どんな本?
本編のアンケート特典で公開されていたマリエルートが書籍化!
もし、オリヴィアと出会う前にマリエと出会い、第三者目線でゲームを鑑賞していたらといった感じの話。
とはいえ、当初のマリエは幸せを掴むために必死だったりする。
読んだ本のタイトル
#あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です 1
(#乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 外伝)
著者:#三嶋与夢 氏
イラスト:#悠井もげ 氏
キャラクター原案:#孟達 氏
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あらすじ・内容
あの“マリエルート”まさかの書籍化! 大人気「モブせか」公式スピンオフ始動
あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です 1
妹に押し付けられ、死の直前まで攻略していた乙女ゲームの世界に転生したリオン。
モブキャラとして平穏な生活を送ろうとしていたのだが、一人の女子生徒が物語の流れを無視し、主人公に成り代わろうとしている場面に遭遇。前世の妹によく似た雰囲気の少女・マリエを取り押さえたリオンは、その企みを阻止することに成功した。
正しい選択をしたはず……なのにこの胸騒ぎは一体なんだ?
「モブせか」本編のアンケート特典にして「厳しすぎる」と大反響の“ifルート”WEB小説、超大幅加筆でついに書籍化!
感想
最初からのスタートだった。
アンケート特典では本編を読んでる事が前提だったので、いきなりマリエがユリウスに近づこうとしてるシーンから始まるのだが。
この本のプロローグはマリエの転生前の生活がチラッと出ていた。
不幸だわ、、
マリエの前世、、男運が悪過ぎて不幸だった。
ギャンブル依存症になってしまった男に金を奪われて、持っていかないでと縋り付いたらDVされて死亡。
そして、転生したら貴族、子爵家の末娘として産まれのだが、、
その家はド貧乏だった。
いや、毒親のせいでマリエには一切関わらない奴だった。
お陰でマリエは自ら狩をして食糧を確保する始末。
そんな状況だから幸せになる願望が強くなり。
学園に入学する時は、かなり願望に凝り固まってもいた。
そして、夢にまで見た学園に入学して。
ユリウスとオリヴィアの出会いを邪魔してオリヴィアに成り変わって、ヒロインの座に居座ろうとした処にリオンが邪魔して来てオリヴィアはユリウスと出逢ってしまった。
それに腹を立て、リオンが止めろと言うのも無視して、他の攻略対象にモーションをかけても他の女子と同じ感じに暖簾に腕押し状態となってしまう。
反対に、本編で何で上手く行ったのか疑問になるほどの塩対応、、、
リオンも他の女子から良く思われていないから止めろと言うのだが。
それでも諦めずにモーションをかけていたら、ブラッドの婚約者の悪役令嬢のオフリー家のステファニーに目をつけられてしまう。
ステファニーは自身と敵対し叩き潰した令嬢達を使ってマリエへ嫌がらせをするが、マリエの心が折れず相変わらずモーションをかけるので実力行使をする。
それがゲーム中盤で出てくるはずの海賊の一味で、ステファニーは使い捨ての令嬢達とマリエを一緒に処分させる。
だが、旧人類の遺伝子が強いマリエを気に入っているルクシオンがマリエの危機をリオンに教えて。
リオンはマリエを救出する。
ただ、王都で銃を発砲。
その後、機動騎士で逃亡した海賊をアロガンツで追撃して堕としたので王都の警備隊の詰所に連れて行かれ説教をされてしまう。
だが、、
元々冒険者として成功しており男爵家の当主になる事が確定しており、さらに今回の海賊討伐の話が加わり。
リオンの注目度か鰻登りになり。
5月のお茶会は大盛況になるかと思ったが、、、
何故かリオンのお茶会は閑古鳥が鳴いていた。
唯一マリエだけが、お菓子を集りに来るだけ。
他の女子は誘っても来ない。
それを不思議に思い友人に聞いたリオンは、マリエと既にお付き合いしていると思われており。
リオンは既に売約済みのレッテルを貼られていた。
ちなみにリオンの友人達も、マリエのツテでお付き合いしたい女子を見つけており。
本編より婚活には余裕のある状態になっていた。
そして、ゲーム本編では、、
今回のリオンの海賊討伐が、ゲームへの影響を恐れたリオンのせいで中途半端だったせいでステファニーは健在。
その毒牙がオリヴィアに、、、
向かうのか?
