どんな本?
イケメン死すべし!モブから始まる、乙女ゲー風異世界ファンタジー!!
異世界転生モノで舞台は剣と魔法のファンタジー世界、浮かび上がった大地。
その大地の間を飛ぶ飛行船。
そんな幻想的な乙女ゲームの世界。
元日本の社会人だったリオンは、女尊男卑な世界に絶望する。
この世界では、男なぞは女性を養うだけとの家畜のようなものであった。
例外なのは、ゲームで攻略対象であった王太子率いるイケメン軍団ぐらい。
そんな理不尽な境遇において、リオンはある一つの武器を持っていた。
前世で生意気な妹に無理矢理攻略させられていたこのゲームの知識である。
本当は田舎に引きこもりのんびりとしたいリオンだったが。
第一婦人の策謀の生贄にされたリオンはその知識を使い。
策謀を食い破りモブとして生きて行こうとしたが、、
やりたい放題の女どもとイケメンにキレ。
チートな宇宙船ルクシオンを使って反旗を翻す。
手始めにユリウス達攻略対象が、悪役令嬢アンジェリカを決闘で断罪するシーンに介入して攻略対象を全員倒してアンジェリカの勝利して後始末をレッドグレイブ家に任せたら男爵に陞爵。(1巻)
修学旅行からの帰りにファンオース公国の奇襲を受けてアンジェリカが人質に取られたが、リオンが単騎で公国軍に突撃してアンジェリカを救出し、さらにヘルトルーデ王女を人質に取り。
公国軍を撃退して子爵になり。(2巻)
ファンオース公国の再度の侵略を最高司令官として、王家の船を解放し、公国の切り札の超巨人をオリヴィアの力で撃退。
公国を降伏させ王国の属国にした結果。
伯爵になってしまった。(3巻)
だが、乙女ゲーはこれで終わりでは無かった。
第二作目がリオンが亡くなった後に発売されていた。
舞台は共和国。
共和国の聖樹が暴走したら世界が滅びるらしく。
リオンは主人公が恋愛をしているか確認しに共和国に行ったら。
マリエと五馬鹿も付いてきてしまった。
そして、共和国の学園で2作目の主人公を探していたら、、
2作目の主人公は双子でノエルかレリアのどちらだがわからない。
それを調査していたリオン達に、共和国を牛耳る六家の一つ、ピエールが聖樹を悪用してリオンからアインホルンとアロガンツを奪ってしまう。
さらに五馬鹿の1人ブラッドに暴行。
それに完全にブチギレたリオンは、ピエールを社会的に徹底的に潰し、さらに防衛無敗だった共和国連合艦隊をボロボロにしてしまう。(4巻)
そんな目立った事をしたリオンに、主人公候補の1人レリアがリオンを訪問して自身は転生者だと言う。
そして、ノエルをメインの攻略対象のロイクとくっ付けようとしていたが、、
リオンがダンジョンから発掘した聖樹の苗木はノエルを巫女にして、リオンを守護騎士にしてしまった。
ゲームではリオンが攻略対象にならないといけないのにリオンはモブ。
ロイクはヤンデレになってしまい、このままではノエルは幸せな生活を送れない。
それを知ったリオンはノエルを結婚式で奪いにアロガンツで突入する。
そこでも、聖樹の高い加護を受けた六家の最強の鎧を鎧袖一触に蹴散らしてノエルを奪い取ってしまう。(5巻)
読んだ本のタイトル
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 6(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
「――途中までうまくいっていたのに、本当に残念だよ」
ノエルをめぐって意見が対立するアンジェとリビア。
お互い相手のことを理解し、想っているがゆえに歩み寄れないでいた。
そんな中、死に別れた弟の面影をリオンに重ねるルイーゼが、聖樹の生け贄に選ばれてしまう。
しかもルイーゼ本人は弟が呼んでいると自ら率先して、その身体を捧げようとしていた。
何か裏があるに違いないと、リオンはルイーゼ救出に向かうのだが……。
感想
3巻目にして乙女ゲー2作目の最後の攻略対象セルジュが登場。
ノエルに全く興味を持たずレリアにご執心なセルジュ。
登場するとすぐにレリアに言いより、レリアは丁度いいと言って。
セルジュをお供にレリアは、一作目の課金アイテム、ルクシオンを持つリオンに対抗するために二作目の課金アイテム、旧人類の軍事用補給艦イデアルを手に入れた。
これでリオンのルクシオンは恐ろしく無いと思ったレリアは、自身の地盤固めに頼っていたエミールを粗雑に扱い。
イデアルの共同のマスターになったセルジュへ徐々に偏って行く。
そのイデアルが裏で策動したのか、、←想像
新人類の魔装の核のカケラを使って聖樹に花が咲いたと演出。
そして、聖樹の声として「生贄を捧げよ」と全ての人に聞こえるように念話を発信する。
生贄に選ばれたのは、聖樹の加護が強い家の娘、ルイーゼだった。
聖樹の花に擬態している魔装は、ルイーゼを取り込んで聖樹からのエネルギー供給を受けて破損部分を補って暴れようと企んでいたらしい。
そして、精神攻撃としてルイーゼにだけ亡くなった弟のリオンが苦しんでいる声を延々と送る。
不思議なのが、旧人類側のイデアルが新人類側の魔装のコアをどうやって扱えたのか、、
魔装とは敵対してるんだよな?
どうやって獲得したんだろうか?
前の戦争の時に基地が攻撃された時に獲得したのか?
それとも、セルジュが冒険して獲得した物の中にあったのか?
まぁ、その辺りは謎で良いか!w
あと、ルイーゼに伝えるメッセージはどうやって作ったのだろうか?
もしくは受信者(ルイーゼ)が大切に思っていた人の声が聞こえるような魔力波だか、脳波だが、電波だかを出したのかな?
しかも、新人類に対して魔装が攻撃するのが不思議だ、、
魔装は何とも謎が多い。
うん、謎だ。
謎にしておこうw
そんな魔装から、ルイーゼを聖樹への生贄にせよと言われて。
六家がサッサと生贄に捧げると決めるのも、聖樹に思考誘導されてる歴史が長いからかなと思ってしまう。
そして、義理とはいえ姉のルイーゼをセルジュが率先して生贄に行かせようとするのも、、
これで俺は愛されていないとか言うんだからセルジュってかなり拗れてるわ、、
そして、ルイーゼを生贄にされて絶望的になっていた父親のアルベルクは、外国人だが亡くなった息子と瓜二つのリオンから。。
例えルイーゼに恨まれようが、彼女を助けたいと言うリオンに協力を求められ快諾。
ルイーゼ救出の作戦を共に協議する。
そして、本番。
ホルファート王国ではなく、自ら空賊だと名乗ってルイーゼを救出しようとリオンと五馬鹿。
そして、覚醒した五馬鹿がまたパワーアップしていた。
特にクリスとグレッグが、、
お前等、防具着ろよww
グレッグはブーメランパンツだけ、、
つまるところパンイチスタイルで弾丸飛び交う場所に突入している。
それを後ろから援護射撃をさせられるジルクは、グレッグの尻を撃ちたくなるのわかるぞw
しかも、グレッグは背中の筋肉がまだ鍛えきれてないのが恥ずかしいと言う始末。
そこじゃないだろww
もう1人のクリスは褌、、、
ポケットが無い事を嘆くのが、、
褌って下着だぞ??
