小説「ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました 1」感想・ネタバレ

小説「ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました 1」感想・ネタバレ

どんな本?

『ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました』は、VRMMO(仮想現実オンラインゲーム)の世界を舞台にしたユニークなファンタジー小説である。物語の主人公、天音(ゲーム内ではリンネ)は、ゲーム開始早々に通常のプレイヤーでは考えつかない大胆な行動を取る。それは、ガイド役の天使を殴り倒すこと。これによって、彼女は隠された特殊イベントを引き当て、「死霊術師」という特別なジョブを得ることになる。

物語は、リンネがこのユニークなジョブと共にゲーム内で繰り広げる冒険を中心に展開される。彼女は「死霊術師」としてアンデッドのモンスターを仲間にしながら、その特異なスキルを駆使して次々と強敵を倒していく。リンネの行動は予測不能であり、しばしばゲームの世界そのものを大きく揺るがす結果を生む。彼女はまた、数々の隠し要素や裏イベントを発見し、ゲームの通常のプレイスタイルとは一線を画したプレイを続ける。

この小説の魅力は、個性的なキャラクターたちと、そのキャラクターが持つ特有の世界観にある。リンネは一見無口でコミュニケーションが苦手なプレイヤーだが、その内面には強い好奇心と冒険心が秘められている。また、彼女の親友であるペルセウス(真弓)や、ゲーム内で出会う他のキャラクターたちも魅力的で、彼らの成長や友情が物語に深みを与えている。

さらに、物語はゲームの世界観を巧みに活用し、現実と仮想の境界を曖昧にしながら進行する。読者はリンネの視点を通して、ゲームの中の世界を探索し、彼女の冒険に共感しながら物語を楽しむことができる。

読んだ本のタイトル

ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました1 ~裏イベントを最速で引き当てた結果、世界が終焉を迎えるそうです~
著者:エリーゼ  氏
イラスト:がわこ  氏

gifbanner?sid=3589474&pid=889458714 小説「ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました 1」感想・ネタバレBookliveで購入gifbanner?sid=3589474&pid=889059394 小説「ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました 1」感想・ネタバレBOOK☆WALKERで購入gifbanner?sid=3589474&pid=890540720 小説「ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました 1」感想・ネタバレ

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あらすじ・内容

災害級新人、降臨!
「小説家になろう」にて年間1位獲得!!
(VRゲーム〔SF〕ジャンル、2023年10月26日時点)
WEB連載時より圧倒的人気のトリップ・ファンタジー巨編、待望の書籍化――

『――天使をぶっ倒したイカれた女って、あなたね~?』
ガイド役の天使を殴り倒したリンネは、隠しイベント【魔神バビロン降臨】を引き当てる。
魔神より授かったのは、ユニークジョブ『死霊術師』。
固有スキルでレアモンスターを仲間にし、サクサクと強化&進化。

気づいたら世界を脅かすほどの最強パーティに!?
裏イベントを次々に発見し、敵は圧倒的チームプレイで蹂躙する! 
無自覚に最前線を切り拓く災害級新人、爆誕!!

書籍オリジナルエピソード多数!!

ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました① ~裏イベントを最速で引き当てた結果、世界が終焉を迎えるそうです~

感想

『ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました1』は、VRMMOの世界を舞台に、予想外の選択をした主人公、天音(リンネ)の冒険を描いた作品である。
物語は、彼女がゲーム開始時にナビゲートする天使を殴り倒すところから始まり、この行動によって隠しイベントを引き当て、「死霊術師」というユニークなジョブを手に入れるという展開だった。
リンネは、次々とレアなモンスターを仲間にし、最強のパーティを形成していく。その過程で、彼女は気づかぬうちにゲーム内の世界を大きく変えていく存在となっていく。

この作品の魅力は、まず主人公リンネの個性的なキャラクターにある。彼女はコミュニケーションに難があるものの、それを補って余りあるほどの行動力と好戦的な性格を持ち合わせている。天使を殴り倒すという大胆な選択は、その象徴であり、読者を強く惹きつける。また、彼女と親友のペルセウス(真弓)との関係も重要な要素である。二人は互いに助け合い、時には衝突しながらも成長していく様子が丁寧に描かれており、その絆が物語の中核を成している。

また、物語中には裏イベントや隠し要素が多数盛り込まれており、常に新しい発見と驚きがある。バビロンやオルヴィスといった個性的なキャラクターの登場により、物語はさらに深みを増している。特にバビロンがリンネに与える導きや助言は、彼女の成長に大きな影響を与え、その関係性が今後どのように展開していくのか非常に興味深い。

さらに、書籍版ではウェブ版にはなかった新エピソードや視点が追加されており、既にウェブ版を読んでいるファンにとっても新鮮な驚きを提供している。特に、どん太という狼のキャラクターは、物語にコミカルな要素を加えており、ギルドマスターがお昼寝のためにどん太を抱き枕にするエピソードなど、ユーモア溢れるシーンが楽しめる。

