攻略し、悪魔との戦いで新しいスキルや魔法を試し、レベルアップする。
主人公はヒカリンの病気の情報を探し、霊薬を見つけることを誓い、パーティ全体で彼女を支えることを決意する。

どんな本?

モブから始まる探索英雄譚』は、海翔 氏によるライトノベル作品で、HJ文庫から刊行されている。
また、てりてりお 氏がコミカライズしておりヤングチャンピオンにて連載中だが、同じ設定とキャラクターで全く違う話になっている。
また、2024年7月からTVアニメが放送されるが、ラノベ、漫画の何方をっ採用されてるのか不明。

物語は、ステータスも低くいわゆるモブキャラである高校生・高木海斗が主人公。
彼はダンジョンで毎日スライムを狩り、クラスのマドンナである幼馴染に憧れながらせっせと小遣稼ぎをするふつうの探索者だった。

読んだ本のタイトル

モブから始まる探索英雄譚 6巻
著者:海翔 氏
イラスト:あるみっく  氏

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あらすじ・内容

海斗の周りに起きる事件の理由が判明!?

時はバレンタイン。意中の春香からチョコを貰えて浮かれる海斗 は今日もダンジョンへ挑んでいた。魔剣バルザードの進化や、レ アなジョブの発現、新しい魔法スキルの獲得など順調に成長して いくK-12メンバーだが、またしても異常に強力な悪魔と接敵する。 なぜ海斗たちの周辺に特異な状況が起きるのか、不審に思ってい た海斗に、シルフィーたちから驚きの真相が告げられる。そこに は、ヒカリンのダンジョンへ挑む理由も複雑に絡んできて―― 大人気現代ダンジョンファンタジー第6弾!

モブから始まる探索英雄譚 6

感想

本巻は、主人公海斗がバレンタインデーを迎え、意中の春香からチョコをもらい浮かれながらも、ダンジョン探索に挑む日々を描いた物語である。
魔剣バルザードの進化やレアなジョブの発現、新しい魔法スキルの獲得などで順調に成長していくK-12メンバーは、再び強力な悪魔と接触する。
海斗は自分たちの周辺で起こる特異な状況の理由をシルフィーたちから聞き、その背後に隠された真相に驚愕する。
ヒカリンのダンジョン挑戦の理由も絡んでくる中、物語は進展していく。

本巻は、前作からの続編として、主人公海斗の成長と新たな展開が描かれており、非常に魅力的な内容となっている。
特に、バレンタインデーのエピソードから始まる物語は、春香との関係が進展し、微笑ましいシーンが多く、読者の心を掴む。

本作では、海斗の魔剣バルザードの進化や新たなジョブ「アサシン」の発現がする。
ジョブシステムが他の探索者にはないという特異な設定が、海斗の特別さを際立たせている。

海斗が「アサシン」としての能力を徐々に理解し、活用していく過程は非常に興味深く描かれていた。

また、物語の中盤で登場する強力な悪魔たちとの戦闘シーンは、非常にスリリングであり、海斗たちの連携と成長がしっかりと描かれている。
特に、ヒカリンが難病で近々動けなくなって死ぬという新たな困難が明かされ、彼女のために霊薬”エリクサー”を探すことを決意する海斗と仲間達の姿勢は、単調だったダンジョン探索にアクセントを付けてくれた。
仲間たちと共にヒカリンのために協力を惜しまず、パーティの絆がさらに強まって行く。

さらに、シルフィーたちから明かされる海斗の周囲で特異な状況が起こる原因は、物語の大きな転機となる。
海斗が「因果の調べ」によって試されていることを知り、自分が特別な存在であることを受け入れる姿は、物語の核心に迫る重要な要素である。