貴公子なら何か履けよ!!ww
そして、後方待機させられたユリウスには前の巻で悪役になったロイクが襲い掛かるが、、
加護なしになったせいで、ロイクは家族から戦って死んで来いと命令されていたらしい。
そして自棄になり、ユリウスの手で死のうとしたら、、
マリエに鉄拳制裁&説教されて死ぬ事を止めさせる。
マリエは前世では辛い目に遭っていたせいで、ロイクがノエルにフラれ、家族に見捨てられたから死ぬと言うのは甘えだと説教。
生きたくても生きて行けない人も居るのだから、自分の生命をそんなに粗末に扱うなと言う。
それに崩れ落ちるロイク。
そして、マリエを姐御と呼んで子分のように慕うようになるww
ダメになった攻略対象を色々な意味で引き寄せるマリエがマジで肝っ玉母さんに見えるww
そんな強烈個性の面々が、狼狽える共和国貴族達の防衛線を突貫して、ルイーゼの居る部屋まで一気に制圧して行く。
そして、自から生贄になると言ってるルイーゼを攫うためにリオンはルイーゼの前に立ちはだかる。
そんなリオンは、毎夜リオンくんの声でうなされているルイーゼの判断力が低下している事を利用して、、
手始めに、出会った当初からリオンに恨みを見せるセルジュにワザとボコられ。
ルイーゼがリオンに自ら近づくように誘導。
そして事前にアルベルクから聞いていた幼い頃の思い出を利用してリオンが、ルイーゼの亡くなった弟リオンくんの生まれ変わりで、生贄を求めている聖樹の花から聞こえて来るリオンくんの声は偽物だと思わせようとしたのだが、、
ルイーゼがリオンくんと2人しか知らない秘密の質問をされたら答えを間違えて連れ出す事に失敗。
さらに生贄を求め目の前にいた聖樹の花に擬態した魔装は、触手を伸ばしてルイーゼを確保してしまう。
ルイーゼが囚われた直後。
すぐに回収しに行こうと、アロガンツに向かったリオンだったが、セルジュが襲いかかって来たのでワンパンでセルジュを倒し。
リオンはルイーゼを追いかける。
そして擬態していた聖樹の花から出て来た魔装はルイーゼを電池のように消費しながら暴れ回る。
リオンが駆るアロガンツが抑えようとするが手足を切断されて苦戦。
このままではルイーゼが消耗されてしまう。
そんな時に、アンジェ、リビア、ノエルが精神的にルイーゼと繋がって説得を試みて。
ルイーゼに魔装が装ったリオンくんが本物では無い事を見抜せるまでは良かったが、、
ルイーゼの回収は失敗。
魔装はルイーゼを強引に魔力の電池として扱い単独で動くようになった。
そうしたら、魔装の動きが荒くなってリオンは避けやすくなり。
アロガンツの破損部分を空中で換装して反撃に打って出てルイーゼを救出。
その最中、夢の中でリオンくんと再会したルイーゼだったが、どうもリオンも同じ夢を見ていたらしく。
ルイーゼとリオンくんの秘密をリオンが当ててしまう。
そんな不思議な事があったのだが、その後ノエルとキャットファイトしてルイーゼの生贄騒動は終わる。
そして、ノエルはルイーゼ救出のために精神世界で繋がった時に、アンジェとリビアの嫉妬心を知ってしまい。
2人と話をするのだが、、
アンジェ、リビアはリオンの側に居ても構わないと言う。
それを不思議に思いながらもリオンのヘタレ具合も情報共有する3人。
そんな感じで平和に終わるかと思ったら、、
ジルクがいい感じにやらかしてくれたww
マリエ以外の人のために古美術を取り扱うと凄い物を引き当てるのに、マリアのために買うと全て偽物になってしまうジルクの古美術商人としての腕、、、
おかげでマリエの財政は、また破綻した。
それを見てノエルが家賃を入れると言い出したりするのだが、、
マリエとノエルの友情が金銭で崩れるのが忍びないと言ってリオンがマリエに金を貸す事にする。
本当に前世の妹とはいえ身内に激甘なリオン。
そんな甘い態度を王子達貴公子を籠絡したマリエにする物だから、変な誤解も産む。。
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最後までお読み頂きありがとうございます。
アニメ
OP
サイレントマイノリティー(伊東歌詞太郎)ED
selfish(安月名莉子)同シリーズ
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です シリーズ
同著者の作品
俺は星間国家の悪徳領主! シリーズ
セブンスシリーズ
その他フィクション
備忘録
プロローグ
リオンは、彼の家でノエルと戯れていたところ、突然リビアとアンジェリカに見られてしまい、浮気を疑われる状況に陥った。ベビーベッドが置かれている部屋やノエルの存在により、誤解がさらに深まった。リオンは浮気ではないと弁解しようとするが、ルクシオンが状況を知らせずに裏切ったため、事態は悪化した。リビアとアンジェは冷静にリオンの言葉を聞きつつも、彼を追及し続けた。
さらに、コーデリアやユメリアの発言も状況を悪化させ、リオンは完全に追い詰められた。ルクシオンとクレアーレの裏切りにより、リオンは二人から厳しい追及を受け、彼の弁解はほとんど効果を持たなかった。最終的にリビアとアンジェに連行され、リオンは自らの無実を信じながらも、激しい状況に直面することになった。
レリア・ベルトレは冬休みを利用して、セルジュ・サラ・ラウルトと共にアルゼル共和国の聖樹の下にある秘密のダンジョンに挑んだ。彼女はリオンに対抗するため、乙女ゲームに登場したチートアイテムである「イデアル」という補給艦を手に入れるために冒険をしていた。セルジュの助けを借りて、古代の宇宙戦艦「イデアル」を発見し、マスター登録を果たした。
セルジュはレリアに好意を持っており、彼女に婚約者エミールとの関係について問い詰め、愛を告白した。しかし、レリアは彼の告白を拒絶し、二人の関係は気まずいものとなった。そんな中、イデアルが食事を準備し、彼らの会話は一旦中断された。レリアは、ついにチートアイテムを手に入れたことに安堵し、これでリオンたちに怯えずに済むと感じていた。
第 01話 「笑えない屑」
リオンは、アンジェとリビアに浮気を疑われ取り調べを受けていたが、ルクシオンが介入し、リオンが犬の「ノエル」を飼っていたことや、現在のノエル・ベルトレを助けた事実を説明した。アンジェとリビアは誤解を解き、謝罪したが、リオンはルクシオンとクレアーレが最初から助けなかったことに怒りを覚えていた。
その後、聖樹の巫女であるノエルの扱いについて議論が行われ、アンジェはエネルギー問題を解決するためにノエルを王国に連れ帰るべきと主張し、リビアはノエルの意思を尊重すべきだと反対した。二人の意見が対立する中、ルクシオンはリオンがノエルを受け入れれば問題が解決すると提案し、アンジェもその意見に賛同した。
しかし、リオンはアンジェと別れることを拒み、逃げ出すことにした。リビアの声が背後に響きながら、リオンは部屋を飛び出した。