この作品は、VRMMOという設定を巧みに活用し、現実とゲームの境界を曖昧にしながらも、読者を引き込む力に溢れている。リンネの成長や彼女の独自の行動が、物語をさらに面白くしている。続巻でどのような冒険が待っているのか、非常に楽しみであり、このシリーズのファンとしては今後の展開に期待せざるを得ない一冊である。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録

深い森の中で、無念の声が木霊し続けていた。声の主はかつて平和な日々を送っていた少女の魂であった。彼女の亡骸は白骨化し、護衛の者たちの亡骸も朽ち果て、皆は輪廻に還ったが、少女の魂だけは残り続けた。忌まわしい敵を滅ぼし、愛する国を取り戻すまでは終われないという強い意志でその地に留まっていた。

しかし、少女の無念を晴らせる者は現れず、彼女の怨念は増すばかりであった。少女は目的のためなら手段を選ばない覚悟を持ち、冷酷な魔女となることさえも辞さない決意を固めていた。ある日、少女のもとに邪悪な光が現れた。彼女はこの光に導かれることで、敵を倒し全てを終わらせることができると感じたが、その先に待つのは破滅であることも悟っていた。

少女は邪悪な光に導かれ、終焉の魔女として終わっても良いと考えたが、その時、かつて自分を愛してくれた女性の言葉が蘇った。「幸せになるために生まれてきた」という言葉を裏切ることになることに苦悩し、少女の決意は揺らいだ。彼女はまだ、紅き満月の夜にさらなる運命が待ち受けていることを知らなかった。

第一部  降臨

第一章  イカレ女、誕生

竜胆天音という人物が、人気のVRオンラインゲーム「メルティスオンライン」をプレイし始めた際の体験談である。彼女は、ゲーム内で「天使」が嫌いであると述べていた。ゲーム開始早々、彼女の前に現れた天使キャラクターを殴り倒し、それが原因でゲームがエラーを起こし、進行が止まってしまった。

その後、彼女は再びゲームにログインし、ゴシック・ロリータ風のキャラクター「バビロン」と出会った。バビロンに導かれ、天音はゲーム内で「死霊術師」という職業を選び、独特な指輪を装備することになった。天音はゲームを進めていく中で、アンデッドの従者を作り、「どん太」という名前の狼を仲間に加えた。どん太は強力であり、ゲーム内で多くのモンスターを撃破して、天音のレベルを急速に上げた。

しかし、どん太が他のプレイヤーを誤って倒してしまうというトラブルが発生した。天音はこの状況を乗り切るため、どん太を進化させて姿を変えさせ、別のウルフとして見せかける作戦を考えた。彼女はなんとかその場を切り抜け、ゲームを続行することに成功した。

ジョンスという人物が、オンラインゲーム内でリアルモジュールアバターを使用している美人に接近し、「気持ち悪いから近寄らないでください」と言われた場面である。ジョンスはこの言葉に深く傷つき、その発言が自分に向けられたものだと確信していた。彼の仲間たちも彼の行動を「キモい」とからかい、その美人に嫌われたことを指摘していた。

また、彼らはその美人が連れていた巨大なウルフについて話し合い、ビーストテイマーという職業の可能性を考えていた。そのウルフは、仲間のメリアーヌを倒したウルフをも倒すほど強力であり、ジョンスたちが行動を共にする理由がないと納得していた。

ジョンスは気持ちを切り替えるように仲間に励まされ、メリアーヌを迎えに街に戻ろうとした。しかし、彼が再びその美人と関係を修復しようとする希望は、仲間たちによって「可能性はない」と一蹴された。ジョンスは、人に嫌われる辛さを感じながら、関係を修復しようとするも、それが無理であることを悟っていた。

第二章  大暴走

天音は、オンラインゲーム「メルティスオンライン」でターラッシュという街の門番に出会い、巨大な犬「どん太」をペットとして認めさせて街に入ることに成功した。街に入った後、友人の真弓(ゲーム内では「ペルセウス」)と連絡を取り合い、彼女を迎えに来てもらうことにした。ペルセウスが到着するまでの間、天音はどん太のために肉を購入するため、収集品を売却してお金を得た。

その後、天音は街の注目を浴びすぎることに不快感を覚え、どん太とともに街の外に出た。外でどん太に肉を与えた後、新しい死霊術を学び始めたが、その最中にスライムに邪魔される。彼女は新しい死霊術「ネガティブオーラ」を使用し、スライムに状態異常を与えて倒した。

さらに、天音は金色のスライムという速いモンスターに遭遇し、偶然にもそのスライムを倒してしまった。これにより、彼女は貴重なアイテム「金色のアイツカード」を手に入れ、そのカードを持っていた指輪に装着することに成功した。

最終的に、ペルセウスが天音と合流し、彼女の冒険に驚きつつも、共にゲームの中でさらなる挑戦を続けることを決めた。天音は、自分の特別な経験とバビロンという魔神について、ペルセウスに話し始めた。