終盤では、春香とのデートや新たなスキルの検証シーンが描かれ、物語は次なるダンジョンの階層への期待を高める形で終わる。

海斗の成長と仲間たちとの絆、そして新たな挑戦が描かれる本作は、シリーズの中でも特に感動的であり、次巻への期待を大いに膨らませる内容となっている。

本巻は、海斗の成長と彼を取り巻く特異な状況が詳細に描かれており、非常に読み応えのある作品である。
強大な悪魔との戦いや、ヒカリンの病気という新たな困難を乗り越えていく姿勢が描かれており、感動と共感を与える。
次巻も非常に楽しみであり、今後の海斗たちの冒険がどのように展開していくのか期待が高まる作品である。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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備忘録

プロローグ

バレンタインデーは、モテる人には楽しいイベントだが、主人公にとっては苦痛の一日であった。
小学校三年生以来、母親以外からチョコレートをもらったことがない主人公は、毎年この日が憂鬱だった。
しかし今年は、買い物友達の春香がいるため、少し希望を持っていた。
学校で友人たちと過ごし、昼休みに春香と前澤から手作りのトリュフをもらう。
主人公は最初、トリュフをキノコと勘違いするが、後にそれが高級チョコレートであることを知り、感謝の気持ちを改めて伝える。
手作りチョコレートの美味しさに感動し、最高のバレンタインデーを過ごす。
主人公は、来年も春香からチョコレートをもらえることを願っている。

第一章  闇と共に無音で敵を葬り去る者

主人公は十三階層を進んでいる途中、家族旅行の話をミクに感謝しつつ、精霊ドリュアスと遭遇した。
ドリュアスは美しい女性の姿をしており、主人公はその見た目に動揺する。パーティはドリュアスの蔦の攻撃に苦戦するが、シルの雷撃でビッグトレントを倒し、最終的にルシェの獄炎でドリュアスを撃破する。
しかし、主人公は戦闘中にドリュアスに魅了され、敵にとどめをさすことができなかった。
戦闘後、主人公は精神的に消耗し、ダンジョン探索がただのゲームのような感覚から、モンスターも生きているという現実に直面する。
主人公は人型のモンスターを倒すことに躊躇し、探索を続けることへの不安を抱えるが、探索をやめることができない自分に葛藤する。

探索者を続けるうえで、他のメンバーやサーバントを危険に晒さないためには、躊躇することができない。
過去の戦闘で感じた絶望と仲間が傷ついた光景を思い浮かべると、同じことを繰り返したくないという思いが強くなる。
深夜まで悩んだ後、彼は自分の決断に責任を持ち、これからも探索者としてモンスターを倒し続ける決意を固めた。
翌日、パーティメンバーとともに十三階層に潜り、ドリュアスと再び対峙する。
彼は魅了に対処しつつ、冷静に背後から攻撃し、ドリュアスを倒すことに成功する。
戦闘後、彼らはドリュアスの種と思われるドロップアイテムを発見するが、これが地上でどのように利用されるかを考える。
また、パーティメンバーとの会話から、彼のドロップ率が他のメンバーに影響を与えている可能性に気づく。
これに対してメンバーは寛容な態度を示し、彼はこのパーティに感謝の念を抱く。
最後に、彼は自身のレベルが上がっていることに気づく。

探索者である主人公はレベル20に達し、ステータスに「アサシン」というジョブが表示されたことに驚く。
「アサシン」とは「闇と共に無音で敵を葬り去る者」と説明されており、主人公は自分が暗殺者ではないかと困惑する。
仲間たちとの会話から、ジョブシステムは他の探索者にはないことが分かり、彼は自分が特異な存在である可能性を感じる。
戦闘を通じてジョブの効果を確認しようとするが、特に大きな変化は感じられなかった。

探索者である主人公は、ナイトブリンガーの効果を発動し、トレントの背後に回り込む際に身体が軽く感じ、周囲の動きが遅く見えることに気づく。
足音も減っており、「アサシン」のジョブの効果が現れていると感じる。
トレントを次々に倒しながらも、もう一体の敵が見当たらず、仲間たちと一緒に探すことに。
やがて見つけた大きな葉っぱを引き抜くと、それは巨大な人参のようなものであった。
抜いた途端、人参はマンドラゴラであり、叫び声を上げる。
主人公と他のメンバーはその叫び声で気を失うが、シルとルシェが敵を倒し、状況を確認する。