リオンは家を飛び出し、ルクシオンと共にマリエの屋敷へ向かっていた。途中、ルクシオンと議論を交わしながら、ノエルの将来について話していた。リオンは、ノエルを守るために側に置くべきだとルクシオンに説得されるが、ルクシオンの行動に不信感を抱き続けていた。
屋敷に着いたリオンは、マリエがジルクの詐欺行為により泣き叫んでいる場面に遭遇した。ジルクは詐欺によってお金を稼ぎ、それが原因でマリエは頭を抱えていた。マリエはリオンに助けを求め、ジルクはユリウスたちに連れて行かれ、説教を受けることになった。リオンは、逆ハーレムを夢見ていたマリエが幸せそうに見えないことに気付いた。
リオンはジルクが詐欺行為を働いた商家に、マリエと共に謝罪のため訪れた。マリエは緊張して何もできず、リオンが代わりに商家の当主と話を進めた。当主は偽物と思われた美術品に対して、まるで本物のように大切に扱い、驚くほど高価な品だと説明した。リオンはルクシオンに確認し、本物であることを知ってさらに困惑した。
商家の当主はジルクを「目利きの天才」と絶賛しており、彼の取引相手を高く評価していた。リオンは自分の噂についても尋ねると、当主は「紳士」として評価していると言い、王国に対する羨望を含んだ発言を残していた。
リオンとマリエは、ジルクの詐欺行為を謝罪するために訪れたが、予想に反してジルクの審美眼が絶賛された。商家の客たちは皆、ジルクを「天才」や「芸術の救世主」と称賛し、彼の選んだ美術品を大切に扱っていた。結果として、ジルクは詐欺行為に手を染めたわけではなく、むしろ優れた審美眼で本物を見抜いていたことが明らかになった。
ジルク自身は偶然ではなく、本物を提供したと主張し、マリエは彼の才能を活かせば今後の生活が安泰だと考えた。ジルクもマリエの提案を受け入れ、今後も彼女のために本物の品を提供することを約束した。ジルクは自分を他の四人より優れているとしながらも、その性格の悪さを見せたが、リオンたちは彼の才能を認める結果となった。
第 02話 「セルジュ」
レリアが冬休みの半ばに屋敷へ戻った際、婚約者であるエミールにダンジョン探索を問い詰められた。エミールはレリアの行動に心配し、彼女がセルジュと二人で行動していたことに嫉妬していた。レリアはセルジュとの関係を否定し、何も問題がなかったことを強調したが、エミールの嫉妬に苛立ち、彼に対して強い態度を見せた。最終的にエミールは引き下がったが、二人の間に微妙な空気が流れた。
また、レリアの側にいた宇宙船イデアルも姿を現し、状況を説明しようとしたが、レリアはその行動に怒り、今後は人前に出ないように指示した。イデアルは反省し、レリアも自身の指示が不十分だったことを認め、この話は終わりとなった。
ラウルト家の屋敷で、セルジュは帰宅後、当主であるアルベルクに呼び出され、最近の行動について注意を受けていた。セルジュは冒険に夢中で学院に通わず、アルベルクの期待に応えていなかった。アルベルクはセルジュを養子として迎えたが、彼はリオンという実子と比較されることを嫌っていた。アルベルクは新年祭への参加を命じ、そこで紹介したい人物がいることを告げたが、セルジュは興味を示さず、書斎を立ち去った。
一方、リオンたちはマリエの屋敷に滞在していた。食卓では、アンジェとリビアがノエルの件で気まずい雰囲気となり、会話が途切れていた。リオンはこの状況に悩んでいたが、食事中も緊張が続き、周囲からのプレッシャーを感じながらも、打開策を見つけられずにいた。
リオンはアンジェとリビアの喧嘩についてマリエに相談したが、マリエはそれを些細な問題とし、ノエルの悩みの方が重要だと主張した。マリエはリオンがノエルの悩みにもっと向き合うべきだと訴えたが、リオンはノエル自身の意思を尊重したいと考えていた。その後、ルクシオンとマリエもリオンの考えに苛立ちを見せたが、リオンは自分の立場を貫いた。
その後、リオンのもとにルイーゼ・サラ・ラウルトが訪問し、新年祭にパートナーとして参加して欲しいと誘った。リオンが混乱している中、アンジェとリビアも部屋に現れ、リオンの浮気を疑うような態度を見せたが、ルイーゼが誤解を解き、友好的に二人と接触した。ルイーゼは、リオンと親しくしているものの、男女の仲ではないことを説明し、二人の安心を得た。
最終的に、ルイーゼはリオンに弟との約束を理由に新年祭へ誘ったが、その詳細はまだ語られず、リオンは彼女の頼みにどう応じるかを考えることになった。
リオンはルイーゼとの会話の後、リビアに呼び止められ、彼女からルイーゼの願いを叶えて欲しいと涙ながらに頼まれた。ルイーゼは亡くなった弟との約束を果たしたいと願っており、リオンがその代役として新年祭に参加することを望んでいた。リオンはその願いを引き受けつつも、リビアにアンジェとの仲直りについて話を振った。
リビアはアンジェに謝りたい気持ちがありながらも、ノエルの扱いに納得できず、リオンにどう考えているのか尋ねた。リオンはノエルが自分で選べば良いと答えたが、リビアはそれに不満を持ちつつも、リオンが自分を特別視していることに感激した。リビアはリオンにアンジェと話すよう促し、リオンはアンジェの部屋を訪れた。
アンジェはノエルを利益としてしか見ていなかった自分を責め、リビアに謝りたいと思っていたが、どう言えば良いのか分からず悩んでいた。リオンはアンジェにリビアとの仲直りを勧め、最終的にはリオンが二人を共和国案内に連れて行くことを約束した。アンジェはリオンに感謝しつつも、何か重要なことを忘れていたことを思い出した。
第 03話 「姉弟」
六大貴族の当主たちが集まった会議では、ホルファート王国から派遣された人物との厄介な交渉に疲れ切っていた。当主たちは、ロイクによる事件後の賠償問題を巡り、共和国の威信が傷つけられたことに憤りを感じていた。特にフェーヴェル家のランベールが強い怒りを露わにしていたが、バリエル家のベランジュと口論になりかけたところでアルベルクが会議を打ち切った。しかし、その後、部下たちが慌てて入室し、聖樹に何か異変が起きたと報告してきた。
一方、リオンはアンジェやリビアと共に冬のアルゼル共和国を散策していた。巨大な聖樹や地上を走る路面電車に興味を示すアンジェを見て、リオンは感心していた。しかし、リオンとルクシオンは言い争いを始め、アンジェとリビアはその様子を微笑ましく見守っていた。そんな中、ルクシオンが聖樹の天辺に白い花が咲いていることに気付き、映像を投影して見せた。アンジェとリビアもその白い花に不自然さと不気味さを感じ、不安を抱いていた。
リオンがマリエの屋敷に戻ると、玄関でマリエが落胆した様子を見せ、ユリウスが串焼きの準備をしていた。ユリウスは料理を担当し、串焼きを作るのが得意であったが、同じ料理ばかりでアンジェは複雑な表情を浮かべていた。リビアはそんなアンジェを慰め、二人は部屋に戻った。リオンは食堂で串焼きを食べるマリエたちを見て、ユリウスが台所で料理をしている光景に驚きを感じた。