リンネ

天音はオンラインゲーム「メルティスオンライン」で「リンネ」として活動しており、そのリアルモジュールアバターの美しさと巨大な犬「どん太」を連れていることで注目を集めていた。噂では、彼女は上級者であり、ビーストテイマーのクラスを発見したのではないかと言われていたが、実際にはコミュニケーション障害を抱えたプレイヤーであり、他人との接触を苦手としていた。

一方、天音の友人であるペルセウス(ゲーム内名)は、天音から魔神バビロンに関する話を聞き、彼女に興味を持って転生までして天使を殴り倒しに行った。その結果、新しい職業「ダークプリンセス」を手に入れ、豪華なガントレットを装備して戻ってきた。彼女のクラスは近距離パワータイプで、派手な攻撃や服装が戦闘力を上げる特性を持っていた。

また、ペルセウスは天音に高価な課金アイテムのアバターをプレゼントし、彼女は初めてロリィタファッションを着ることができたことに喜びを感じた。新しい装いに満足した天音は、ペルセウスと共に狩りに出かけることを決意し、どん太に周囲の警戒を指示しながら、さらなる冒険へと向かった。

ペルセウス

ペルセウス(本名:七瀬真弓)は、メルティスオンラインで神官系職業の最上位プレイヤーとしてレベル50に到達したが、転職のタイミングで突如として転生を選び、ダークプリンセスという魔剣を召喚して戦うパワーファイターの職業を得た。

真弓は、VR関連への投資で成功を収め、七瀬財閥を立て直した優れたお嬢様である。彼女は169センチの身長にバスト94、ウエスト59、ヒップ90のスタイルを持ち、金髪の縦ロールに青い瞳という美しい容姿を維持するために努力を惜しまない。リアルでは完璧な女性として多くの人々から羨ましがられているが、実際には彼女が生きているのは竜胆天音のおかげであり、その出来事については真弓だけが記憶している。彼女はその恩を忘れず、天音に感謝しながら、彼女と共に甘えたり甘えられたりする生活を送っていた。

掲示板

このスレッドは、メルティスオンラインに関する情報共有と議論が行われていた。話題の中心は、新たに発見された職業「ビーストテイマー」とそれに関連するプレイヤーたちであった。特に、ペルセウスというプレイヤーが注目されており、彼は以前神官系の上位プレイヤーだったが、突然転生して「ダークプリンセス」という新しい職業に就いていた。彼が連れている巨大なウルフもまた話題となり、多くのプレイヤーが彼らに興味を示していた。

リンネ

スレッド内では、無断で撮影されたスクリーンショットが掲載されたが、すぐに削除され、許可なしの投稿が厳しく取り締まられている様子が見られた。さらに、ペルセウスのプレイヤーは「華胥の夢」というギルドに所属しており、このギルドはPvP(プレイヤー対プレイヤー)を好むメンバーが多く、特に問題行為に対して容赦なく対応することで知られていた。そのため、他のプレイヤーからは警戒されているようである。ペルセウスとその仲間に近づかない方が良いという警告も多数寄せられていた。

天音(リンネ)は冒険中、どん太が【二段掌】を発動して敵を撃破し、経験値や戦利品を得てレベルアップをした。どん太は他のプレイヤーを撃退し、ペルセウスもその中で戦闘を続けた。ペルセウスはギルドの活動が原因で恨みを買っていることを天音に話し、掲示板で悪者扱いされていることも明かした。

その後、プレイヤーたちが挑んでくるも、どん太の攻撃で次々と撃退された。天音たちはより良い狩り場を求めて移動することにし、ペルセウスはどん太の背に乗って共に移動する提案をした。どん太は大きな体で急速に進み、時折危険な状況に陥ったが、最終的に彼らは森の奥深くへと進んでいった。

道中、天音とペルセウスはどん太の動きに振り回されつつも、新たなクエスト【謎の白骨死体】を発見し、ムービーが再生される場面で物語は進行した。どん太の訓練の必要性を感じた天音は、彼を今後教育していくことを決意した。

ターラッシュ南の森は、モンスターの数が多く騒がしいが、モンスターが足跡を消してくれるため、追っ手から逃れたい者には都合の良い場所であった。ある日、逃亡者たちがこの森を利用して追っ手を撒こうとしたが、追っ手は途中で引き返し、逃亡者たちは追跡から逃れたように見えた。

しかし、森の中で逃亡者たちの白骨死体が発見された。彼らはこの森のモンスターに負けるような実力ではなかったにもかかわらず、何故かここで命を落としていた。死因については不明であり、ゴブリンに肉体を食い荒らされていたが、致命傷となる傷跡は見つからなかった。この奇妙な死体の謎を解明するかどうかは、発見者に委ねられていた。

第三章  ある日、森の中

リンネはターラッシュ南の森で「謎の白骨死体」を発見し、その謎を解明するクエストを受けることになった。クエストの進行中、彼女は死体を蘇らせるスキルを使い、小柄な白骨死体を従者「オーレリア」として蘇らせた。しかし、オーレリアは魔術師でありながら声を出せず、魔術を使えないことが判明した。

