小説「リビルドワールド VII 超人(11)」 感想・ネタバレ

小説「リビルドワールド VII 超人(11)」 感想・ネタバレ

どんな本?

小説家になろう出身の新文芸。
話はキャラクターの名前以外は別物になっている。
アニメ化の企画が進行中。

漫画も連載中。

KADOKAWAオフィシャルチャンネル

新米ハンターのアキラは、命賭けで足を踏み入れた旧世界の遺跡で全裸でたたずむ謎の美女《アルファ》と出会う。

KADOKAWAオフィシャルチャンネル

読んだ本のタイトル

リビルドワールド  VII 超人
著者:#ナフセ 氏
イラスト:#わいっしゅ  氏

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あらすじ・内容

更なる強さを求め、アキラは新たな都市へ向かう! 待望の新章、開幕!!
 建国主義者討伐戦の死闘を経て、アキラはついにランク50に到達した。
 ハンターとして新たな一歩を踏み出すアキラの下に、キバヤシの紹介でクガマヤマ都市職員の若き才媛・ヒカルが現れる。
 ヒカルの勧めで都市間輸送車両の護衛依頼を受けたアキラは、新たな都市ツェゲルトへ向かう。
 しかし、初めて訪れる東側領域は全長数十メートルを超える巨虫群との激戦など、驚きと予想外の事態の連続で――!?
 更なる強さを求め、アキラの新たな戦いが始まる!!
 読者を熱狂させる大人気SFバトルアクション、書籍版オリジナル展開で贈る待望の新章がついに開幕!!

リビルドワールドVII 超人

前巻からのあらすじ

クガヤマ都市の幹部達の派閥争いに巻き込まれ、建国主義者だと疑われたアキラ。
最初は因縁をつけるだけだったのだが、権利争いの結果。
アキラを建国主義者にしようとしたウダジマが、シェリルが巻き込まれいるとカツヤに吹き込み。
シェリルを助けるため、カツヤはアキラを打倒を誓い。
建国主義者を自称するティオル(巨人)を討伐した後に襲い掛かったカツヤ達だったが、、

アキラは全滅させてしまった。

感想

主要な新キャラはヒカルとシロウ。
ヒカルはクガマヤマ都市職員の若き才媛と呼ばれており、キバヤシからアキラの交渉関係のサポートをするようにと、アキラに紹介される。
野心が強くアキラを踏み台にしようとしていたが・・・
危険人物であるアキラに翻弄されている。

シロウは坂下重工の旧領域接続者で各種工作を含んだ情報処理に非常に長けているらしく。
義体化しているハンター達から逃げるのもお手の物。
もしかして、アルファの事も見えないまでも認識出来るのかもしれない?
まだまだ謎の多く今後、どういう関係になるのか楽しみなキャラクター。

話は、襲い掛かって来たカツヤ達を全滅させたアキラ。

代償は両腕と自身の心を救ってくれたユミナを殺した精神的なショックを抱えてしまった。

その気持ちを忘れるなとアキラを抱きしめて慰めるシズカ。

それで何とか見た目的に立ち直るアキラだった。
そして、義手を推してくる医者の圧力に耐えながら両腕を蘇生させ。

そんなアキラが退院したら、カツヤ達を全滅させた事と巨人を単独で倒してトップのハンターレベルを手に入れた結果。

ある程度の抑止力を持つ事が出来たが、脳裏には常にユミナへの後悔がチラつく日々。

都市の職員キバヤシからの紹介でクガマヤマ都市職員の若き才媛・ヒカルをアキラ専属の交渉役にして、都市からの仕事を斡旋させる。

そんな中で、シェリル傘下の連中を率いての狩を行いながらリハビリをして、ある程度復活したら。
ヒカルの手引きで都市間輸送車両の警護をして東側の領域のツェゲルト都市へ行く。

その都市間輸送車両にアキラを強引に乗せた事が少し騒動になる。
アキラを配備しようとした車両とウダジマがツェゲルト都市に行く車両が一緒になってしまった。
結局はウダジマが危機回避のために車両に乗らなかったから回避出来たのだが、、