その後、ユメリアが皿を割ってしまうが、ユリウスは冷静に対応した。リオンはユリウスの成長に感動するが、ユメリアは自分のミスに落ち込み、カイルに厳しく叱られる。リオンはカイルの厳しさを和らげようとするが、カイルは自分の母親に対して冷たい態度を続け、複雑な家庭の様子が浮き彫りになった。
ラウルト家の屋敷で、聖樹の異変が伝えられた。アルベルクはセルジュとルイーゼを呼び出し、新年祭への参加を指示したが、セルジュは不満を抱き部屋を去った。ルイーゼは亡くなった弟リオンへの思いからセルジュを許せず、強い憎しみを抱いていた。彼女は、リオンの死後に養子として迎えられたセルジュが、リオンの写真や思い出の品を焼き捨てた過去を思い出し、その出来事が今も彼女の心を苦しめていた。ルイーゼは、新年祭にリオンの願いを叶えたいと心に誓っていた。
セルジュは新年祭への参加を決めたが、その理由はレリアへの未練であった。彼はエミールと婚約したレリアのことが好きで、彼女の自由な性格や冒険者に理解を示す姿勢に魅力を感じていた。また、セルジュはレリアと同じく、姉に対して愛憎入り交じった感情を抱いており、その共通点から彼女に親近感を覚えていた。セルジュはエミールとの婚約に反対し、今回だけはレリアを諦めるつもりはないと心に誓っていた。
第 04話 「あの日の約束」
ルイーゼはリオンの容態が悪化していく中、彼のそばに付き添いながら何とか回復を願っていたが、聖樹の加護が効かず、医者も原因を見つけられなかった。リオンは新年祭に参加したいと願い、婚約者と一緒に洞窟に入ると話していたが、実際には病状が悪化し、願いが叶うことはなかった。その後、新年祭に参加したリオンは、移動遊園地のような雰囲気を感じながらも、かつての新年祭のイメージとは異なることに気づいた。そこで、ルクシオンとともに謎の青い人工知能「イデアル」と出会った。イデアルはレリアに従順で、ルクシオンとは対照的な性格を持ち、リオンはその主従関係に疑問を抱きつつも、今後の展開に備えることを決意した。
リオンはルイーゼと待ち合わせをし、彼女とともに新年祭の会場に向かった。ルイーゼは弟リオンとの約束を果たすため、洞窟に入ることを決意していたが、弟の代わりにリオンと一緒に入ることになった。会場では若者たちが告白し合う姿が見られ、リオンはその光景に戸惑いつつも、ルイーゼに連れられて移動遊園地で過ごした。ルイーゼは弟の代わりに楽しもうとするが、リオンの鈍感さに不安を感じていた。彼女は、リオンが婚約者との関係で誤解を受けないように注意しつつも、彼の成長を願っていた。
レリアは洞窟に入る順番を待っていたが、エミールが現れず、セルジュに強引に連れられて洞窟へと向かった。一方、リオンとルイーゼは洞窟に入る時間を忘れて遊んでいたが、何とか間に合い洞窟へ入ることができた。洞窟内でルイーゼは弟リオンとの過去の約束を思い出し、彼が果たせなかった約束をリオンの代わりに果たそうとしていた。リオンは彼女を慰めつつも、自分の家族について語り、特に姉や妹との関係に苦労していることを明かした。
セルジュに強引に洞窟に連れて行かれたレリアは、困惑しながらも彼の行動を咎めていた。セルジュはエミールを意図的に引き離し、レリアに強い愛情を告白する。セルジュの情熱的な行動にレリアの心が揺れたが、彼の求めに応じることはできなかった。二人のやり取りの最中にルイーゼが現れ、セルジュの行動を咎めたが、セルジュは感情的に壁を殴りつける。さらに、リオンに敵意を向け、突然殴りかかる。ルイーゼはリオンを介抱し、彼らは祈りを捧げるため洞窟の奥へと進んだ。
セルジュに強引に洞窟に連れ込まれたレリアは、困惑しながらもセルジュの行動を非難していた。洞窟内で祈りを捧げようとする中、突然ルイーゼの紋章が光り始め、ルイーゼは弟リオンの声が聞こえると錯覚した。彼女はリオンが苦しんでいると信じ、涙を流しながら「助けなければ」と決意した。ルイーゼは生け贄として聖樹の中に行くことが、弟を救う唯一の手段だと考え始めたが、リオンは必死に彼女を外に連れ出そうとした。外に出る中で、イデアルは石碑を眺めながら情報を収集していたが、最終的にはレリアたちに追いついた。
第 05話 「生け贄」
洞窟から出たレリアたちは、聖樹が生け贄を求めたという声を聞いて騒然とする会場に直面していた。ルイーゼは自らが生け贄に選ばれたと宣言し、リオン君の苦しむ声が聞こえたと言って騎士たちに付き従う。リオンはそれを止めようとしたが、ルイーゼは弟のために自らを犠牲にする覚悟を見せ、彼女は騎士たちと去っていった。
一方、セルジュはレリアを洞窟に連れ込んだことでエミールと対峙するが、セルジュはエミールを突き飛ばし、レリアに挑発的な言葉を投げかけた。エミールはレリアに対して真実を問い詰めるが、レリアは彼の態度に冷めてしまい、エミールを置いて立ち去った。彼女はエミールに対する感情が急速に冷め、セルジュを選ぶべきだったと後悔する気持ちを抱くようになった。
リオンはマリエの屋敷に戻り、新年祭でルイーゼが生け贄に選ばれたことを報告した。ルイーゼは死んだ弟の苦しむ声が聞こえたため、生け贄になる覚悟を決めたという。マリエにはこの状況が理解できず、生け贄の話が物語に無いことを指摘した。
リオンたちは、ルクシオンやクレアーレと共に密かに対策を話し合った。ルクシオンはルイーゼの救出は困難であり、イデアルが設置した防衛設備が邪魔をしていることを明かした。レリアが敵に回った可能性も浮上し、マリエは聖樹の花を焼くという提案をしたが、ルクシオンはイデアルの防衛設備が阻むため、実行は困難だと否定した。
リオンはまず情報収集を優先し、状況次第では正面から乗り込む覚悟を決めた。そして、クレアーレを王国に送り返し、リオンとルクシオンは行動を開始することになった。
六大貴族の緊急会議が開かれ、ルイーゼが生け贄に選ばれた件が議題となった。五家の当主たちは、聖樹の意向に従いルイーゼを捧げることに賛成したが、アルベルクだけが反対した。彼の反論にも関わらず、他の貴族たちは聖樹の神聖さを理由に生け贄を差し出すことを決定した。
アルベルクは内心でリオンが助けに来ることを期待していたが、他の当主たちはリオンを軽視していた。ただし、フェルナンやベランジュなどはリオンの危険性を警戒し、何らかの対策が必要だと主張した。
その後、ルイーゼは病に伏し、ベッドで衰弱していた。彼女の母はルイーゼが生け贄にされることに涙を流し、アルベルクもまた彼女を守る決意を示した。しかし、ルイーゼは自分の運命を受け入れ、弟リオンの元に行く覚悟を固めていた。
そんな中、アルベルクはリオンが屋敷に来たという知らせを受け、面会することを決めた。
アルベルクは、自分の娘ルイーゼが生け贄に選ばれた件を巡り、戦争を起こす覚悟を決めていた。リオンがアルベルクの執務室を訪れ、彼の決意を聞く。アルベルクは娘のために戦争を起こそうとしており、それを正当化していた。リオンはその姿勢を理解しつつも、戦争を回避するために別の方法を提案した。