また、リンネはオーレリアの指示で地面を掘り返し、宝石が散りばめられたネックレスを発見したが、未鑑定のまま装備したことで呪いを受け、外せなくなってしまった。ペルセウスの助言に従い、呪いの装備を鑑定し解除するため、ローレイという都市へ向かうことを決意した。リンネは今後、未鑑定のアイテムを慎重に扱うことを誓った。

オルヴィスとその主人である「墓の王」は、かつて強力な怨念の宿った骸を探していたが、既にそれは失われていた。彼らは、この骸が先程森を出て行ったリンネの従者である魔女によって持ち去られた可能性を考えた。怨念の骸が見つからなかったものの、残された魂のない他の骸を使い、墓の王はそれらを融合させて即席の死霊騎士を作り上げた。

墓の王とオルヴィスは、この死霊騎士を強化し、彼らの目的である世界を墓標に変える計画を進めることにした。また、リンネとその従者である魔狼の存在を警戒し、彼女の動向を探るために小型の使い魔を送り込むことを決めた。

リンネとペルセウスは、ターラッシュの南の森を抜けてジードという街の近くにある湿原を進んでいた。湿原は足場が悪く、人が歩くには困難な場所であったが、リンネとペルセウスはどん太に乗って移動していた。どん太は沼地でも軽快に動け、リンネは「カーススピア」、ペルセウスは「ハイパースラッシュ」というスキルを使って、ジャイアントフロッグなどの敵を次々と倒していった。経験値も多く得られ、二人は16レベルに到達し、どん太はレベル10に、オーレリアは進化待ち状態になった。

リンネはペルセウスのステータスに興味を持ち、見せてもらうことになった。ペルセウスの職業「ダークプリンセス」のスキルは派手な攻撃を強化し、地味な攻撃を弱化するという特徴があった。また、「魔盾アイギス」という新しいスキルも確認され、これは攻撃を防ぐバリアのような効果を持つようであった。

その後、再び現れたジャイアントフロッグに対して二人は協力して戦う準備を整え、リンネはペルセウスにハイパースラッシュで攻撃するよう指示した。

どん太

どん太はターラッシュの草原でリンネに出会ったレアなウルフである。レベル1のリンネに敗れたことと、他のウルフに比べて太っていたことから「鈍くさくて太っちょだから、どん太」と名付けられた。当初はこの名前を嫌がっていたが、今では気に入っているようである。どん太は非常に賢く、リンネの言葉や他の従者の思念を理解することができ、自分の思いを伝えるスキル「主従意思疎通」を持っていた。ただし、ペルセウスの言葉は理解できないが、「ご飯」と「お肉」という言葉だけは覚えているようである。

リンネ

リンネたちはターラッシュの南の森を抜け、湿地帯を進んでいた。湿地帯は足場が悪く、移動が難しかったが、リンネはどん太に乗りながら敵を倒し、ペルセウスと共に経験値を稼いでいた。このペースでレベルが上がることから、このゲームが比較的レベルアップしやすいと気づいた。

彼女たちはレベル20に到達し、どん太もレベル15になった。彼女たちはペルセウスの「魔盾アイギス」というスキルが非常に強力であることを発見し、その性能に驚いた。アイギスは直接攻撃以外のダメージや状態異常を無効化するが、盾が装備できないというデメリットがあった。

さらに、リンネは呪いのスキル「カーススピア」を使用してストーンアーマースライムを倒し、その効果的な戦い方を見つけた。スライムは経験値が多く、彼女たちはこのモンスターを狩ることで効率的にレベルを上げることができた。

リンネはこの狩り場が素晴らしいレベリングスポットであることに気づき、オーレリアを進化させた後、再びこの場所に戻ってスライムを倒すことを決意した。彼女はスライムを徹底的に狩り尽くし、さらに経験値を稼ぐ計画を立てた。

第四章  華胥の夢

リンネたちはギルドハウスに到着し、ペルセウスの仲間たちに紹介された。彼女たちは多くの注目を集めたが、ペルセウスの存在がリンネを落ち着かせた。ギルドのリーダー、お昼寝大好きさんと出会い、ギルドの規則を教えてもらった。リンネはギルドに加入し、新しい仲間と共に冒険を続けることにした。

その後、彼女たちはギルドハウスで料理を楽しみ、オーレリアの進化を試みたが、進化したオーレリアは自らのスキルで自傷するという問題を抱えていた。リンネはオーレリアを助けるために、さらなる努力を誓った。

リンネたちはストーンアーマースライムを狩り続ける中、エリアボスであるストーンアーマーキングスライムと遭遇した。リンネはどん太と共に戦いを挑み、呪いのスキルで挑戦するが、ボスの強さに苦戦を強いられた。それでも彼女は戦いのスリルを楽しみながら、仲間と共に戦い続けた。

暗闇の目が破壊され、リンネの力が予想以上であることが明らかになった。墓の王は、リンネの力を警戒しつつも、彼女の目的を探ろうとしていた。リンネの行動は、墓の王と同様に魂を糧として力を増幅するものであったため、将来の敵となる可能性があると考えたが、今すぐの衝突は避けるべきと判断した。