探索者の主人公は、倒れているメンバーたちを確認し、ベルリアが倒れていることに驚く。
シルの説明によると、ベルリアもマンドラゴラの叫び声で気を失ってしまったらしい。
シルとルシェだけが無事だったため、マンドラゴラを撃退したという。
主人公はベルリアを起こそうとし、ほっぺたを叩くと目を覚ました。
ベルリアは自分が気を失ったことに驚くが、他のメンバーを起こすために『ダークキュア』を使う。
目を覚ましたメンバーたちはマンドラゴラの大きさに驚き、今後はダンジョン内の物には慎重に触れることを決意する。

第二章  新たな進化

主人公は十三階層を進んでいる途中、家族旅行の話をミクに感謝しつつ、精霊ドリュアスと遭遇した。
ドリュアスは美しい女性の姿をしており、主人公はその見た目に動揺する。パーティはドリュアスの蔦の攻撃に苦戦するが、シルの雷撃でビッグトレントを倒し、最終的にルシェの獄炎でドリュアスを撃破する。
しかし、主人公は戦闘中にドリュアスに魅了され、敵にとどめを刺すことができなかった。
戦闘後、主人公は精神的に消耗し、ダンジョン探索がただのゲームのような感覚から、モンスターも生きているという現実に直面する。
主人公は人型のモンスターを倒すことに躊躇し、探索を続けることへの不安を抱えるが、探索をやめることができない自分に葛藤する。

探索者を続けるうえで、他のメンバーやサーバントを危険に晒さないためには、躊躇することができない。
過去の戦闘で感じた絶望と仲間が傷ついた光景を思い浮かべると、同じことを繰り返したくないという思いが強くなる。
深夜まで悩んだ後、彼は自分の決断に責任を持ち、これからも探索者としてモンスターを倒し続ける決意を固めた。
翌日、パーティメンバーとともに十三階層に潜り、ドリュアスと再び対峙する。
彼は魅了に対処しつつ、冷静に背後から攻撃し、ドリュアスを倒すことに成功する。
戦闘後、彼らはドリュアスの種と思われるドロップアイテムを発見するが、これが地上でどのように利用されるかを考える。
また、パーティメンバーとの会話から、彼のドロップ率が他のメンバーに影響を与えている可能性に気づく。
これに対してメンバーは寛容な態度を示し、彼はこのパーティに感謝の念を抱く。
最後に、彼は自身のレベルが上がっていることに気づく。

探索者である主人公はレベル20に達し、ステータスに「アサシン」というジョブが表示されたことに驚く。
「アサシン」とは「闇と共に無音で敵を葬り去る者」と説明されており、主人公は自分が暗殺者ではないかと困惑する。
仲間たちとの会話から、ジョブシステムは他の探索者にはないことが分かり、彼は自分が特異な存在である可能性を感じる。
戦闘を通じてジョブの効果を確認しようとするが、特に大きな変化は感じられなかった。

探索者である主人公は、ナイトブリンガーの効果を発動し、トレントの背後に回り込む際に身体が軽く感じ、周囲の動きが遅く見えることに気づく。
足音も減っており、「アサシン」のジョブの効果が現れていると感じる。
トレントを次々に倒しながらも、もう一体の敵が見当たらず、仲間たちと一緒に探すことに。
やがて見つけた大きな葉っぱを引き抜くと、それは巨大な人参のようなものであった。
抜いた途端、人参はマンドラゴラであり、叫び声を上げる。
主人公と他のメンバーはその叫び声で気を失うが、シルとルシェが敵を倒し、状況を確認する。