ちなみにリオンとオリヴィアは、顔は知っているが全く会話をしてない状態。
リオンとマリエは完全にモブな扱いになっている。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
プロローグ(漫画 1巻)
人生は選択の連続であり、時には後戻りできない選択を迫られることがある。現実世界では、一度選んだ選択をやり直すことはできない。ある連休初日、主人公のアパートに妹が押しかけてくる。妹は、難易度が高い乙女ゲームをクリアできず、主人公に代わりにプレイしてほしいと頼む。ゲームは恋愛パートの他に冒険パートと戦闘パートがあり、特に後者が非常に難しいという。妹は、有料ダウンロードコンテンツを利用しないとクリアが難しいと不満を述べる。主人公は当初乙女ゲームをプレイすることに消極的だが、妹の頼みと家族間の誤解を解くために最終的に承諾する。妹は海外旅行に行く前に、主人公に小遣いをせがみ、ゲームの全コンプリートを依頼する。
日が暮れる頃、主人公は乙女ゲームで何度もゲームオーバーを繰り返していた。このゲームは冒険パートや戦争パートが特に難しく、戦争パートでは攻略対象のキャラクターたちが弱すぎることに苛立ちを感じている。攻略情報を検索するも、有用な情報が見つからず、ランダム要素が強いために祈るしかないと言われている。妹からのメッセージに追い込まれ、主人公は有料ダウンロードコンテンツの利用を決断する。中でも「ルクシオン」という宇宙船が有効そうだが、誤植で「宇宙船」と書かれていることに疑問を感じつつも、この課金でゲームをさっさと終わらせることを決意する。
主人公は乙女ゲームの真のエンディング、逆ハーレムエンドを迎え、混乱しながらも、妹が海外旅行の資金をどこから得たのか疑問に思い始める。連休の最終日に至り、ゲーム攻略に全ての時間を費やしてしまったことに気づく。妹が得た資格試験の合格報酬から海外旅行資金を捻出したことに気づき、この情報を両親に伝えることで妹への復讐を画策する。しかし、部屋を出ようとした瞬間、主人公は意識を失い、異世界で目を覚ます。そこは巨大な宇宙船の制御室で、主人公は巨大ロボットと対峙していた。ロボットとの戦いの末、主人公は自分が乙女ゲームの世界に転生していたことを認識し、死に際に前世や家族のことを思い出す。最終的に、主人公は再び意識を失うところで物語は終わる。
第01話(漫画 1巻)
狭いアパートの一室で、一人の女性が男にお金を返してもらうよう懇願していたが、男はギャンブルへの依存からお金を返すことを拒否し、女性に暴力を振るった。女性は娘のお祝いのために用意したお金を守ろうとしていたが、男の暴力によって壁に頭をぶつけ、重傷を負う。彼女は娘との約束を果たせないことに絶望しながら、過去の自分の選択を後悔し、自分の人生がなぜこんなにも悪い方向に進んでしまったのかを思い返す。特に、兄の死が人生の大きな転機であったと感じており、兄に対する未練や家族との関係を思い出しながら意識を失っていく。女性は、兄に助けを求める言葉を最後に呟いた。
山の麓にある雪が降り積もった森の中を、毛皮を着込んだ小さな女の子が大きなライフルを背負って歩いていた。罠にかかった、熊のような姿をしたライオンのたてがみを持つ獣を発見し、古い単発式ライフルで狙いを定めるも、獣は動いてしまい急所を外す。獣が罠から解放されて迫ってくる中、女の子は何度も弾丸を装填し、走りながら獣を撃つ。最終的には頭部を撃ち抜きながらもまだ動く獣に対し、近くにあった太い枝を持って全力で振り下ろした。
夜、山小屋の中にいた小さな女の子、マリエ・フォウ・ラーファンは、解体した獣の毛皮を確認後、前世の記憶を記したノートを手に取る。この世界は彼女が知っている乙女ゲームの世界であり、彼女はそのゲームの知識を生かして生きている。貴族の末娘として生まれながらも、家族からは使用人同様の扱いを受け、生きるために狩りをし、毛皮を売っている。マリエは回復魔法を使いこなす貴重な存在で、今度こそ幸せを手に入れると決意している。彼女は学園に入学し、主人公であるオリヴィアの同級生となる運命にあることを知り、ゲームの知識を活かして自分の幸せを掴むことを目標にしていた。
第02話(漫画 1巻)