その後、冒険者が墓の王の元に現れ、死霊騎士と戦ったが、強力な魔導具を使って拠点へ逃れた。墓の王は、冒険者の実力と魔導具の存在に驚きつつも、死霊騎士の強化を急ぐ必要があると感じた。さらに、リンネの動向を監視するため、新たな使い魔を送り出すことにした。

リンネは「ストーンアーマーキングスライム」を倒し、大量の経験値を獲得し、自身とペルセウスのレベルが31に上がった。オーレリアもレベル15に達し、進化可能となった。討伐報酬として未鑑定の本が手に入り、彼女たちはその中身に期待した。

オーレリアの進化先を選ぶ際、リンネは複数の選択肢を検討し、最終的に「りとる・うぃっち」を選んだ。進化後、オーレリアは「火の息」や「アンデッド特性」を失い、新たなスキルを獲得したが、HPが著しく低くなるというデメリットが生じた。しかし、オーレリアが喋れるようになったことで、リンネは大いに喜んだ。

オーレリアが喋り出した直後、彼女のおでこにステラヴェルチェ王国の王位継承者の証である紋様が現れ、周囲は驚愕した。その後、「謎の白骨死体」のクエストが進行し、新たな展開が始まった。リンネは突然の事態に戸惑いながらも、進行するストーリーに対応しなければならなかった。

第五章  小さな女の子、大きなミステリー

砂漠の国ステラヴェルチェ王国の末姫であるオーレリアは、国王の後継者争いから自ら身を引いたが、その行動が裏目に出て兄弟姉妹から疑いを受けることとなった。ある夜、オーレリアの寝室を暗殺者が襲ったが、彼女の魔術で返り討ちにされる。この暗殺者が実は彼女の兄ディティリッヒであったため、オーレリアは裏切り者と見なされることになった。

王宮の兵士たちに捕らえられそうになったオーレリアだが、彼女を信じる騎士たちの助けを借りて王宮から逃亡した。夜の砂漠を抜け、追っ手を避けるためにターラッシュの南の森を目指すことにした。森の中で追っ手を撒くことに成功し、一行はさらに南へ進む計画を立てたが、森を出ることができず、オーレリアはそこで命を落とすことになった。

リンネは、オーレリアの仇討ちのクエストを進める中で、オーレリアの兄カシュパが彼女たちを裏切り、森で待ち伏せて毒の魔術を使い皆殺しにしたことを知った。カシュパが現ステラヴェルチェ王国の国王であり、暗黒魔術を学んでいたことから、リンネは彼を討つために準備を始めることにした。

リンネとペルセウスはカシュパを倒す計画を立て、ステラヴェルチェ王国の宝物殿に眠る財宝を手に入れることを目標に掲げた。彼女たちはレベルを上げ、仲間を増やしながら、さらに進化するための準備を整えていくことにした。ギルドハウスでの活動を通じて、ギルドのメンバーたちと交流を深め、次第に結束力を高めていった。

その後、リンネはバビロンという魔神を召喚し、彼から「漆黒の義手」という装備を与えられ、呪物を作成できるようになった。彼女はバビロンの助けを借りて、さらに力をつけていくことを決意した。リンネはこの新たな力を使ってオーレリアの仇を討つため、カシュパへの復讐を果たす計画を進めることになった。オーレリアもまた、兄カシュパを討つ決意を固めており、二人は共に冒険を続けていくことを誓った。

掲示板

このスレッドでは、ゲーム内の「ビーストテイマー」という職業やそのプレイヤーに関する情報が共有されていた。多くのプレイヤーがビーストテイマーの存在や目撃情報について議論していたが、一部では偽情報や釣りの可能性を指摘する声もあった。特に大きな狼を連れているプレイヤーが「華胥の夢」というギルドに入ったという報告があり、それがビーストテイマーであるとの憶測が広がった。

また、ゲーム内でのPvP(プレイヤー対プレイヤー)における女性プレイヤーの当たり判定についても話題になり、一部のプレイヤーはその仕様について興味を持っていた。さらに、ターラッシュの南の森で強い敵に襲われたという報告もあり、プレイヤーたちはその情報の真偽を確認しようとしていた。

スレッドの終盤では、ゲームの完成度の高さについて称賛する声が上がり、現実生活に戻ることをためらうプレイヤーも見られた。最後は、明日以降の情報に期待する形で議論が終わった。

第六章  心の拠り所第

七瀬真弓は、かつて竜胆天音に強い嫉妬を抱いていた。彼女は名門の七瀬財閥の一人娘として生まれ、何一つ不自由なく過ごしてきた。美しい容姿と優れた才能を持ち、常に注目を浴びる存在だったが、中学生の時に竜胆天音と出会い、彼女の優しさと魅力に心を乱される。天音の存在が次第に真弓の周囲の視線を奪い、真弓は彼女に対する嫉妬と敵意を募らせた。