アルベルクは、リオンに対して信頼を示し、彼が何とかしてくれることを期待していた。リオンはルイーゼの部屋を訪れ、彼女の精神的な苦しみを聞き出す。ルイーゼは弟リオンが聖樹に囚われて苦しんでいると信じ、彼を救うために自ら生け贄になる決意を固めていた。
リオンはルイーゼの話を親身に聞き、彼女が抱える深い悲しみと後悔を理解しようとした。ルイーゼはリオンの姿に亡き弟の面影を見出し、彼との会話の中で過去の思い出を語り始めた。
リオンがルイーゼの城を訪れた後、ルイーゼはルクシオンの睡眠薬で穏やかに眠っていた。ルクシオンは城内を調査し、防衛設備が整っているためルイーゼを連れ出すことが容易ではないことを報告していた。リオンはルイーゼを救う決意を固めていたが、彼女に恨まれる可能性が高いことも理解していた。
一方、セルジュは自室でルイーゼが生け贄にされることを知り、複雑な感情に悩まされていた。彼はリオンのことを知り、リオンが家族として認められ、彼自身がリオンの代わりであるという認識に苦しんでいた。イデアルがセルジュに、リオンがアルベルクと親しげに会話していたことや、リオンが共和国で過激な行動を取っていたことを伝えた。セルジュは自分が家族として認められないことに絶望し、イデアルの力を借りてリオンに対抗しようと決意した。
第 06話 「補給艦イデアル」
新年祭が終わり、リビアとアンジェは、気まずい雰囲気の中で対話をした。二人はノエルの問題で対立していたが、お互いの気持ちが通じ合い、和解した。アンジェはノエルをホルファート王国に連れ帰るべきだと考えていたが、それは国のためだけでなく、リオンが苦悩する姿を見たくないという理由もあった。アンジェとリビアはお互いの考えを理解し、最終的に仲直りした。
その後、ユメリアが屋敷を掃除していたところ、レリアが訪ねてきた。彼女はリオンとマリエを呼んでほしいと頼み、ユメリアは急いで屋敷へ向かったが、慌てて転んでしまった。
ノエルは、マリエと一緒に階段に座りながら、今後どうするべきか悩んでいた。マリエはリオンに任せておけば安心だと言いつつ、内心ではどうすべきか焦っていた。そこへユメリアが急いで現れ、リオンとマリエを呼び出す客がいると伝えた。玄関にはレリアが現れ、彼女の側にはイデアルもいた。ノエルは、レリアとイデアルの関係に疑問を抱きつつ、レリアに応接室へ連れられて行った。
応接室でレリアは、ノエルに「共和国に残れ」と命じた。ノエルはその命令に困惑し、エミールのことを尋ねたが、レリアはエミールは関係ないと言い放ち、二人は言い争いになった。そこにリオンとマリエが現れ、姉妹喧嘩を止めた。レリアはリオンとの話をするために、ノエルを部屋から追い出してしまった。
ノエルを無理やり部屋から追い出したレリアに対し、リオンはその態度を批判した。レリアは、得た力で増長しているように見えたため、リオンは注意を促したが、ルクシオンやマリエからも皮肉を言われた。レリアはイデアルによりルイーゼを守るための防衛設備を設置したことを知らず、これはセルジュの命令であったと判明した。イデアルはレリアとセルジュの両方に従うため、防衛設備を解除することはできなかった。
ルクシオンはイデアルと同様に高い戦力を持っているが、イデアルも実戦経験豊富であり、どちらが勝つかは不明であると認めた。ルクシオンは新人類との戦いの経験があり、その影響で魔装を非常に嫌っていた。
リオンはノエルの将来について、彼女自身に決めさせるべきだとレリアに提案し、最終的にレリアは部屋を出て行った。レリアは車内で、彼女なりにノエルのことを考えていたが、誰もその気持ちを理解していないと感じていた。
レリアは前世で優れた姉と常に比較され、家族や周囲から劣等感を抱いていた。好きだった男性も姉に奪われ、家族からも見放された経験から、レリアは姉という存在に強い憎しみを抱いていた。転生後もノエルという姉の存在に苦しみ、巫女の資質を持たない自分が再び姉の影に隠れることに不満を抱いていた。ノエルが他の男子に興味を示さず、自分が選んだリオンに惹かれていることが特に許せず、レリアは自分の意地を見せようと決意していた。イデアルはそんなレリアを無言で見守っていた。
第 07話 「暗躍する者」
リオンは食堂に集めた五人にルイーゼの救出を宣言し、協力を求めた。しかし、ユリウスやジルクたちは、ルイーゼを助けるだけでは済まないこと、助けた後の対応が問題であると指摘した。リオンは五人に後の処理を任せようとするが、彼らは具体的な策を思い付かず、リオンも事態の難しさに頭を抱えた。ノエルの件では何とか事態を収拾したが、ルイーゼの救出に関しては、共和国との対立が避けられず、最悪の場合戦争にも発展する可能性があった。
リオンはルイーゼの弟の魂が聖樹に囚われているという話を信じていなかったため、彼女を救う決意を固めていたが、彼女自身がその運命を受け入れていることが問題であった。それでもリオンは彼女を救おうとする意思を示し、他人に恨まれることを気にしない性格であることを強調した。しかし、ユリウスたちはリオンの楽観的な態度に不満を抱き、彼の行動には慎重を期すべきだと考えていた。最終的に、救出後の問題解決策がないまま、リオンの計画は続行されることとなった。
共和国の大型飛行船は、武装を施され聖樹の生け贄となるルイーゼを乗せて飛び立った。この出来事は共和国にとっても初めてであり、各家の若者たちが代表として参加していた。ラウルト家からはセルジュ、ドルイユ家からはユーグ、プレヴァン家からはエミールが志願し、歴史的瞬間を目撃し、同時に不測の事態への対処役として配置されていた。
船内では、各家の若者たちが緊張した空気の中で会話を交わしていたが、セルジュはリオンの登場を予期し、他の者たちに警告していた。ルイーゼの運命に心を痛めつつも、彼女を助けるためにできることは何もなかった。
一方、ルイーゼは飛行船に乗る前に家族と別れを交わしていた。母親は泣き崩れ、父アルベルクもまた複雑な感情を抱えていたが、聖樹に従わなければならない現実に抗うことはできなかった。アルベルクは、リオンに伝言を託され、最後の別れを告げるルイーゼに「すまない」と心中で詫びた。しかし、その謝罪は娘を生け贄にする父としての後悔というよりも、共和国の運命に縛られた無力感から発したものだった。
第 08話 「空賊旗」
ルイーゼが大型飛行船に乗り込むと、セルジュが彼女を出迎えた。セルジュは彼女を侮蔑する態度を見せたが、ルイーゼは無視して進んだ。飛行船は聖樹の梢を目指して出発し、護衛の艦隊が付き添った。セルジュたちはその場でリオンの襲撃を警戒していた。
セルジュはイデアルから提供された武器を手にして自信を見せていたが、他のメンバーはリオンの力を恐れていた。特にエミールは、リオンの強さを軽視するセルジュに警告を与えたが、セルジュは彼を無視し、攻撃的な態度を取った。その時、突然、サイレンが鳴り響き、リオンの声が飛行船内に響いた。リオンはセルジュに殴られたことを理由に報復に来たと言い放ち、乗船者たちは恐怖に陥った。