探索者の主人公は、倒れているメンバーたちを確認し、ベルリアが倒れていることに驚く。
シルの説明によると、ベルリアもマンドラゴラの叫び声で気を失ってしまったらしい。
シルとルシェだけが無事だったため、マンドラゴラを撃退したという。
主人公はベルリアを起こそうとし、ほっぺたを叩くと目を覚ました。
ベルリアは自分が気を失ったことに驚くが、他のメンバーを起こすために『ダークキュア』を使う。
目を覚ましたメンバーたちはマンドラゴラの大きさに驚き、今後はダンジョン内の物には慎重に触れることを決意する。

第三章  ゲートキーパー

主人公は先週の攻略に失敗し、今週末こそ十三階層を攻略しようと決意した。
学校で春香から映画の誘いを受け、来週行くことに約束した。
仲間たちに週末の計画を説明し、休みを了承してもらったが、デートについての質問に答えるうちに、三人から責められる形になった。
デートの頻度について議論しつつも、主人公は春香との関係を続けたいと考えていた。
ダンジョン内での戦闘では、モンスターを順調に撃退しつつ進んだが、仲間のヒカリンが穴に落ちるハプニングが発生。
しかし、冷静に対処することで問題なく乗り越えた。主人公は、これからは冷静に対応していくことを心に誓った。

日曜日、主人公とその仲間たちは十三階層の探索を再開した。
前日の順調な進展から十四階層へ向けて意気込み、虫の問題を除けば快適な環境であったため、次の階層に意識が向きつつあった。
仲間たちから十四階層の情報を集めると、「地味に辛い」エリアとの評判を聞き、敵の出現頻度が高いことを知った。

戦闘中、ベルリアとあいりが前線で戦い、主人公は後方から支援する戦術をとった。
ベルリアは魔核銃をうまく使いこなし、あいりとの連携で敵を撃退した。
主人公も足元の穴を警戒しつつ、冷静に対処した。
昼食を取ろうとしたところ、階段を発見し、そのまま十四階層へ向かうことを決意した。

十四階層に到達すると、蚊の大群に襲われ、主人公とベルリアは多く刺されてしまった。
痒み止めクリームを使用しつつ、長めの休憩を取り、十四階層への挑戦を続けることにした。

十四階層ではホブゴブリンが出現し、その強さに驚くが、連携して撃退することに成功した。
その後、シルから悪魔の存在を感じ取られ、三体の悪魔に囲まれた状況に直面する。
逃げられない状況で、主人公たちは戦う決意を固めた。

主人公たちは十三階層を進み、十四階層への階段を発見する。
十四階層ではホブゴブリンとの戦闘を経て初戦を切り抜けたが、その後悪魔三体(インプ、ドリームイーター、フロストデーモン)に遭遇した。
インプは硬い外皮を持ち、ナイトブリンガーの効果も効かず、激しい戦闘となる。
主人公はあいりと連携し、魔氷剣と愚者の一撃でインプを両断することに成功する。

ベルリアはフロストデーモンと交戦中で、ヒカリンの援護を受けつつも苦戦していた。
シルとルシェはドリームイーターを相手にしていたが、霧状の敵に攻撃が通らず、こちらも厳しい状況であった。
主人公はヒカリンにドリームイーターを閉じ込めるよう指示し、自身はフロストデーモンの援護に向かう。
フロストデーモンは常時氷結スキルを使い、動きが制限されるため、ベルリアのアドバイスを受けながら戦闘を続ける。

ベルリアと主人公、あいりはフロストデーモンと戦い、ミクとスナッチも後方から援護する。
フロストデーモンは話しかけてくるが、無視して戦いを続ける。
主人公たちは苦戦しながらも、あいりの『斬鉄撃』でフロストデーモンの左腕を破壊するが、すぐに修復される。
フロストデーモンは氷の剣を出して攻撃を続けるが、主人公が『愚者の一撃』でフロストデーモンを撃破する。

ドリームイーターとの戦いでは、ヒカリンとベルリアが眠らされ、あいりも倒れる。
主人公はミクから低級ポーションをもらい体力を回復させる。
主人公はルシェに『暴食の美姫』を使ってドリームイーターを倒すよう依頼し、ルシェは『神滅の風塵』でドリームイーターを一撃で消滅させた。
ルシェは得意気に振る舞い、主人公は彼女を称賛しつつも、その態度に困惑する。