スキー合宿で天音に対して優位に立とうとした真弓は、無謀にも上級者用コースに挑むが遭難してしまう。天音が救助に駆けつけ、二人は荒れ果てた小屋で互いの心情を打ち明け合うことになる。真弓は天音の素直な言葉に触れ、これまでの自分の考え方が揺らぐ。

その後、天音は事故で意識不明となり、目を覚ました際には記憶喪失となっていた。天音の両親は彼女を見放し、真弓が天音を引き取ることにした。真弓は天音を守ることを決意し、財閥の経営に力を注ぐようになる。高校進学後、真弓は天音と共に新たな生活を始め、天音の失われた記憶を取り戻すことは難しいと悟りながらも、彼女との新しい未来を築くことに専念する。真弓は天音のために生きることを決意し、二人の関係を大切に育んでいく。

天音(リンネ)は、私立鹿鳴寺学園に進学してからも、学校での楽しみと言えば真弓との会話や、真弓に食べ物を食べさせることぐらいしかなかった。彼女は授業を退屈に感じ、真弓が仕事で忙しくて登校しない日には、学校を早く終わらせて帰りたがっていた。真弓が毎日学校にいてくれることを望んでいた天音は、真弓が食事をしている様子を可愛く感じていた。

ある日、真弓が天音に「メルティスオンライン」というゲームのレベリングに最適な場所があると話した。二人はゲームについて話し合いながら、クラスメートたちの雑談にも耳を傾けた。クラスメートたちは、ゲーム内で「華胥の夢」というギルドが装備のレンタルをしていることや、そのギルドが物騒な行動をしているという噂を話していた。

その後、天音がスマートフォンの通知に気づき、クレープ屋がオープンするという知らせを真弓に伝えた。真弓はクレープに興味を示し、二人はオープンしたら一緒に行くことを約束した。しかし、話の途中で、天音が引っ越しの際に液晶タブレットが壊れてしまったことを思い出し、それを聞いた真弓がすぐに新しいものを手配しようとした。

天音は真弓の優しさと財力に驚きつつも感謝し、二人の関係を大切に思っていた。学校での時間とゲームでの時間の両方を楽しみにしていた天音は、真弓と一緒にいることが自分にとっての幸せであることを再確認していた。

天音(リンネ)は私立鹿鳴寺学園から徒歩10分のマンションに住んでいた。マンションの最上階が彼女の部屋であり、1階から7階までは全て七瀬財閥の関係者が住んでいた。天音は帰宅しても誰も迎えてくれないが、「ただいま」と言う習慣があった。靴や制服をクリーニングマシンにかけ、下着も洗うようにしていた。

天音はお風呂を楽しみながら、自分の生活がほとんど真弓に依存していることに気づき、不安を感じた。社会に出たときに自立できるか心配だったが、深く考えずに現実逃避を選んだ。お風呂を終えた後は、準備された晩ご飯を食べるだけで、自分で何もしていないことを再確認した。

食事の後、天音は「メルティスオンライン」というゲームにログインし、ギルドハウスで仲間たちと会話を楽しんだ。彼女は新しいアイテムを作るために材料を集め、ゲーム内での活動に没頭していた。天音はギルドの仲間たちと協力して、新たな武器を作成するためのアイテムを集め、ギルド内でのオークションにも参加することになった。

天音はリアちゃんに新しいほうきをプレゼントし、彼女がそれを使って飛ぶ練習をするのを見守った。ギルドのメンバーたちも彼女を応援しながら、ゲーム内での様々な活動を楽しんでいた。天音は、現実世界とゲームの中での生活を楽しみながら、仲間たちとの絆を深めていった。

暗闇の中謎の存在が現れたが、その前には、かつて森で回収された強力な怨念を宿した骸が肉体を取り戻していた。この小さな魔女は見た目に反して非常に高い魔力を持っているようで、今のオルヴィスを遥かに上回っていると思われた。彼女の成長速度は驚異的であり、その存在は侮れないものと判断された。

墓の王とオルヴィスは、その骸の持つ魔力に酷似した魔力を持つ者を発見した。オルヴィスはその魔力を記憶しており、それが砂漠の国ステラヴェルチェからターラッシュの森へと流れ着いた死霊騎士に関連していると報告した。墓の王は、天音(リンネ)に対抗するためにさらに強力な配下を必要とし、行動を起こす決意を固めた。ローレイに留まることなく、別の場所へ移るのが賢明な判断であると考えた。そして、オルヴィスと共に「この世を墓標に変える」という目的を果たすために動き出すことを決めた。

七章  海は広いな

リンネたちがローレイから東の海岸沿いに向かうと、小さな山を回り込んだ先に洞窟があり、その奥に【うみのどーくつダンジョン】という名のダンジョンが存在していた。このダンジョンは発見者が名前をつけることができるため、お昼寝さんとエリスさんが名付けたゆるい名前だった。ダンジョンに入ると、「火属性攻撃無効」のペナルティが発動し、息をすることができる不思議な海中の世界が広がっていた。