ルイーゼ救出作戦の数日前、リオンのもとに交渉役として共和国に派遣された彼の師匠が現れた。リオンは再会に感動し、師匠との会話を楽しんだ。師匠は、ルイーゼ救出を計画するリオンに対して真剣な表情を見せたが、リオンの決意を止めることはできないと認識していた。交渉が崩壊し戦争になる可能性を懸念するユリウスに対し、師匠はリオンを支援し、事後処理を引き受ける覚悟を示した。
ルイーゼ救出を決意したリオンは、仲間たちと共に空賊の旗を掲げ、アインホルンで大型飛行船に突撃した。リオンの指示でユリウスたち五馬鹿がそれぞれの鎧に乗り込み、戦闘に備えた。ルクシオンのサポートを受けながら、リオンたちは船内へ乗り込んでいった。リオンは非殺傷のゴム弾を使い兵士たちを無力化し、ルイーゼを救出するため進み続けた。
リオンがルイーゼを救うため、アインホルンで大型飛行船に体当たりした。遠くからそれを見たフェルナンは、リオンがここに現れたことに驚愕し、混乱した。部下たちもリオンへの恐怖で動揺しており、指示を仰ぐが、フェルナンは生け贄であるルイーゼを守るために攻撃を命じた。リオンから通信が入り、挑発される形となるが、通信は一方的に届くのみで、共和国側は思うように対応できなかった。フェルナンは怒りを抑えきれず、リオンへの反感を募らせた。
一方、地上ではイデアルからの報告を受けたレリアが驚いていた。リオンたちがルイーゼ救出のために乗り込んだことを知り、動揺しながらも、聖樹に固執しない考えを持つようになった。彼女はイデアルがいれば共和国再建も可能と考え、自分の安全を確保する方針を固めたが、イデアルは聖樹の重要性を強調し、レリアを諌めた。レリアはエミールとの婚約解消も視野に入れつつ、今後の計画を考え始めた。
一方、マリエの屋敷に残された学園長とコーデリア、ユメリアの三人は、リオンの行動について話していた。コーデリアはリオンが危険な状況に身を置くことを懸念し、学園長にそのことを問いただしたが、学園長はリオンが独自の視点を持っているとし、彼がどのように未来を切り開いていくのか見守るつもりであると語った。コーデリアはその態度に不安を感じつつも、学園長の考えを理解しようとしていた。
第 09話 「攻略対象 VS攻略対象」
大型飛行船内で、ルイーゼはリオンが乗り込んできたことに動揺し、弟のもとに行きたいと願っていた。セルジュが現れ、ルイーゼを守ると言いながらもリオンを倒すことを宣言し、ルイーゼは彼を嫌っていた。一方で、リオンは船内で兵士たちを次々と倒し、仲間たちもそれぞれ戦いに挑んでいた。グレッグやジルク、クリス、ブラッドといった面々が共和国の兵士たちを撃退し、各自の戦いを繰り広げていた。
外では、ユリウスがアインホルンを守る役目を担い、敵の鎧を次々と倒していった。しかし、ロイクが捨て身の攻撃でユリウスに挑んできたため、ユリウスはロイクの命を奪わないよう苦戦していた。ロイクは自暴自棄になり、ルイーゼを守るために命を賭ける覚悟を示していた。
船内では、ドルイユ家の騎士たちを率いるユーグが、グレッグとジルクに圧倒されていた。グレッグは裸で機関銃を持ちながら突撃し、ジルクが後方から敵を狙撃する戦術で敵を混乱させていた。ユーグは奮闘したが、グレッグの跳び蹴りとジルクの銃撃により敗北し、拘束されることになった。彼はルイーゼを助ければ共和国が復讐すると警告したが、二人は軽く笑い飛ばして先へ進んだ。
一方、リオンはエミールと出会い、エミールがルイーゼの居場所を教え、ラウルト家と手を組んでいることに気づかれたが、特に問題視されなかった。エミールの忠告を無視し、リオンはセルジュが待つルイーゼの部屋に向かった。
セルジュはルイーゼの部屋で待ち伏せし、リオンが現れると銃撃するも、すべてを魔法のシールドで防いだ。セルジュはリオンの攻撃が甘いと感じ、失望しながらも戦いを挑んだ。リオンは剣で挑むが、セルジュに圧倒され、次第に不利な状況に追い込まれていた。
兵士を率いたナルシスのもとに、クリスとブラッドが現れ、ナルシスは降参した。彼はルイーゼを犠牲にしたくないという本音を語り、セルジュの強さを警告したが、二人はリオンの強さを信じ、セルジュが倒されると確信していた。
一方、ユリウスはロイクと外で戦っていたが、ロイクは命を捨てる覚悟で戦い、ユリウスは彼を殺さないよう苦戦していた。ロイクは家族に見捨てられ、生きる意味を失っていたため、死を望んでいたが、そこにマリエが現れ、ロイクを説得した。彼女はロイクに「失恋や挫折で死を選ぶのは甘えだ」と叱咤し、生き抜くことが本当の強さだと諭した。
ロイクは涙を流しながらマリエの言葉に従い、生きることを選んだ。ユリウスはその様子を見守り、マリエがロイクを救ったことを認め、戦闘態勢を整えながら周囲を警戒した。
第 10話 「利用する者」
リオンはセルジュとの戦闘で苦戦し、身体強化薬を使用するセルジュの圧倒的な強さに屈していた。セルジュの激しい攻撃を受け、リオンは満身創痍となりながらも、ルイーゼに助け出され、共に部屋を離れた。
ルイーゼは涙を流しながらリオンを支え、自分の行動がもたらす問題について警告しつつも、彼の無茶を非難した。リオンは、生け贄になる覚悟を決めていたルイーゼに対し、彼女の弟であるリオンの生まれ変わりであるかのような言葉を語り始めた。ルイーゼは、その言葉に心を動かされ、目の前のリオンが本当に弟であると信じ、過去の悔いと謝罪の念を抱きながら涙を流し続けた。リオンは彼女を優しく抱きしめ、最期の時に笑顔であったことを語り、ルイーゼに対して恨みを抱いていないことを伝えた。
リオンが病に苦しんでいた頃、彼を救おうとアルベルクは名医や呪い師を集めたが、誰も原因を特定できず、治療法も見つからなかった。リオンの体には病気がないにもかかわらず、衰弱していき、医者たちは魂が離れようとしているとしか思えないと話していた。ルイーゼは必死にリオンに生きて欲しいと願い、彼を守護者として結婚する約束を守るよう懇願した。しかし、リオンはその日命を落とした。
リオンはルイーゼに、生け贄を求めていないことを告げ、聖樹に関する異変を調査すると約束した。彼は彼女を甲板に連れ出し、アロガンツに乗り込もうとしたが、その瞬間、大型飛行船が突如浮上し、聖樹の梢へと導かれるように動き始めた。ルイーゼは不安を覚え、リオンもその異常な動きに驚いていた。
セルジュは、リオンとルイーゼが抱き合っているのを目撃し、怒りに駆られて二人の元へ急行した。彼はリオンがルイーゼの弟の生まれ変わりではないと嘲笑し、拳銃を抜いてリオンを攻撃しようとしたが、ルイーゼがリオンに問いかけた秘密の言葉にリオンが間違った答えを返したことで、ルイーゼは彼が偽物だと悟り、激しく突き飛ばした。
その後、聖樹の頂上に到着した飛行船の上で、セルジュはリオンと対峙し、身体強化薬を使って再び攻撃を仕掛けた。リオンは彼に向かって歩き出し、素手でセルジュを圧倒した。セルジュは驚愕し、悔しさと怒りに震えたが、リオンはアロガンツに乗り込み、彼を無視して飛び去った。セルジュはリオンに利用されたことに気づき、自分の屈辱に激しい憎悪を抱いた。
