どんな本?
「凶乱令嬢ニア・リストン」は、南野海風 氏の著作で小説家になろうで2019年5月から書かれいる。
主人公は、かつて神殺しをも成し遂げた大英雄で、死の間際に自分を殺せるほど強い相手と出会うことを夢見ていた。
しかし、彼女が転生したのは、病弱な貴族令嬢、ニア・リストンだった。
彼女は、第二の人生でも強者を求めて楽しく戦いに身を投じて行く。
彼女は「血雨を歩く者《レッドレイン》」、「白き癒し手」、「騎士殺し」、「自殺願望者」など、様々な異名で呼ばれたが、最も有名なのは「狂乱令嬢」の名だった。
この物語は、彼女の華麗なる戦いの記録と、望まないまでも拒む理由もなく歩を進めた偶像の軌跡を描いている。
また、この作品は2022年9月にHJ文庫から出版されている。
読んだ本のタイトル
凶乱令嬢ニア・リストン 6 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録
著者:南野海風 氏
イラスト:磁石 氏
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あらすじ・内容
お嬢様、武闘大会前から大乱闘!
王様との約束を果たし10億クラムを揃えたニア。ついに武闘大会の開催が告知され、ウーハイトンの『本家脚龍』、遠国の勇者育成機関『勇星会』など、世界中から強者たちが集まってくる。 さらに、新進気鋭の冒険家リーノの大会参加を大々的に魔法映像で放送すると、ニアの狙い以上に王国の熱気は増して―― 本選前から始まる暗闘で、ニアや弟子たちも大暴れ! 「精進すればいいわ――敗北を糧にして」 天使のような凶乱令嬢の最強無双譚、裏の激闘続く第6弾!!
凶乱令嬢ニア・リストン6 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録
プロローグ
酒場「薄明りの影鼠亭」では、店主アンゼルと店員フレッサが王国武闘大会の噂を聞いて祝杯をあげていた。二人にとって重要な意味を持つこの噂は、公式発表の前触れであり、大会開催がもたらす経済効果とアルトワールの文化普及を期待していた。また、強者たちが集まることで裏の揉め事が増える可能性も予想していたが、それを新たな儲け話につなげることを期待していた。そんな中、暗殺組織「脚龍」の長クゥ・ユンシェイも若い者たちの成長を期待し、武闘大会への参加を許可した。大会への期待が高まる中、アルトワールでは多くの者が大会に向けて準備を進めていた。
第一章
アルトワール王国での武闘大会開催の噂が広がり、学院の生徒たちはその話題で持ちきりであった。ニア・リストンは、リーノが冒険家として稼いだ資金で大会を盛り上げようと考えていた。リーノの参戦が決まり、学院では彼女への期待が高まっていたが、リーノの人気が想像以上に高まり、酒場も賑わっていた。一方、ガンドルフは八百長を強いられつつも、ニアの助言で自分の信念に従って行動することを決意し、問題を起こして逮捕されるが、無罪放免となった。学院ではリーノの番組が話題となり、王国武闘大会への期待がますます高まっていた。
第二章
王国武闘大会の開催が発表され、リーノの参戦表明が大きな話題となった。リーノは魔法映像を通じて大会への意気込みを語り、その人気はますます高まっていた。冬休み中、リーノは様々な番組に出演し、名声を広げていった。ニアは、リーノの名声を活かして魔法映像の普及を図りつつ、彼女の不敗記録をリーノに破らせる企画を考えていた。また、リーノの参加表明によって、彼女を神聖視するファンの存在が問題視されていたが、参加表明によって状況が改善されることを期待していた。
第三章
「薄明りの影鼠亭」はリーノの参戦表明で賑わっていたが、裏社会のボス、カフス・ジャックスはアンゼルに優勝を命じ、彼はプレッシャーを感じていた。アンゼルは大会に向けて準備を進める一方、強者たちの参加に備え、逃亡の準備も考えていた。そんな中、ニア・リストンはウィングロードの計画を進めるため、セドーニ商会と協力し、新たな企画を考えていた。リーノの人気が高まり、様々な思惑が交錯する中で、王国武闘大会の期待はますます高まっていた。
第四章
ニア・リストンは、セドーニ商会との協力でウィングロードの普及を進めるため、計画を具体化させていた。新学期が始まり、彼女はウィングロードの撮影に参加することを決意し、シャールと共に番組制作に関わることになった。撮影が進む中、「本家脚龍」の監視を感じつつも、ニアはリーノとの協力を深め、新たな挑戦に意欲を燃やしていた。ウィングロードを通じて、リストン領に利益をもたらすことを目指し、王国武闘大会に向けて新たなステージを迎えていた。
第五章
アンゼルはセドーニ商会からの護衛依頼を受け、リーノの兄ニールを守ることになった。撮影現場では「本家脚龍」の動向を警戒しながらも、ニールの安全を確保するために奮闘した。撮影が進む中で危険な事態に直面するも、アンゼルは機転を利かせて対処した。その後、アンゼルは「本家脚龍」のアジトを襲撃し、彼らを排除する計画を実行し、撮影の安全を確保した。こうした中、ベッカーは引退を決意し、アンゼルとの決闘を最後に冒険家としての道を閉じることを決めた。
幕間
王国武闘大会の予選を控え、商人たちの思惑が交錯していた。セドーニ商会はリーノを活用して商会を成長させていたが、ブラウン商会や冒険家ギルドも対抗策を講じていた。鍛冶師ギルドも剣鬼アスマを送り込み、リーノに挑戦する構えであった。裏社会のカフス・ジャックスは、かつて剣鬼アスマを打ち負かした黒髪の少女を探していたが、見つけられずにいた。様々な思惑が渦巻く中、王国武闘大会は開幕を迎えようとしていた。
エピローグ
勇星会のサウザンとトーハゥロウは、スレンクラッド王国からアルトワールに到着し、武闘大会に参加するための準備を整えていた。彼らは旅の途中で出会った強者たちに感心し、自分たちも大会での活躍を誓った。港で見かけた強者たちに刺激を受け、彼らは気合を入れて鍛錬を進めることにした。大会が近づく中、サウザンとトーハゥロウは自らの力を試すために全力を尽くす決意を固めていた。
感想
本書は、武闘大会の開催に向けて集まる強者たちの姿が印象的であった。
登場人物たちが常識の枠を超えた活躍を見せる場面が多く、その予測不能な展開が楽しませてくれた。
ニアの弟子たちが次々と現れる試練に立ち向かい、自身の成長を確認する姿が描かれており、次巻の展開にも期待が高まる6巻であった。
ニアが武闘大会の開催費用を工面するために創造したリノキスこと、冒険家リーノを前面に出し、彼女の参戦を告知することで、注目度を上げる事に成功する。
そんな中、リーノがかつて倒したモンスターにまつわる因縁や、ニアの弟子たちが宗派本家から受ける圧力に対する彼女の対応など、様々な人間ドラマが繰り広げられる。
さらに武闘会の次の話の中心になりそうなウィングロードという新しい競技の登場も今後の展開に期待を抱かせる。
全体として、物語のテンポが良く、登場人物たちの個性が光る作品であり。
ニアと彼女の仲間たちの成長や、彼らがどのように困難を乗り越えていくのかが非常に楽しみであった。
結局は、大会は始まらないままだったが、次の巻へと引き込む力を持つ一冊であった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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