主人公はルシェに「マーベラス」と称賛しつつ、フロストデーモンが再び現れると、ルシェが「爆滅の流星雨」でこれを完全に消滅させた。
主人公は苦痛の中でルシェに助けを求め、彼女は戦闘後に「暴食の美姫」の効果を解除する。
ベルリアを起こすため、ルシェが強く叩くと、ベルリアは目を覚まし、ヒカリンとあいりを治療した。

悪魔三体を倒した結果、シルとルシェ、スナッチが同時にレベルアップした。
シルとルシェは新しいスキル「黒翼の風」と「エデンズゲート」を習得し、主人公もレベルアップしてBPが80に到達した。
ミクは「ファイアスターター」を、スナッチは「フラッシュボム」を新たに習得した。
ベルリアとヒカリンは意識を失っていたため、レベルアップできなかった。

メンバーの多くがレベルアップした後、悪魔を倒した場所でマジックオーブ、スキルブロック、指輪のドロップアイテムが見つかった。
マジックオーブはヒカリンに、スキルブロックは主人公が誤って吸収し、「ゲートキーパー」スキルを得た。
このスキルは、ダンジョン内の行ったことのある階層に瞬間移動できるというものだ。

ヒカリンはマジックオーブから「ウォーターキューブ」を習得したが、効果が限定的だったため、次回のダンジョン探索での活用方法を考えることにした。
帰還時に「ゲートキーパー」を試すと、主人公だけが移動できた。
再試行でサーバントをカードに戻し、全員で手を繋ぐと、一緒に移動することに成功した。

第四章  因果の調べ

昼休み、海斗は友人の真司と隼人から、ダンジョンでの進行が困難になり、新たに5人のパーティに加わったと聞く。
また、探索者のサークルに参加し、情報共有をしていることを知るが、秘密保持契約があり、詳しい内容は教えられない。
海斗は自身のサーバントやスキルの情報を公表できないため、参加は難しいと感じる。

その後、海斗は最近のダンジョン探索で悪魔に頻繁に遭遇していることをシルに相談。
シルは、海斗が神に試されている可能性があると語り、ダンジョンが創世の神によって作られたことを明かす。
シルとルシェは、海斗が試練を乗り越えるためのサーバントであると断言する。

海斗は自分が悪魔に遭遇しやすい原因があると認識し、これを他のメンバーと共有する必要があると感じる。
また、将来の自分の役割についても考え、もしかしたら英雄になれるかもしれないと希望を持つ。
ルシェとの会話から、ヒカリンが「モブ」について教えたことも知り、自分が「モブ神様の使徒」になる可能性を冗談交じりに考えるが、それは避けたいと思う。

海斗はパーティメンバーとお茶をしながら、因果の調べという話題を持ち出す。
シルから、海斗が悪魔やイレギュラーを引き寄せる原因であり、将来の何かを成すために試されていると聞いたことを共有。
メンバーが迷惑を被ることを懸念し、パーティを抜けることも提案するが、ミクは海斗とパーティを組んでいること自体が因果の調べの一部であると指摘。
メンバーは今後も一緒に活動することを決意し、絆を再確認する。

涙を浮かべる海斗に対し、メンバーは引き続き共にダンジョン探索を行うことを誓い、今後の装備強化や悪魔対策を進めることに同意。
海斗は新たなスキルや魔法の検証をすることを決め、次回の集まりを約束。
また、週末には春香と映画を見に行き、装備品の補充にも付き合ってもらう予定。
春香との関係も一歩ずつ深めていくことを目指している。

週末、海斗は春香と映画『ラビリンスラプソディ』を観に行った。
映画はダンジョンを題材にしており、海斗は現実のダンジョンとの違いを感じつつも楽しんだ。
映画後、二人はフードコートで昼食を取り、春香は海斗のマジックリングに興味を示す。
海斗はホワイトデーのプレゼントとして春香に指輪を贈ることを提案し、春香はそれを受け入れた。
海斗は指輪選びに悩むが、春香が選んだルビーの指輪を購入することにした。