肉料理を選んだことを後悔しながら、主人公はルクシオンと共に学園の中庭で過ごしている。ルクシオンは金属色の球体で、主人公の近くに浮かんでおり、人工知能を搭載している。主人公はこの世界が乙女ゲームの世界であることを認識しており、ルクシオンにそのことを説明するが、ルクシオンは信じがたいと反応する。また、主人公は王子様や名門貴族の男子が存在していることを確認している。主人公は金貨を使って、主人公と王太子の出会いイベントを見学するかどうかを決めている。表が出たため、イベントを見に行くことに決めるが、ルクシオンはその行動を覗きと呼び、趣味が悪いと指摘する。主人公は偶然裏庭に立ち寄ると言い張り、ルクシオンと共に裏庭へと向かう。
裏庭でユリウス殿下が物憂げに立っている様子を、主人公は物陰から観察している。その際、ルクシオンと軽口を叩きながら、主人公様とユリウス殿下の出会いイベントについて話していた。そこに、小柄でロングヘアの女子生徒がユリウスに接触しようと近づいてきたが、主人公は彼女を主人公とは認識していない。しかし、その女子生徒が「落ち着くのよ、マリエ」と独り言を言うのを聞き、彼女が自分と同じ状況にあることに気づく。主人公はルクシオンに指示して、マリエを強引に連れ去る。ルクシオンが先導し、主人公はマリエを抱えて人気のない場所を目指す。
人気のない場所にマリエを連れて行った主人公は、彼女を解放し、出会いイベントを邪魔する理由を尋ねる。マリエは強がりながらも主人公たちと同じであることを認め、出会いイベントを利用しようとしていた。主人公は世界の運命について警告するが、マリエは聞く耳を持たず、主人公を責め泣き崩れる。一方、裏庭では主人公オリヴィアとユリウス王子の出会いイベントが進行中であったが、主人公とマリエはその場を離れ、出会いイベントの結果を知ることになる。ユリウス王子はオリヴィアの行動に興味を持ち、オリヴィアは彼が王子であることに驚愕し、困惑する。主人公はイベントの展開に違和感を感じつつ、リアルな世界の反応についてルクシオンと話し合う。
学園の校舎裏で、マリエは壁を蹴りながら主人公に対する怒りを露わにしていた。ユリウス殿下との出会いの機会を奪われたことに腹を立て、他の攻略対象の男子生徒たちへのアプローチを考え始める。彼女はまだチャンスがあると自分に言い聞かせ、出会いイベントを利用しようとしたのは効率的だと考えていた。マリエは自分が知る選択肢と攻略対象の性格や好みを利用することで、幸せを掴むチャンスがあると考えている。しかし、彼女は邪魔をしてきた主人公が前世の兄に似ていることを思い出し、そのことが彼女を一層苛立たせる。
ルクシオンのカメラアイがプロジェクター代わりに投影した動画は、図書室でブラッド・フォウ・フィールドに声をかけるマリエの失敗した試みを映していた。ブラッドはマリエの気持ちに応えられないと優しく断り、マリエの興味が本心からではないことを見抜いた。ブラッドはマリエに対して罪はないとしつつも、五月のお茶会に招待し、その場を去った。マリエは攻略対象への接触に失敗し、立ち尽くしていた。ルクシオンはマリエを警戒するべきと促すが、主人公は失敗続きのマリエをそこまでの脅威とは見ておらず、監視を続けることにした。
第03話(漫画 1巻)
ホルファート王国の学園では、貴族の子弟が主に教育を受けている。ある日、金髪を編み込んだ女子が取り巻きと共に校舎の廊下を歩いていた。この女子は、騎士家出身の女子たちを従え、亜人種の奴隷も連れている。この学園では貴族の家の権力が影響力を持ち、特に女子生徒が美形の亜人種奴隷を雇うことが一般的である。男子生徒は女子に結婚してもらう立場にあり、社会的な立場は弱い。オフリー家の娘が遠くに離れた後、他の女子生徒たちはオフリー家の出自や王宮からの評価について噂話をする。その話を耳にした主人公は、オフリー家の娘が女子生徒たちに鋭い眼光を向けているのを目撃する。
放課後、ステファニー・フォウ・オフリーは、昼間に自分や実家の悪口を言っていたとして、三人の女子生徒を校舎裏に呼び出した。彼女はオフリー伯爵家の令嬢で、専属使用人を含む取り巻きと共に権力を誇示している。女子生徒たちはステファニーの悪口ではなく実家の悪口を言っていたと弁解するが、ステファニーは怒りを露わにし、彼女たちを恫喝する。オフリー家は元は子爵家であり、商人から爵位を買い取る形で伯爵家に昇格した。ステファニーはオフリー家を馬鹿にされることに強い劣等感を抱いている。さらに、ステファニーの婚約者であるブラッド・フォウ・フィールドに近付くマリエ・ラーファン子爵家の娘の噂を聞き、激怒する。彼女はマリエを標的にし、徹底的な調査を命じ、喧嘩を売る者は潰すと強い意志を示す。
