どんな本?
『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』は、理不尽な孫の手氏による日本のライトノベル。
この作品は、34歳の無職でニートの男性が剣と魔法の異世界に転生し、新たな人生を歩む物語。
主人公は、前世での経験と後悔を糧に、今度こそ本気で生きることを誓う。
彼は新たな名前「ルーデウス・グレイラット」として、家族や人間関係を大切にしながら、前世のトラウマを乗り越えて成長していく。
この作品は、「小説家になろう」で2012年から2015年まで連載され、その後書籍化された。
また、漫画版やアニメ版も制作されています。
特にアニメ版は大変人気があり、2024年4月には第2期の後半が放送される。
また、「無職転生 〜蛇足編〜」という番外編もあり、こちらは本編完結後の物語が描かれている。
読んだ本のタイトル
#無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 15
著者:#理不尽な孫の手 氏
イラスト:#シロタカ 氏
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あらすじ・内容
あのエリスが再登場!? 過去を乗り越え、家族を守れ!!
未来からタイムスリップしてきたという年老いた自分に遭遇したルーデウス。彼は未来の自分が歩んだ、大切な人をすべて失ってしまうルートを回避するため、ヒトガミの提案で龍神オルステッドを倒すことに。
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 15
そんな中、老人が残した助言を信じ五年前に別れたエリスに手紙を送ることにしたルーデウスは、彼女にとある案を投げかける。
『もし、生きて帰ってこれたら、話の続きをしましょう』
物語が大きく動き出す中、ルーデウスとエリスは赤い糸に導かれ再び交差し始めるのか!?
人生やり直し型転生ファンタジー第十五弾ここに開幕!
感想
ルーデウスは、未来からタイムスリップしてきた年老いた自分と出会う。この未来のルーデウスは、大切な人を失う未来を回避するための情報を持っていた。それにより、ルーデウスは人神ヒトガミの提案を受け、龍神オルステッドを倒すことを決意する。しかし、実際の戦いは想像以上に厳しく、ルーデウスは魔導鎧や罠を使ってもオルステッドには敵わない。しかし、彼のもとに駆けつけたのは、長い間修行を続けてきたエリスだった。彼女の助けを借りてもオルステッドには勝てず、ルーデウスは彼の配下として生きることを決意する。その後、オルステッドからこの世界や転生についての真実が語られる。ヒトガミがルーデウスの人生を操っていたこと、そしてルーデウスとロキシーの子孫がヒトガミを倒す運命にあったことが明らかになる。
社会人として忙しい中で読書の時間を見つけるのは難しいが、「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 15」はとても引き込まれるストーリーであった。WEB小説サイト”小説家になろう”での人気も納得の内容で、特に戦闘シーンの描写は映像で見たいと思った。また、エリスの成長や彼女とルーデウスの関係の変化も興味深く、読むのが楽しみであった。一方、ヒトガミやオルステッドといったキャラクターたちの背景や動機も深く、物語の世界観をより豊かにしていた。全体として、転生ファンタジーとしての魅力をしっかりと持った作品で、今後の展開も楽しみである。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
未来から自分を名乗る人物が現れた翌日、主人公は未来の自分からのアドバイスを受け、様々な行動を取る。エリスへの手紙を書き、ナナホシに相談することを決めるが、その前に未来の自分が残した日記を読むことにする。日記には平凡な日常から始まり、やがてロキシーの病気、魔石病の治療のためにミリス神聖国に潜入するが、治療法を盗み出そうとしたことで国を敵に回し、多くの苦難が続く。ロキシーの死、シルフィへの心無い言動、酒に溺れる日々、さらには愛する人々との死別など、悲惨な未来が描かれている。
日記を読んだ主人公は心を痛め、自分の行動が未来にどのような影響を与えるのかを深く考えるようになる。ロキシーとシルフィが健在であることに安堵し、二人との関係を再確認し、未来での失敗を回避する決意を新たにする。
翌日、主人公は未来の自分が残した日記の続きを読むことにした。日記はシルフィの死後しばらく書かれておらず、内容も大きく変化していた。主に町中で見かけた女性や酒場のウェイトレス、娼館の話など、軽薄なものになっていた。エリスについては、逃げ回っている記述があり、複雑な気持ちがうかがえた。また、ミリス教団から賞金を掛けられていることや、賞金稼ぎに返り討ちにしていることが書かれていた。