ダンジョン内では、さまざまなモンスターと戦いながら進行していった。特に、リアちゃんが使う【ブリザードクラッカー】という魔法は強力で、水属性と突属性の複合魔術であり、ダンジョン内のモンスターに効果的であった。一方、リンネは周囲の警戒を担当しながら、攻撃には参加せずに進行する方針を取った。

戦いの最中、強力なモンスターである「☆2ヤバイカ」と遭遇し、その耐久力と強力な魔術に苦戦したが、リアちゃんの活躍とリンネたちの連携で倒すことに成功した。このヤバイカはドロップアイテムとして未鑑定の帽子と槍を残し、貴重な戦利品となった。討伐後、パーティは次の階層へのポータルを見つけ、次の挑戦に向けて準備を整えた。

第八章  楽しい時間はあっという間に

天音(リンネ)たちが3階層でヤバイカと戦い続けていたが、ポータルが見つからず苦戦していた。ヤバイカは非常に硬くてウザく、経験値も少ないため、戦うこと自体が負担だった。しかし、ペルセウスのアイギスを使えば魔法攻撃を無効化できることを思い出し、ヤバイカに対する戦術を確立した。その結果、ヤバイカを効率的に倒せるようになり、少しずつ進むことができた。

その後、リンネたちは未知のモンスター「絶対にユルセンボン」と遭遇した。このモンスターは命の危機を感じると自爆し、周囲の敵味方を問わず大きな被害を与えるという厄介な特性を持っていた。さらに、ヤバイカとユルセンボンのコンビネーション攻撃も受けることになり、逃げるのが精一杯の状況に追い込まれた。

その過程で、彼らは宝箱を発見し、アイテムを手に入れるも、新たな強敵「殺戮者(レベル99)」と「ダイオウヤバイカ(レベル95)」に遭遇した。リンネたちは全力で戦い抜き、ペルセウスの防御とリアの魔法攻撃を駆使してダイオウヤバイカを撃破した。さらに、リンネとどん太が協力して殺戮者の攻撃を回避し、呪いのダメージで殺戮者を倒した。

最終的に、彼らはギリギリの状況で勝利を収めたが、どん太もリンネも瀕死状態となり、次の行動を考える余裕がないまま、岩陰に隠れて休息を取ることにした。

天音(リンネ)たちのグループは、ダイオウヤバイカとの戦いで最後の局面に立たされていた。ペルセウスの挑発が効果を発揮し、ダイオウヤバイカは激昂状態となり、戦況がさらに激化した。オーレリアのブリザードクラッカーがダイオウヤバイカに大きなダメージを与え、さらにペルセウスの連続攻撃がダイオウヤバイカの体を切り裂き、ついに撃破することができた。

その後、彼らは敵の死体を回収し、ギルドハウスに戻ることを決意した。モンスターの出現が増える前に、宝箱の中身を確認し、報酬を得たが、ヤバイカと絶対にユルセンボンの群れが接近してきたため、すぐに撤退を選択した。ダンジョンからの転送が完了するまでの時間を待つ間、彼らはモンスター図鑑の情報を確認し、新たに発見したモンスターに名前を付ける権利を得た。戦いの疲れを感じながらも、彼らはギルドハウスへの帰還を楽しみにしていた。

天音(リンネ)と仲間たちは、ギルドハウスに戻った後、ペルセウスからお肉を譲り受け、どん太にそのまま食べさせることにした。リアはすぐにお風呂に入りに行き、ペルセウスとリンネはアイテムの鑑定を行った。彼らはダイオウヤバイカを倒した際に得たアイテムを鑑定し、その中には「スタッフ・オブ・フィッシュボーン」や「真珠のネックレス」、さらに「海の料理人・極意の本」が含まれていた。ハッゲに料理の本を渡そうと考えたが、その時は彼が不在であったため、後で渡すことにした。

次に、レアモンスター「殺戮者(さつりくしゃーち)」から得たアイテムの鑑定を行い、「★殺戮者の頭」というレジェンダリー武器や、実物大のぬいぐるみが登場した。彼らはこのぬいぐるみをギルドのロビーに置くことに決め、その場に集まったギルドメンバーとともに楽しい時間を過ごした。また、リンネは新たにスキルを取得するために「★下級魔術の書・選択」や「★魂の書」を使用し、「ボーンシールド」や「反魂の儀式」といったスキルを得た。

その後、どん太が進化できることに気づき、進化に必要な素材を集めるため、仲間たちが協力することになった。ミスリルインゴットという素材が不足していたが、初めて会ったギルドメンバーのレーナが提供してくれたため、進化の準備が整った。

これらの出来事を通じて、天音(リンネ)と仲間たちはアイテムの鑑定やスキルの取得、さらにどん太の進化準備など、ギルドでの冒険をより一層楽しんだ。

天音(リンネ)はギルドハウスでレーナという新しい友達と出会った。レーナは、現実でもゲームのキャラクターと同じような姿をしている美少女で、リンネと同じく天使が嫌いであった。彼女はリンネにフレンド申請を送り、仲良くすることを約束した後、ログアウトした。リンネは、レーナが午前0時前に必ず寝るという習慣を持っていることを知り、彼女の規律正しい生活に感心した。