男子寮の自室で、主人公は自分がこの世界で前世の記憶を取り戻した際に書き記した、あの乙女ゲーの情報が書かれた古いノートを開いていた。彼はオフリー家に関する記述を発見し、ステファニーがゲーム中盤で空賊をけしかける敵キャラであることを思い出す。ルクシオンによると、ステファニーはブラッドの婚約者であり、ゲームではオリヴィアに負けた後、家族とともに失墜する。主人公は、このゲームの知識が現実でも役立つと考え、ステファニーのような軽率な脇役キャラクターについては考えるだけ無駄だと述べている。また、マリエが引き続き攻略対象にアプローチしているが成功していないことも報告されている。
第04話(漫画 1巻)
ホルファート王国の首都にある学園で、門限を破り王都を歩いていたマリエは、セバーグ伯爵家の嫡男であるグレッグに近づく。グレッグは、あの乙女ゲーの攻略対象の一人で、腕自慢で豪快な性格の持ち主だ。マリエは食事をする流れでグレッグと親しくなることを目論むが、グレッグはマリエのことを覚えておらず、彼女のアプローチに気付かない。その場に現れたオリヴィアには興味を示し、彼女を食事に誘う。マリエはオリヴィアの天然の振る舞いには勝てないと感じ、悲しみながら場を離れる。その時、リオンがマリエを見つけて声をかける。
二人きりになったマリエとリオンは、人目を避けるためフード付のローブを着用し、路地に入る。マリエはリオンの提案に即座に拒否反応を示すが、リオンは無関係ではなく話し合いを求める。リオンはマリエの攻略対象への執着に疑問を投げかけ、現実的な幸せを見つけるよう助言するが、マリエはリオンを邪魔者として非難する。豪快な音がした後、マリエは落ち込み、リオンは彼女を食事に誘う。食事場所でのやりとりでは、マリエが一番高いステーキを三つ注文し、リオンが支払いを心配する場面がある。リオンは冒険者として稼いでおり、財政的な心配は無用であることをマリエに伝えるが、マリエはリオンの財政状況を疑う。
マリエが注文したステーキを次々と平らげる様子を見て、リオンは驚愕する。彼女は食べ物に対して非常に大きな欲求を持ち、食事を非常に楽しんでいた。リオンはマリエの食欲に圧倒される一方で、彼女との会話を通じて、マリエが転生者であり、厳しい生活を送ってきたことを知る。マリエは前世での苦労話を語り、現世でも苦労が絶えないことを明かす。彼女は自身の肉体的な成長が止まっている原因が、過度な回復魔法の練習にあるかもしれないというルクシオンからの指摘に衝撃を受ける。マリエの努力が身体的成長を阻害した可能性があり、今後の成長も望めないことを悟り、泣きながらステーキを食べ続ける。
第05話(漫画 1巻)
リオンとマリエは、学園に戻る途中で王都の大通りを歩いていた。街は魔石による電気で明るく照らされており、夜であるにも関わらず活気に満ちていた。リオンは、マリエに気持ちを切り替えるよう慰めるが、マリエは自身の幸せを追求する強い意志を示す。その後、女性の衣服を取り扱う店の前で立ち止まり、マリエはショーウィンドウに飾られたドレスに見入っていた。彼女は一度で良いからそのようなドレスを着てパーティーに出たいという願望を口にするが、その表情は諦めにも似た悲しさを含んでいた。
王都の女性向け酒場で、ステファニーとそのグループが集まっていた。彼女たちは、学園の門限を破って騒ぐ女子生徒たちや卒業生たちと共にいた。ステファニーはカーラにマリエについての調査を命じており、カーラはマリエや彼女の家族について何も特別な情報がないことを報告する。マリエの家、ラーファン子爵家は借金を抱え、領土争いで失敗した過去があることが明らかにされる。ステファニーはマリエを潰す計画を立て、そのために彼女を見下していた三人の女子生徒を使うことを決定する。カーラはステファニーの方法に心を痛めながらも、彼女の命令に従う。ステファニーは女子生徒たちに対し、マリエに対する攻撃を強化するよう指示し、彼女たちが従わなければ彼女たち自身や彼女たちの家族にも悪影響が及ぶと脅す。