ヒカルもウダジマに喧嘩を売るような事をしてしまった事になってしまい、それを教えたキバヤシも思った以上のヒカルとアキラの引きの強さにドン引きしてしまうほどだったww

そんなツェゲルト都市行きは、行きは大規模で大型な蟲達に襲われ。
防衛していたハンター達に負傷者が多数出てしまい、警備不足を理由に帰りの行程を遅らせようとしたら、坂下重工から行程の遅延は許さないと命じられて出発してしまう。

そして帰りは大規模な陽動に蟲、機動兵器、空の要塞のような機械に襲われて守備側と四つ巴の戦闘。

さらに列車の中では旧領域接続者のシロウを誘拐しようとした連中は、何故かウダジマの部屋に避難したヒカルを襲撃。

外の敵を殲滅して中に戻ったアキラが間一髪でヒカルと襲撃者の間に入り戦闘となり。

その相手をほんの紙一重の差で勝利してヒカルを護ったアキラだったが、、

お約束にダウン。

そんなアキラ達を横目に護衛対象であるシロウは、護衛を振り切ってクガヤマシティーへ逃亡して行く。

波乱の予感しかしないw

最後までお読み頂きありがとうございます。

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同シリーズ

リビルドワールド シリーズ

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リビルドワールド Ⅷ 下

その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録

第191話  入院中の出来事

アキラは若くして多くの戦いを経験し、自身の手で親しい人を殺害するまでに至った。ある日、シズカによって抱きしめられ、その抱擁で自分が犠牲にした者たちの死を悲しんで良いことを許される。アキラはこれを機に大いに泣き、感情を解放した。その後、シズカに感謝し、少し恥ずかしそうに礼を言うアキラは、彼女との会話を終えて病室を後にした。アキラは医療用の義手が付けられ、義手で感触を確かめることで、今後の生活に適応していく準備を始める。再生治療を選択したアキラは、医療の進展にも感謝していた。アキラの生活は、犠牲と共に新たなスタートを切ることになる。

アキラは入院中であり、面会人数と時間が限られている中、エレナとサラが彼を訪ねる。元気になったアキラは、再生治療中の白い義手を見せつつ、その機能について説明する。サラは義手の感触を確かめるが、やや軽い雰囲気でからかうため、アキラは恥ずかしさを感じる。その後、エレナとサラはアキラの回復を喜び、彼の健康を気遣う。また、彼らはアキラが過去に経験した困難について触れるが、詳細には踏み込まない。エレナとサラは、アキラがユミナの死を受け止め、それに立ち向かえるよう願っている。彼らは、アキラがユミナの死を乗り越え、前に進む手助けをすることを約束する。

アキラは富裕層向けの個室に入院しており、その浴室を楽しんでいる。アルファとともに入浴中、アキラは家の浴室を改装することを考えつつ、入院費は都市から支払われると語るが、アルファは治療費の保証の詳細が不明であると指摘する。アキラは装備の購入により浴室改装の予算が不足することを心配し、アルファは装備の性能を優先するようアドバイスする。

アキラとアルファのやり取りは、アキラが義手を使ってアルファを押しのける場面でも見られ、アルファの存在がアキラにとって現実的な感覚を与えていることが強調されている。

翌日、アキラの病室にキバヤシが訪れ、彼の非常に楽しげな態度とアキラの嫌そうな反応が対照的である。キバヤシはアキラが大変な戦いを乗り越えたことを称賛し、アキラはキバヤシの準備のおかげで助かったことを認める。その後、キバヤシはアキラに政治的な動向を説明し、クガマヤマ都市の政策や取引がどれほど重要であるかを詳細に話す。アキラはその話に興味を示し、キバヤシは満足する。