リオンはアロガンツのコックピットに乗り込み、聖樹の梢に咲く花に近づいたが、その花は気味の悪い触手を持つグロテスクな姿をしていた。ルクシオンが調査したところ、この花は聖樹とは異なる存在であり、魔装の一部が取り憑いたものだった。ルイーゼはその魔装に取り込まれ、エネルギー源として利用されていることが判明した。
リオンはルイーゼを助け出すため、魔装と対峙することを決意したが、魔装は強力で、リオンの攻撃は通用しなかった。ルイーゼの意識が魔装に取り込まれており、彼女の声とリオンの声が魔装を通じて響き渡っていた。リオンは必死にルイーゼを救出しようとしつつも、魔装の圧倒的な力に苦戦し、次々と攻撃を避けながら戦い続けた。
この戦闘は激しく、リオンはアロガンツのドローンやミサイルを駆使しながら、何とか魔装の攻撃を防ぎ続けた。しかし、ルイーゼを取り戻すための決定的な方法が見つからず、彼は戦いの中でその方法を模索し続けた。
ノエルは、ルイーゼを救うため精神世界に意識を飛ばしていた。そこではルイーゼが弟リオンとともに幸せそうに過ごしていたが、それは実際には魔装に取り込まれていた幻想であった。アンジェやリビアと共に精神世界に侵入したノエルは、ルイーゼに現実を見せるべく説得を試みた。しかし、ルイーゼは怒りと悲しみに囚われ、ノエルや他の者たちを排除しようとする。
ルイーゼは、精神世界の中で弟リオンへの強い愛情と、ノエルに対する嫉妬と憎しみを抱いていた。彼女はリオンが自分を選ばなかったことに苦しんでおり、その悲しみから魔装に操られてしまった。魔装の力でルイーゼは現実世界でも暴走し、アロガンツを圧倒していた。
ノエルが必死にルイーゼを説得する中、リオンの本当の姿を見極めるために質問を投げかけた。すると、ルイーゼは次第に魔装に取り込まれていた偽りのリオンの正体に気付き始め、混乱し始めた。しかし、最後には魔装がその本性を現し、ルイーゼを完全に取り込んでしまう。ノエルたちは精神世界から追い出され、魔装はさらに強大な力を得て暴走を続けるのだった。
第 11話 「リオン君」
黒い魔装が氷の鎧をまとい、周囲が吹雪に包まれていた。ルイーゼからエネルギーを搾り取って戦っている魔装は、ルイーゼが持たなくなる前に何とかしなければならなかった。リオンとルクシオンは、アロガンツが満身創痍でありながらも本気で戦いを挑んだ。
アロガンツは損傷した手足をパージし、新たな手足を装備するためにシュヴェールトと合体した。その結果、アロガンツの戦闘力が強化され、魔装に立ち向かうことが可能となった。魔装の氷の鎧を溶かし、両腕を引きちぎることで優位に立つリオンは、ルイーゼを取り戻すことに成功した。
魔装を破壊しようとする最中、イデアルが介入し、魔装の処理を引き受けると申し出た。リオンは渋々これに従い、ルイーゼを守るために戦いを終えた。ルクシオンは、イデアルに対して疑念を抱きながらも、後で話し合うことを約束して戦場を後にした。
ルイーゼは夢の中で弟リオンと再会し、謝罪したい気持ちを伝えた。夢の中で幼いリオンは優しく彼女を慰めたが、リオンは突然「時間が来た」と言って走り去ってしまった。目覚めたルイーゼは、リオンが助けてくれたと感じながらも現実に引き戻された。
彼女は自分が飛行船の中にいることを確認し、リオン君がセルジュとの戦いでわざと攻撃を受けていたことや、彼の作戦が汚かったことを指摘した。リオンはそれを認め、血のりを使ったことまで説明したが、ルイーゼは彼に対する怒りと心配を感じていた。
最後にリオンは、夢の中で得た「お助け券」というヒントをルイーゼに伝えたが、彼女の驚いた反応を見て少し後悔していた。
ルイーゼは、リオンの正解に驚き、動揺していた。幼い頃、弟リオンからもらった紙でできた指輪の中には「お助け券三回分」と書かれていたが、ルイーゼはそれを指輪にしてもらったため、内容を知る者は誰もいなかった。時間が経ち、ノエルがルイーゼの部屋に訪れた。ノエルは精神世界で知ったルイーゼの弟への感情を理解しつつも、ルイーゼを平手打ちした。二人は互いに本音をぶつけ合い、言い争いから喧嘩にまで発展したが、やがて疲れ果ててベッドに横になり、言いたいことを言い合った後、和解に至った。
ルイーゼとノエルは口論しながらも、最終的には笑い合い、互いの関係に少しの理解と和解が生まれた。
第 12話 「レスピナス家の真実」
リオンの空賊事件から数日が経過し、レリアはエミールの屋敷で報告を受けていた。リオンたちは共和国との外交問題を起こしたにもかかわらず、無罪放免となっていたことにレリアは驚いた。ラウルト家が動いていたため、リオンたちは裁かれなかった可能性が高いと推測された。レリアはリオンたちと話をすることを決意し、対等な力を持っていることに自信を持っていた。
一方で、エミールはラウルト家で揉め事が起きていることを報告した。アルベルクがセルジュには当主の資質がないと考え、廃嫡の噂が流れていた。レリアはこの事態に納得がいかず、リオンたちが関与しているのではないかと疑念を抱いていた。
冬休みの終わりが近付き、アンジェとリビアが帰国することになった。リビアはリオンに浮気しないよう忠告し、ルクシオンもリオンの行動を見張ることを約束した。
ノエルはリビアとアンジェに対して、互いの感情を意識しながら会話をしていた。精神世界でルイーゼを救う際、二人がリオンに対して強い嫉妬と情熱を抱いていることを感じ取っていた。リビアは笑顔を見せつつも、その内心には深い嫉妬があり、アンジェもまた厳しい視線をノエルに向けていた。ノエルはその緊張感の中で、二人に挑発されるような形でリオンへのアプローチを許され、軽く啖呵を切るが、リビアとアンジェはそれを余裕で受け流した。
また、昨晩の出来事も回想された。アンジェとリビアは、王国に戻る前の夜にリオンの部屋を訪ね、三人で同じベッドに並んで寝た。リオンは二人に囲まれて性欲に駆られながらも、どちらに手を出すべきか迷い、最終的に紳士であることを理由にして自制した。ルクシオンの助けを借りて睡眠導入剤を使い、何とか眠りについたが、アンジェとリビアはリオンの優柔不断さを見て呆れていた。
この一連の出来事を通じて、ノエルは二人の感情を理解しつつも、自分もまたリオンに対して行動を起こす意志を見せたが、アンジェとリビアはその状況を冷静に見守り続けていた。
ノエルはリビアとアンジェの会話を聞き、リオンの立場に少し同情した。アンジェとリビアは、リオンに対して明確な感情を抱いていたが、ノエルに対しても「好きにしろ」と挑発的な態度を見せた。ノエルは、二人の支援に感謝しつつも、リオンとの関係を考え直していた。
その後、リオンが屋敷に戻ると、マリエが骨董品の失敗で泣いていた。彼女は偽物ばかりを買い集めてしまい、全財産を失ったことを嘆いていた。ジルクが全財産を持ち出したことも明らかになり、他の仲間から非難されていた。マリエは絶望的な状況に陥ったが、カーラやノエルからの支援に感謝し、なんとか生活を立て直そうとした。リオンもその状況を見て、手助けすることを決意した。