全寮制の学園における学生食堂では、生徒たちが昼食を楽しんでいた。そこで、マリエは自分の幸せを諦めないと強く主張し、攻略対象の一人をもらっても国に害はないと述べる。彼女は外見よりも甲斐性を重視し、これを自分の譲歩とみなしている。一方、彼女は課金アイテムのルクシオンを持つ主人公に協力を求め、自分の「おこぼれ作戦」に参加するよう頼む。マリエは前世での失敗にもめげず、粘り強く自分の幸せを追求しようとする姿勢を見せる。
授業へ向かう途中、主人公はダニエルとレイモンドに声をかけられる。彼らは主人公がマリエと食事をしているのを見て、婚活における抜け駆けを疑う。主人公は彼らの誤解を解き、マリエとの関係が婚活に関わるものではないことを説明する。一方、マリエはジルクとの接触を試みるが、彼がすでに知っていた骨董品店に行く提案を断られる。後に、マリエは他の女子生徒に校舎裏で待ち伏せられ、彼女の身の程を知るようにと脅されるが、彼女は強気な態度を崩さない。リオンがマリエの側に現れ、彼女の「おこぼれ作戦」を止めるよう説得しようとするが、マリエは自分の幸せを追求する決意を示す。しかし、彼女の行動によって女子生徒間での悪評が広がっていることが明らかになる。
第06話(漫画 1巻)
主人公はルクシオンと共に、教科書やノートが水たまりに捨てられたマリエを発見する。彼女は学園内でのいじめに直面しており、主人公は助けたいと思いながらも彼女への直接的な支援を躊躇う。ルクシオンは犯人特定と報復を提案するが、主人公はそれを拒否し、根本的な解決にはならないと考える。その後、アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブと取り巻きたちが登場し、アンジェリカは特待生であるオリヴィアに対して、ユリウス殿下と身分が違うことを忠告する。アンジェリカと取り巻きたちは、オリヴィアがユリウス殿下をはじめとする貴族たちと親しくしていることに不満を抱いている。アンジェリカはオリヴィアに次に同様の行動を取れば相応の対応をすると警告し、彼女の側にいる者たちも平民の学園参加に不満を持っていることを感じている。
アンジェリカたちが去った後、オリヴィアは図書室から借りた本を抱えて歩き始めるが、アンジェリカに貴族との身分の違いを忠告される。オリヴィアは学園での立場に居心地の悪さを感じつつも、学ぶことの喜びや王太子ユリウスをはじめとする貴公子たちとの交流による複雑な感情を抱えている。一方、ステファニーはマリエとオリヴィアの対応を巡り、取り巻きたちと共に陰謀を巡らせている。ステファニーはマリエを空賊に処理させる計画を立て、三人の女子を道具として使いながら、もし計画が露見した場合は彼女たちを犠牲にすることを決める。この計画には、取り巻きたちも恐怖を感じながら従っている。
第07話(漫画 1巻 2巻)
マリエに対するいじめが一週間ほど続いており、彼女が焼却炉から焼け焦げた私物を取り出している場面を主人公が目撃する。マリエの精神的な強さに対し、主人公とルクシオンはその原因を彼女の過去の苦労と現在の厳しい状況にあると推測する。主人公はマリエに対して手を差し伸べようとするが、彼女は自分の行動をやめるつもりはないと拒絶する。マリエは自身が目指す理想の幸せを手に入れるためには、貴公子の一人と付き合うしかないと考え、そのための努力を続けることを選ぶ。主人公の説得に対してマリエは反発し、自分はまだ何も手に入れていないと訴えながらその場を去る。ルクシオンは主人公の説得方法を問題視し、主人公とマリエの関係性について冗談めかして指摘する。
マリエの部屋にステファニーに命令された二人の女子がマリエを連れ出そうと訪れるが、マリエは不在だった。彼女のベッド下から旅行鞄を発見し、中から隠されたノートを見つける。そのノートは読めない言語で書かれていた。別の女子がマリエが外に出たことを知らせ、三人は彼女のノートを持って部屋を出る。一方、マリエは街を歩き、自分の全財産であるわずかな金額を確認していた。ドレスショップの前で立ち止まり、手の届かない生活について考え込む。その後、マリエを追ってきた三人の女子に遭遇し、彼女の大切なノートを見せられて逃げることを余儀なくされる。同時に、男子寮の自室にいた主人公は、マリエのことで悩んでいた。婚活に集中したいが、マリエの問題が頭から離れない。彼はマリエが余計なことをしないか心配している。そんな中、ルクシオンが緊急事態を伝える。マリエが空賊に捕らわれたのだった。