キバヤシは見舞いの品代わりに、アキラが興味を持ちそうな情報を提供し、アキラに次の依頼を斡旋することを予告する。アキラはその提案を即座に拒否し、独自の判断を下す。

第192話  一因と遠因

スラム街のボスであるシェリルは、アキラの見舞いに行けずにいる。アキラが重傷で意識不明になったことを知り、彼の無事と容態の安定を願い続けていたが、見舞いに行くための手続きが困難であったため、予約が取れずにいた。社会的地位などによる優先順位が存在し、それがシェリルを後回しにしていた。イナベに介入を頼んだものの断られ、シェリルは見舞いの順番が来るのを待つ他なかった。

その後、シェリルはヴィオラと会話を交わす。ヴィオラはアキラが無事であることやシェリルの恋敵であったユミナの死など、シェリルにとってポジティブな変化があったにも関わらず、シェリルが浮かない顔をしていることに言及する。シェリルは、ユミナの死に複雑な感情を抱いており、その死を好転と捉える自分の醜悪な部分を自覚しつつ、その感情をアキラに気づかれたら彼に切り捨てられると考えていた。

この感情の葛藤に苛まれるシェリルの前に、吉岡重工の営業部員ハラジが現れる。彼はアキラとの和解を成立させたいと依頼するが、シェリルはその提案を断る。アキラを襲った側に立つような行為は、アキラに誤解されるリスクがあり、シェリル自身も敵と見なされる可能性があるため、断固として拒否する。

アキラの両手が培養中で、その様子を水槽で確認している。担当医はアキラに義手を通じて水槽の中の手を動かすよう指示し、アキラはそれに従う。少しぎこちないものの、水槽の中の手も動き、水の感触も感じ取ることができる。アキラは担当医の指示に従い、さまざまな動きを試みる。しかし、意図的に義手と水槽の手を別々に動かす試みを行い、それが問題になる。担当医はすぐに止めるようアキラに警告し、アキラはそれを謝罪して中止する。

その後、担当医はアキラに多腕の義手を試すことを提案するが、アキラはこれを断る。担当医が提案に熱を入れるが、アキラはその話を聞くだけで具体的な行動には移さなかった。その後、アルファとの会話で、アキラは腕を増やすことに慣れ過ぎることへの不満を表現し、最終的にそのアイデアを拒否する。

イナベがアキラの病室を訪れ、長らく目を覚ましていなかったアキラの安堵を確認し、今後の計画を尋ねる。アキラは治療費の負担について質問し、イナベは都市が全額負担することを明らかにする。さらに、アキラがハンターとしての活動を続けるか、より高いランクのハンターになるかどうかについての議論が交わされる。イナベはアキラに対し、ハンターランクを上げることでドランカムからの攻撃を避け、更なる成り上がりを図ることを提案する。

イナベはアキラに、ハンターランクを上げて更なる成り上がりを目指すこと、または都市でのハンター稼業を続けるか、東側の都市に移動するかの選択肢を提供し、アキラはそれに対してまだ具体的な計画は持っていないことを明かす。また、イナベはアキラとヴィオラが会ったことに言及し、シェリルの訪問も予告する。アキラは治療と同時に、今後の自身の方向性についても考える必要があると感じる。

イナベがアキラに会いに行き、アキラの病室で二人は将来の計画について話し合う。アキラには治療費の負担がないこと、及びハンターとしての活動を続けるかどうかが確認される。その後、アキラは手の培養が完了し、再生治療を受ける。治療が成功し、アキラの手は問題なく機能しているが、担当医はさらなる鍛錬を勧める。

シェリルが遅ればせながらアキラを見舞うが、彼女はイナベからアキラがユミナを殺害した事実を知らされていた。これは、シェリルを守るためにユミナがアキラに襲われたという背景があった。イナベはシェリルがこの事実を知ってからアキラに会うことを推奨している。シェリルはアキラとの再会を心配していたが、アキラは彼女を歓迎する。シェリルはアキラに敵意がないことを感じて安堵し、自分を守るために微笑む。