その後、日記は再び内容が変わり、主人公が世界を旅しながらヒトガミを探している様子が描かれた。しかし、情報はほとんど手に入らず、主人公は次第に荒んでいく。エリスとの関係も悪化し、主人公はエリスを憎むようになったが、後にエリスが自分をかばって死んだことを知り、彼女に対する認識を改めた。
主人公は自分の限界を感じながらも、ヒトガミに近づく方法を探し続けた。古代龍族の遺跡で、無の世界の中心に至る方法が書かれた壁画を見つけるが、必要な秘宝や知識が手に入らず、結局ヒトガミにたどり着けなかった。疲れと諦念に包まれた主人公は、過去へ転移する魔術を使い、自分の過去を変えようとする。しかし、その結果は日記には記されていない。
最後に、ロキシーが帰宅し、主人公は今後の行動についてシルフィとロキシーに相談することを決意する。日記からは、主人公が経験した失敗や後悔、そして彼が直面した困難と挑戦が浮かび上がってくる。
シルフィエットは、最近ルーデウス(ルディ)の様子がおかしいと感じている。ルディは書斎に篭もり、青ざめた顔をしているが、心配しても具体的な理由を話してはくれない。シルフィエットとロキシーは、ルディが何かを隠していることに気づいているが、彼が直接話すまで待つことにする。夕食後、ルディは二人を自分の部屋に呼び出し、重要な話があると伝える。そこでルディは、家族が危険に晒される可能性があること、そして彼が未来を予知する神子と出会い、エリスという女性ともう一度関わることになるかもしれないことを明かす。シルフィエットとロキシーは、ルディを支え、彼の決断を尊重することを約束する。
その夜、ルディはヒトガミとの夢を見る。ヒトガミはルディに、オルステッドを殺すことを要求する。目が覚めたルディは、自分がオルステッドを殺さなければならないという思いに苦しみながら、研究室に向かう。彼は家族を守るため、そして未来を変えるために、何が何でもオルステッドと戦う覚悟を決める。
ルーデウスは、ヒトガミとオルステッドの間で揺れ動く。ヒトガミには疑念を持ちつつも、敵対は避けたいと思っている。一方で、ヒトガミから「オルステッドを殺せ」という命令を受け、苦悩する。ナナホシに相談したルーデウスは、彼女が提案する仮説に耳を傾ける。それは、未来でヒトガミが倒される可能性があるため、ルーデウスやナナホシがこの時代に送り込まれたのではないかというものだ。ルーデウスは家族を守るため、そして自分自身の過去の過ちを乗り越えるために、ナナホシの協力を求める。彼女は渋々ながらもその協力を約束する。ルーデウスは、ヒトガミとの対峙だけでなく、オルステッドとも向き合わなければならない状況にある。この物語は、未来を変えようとするルーデウスの葛藤と決意を描いている。
北方の剣士たちが集う町にて、剣王エリス・グレイラットが、自分の装いに不安を感じている場面から物語は始まる。彼女は、かつての伴侶であるルーデウスからの手紙を待ち望んでいた。手紙が届くと、ルーデウスは既に二人の妻がおり、エリスを三番目の妻として迎え入れる用意があること、しかし、エリスがそれを望まない場合は友人としての関係を望むと述べていた。追伸では、ルーデウスが龍神オルステッドに挑むこと、もしそれがエリスの目に触れた時には自身がすでにこの世にいないかもしれないと記されていた。この手紙を読んだエリスは、ルーデウスのもとへ急ぐ決意を固める。
ヒトガミとの会話から1ヶ月が経過し、ルーデウスはオルステッドとの対決に向けて準備を進める。彼は魔導鎧の製作、仲間探し、戦闘方法の模索の3つの方針を立てる。魔導鎧の製作では、ザノバとクリフの協力を得て、高硬度の岩を加工し、超人並みの身体能力を手に入れる計画を進める。仲間探しでは、ペルギウスからの協力を得られず、エリスの力を借りることを考えるが、具体的なアクションは取れない。戦闘方法の模索では、遠距離攻撃や罠を駆使する戦略を練る。
ヒトガミは再度ルーデウスの夢に現れ、魔導鎧の改良や魔道具の使用を提案する。魔道具は、ルーデウスが普段使う魔術を放つために、魔力に耐えられるよう改造する案を進める。ナナホシとの相談で、オルステッドをおびき寄せる手立てを整え、アリエルからは毒薬を入手する。さらに、戦闘準備の一環として、罠の作り方や近接戦での戦い方のレクチャーを受け、神棚に向かって戦勝祈願のお祈りも行う。
ルーデウスは自身の心に残る不安を抱えつつも、オルステッドとの戦いに向けて様々な準備を進め、周囲の人々の協力を得ながら、決戦の日を迎えることになる。
ルーデウスは魔道鎧の完成と共に、オルステッドとの戦いへの準備を進める。魔道鎧は約3メートルの大きさで、黒と茶、深緑の迷彩カラーをしており、右手には岩砲弾を発射するガトリング砲、左手には吸魔石を搭載している。また、近接戦用の盾も用意された。
ルーデウスは家族にオルステッドとの戦いとその理由を説明し、自分が負けた後のことを話す。彼はオルステッドに勝つために戦い、家族を守る決意を新たにする。その晩、ロキシーから妊娠したことを告げられ、家族はお祝いをする。食事の後、ルーデウスはシルフィとロキシーと深刻な話をし、戦いの危険性と家族への想いを伝える。最終的に、ルーデウスは家族との時間を楽しみ、一人でオルステッドと戦うために出発する。