その後、リンネはどん太の進化を進めることにした。進化の選択肢は「メタルワーグ」、「ワーグ」、そして「チャンピオン・ワーグ」の3つであった。リンネは「チャンピオン・ワーグ」を選び、どん太を進化させた。進化後、どん太の外見は引き締まって少しスリムになり、新しいスキルもいくつか獲得したが、性格は以前と変わらず、相変わらず食べ物を欲しがる様子であった。リンネはどん太が進化してもあまり賢くならなかったことに少し驚いたが、それでも彼の新しい能力に期待を寄せた。

その後、どん太が進化したことで、ギルドメンバーとの模擬戦に参加することになり、その前にお腹を満たすための食事をすることにした。

リンネはギルドハウスでどん太の強さが模擬戦で証明され、どん太は「どん太道場」とまで呼ばれるようになっていた。どん太は複数人相手にも圧倒的な強さを見せ、模擬戦で次々と勝利した。どん太の新スキル「ドッペル」を使った戦術も見事で、訓練場での戦いはさらに盛り上がった。

一方、リアちゃんは魔術の勉強会を開いており、ギルドのお姉さんたちとともに魔術の知識を深めていた。彼女は古代語を解読し、魔法陣の構造について議論を進めていた。リンネはこの様子を見守りながら、自分も参加したいと思った。

その後、リンネはレベル50になり、新しいクラス「深淵の死霊術師」にクラスチェンジした。彼女はバビロンから特別なメッセージを受け取り、新しいスキルやアイテムを獲得した。これにより、リンネの能力はさらに強化された。

最後に、リンネとギルドメンバーたちは一日の終わりにそれぞれログアウトし、翌日に備えることとなった。リンネは明日の冒険に期待しながらログアウトし、バビロンからの特別なメッセージを受け取って物語を締めくくった。

閑話  日常の新しい形

ギルドマスターであるお昼寝大好きは、ギルド内でペットのどん太を可愛がる日々を送っていた。どん太はリンネのペットであり、巨大な狼だが非常に賢く、優しい性格でギルドメンバーからも愛されていた。しかし、どん太が頻繁に食べ物をもらっていたことが原因で少し太ってしまっていた。

ギルドメンバーたちはどん太の体型が変わったことに気づき、彼が食べ物を食べ過ぎていると感じていた。お昼寝大好きもどん太の変化を確認し、彼のもちもちとした感触に感動しつつも、食べ物を与え過ぎたことに気づいた。

この出来事は一見ほのぼのとしたものだったが、後にどん太に食べ物を与えすぎたことが、ある事件の引き金となることが示唆されていた。この時点では、誰もその事態を予見することはできなかった。

運命の子

魔界の住人たちは、光の女神メルティスの襲撃によって混乱に陥り、彼らの母が殺されたことを機に魔界に送られた。彼らは生き延びるため、そして母の死の真相を知るために魔力を解き放ち、戦い続けた。やがて、魔界を支配する者としての地位を確立し、メルティスが率いる天界との戦争に突入した。

戦争は激化し、ついにメルティスに致命的な傷を負わせることに成功したが、メルティスを逃してしまった。その後、天界との戦争は終息を迎えたが、メルティス教が人間界で広まったことで、新たな問題が浮上した。メルティス教は、魔界が天界を侵略したと宣伝し、多くの人々をその教えに従わせていた。

さらに、天魔大戦の影響で異なる世界が繋がり、異界からの人間が魔界に入り込んでくる状況になった。これにより、魔界は再び脅威にさらされることになった。異界人を味方に引き込むことが魔界の未来を救う鍵であると考え、異界人との接触を試みることにした。

特に、メルティスの天使を初対面で殴り倒すほどの好戦的な異界人に注目し、彼らがメルティス教に対抗するための力となることを期待していた。魔界の繁栄のため、そしてメルティス教に対する反撃の第一歩を踏み出すために、異界人との協力を模索する決意を固めた。

大親友の為に改宗して、魔剣の姫になりましたわ!

七瀬真弓は、友人である天音(リンネ)と一緒に遊ぶために、新作VRオンラインゲーム「メルティスオンライン」で再スタートを決意した。初めてのプレイでは、メルティス教の異端審問官として活動していたが、メルティス教の教えに疑念を抱くようになった。その後、天音が偶然発見した裏イベントに興味を持ち、メルティスの天使に従うのではなく、魔神バビロンの陣営でスタートすることを選んだ。

真弓はバビロンと出会い、自分に合った職業として「ダークプリンセス」を提案された。ダークプリンセスは、思い描いた魔剣を自由に生成して戦う職業であり、真弓はこの特別な職業に魅了され、すぐに選択した。さらに、バビロンからリンネとの関係を問われ、彼女を家族のような大切な存在だと答えた。

最終的に、バビロンの助けを得てリンネの元に戻り、一緒に冒険を続けることを誓った真弓は、リンネとの新たな冒険に胸を膨らませていた。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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