店員の勘違いでカップル扱いされるが、春香はそのまま指輪をつけて帰ることにし、非常に喜んでいる様子だった。
続いて春香の春服を探しに行き、服屋の店員も二人の指輪を褒める。
店員は春香に水色のパンツと白のトップス、花柄のワンピースを提案した。

海斗は春香と一緒に映画『ラビリンスラプソディ』を観に行った。
映画後、二人はフードコートで食事をし、春香が海斗の指輪に興味を示した。
海斗はホワイトデーのプレゼントとして春香に指輪を贈ることを提案し、春香はそれを受け入れた。
指輪選びに悩むが、春香が選んだルビーの指輪を購入することに決めた。
春香はその指輪を気に入ってくれた。

翌日、海斗は春香を連れてダンジョンマーケットに行き、高価なショットガンを購入しようとしたが、予算オーバーだったため、春香が値引き交渉を行い、試用期間を得ることに成功した。海斗は春香の交渉力に感謝し、魔法銃「ドラグナー」を手に入れた。
その後、海斗は早速ドラグナーを試すためにダンジョンに向かった。

海斗は新たに得たスキル「ゲートキーパー」の検証を行ったが、戦闘中は発動しないことが判明した。
次に新しく手に入れた魔法銃「ドラグナー」を試し、まず魔法「ウォーターボール」を銃に纏わせて発射してみたところ、魔法陣と光のエフェクトが現れ、強力な弾丸が放たれた。
ドラグナーは一度魔法をセットすれば、再装填まで詠唱不要で10発撃てることが分かった。
燃費は悪いが高火力であると同時に、発射時の見た目も魅力的であった。

翌日、学校で真司と隼人に会うと、海斗が春香に「お揃いの指輪」を贈ったと聞いて驚かれる。
海斗はその場の流れで左手の薬指に指輪をはめてしまったことに気づかされ、驚愕するが、二人から謝らないようにと助言を受ける。
真司と隼人は海斗の天然さに驚きつつも、彼の大胆な行動を評価し、真司も指輪を贈ることを検討し始める。
隼人は海斗のナチュラルな鈍感力に感心し、シミュレーションのために真司の買い物に付き合うことにした。

学校ではバレンタインデーの影響で浮ついた雰囲気が続いていたが、海斗は春香からのトリュフのおかげで楽しく過ごしていた。
土曜日、パーティメンバーに「ドラグナー」と「ゲートキーパー」の結果を説明し、ヒカリンの「ウォーターキューブ」を戦力化するための実験を開始した。
水と炎を融合させるアニメを参考に「ウォーターキューブ」と「ファイアボルト」を合わせたところ、水蒸気爆発を引き起こし、強力な攻撃となった。

その後、シルの新スキル「エデンズゲート」を試した。
召喚された小天使ルシールは見た目に反して強力で、ホブゴブリンを容易に撃破した。
シルはルシールを召喚しながらも自身のスキルを使えるため、パーティの戦力が大幅に増強された。

海斗と仲間たちは新スキルの検証を進めていた。
ルシールのスキル「エレメンタルブラスト」は強力で、小さな天使ながらホブゴブリンを一瞬で倒す威力を持っていた。
召喚にはMP20が必要で、シルのレベルが上がれば他の眷属も召喚可能になるという。
続いて、ヒカリンの「ウォーターキューブ」と「ファイアボルト」の融合を試み、水蒸気爆発を引き起こすことに成功した。

さらに、ルシェの新スキル「黒翼の風」を用いてバジッドオークを切り刻むなど、パーティ全体の火力が大幅に向上した。
これにより、十四階層の探索は順調に進んでいる。

翌日曜日も海斗たちは十四階層を探索していた。
前日は十回の戦闘でかなり消耗したが、十分な休息を取ったことで完全に回復していた。
探索中、モンスター五体が接近しているとの報告を受け、海斗、ベルリア、あいりが前衛に立ち迎え撃った。
ホブゴブリン三体と角の生えた上位個体二体が現れ、強烈な光魔法「ブリッツ」で視界を奪われたが、ヒカリンの「ウォーターキューブ」と「ファイアボルト」の組み合わせによる水蒸気爆発で敵を撃破した。