主人公は女子による手引きで倉庫街に連れて行かれるマリエを救助しようと王都に向かう。その途中、オリヴィアとユリウス殿下が楽しく会話しているのを見かけるが、彼はそれに関わる余裕がなく、急いでマリエのもとへと向かう。一方、オリヴィアとユリウスは、外で遊んだ帰りらしく、ユリウスは冒険の旅への誘いをオリヴィアに伝えるが、彼女は困惑する。その様子をアンジェリカが校舎の二階から見下ろしており、オリヴィアに対して一度直接話をする必要があると考え、取り巻きたちに指示を出す。アンジェリカはユリウスの五月のお茶会の打ち合わせを終えた後に、オリヴィアと話す予定を立てる。
第08話(漫画 2巻)
王都の老朽化した倉庫街で、ウイングシャーク空賊団がアジトを構えている。その中の一つの倉庫に、学園の女子生徒たちによって連れてこられたマリエがロープで縛られていた。空賊団の幹部であるダドリーは、女子生徒たちにマリエを縛りつけさせた後、部下たちと共に出口を塞ぐ。女子生徒たちはダドリーに帰りたいと告げるが、彼は彼女たちを脅迫し、マリエに対しても危害を加えようとする。しかし、マリエはロープから抜け出し、ダドリーに拳を叩き込み、彼を吹き飛ばしてしまう。マリエは空賊たちを一蹴し、彼女たちを雑魚と称して逃げる様子を見せる。
マリエがダドリーに反撃し、彼を人質に取るが、彼女自身が前世で自分を殺した相手に似ているダドリーを見てトラウマに苛まれる。空賊たちはマリエと彼女をいじめていた学生たちを脅迫するが、その瞬間、リオンが救助に現れる。リオンはルクシオン製のショットガンで空賊たちを一蹴し、彼らの鎧にも立ち向かう。ダドリーが逃走を図る中、リオンはルクシオンの操作する鎧「アロガンツ」に乗り込み、彼を追うことを決意する。アロガンツはその場に残る空賊たちに圧倒的な力を見せつけ、リオンはマリエに逃げるよう指示する。ダドリーは空賊を見捨て逃走し、リオンはダドリーを追跡する準備を整える。
アロガンツが飛び立った直後、一つ目のロボットたちが倉庫内に現れ、空賊たちの拘束を開始する。その場にいたマリエをいじめていた女子三人は、状況が飲み込めずに唖然としている。一方、マリエは空を見上げながら、リオンをなぜか「兄貴」と呼びそうになった自分の感情に戸惑いつつ、心の奥で何か温かな感情を覚えていた。
第09話(漫画 2巻)
ダドリーは鎧に乗り込み、王都上空から倉庫街を狙撃しようとしていたが、アロガンツによって弾丸が弾かれ、逃走を試みる。しかし、アロガンツはダドリーの逃走を許さず、追いついてダドリーが振り下ろした戦斧を容易く受け止めて粉々に砕く。ダドリーはアロガンツの能力に驚愕し、恐怖から逃走を試みるが、アロガンツは彼の鎧を殴り、地面に降下させる。ダドリーが空に向かってライフルを撃つも、アロガンツには効かず、最終的にはアロガンツによって王都近郊の池に落とされる。
王国軍によって空賊たちは拘束され、事件は解決したが、主人公も軍の取調室に連れてこられた。彼は空賊に喧嘩を売ったことを誇らしく説明するが、騎士からはもっと考えて行動するようにと説教される。彼が空賊を捕らえた功績を認められ、騎士はこれ以上の説教を控えることにする。事件後、マリエたちは教室で待機させられ、いじめていた女子たちはマリエに謝罪する。彼女たちはステファニーの指示で行動していたが、ステファニーを裏切ることはできないと語る。マリエは彼女たちを責める気になれず、ステファニーの存在が今後の展開に必要な悪役であることを考え、彼女を許す。女子たちはマリエに、殿下たちに近付かない方が良いと忠告し、特にアンジェリカを恐れていることを伝える。マリエは自分のノートを返され、それを宝物と称するが、その価値を再評価している。
学園ではリオンの活躍が大きな話題となっており、特に女子生徒たちの間でその勇敢な行動が賞賛されている。一方で、男子生徒たちの間ではリオンの突如とした活躍によって、今後のお茶会で女子生徒たちの関心がリオンに集中することへの不安が漂っている。オリヴィアはリオンについて、吟遊詩人が歌うような騎士様に憧れる心を抱く。アンジェリカもリオンのことを評価し、彼を王都に招いてユリウスのために働かせたいと考えている。彼女はリオンが有能な人材であると認識し、五月のお茶会でユリウスとの時間を確保するために他の女子たちに釘を刺すよう指示する。アンジェリカはリオンの品性についても興味を持ち、彼と個人的に話してみたいと思っているが、オリヴィアに対するユリウスの関心には若干の不安を感じている。