魔法都市シャリーアから北北東へ二日の距離にある森に埋もれた廃村を目指し、ルーデウス・グレイラットが一人で向かう。廃村は魔力の異常災害により森が肥大化し、人々が立退きを余儀なくされた場所である。ルーデウスはコンパスを頼りに、怪しい建物がある廃村の井戸があった場所へと進む。そこで、「ヒトガミ」と書かれた紙と小箱を見つけ、箱を開けると煙が出てきた。その煙から銀色の指輪が現れ、ルーデウスはそれを手に取る。しかし、その瞬間、雷が落ち、ルーデウスは魔導鎧を着てオルステッドと戦い始める。
ルーデウスは魔導鎧でオルステッドに様々な攻撃を仕掛けるが、オルステッドはそれを回避し、反撃を加える。ルーデウスは魔力を使い果たし、体力も限界に達する。最終的に、ルーデウスはオルステッドに敗れそうになるが、その時、エリス・グレイラットが割って入る。
エリスの登場により、戦況に変化が訪れることが示唆されるが、文書はその場で終了する。
エリス・グレイラットとギレーヌ・デドルディアが魔法都市シャリーアに到着し、ルーデウスの元へと向かう。彼らの旅は困難を伴い、多くの障害を乗り越えながら、情報を得てルーデウス邸にたどり着く。エリスはルーデウス邸の門前で躊躇し、ルーデウスの噂を思い出しながら、彼に対する自分の感情を確認する。シルフィエット・グレイラットとロキシー・M・グレイラットとの面会は和やかに進むが、ルーデウスがオルステッドと戦いに行ったことを知り、エリスは彼らを糾弾する。エリスはルーデウスを救うため、ギレーヌやシルフィと共に戦場へと向かう。
戦場でエリスはオルステッドに立ち向かい、剣神ガル・ファリオンから学んだ技を駆使して戦う。彼女はオルステッドを挑発し、ルーデウスを含む全員の命を賭けた戦いに臨む。オルステッドはルーデウスにヒトガミを裏切り、自分に付くよう提案する。ルーデウスは家族を守るため、オルステッドの下に付くことを決断する。
朝起きて家族との平和な時間を過ごすルーデウスの日常が描かれている。しかし、彼はオルステッドとの戦いで敗北し、忠誠を誓うことによって生き延びた過去を持つ。オルステッドから治癒魔術を施され、腕輪を授かり、ヒトガミからの干渉を防ぐために、新たな生活を始める。ルーデウスはヒトガミを裏切ったことに後悔はなく、むしろすっきりした気持ちでいる。家に帰り、家族や友人と再会し、平穏な生活に戻るが、エリスが新たに家族の一員として加わる。
エリスはルーデウスと一緒にオルステッドと戦うために剣の修行をしていたが、ルーデウスがオルステッドの軍門に下ったことで彼女は複雑な感情を抱えている。エリスの静かな振る舞いはルーデウスを戸惑わせ、彼女に対する自分の感情を再確認させる。ルーデウスはエリスに対して惚れ直しており、彼女の立場や感情を考えながら、どのように接すべきか悩む。
エリスとの間にある誤解やすれ違いを解消しようとするルーデウスだが、会話の機会を掴めずにいる。しかし、彼女からの突然の告白と決闘の申し込みを受け、ルーデウスは彼女の要求に応じることにする。エリスが勝った場合、ルーデウスは彼女をも愛することになる。この展開は、ルーデウスがエリスとの関係を深め、家族として受け入れる過程を示している。
ルーデウスはエリスと共に、魔法都市シャリーアの外で一対一の対決を行う。しかし、この対決は夫婦としての絆を確かめ合うためのものであり、真剣勝負ではなかった。エリスはルーデウスに対し、強い愛情を示し、彼のことを深く愛していることを告白する。ルーデウスもまた、エリスを含む自分の妻たちへの愛を改めて確認し、エリスとの関係を深めていく。この夜、二人は新たな絆を確かめ合う。
翌朝、ルーデウスはエリスとの関係をさらに深め、彼女の体力と情熱に驚かされる。エリスはルーデウスを完全に受け入れ、夫としての彼の存在を強く望む。この出来事は、ルーデウスにとって新たな体験となり、彼女への理解と愛情を一層深めることになる。
その後、ルーデウスは家族との関係を見直し、彼を取り巻く環境について考える。ギレーヌからはアリエル王女との協力を提案され、ルーデウスはアリエル王女の存在を再認識し、彼女との連携を模索する。これはルーデウスにとって、外の世界への関わりを深め、より広い視野で物事を見る機会となる。
最終的に、ルーデウスは家族と共に幸せな時間を過ごし、彼らとの絆を大切にすることの重要性を改めて認識する。エリスとの深い関係は、彼の人生に新たな意味をもたらし、彼女と共に未来を歩む決意を固める。これはルーデウスにとって、成長と自己発見の旅の一環であり、彼の人生における新たな章の始まりを告げるものである。
同シリーズ
小説版
漫画版
その他フィクション
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