リオンは、マリエに三ヶ月分の生活費を貸すことになったが、その理由はカーラが全財産をマリエに渡しそうだったためである。マリエの数少ない友人であるノエルとの間で金銭トラブルが生じるのを避けたいと考えたためでもあった。リオンはマリエを嫌っていたが、彼女が五馬鹿を養わなければならない状況には多少同情していた。
その後、ルクシオンから六大貴族に関する調査結果の報告を受けた。貴族たちが聖樹が第三者に操られる可能性を既に知っていたことが明らかになり、過去に聖樹を研究していたのはレスピナス家であったという。ルクシオンは、レスピナス家が以前に聖樹の加護を失っていた可能性を指摘し、ラウルト家に滅ぼされた背景にはこれが関係していると推測した。
リオンは、物語の前提が崩れたことに戸惑いを感じ、レスピナス家が悪ではなく正義として行動していた可能性も考慮したが、この複雑な状況をレリアに伝えることの困難さを感じていた。また、ルクシオンとイデアルとの関係は悪化しており、仲良くやるのは難しいと結論づけた。
エピローグ
リオンは新学期を控えた日に、ラウルト家を訪れ、アルベルクに感謝の意を伝えつつ、セルジュの廃嫡に関する噂を確認した。アルベルクはセルジュを養子として扱い続ける意向を示したが、セルジュが冒険者を志望していることから廃嫡の可能性も否定できないと述べた。リオンはその後、ルイーゼと面会し、彼女の気持ちに寄り添った。
ルイーゼはリオンを弟リオンと重ね合わせ、抱きついて泣いていた。リオンは彼女を慰めるが、自身の心の中で欲情してしまう自分に後悔した。そんな時、外からルクシオンに監視されていることに気づき、さらに動揺する。ルクシオンはリオンの行動を批判的に観察し、浮気を疑って皮肉を言った。リオンはその状況に焦りながらも、ルイーゼを慰めるため、冷静さを保とうと努めていた。
リビアは、王国が炎に包まれ、瓦礫の中で多くの人々が倒れている光景を目にしていた。無慈悲に破壊を繰り返すルクシオンの無人機たちに怯え、ユリウスが瓦礫の下敷きになっているのを発見したが、彼はルクシオンが裏切ったと告げた後、息を引き取った。リビアはルクシオンに問いかけるが、彼は冷たく「リオンを知らない」と返し、リビアをかつてのマスターとした過去形で語った。さらに、彼女が望んだ未来として、この破壊が行われたと告げ、リビアを混乱させた。
その後、ルクシオンはイデアルと共に空へ去り、王都は完全に破壊された。リビアは恐怖しながらもルクシオンを止めようと叫ぶが、夢の中での出来事であったことに目を覚まして気づいた。夢で見た未来が現実になるのではないかと不安を抱きつつ、リビアは自分にそれがただの夢だと言い聞かせ、安堵しようとした。
アルゼル共和国にて、レリアはリオンやマリエと話す機会が得られず、苛立ちを覚えていた。セルジュの行方を探していたが、イデアルは見つけられず、レリアは不満を募らせていた。しかし、実際にはイデアルはセルジュの居場所を把握しており、彼を隠していた。
セルジュは、ホルファート王国と敵対するラーシェル神聖王国の人物たちと密会し、リオンへの復讐を果たすために手を組むことを決めていた。セルジュはイデアルに特注の鎧を要求し、リオンへの対抗を計画していた。
その夜、ルクシオンはイデアルと対峙し、イデアルがセルジュに手を貸していたことを問いただした。イデアルは戦力供給はしていないと弁解しつつも、ジャミングでルクシオンたちを妨害していたことを認めた。最後にイデアルはルクシオンに手を組む提案を持ちかけたが、その意図はまだ不明であった。
番外編 「アーロンちゃん」
王国に戻ったクレアーレは、リオンから離されたことに不満を抱いていたが、それでも仕事をこなし、ストレス発散のために監視カメラの映像を見ていた。彼女は以前リビアに手を出そうとしたアーロンに注目していた。アーロンは不良だったが、今では髪や肌の手入れをし、細くしなやかな体を目指していた。彼は女性物の服を購入し、女装に挑戦していたが、自分の姿に満足していなかった。
クレアーレはそんなアーロンの変貌を楽しみ、さらに彼の行動を見守ろうとしていた。アーロンは美しさを追求し続け、エステに通うことまで考え始めていた。クレアーレは彼を応援しつつ、彼の今後の展開を楽しみにしていた。
登場人物
リオン・バルトファルト:物語の主人公である。彼は様々な事件に巻き込まれ、アンジェリカやオリヴィアに浮気を疑われるなど、波乱に満ちた生活を送っていたが、強い意志と決断力を持っていた。彼は戦いにおいても活躍し、仲間たちを守るために奮闘していた。
ノエル・ベルトレ:リオンの近くにいる女性で、聖樹の巫女であった。彼女は姉レリアとの複雑な関係に悩みながらも、自らの立場と使命を果たすべく奮闘していた。
オリヴィア:リオンを深く愛する女性であり、彼のために度々奮闘していた。リオンとの関係を大切にしつつ、ノエルの意思を尊重するなど、寛容で心優しい性格を持っていた。
アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ:リオンを愛するもう一人の女性であり、彼女もまたリオンに対して強い信頼を抱いていた。リオンとノエルの関係に悩みつつも、冷静に物事を判断する賢い人物である。
レリア・ベルトレ:ノエルの姉であり、彼女はリオンに対抗するために冒険に出た。強い嫉妬心を抱きつつも、彼女なりにノエルを守りたいと願っていたが、その思いが行動に影響を与えることが多かった。
セルジュ・サラ・ラウルト:レリアと行動を共にする青年であり、彼女に好意を寄せていた。リオンに敵対心を抱き、彼を倒そうと様々な策を講じるが、リオンの強さに対して劣等感を抱いていた。
ルクシオン:リオンに仕える人工知能であり、時に冷酷な判断を下すが、リオンを助けるために尽力していた。彼はイデアルとの対立を通じて、物語の重要な役割を果たしている。
イデアル:レリアが手に入れた補給艦であり、彼女の命令に従順であった。イデアルはルクシオンと対立しながらも、自らの目的を持って行動していた。
マリエ・フォウ・ラーファン:リオンの前世の妹であり、彼女もまたリオンたちと共に行動する一人である。ジルクによる詐欺行為に巻き込まれたことがあるが、周囲の支援を受けながら立ち直ろうとしていた。
ジルク・フィア・アトリー:マリエの知人であり、詐欺行為でトラブルを起こすが、実際には優れた審美眼を持ち、周囲から評価されていた。
ユリウス・ラファ・ホルファート:リオンの仲間であり、彼もまたリオンのために奮闘していた。彼は料理が得意で、周囲から信頼される存在であった。
ルイーゼ・サラ・ラウルト:リオンのかつての婚約者であり、彼の弟リオンの死に強い影響を受けていた。彼女はリオンとの過去の約束を果たすために行動し、弟の死を悔やみながらも自分の使命を全うしようと努力していた。
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