ステファニーは自室で激しく怒りをぶつけ、家具を壊し花瓶を投げつけていた。彼女はリオンが空賊を倒したことで自分が逆に追い込まれる形になったことに憤っている。リオンの介入や空賊たちが負けるとは思っておらず、特に幹部のダトリーを簡単に倒されたことに驚愕していた。ステファニーの側近のカーラは、空賊たちが口を割った場合の自分たちの運命を案じていたが、ステファニーは既に対策を講じていると言い、空賊たちが何も話せないようにする計画を持っていた。ステファニーはこれからリオンを徹底的に調べ上げ、彼が自分に逆らったことを決して許さないと決意している。
第10話(漫画 2巻)
リオンは、空賊退治の翌日、放課後にマリエと中庭で会話をしていた。二人は互いに謝罪し、マリエは過去の不幸について話し、リオンはそれに共感を示す。リオンはマリエがまだ試していない攻略対象のクリスにアプローチすることを提案し、ルクシオンにクリスの居場所を調べさせる。しかし、クリスはマリエに恋愛に興味がないと断り、マリエはクリスの提案に素直に引き下がる。その後、マリエはリオンに怒りつつも、食事に誘われると明るくなる。リオンはマリエとの食事を提案し、二人はそれに向かう。一方、オリヴィアは訓練場でクリスと話すが、彼は彼女に対しても恋愛に興味がない様子を見せる。オリヴィアはリオンの活躍に憧れを抱き、リオンはオリヴィアに比べてマリエの魅力を冷静に評価する。最終的に、マリエはリオンに向かって食事の量を調整しようとし、リオンは彼女の性格を指摘しながらも、彼女との関係を深めていく。
第11話(漫画 2巻)
ある乙女ゲームの学園で、新入生が五月になると女子生徒たちをお茶会に誘う風習がある。主人公はこの時期、マナー講師と出会い、お茶の魅力に目覚める。友人たちは主人公の変化に冷ややかながらも、彼が上級クラスの女子生徒マリエと仲良くしていると聞き、羨ましがる。しかし、主人公はマリエとの関係を否定し、友人たちはマリエとの関係を疑う。その後、ユリウス殿下とその婚約者アンジェリカ、特待生オリヴィアが登場し、学園では修羅場が展開する。主人公と友人たちはこの様子を見守り、その後、友人たちは主人公にマリエとの関係について詳しく聞こうとする。
主人公がマリエに相談し、五月のお茶会に誰からも招待されなかったことで落ち込む彼女を慰める。ルクシオンはマリエの実家の借金が原因ではないかと推測するが、マリエは個人としての評価を望む。主人公とマリエの関係を友人たちに説明する話に移るが、マリエは友人たちに紹介することになり、居酒屋で会合が開かれる。そこには、マリエが紹介した六人の女子がおり、その中には以前マリエをいじめた女子も含まれている。紹介された女子たちはそれぞれ個性的で、専属使用人を持たない理由も様々だった。男子たちは彼女たちに興味津々であり、マリエの友人たちとの関係改善も示唆される。しかし、主人公が女子たちに声をかけようとすると、マリエに止められ、グループ内での競争が始まる。
五月のお茶会で、マリエだけが参加した状況で主人公はお茶とお菓子を用意する。学園の伝統に従い、男子が女子を招待するお茶会であるが、今年は人気の男子が複数おり、他のお茶会に女子が集中してしまった。マリエはお茶会の場で攻略対象の男子たちの魅力が以前ほど感じられなくなっていると感じ、特にオリヴィアに対する彼らの態度に批判的である。一方で、マリエは経済的な問題を抱えており、下着や靴下などの必需品も十分に購入できない状況にある。主人公はマリエの困窮を知り、街に出て必要な物を買うことを提案するが、マリエはダンジョンで稼ぐことを計画しており、暫くは現状維持を望んでいる。この会話の中で、マリエの精神力と独立心が評価され、ルクシオンもまたマリエの計画を肯定的に評価している。