視力を失った前衛三人はベルリアの「ダークキュア」で回復し、地面には魔核五個が残されていた。
次にミクがホブゴブリン三体を相手に「ファイアスターター」を使い、スピットファイアの弾丸に炎を付与して敵を倒した。
この新技術により、ミクの攻撃力が向上し、探索はスムーズに進んだ。

海斗たちは来週の探索を約束し、十四階層の攻略が予想以上に早く進む見込みであると感じた。

第五章  ヒカリンの秘密

十四階層での探索において、ドラグナーの使用頻度は少なかったが、月曜の放課後に海斗はダンジョンマーケットで残金三百万を支払った。
その帰り道、ヒカリンの父親から電話があり、ヒカリンの病気について話を聞いた。
ヒカリンは病気が原因で成人まで生きられない可能性があり、エリクサーなどの霊薬を探しているという。
彼女の父親は海斗に霊薬の探索を依頼し、海斗はそれを引き受けた。

次の日、海斗はミクとあいりにヒカリンの状況を説明し、霊薬の探索に協力を求めた。
二人ともヒカリンのために協力することを決意し、ヒカリンにはこのことを伏せておくことにした。
ヒカリンの安全を最優先に考え、今後は後衛での活動を中心にし、レジストアイテムを優先的に提供することを決めた。

海斗はヒカリンが自分の病気を隠して勇敢に行動していたことに感銘を受け、パーティ全体でヒカリンを支え、霊薬を手に入れることを誓った。

ヒカリンの大学進学への思いを考え、海斗はさらに決意を固め、十四階層の探索を開始した。
『ゲートキーパー』によって移動時間が短縮され、効率よく探索が進められている。
海斗は他の冒険者に会った際、転移石を使ったと説明することにしていた。

探索中、海斗はヒカリンの身体を気にかけて過剰に心配してしまい、ヒカリンにその様子を見抜かれてしまった。
ヒカリンのパパが連絡したことがバレてしまい、ヒカリンは普通に接して欲しいと頼むが、海斗は彼女の健康を気遣い、今後はさらにサポートを強化することを決意した。

ミクとあいりもこの状況を知っており、パーティ全体でヒカリンを支えることを誓った。
ヒカリンは自分の恐怖を吐露し涙を流したが、海斗は彼女に対して絶対に霊薬を見つけると約束し、パーティ全員でヒカリンを支えていくことを再確認した。

ヒカリンは十分に戦えているため、探索は今までと変わらない様子で進行している。
海斗は彼女のために大見得を切ったが、探索は順調であり、十五階層への到達も近いと感じている。
マッピングを終えた後、探索を終了し、解散となった。
ヒカリンは海斗に感謝の意を示し、希望を持たせた責任を果たすように求めた。
海斗は霊薬を必ず見つけると約束し、ヒカリンを安心させた。彼女の心情を理解し、絶対に彼女を死なせないと強く決意している。

エピローグ

隼人は探索者サークルに参加しており、情報の重要性を感じている。
パーティ全員が守秘義務の関係で参加しているが、エリクサーなどの情報は得られなかった。
都市伝説的な話が多く、具体的な情報は見つからない状況である。
主人公はヒカリンの病気のために情報を探しているが、ネット検索でも有用な情報は得られず、探索者サークルからも情報は得られなかった。
現在は自分とサーバントたちの能力を上げ、魔核を集めながら新スキルを試しているが、魔核の消費が激しい。
ベルリアは新技を試みてゴブリンを倒し、満足しているが、消耗が激しく魔核を必要とした。
主人公は次回からは特別な敵にのみ新技を使うように提案し、反省している。明日から再びスライム狩りに励む予定である。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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