主人公とルクシオンは、マリエが衣類店で買い物をしている間、外で待ちながら話をしていた。ルクシオンは、マリエの境遇について心配を表明し、彼女の実家の問題を解決するための行動を検討している。その後、主人公はマリエが気にしていたドレス店を訪れる。一方、学園生活は平穏に過ぎており、主人公のお茶会には常にマリエだけが出席している。ある日、主人公の姉であるジェナがお茶会に参加し、マリエとの関係や彼女の実家の問題について言及する。ジェナはマリエの実家が抱える借金について触れ、主人公に警告を発する。また、ジェナ自身は結婚相手に困っていないことを明かし、主人公がマリエとの関係で女子から避けられていることを指摘する。ジェナの発言により、主人公はマリエと過ごす時間が自身の恋愛チャンスを損なっているかもしれないと考えるが、それを大して気にしていない様子を見せる。
学園の年次パーティーが開催されることになり、マリエはドレスを購入するお金がないため参加できないと落ち込んでいた。しかし、主人公がマリエのためにドレスを準備していた。マリエは当初、主人公が選んだドレスに対して疑念を抱いていたが、最終的にはドレスに満足し、二人でパーティーに参加することになる。パーティー会場は豪華で、生徒たちには一流シェフの料理が提供されていた。マリエは新しいドレスで楽しそうに料理を味わう。一方で、主人公は予定していた友人たちとのナンパ計画がマリエとの約束によって妨げられていることに不満を感じていた。会場では、ユリウス殿下とオリヴィアさんが目立っていたが、マリエは自分とは異なる世界に生きる彼らを羨ましく思いながらも、自分には合わないと諦めていた。パーティーでは、ユリウス殿下の婚約者であるアンジェリカさんが登場し、オリヴィアさんを睨みつけている様子が描かれている。
学園のパーティーで、アンジェリカは特別に用意したドレスでユリウスの注意を引こうとするが、ユリウスはオリヴィアに関心を寄せている。アンジェリカはユリウスに対し、適切な相手を選ぶべきだと訴えるが、ユリウスは学園では外の関係を持ち込まないことを望んでいる。一方で、マリエと主人公はパーティーの修羅場を楽しむ様子で、オリヴィアとユリウスの関係を冷静に分析し、婚約者の前で他の女性と親しくするユリウスの行動を批判的に見ている。その後、マリエは主人公に夏期休暇の計画を尋ねられ、実家に戻る場所がないため、ダンジョンに挑んで学園生活の資金を稼ぐと決意する。主人公はマリエを自分の実家に招待し、温泉や米の存在をアピールしてマリエを喜ばせる。しかし、途中でマリエが足を怪我し、主人公は彼女を背中に乗せて送り届けることになる。
マリエはリオンに背負われている間に、亡くなった兄を思い出し、リオンの行動や言葉が兄を連想させることに複雑な感情を抱く。一方で、パーティー会場では、アンジェリカがユリウスとオリヴィアの間で起きた言い争いを楽しんでおり、自分の立場を悪用してライバルを陥れようと考えている。ステファニーはアンジェリカの立場を利用して、マリエとリオンを次の標的として選ぶ。ステファニーは王宮内にも繋がりがあり、空賊との関連をもみ消す力を持っているが、マリエとリオンに対する復讐を企てている。この物語では、学園のパーティーを舞台にした複雑な人間関係が展開されている。
エピローグ(漫画 2巻)
終業式後、実家へ帰る日になり、主人公は港で遅れているマリエを待っている状況である。彼の弟ニックスと妹ジェナはすでに港に向かっており、主人公とルクシオンはマリエの遅延の理由を推測している。そこへ通り過ぎる女子生徒たちの会話から、パーティーで目立ったことに対する悪意あるコメントを耳にし、マリエに何かが起こった可能性を感じ取る。主人公は直感に駆られて、ルクシオンにマリエの捜索を命じ、自身も女子寮の方向へ急ぐ。
終業式が終わり、マリエはリオンの実家に向かうために走っているが、寝坊してしまい、急いでいる最中にオリヴィアとぶつかる。オリヴィアの警戒した態度と暗い瞳にマリエは不安を感じるが、声をかけることはせず、リオンとルクシオンに迎えられて彼らと合流する。リオンはマリエの遅刻を寝坊だと聞き、安心するが、妙な胸騒ぎが収まらない。マリエとの会話で、彼女が実家に帰る予定がなく、夏休みをダンジョンで過ごす予定であること、リオンの実家に温泉やお米があることなどが語られる。最後にリオンは、学園を振り返りながら、何か重要なことを見落としているかもしれないという不安を感じつつも、マリエが元気であることに安堵する。
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