第193話  アキラとヒカル

アキラが退院した翌日、新装備の調達を相談するためにシズカの店を訪れた。シズカはアキラの健康状態を確認し、彼が生身の手を好んでいることを聞いて安心する。アキラは再び装備を失うことがないように、良い装備の調達をシズカに相談するが、シズカはその件について複雑な事情を抱えていることを明かす。以前の活躍により、他企業からの関心が高まり、アキラの装備に関わりたいとする営業担当者たちがシズカの店に押し寄せている。シズカはこの競争に押されぎみで、アキラの状況に合った適切な装備を選ぶのが難しいと感じている。シズカはアキラの装備調達の窓口であることを喜んでいるが、営業のプレッシャーに押される形で決められそうなことに不安を感じている。アキラもその状況に何と答えて良いか戸惑っている。

シズカの店を出たアキラが帰り道で困った表情を浮かべる。シズカと何も決められなかったことに対してアキラは苦笑いをする。アルファとの会話で装備について相談するが、シズカの状況を考え、良い解決策が見つからない。その後、キバヤシから連絡を受け、彼に相談することにしたアキラは、クガマビルのロビーでキバヤシを待つ。

かつては周囲のハンターに圧倒されたアキラも、今や認知された実力者として注目されている。その変化をアルファが評価する中、アキラは自らの地位が高まっていることに複雑な感情を抱く。その場には、アキラが高ランクハンターとしての承認を受けていることが明確である。

アキラはキバヤシの代わりに現れたヒカルと出会う。ヒカルは都市職員を装ってアキラに近づくが、その真意は不明である。アキラはヒカルの真偽を確かめるために、キバヤシに連絡を取るが、キバヤシからは自らで判断するように言われる。

最終的にアキラはヒカルと会話を交わし、お互いの立場を理解しようと努力する。ヒカルはアキラを利用して自らの地位を高めようとしているが、アキラはそれに気づいて警戒している。その過程でヒカルが都市職員としての証明を試みるが、アキラはその真実性を疑う。アキラはヒカルとの関係をどう進めるか、慎重に考えながら次のステップに進むことを決める。

アキラとの顔合わせを終えたヒカルは、レストランに残りながら大きなパフェを食べて、その甘さで疲れを癒やしていた。そこで、イナベからの呼び出しの通知を受け取り、緊張を隠せずにイナベの執務室に向かう。イナベはヒカルをアキラの担当にする意向を示し、ヒカルはこれを大きなチャンスと捉えて喜ぶ。その後、ヒカルは自宅でアキラに連絡を取り、アキラの専属窓口としての役割を伝える。ヒカルはアキラの装備調達の問題も解決することを約束し、さらにはアキラのハンター稼業に適した依頼を斡旋することを提案する。ヒカルは自身の能力をアキラにアピールしながら、その信頼を得ようとする。

第194話  酒場での話

アキラが病院で眠り続けていた頃、ヤナギサワは部下にカツヤの死体を密かに運び出させ、検死を行っていた。カツヤの死が確認され、これにより彼と契約していた者たちの試行が振り出しに戻ったことから、ヤナギサワは軽く安堵する。その後、ネルゴからの通信を受け、ヤナギサワはカツヤの死を確認し、カツヤの脳の再利用不可能であることも伝える。ネルゴはアキラの総合的な評価を尋ね、ヤナギサワはアキラが独力で大型巨人を倒し、カツヤを殺害したことを強調する。アキラの強さについては認めつつ、彼に対する興味はないと応答する。また、ヤナギサワとネルゴの間では、アキラへの興味が異なり、その理由や意図が確認される。この会話から、ヤナギサワはドランカムへの潜入を中止すると決め、ドランカムの今後の存在についても諦観している。ネルゴとの話を終えた後、ヤナギサワは協力関係の脆弱さと将来の敵対の可能性を考えて、その難しさを感じつつ溜め息を吐く。

カツヤの死はドランカムに大きな影響を与えており、アラベとシカラベはその状況を話し合っている。事務派閥は、カツヤを中心にした長期契約を結んでいたため、彼の死によって多くの交渉と違約金の問題に直面している。また、アキラが重体で病院に運び込まれたが、回復が見込まれており、ドランカムはアキラを敵に回すリスクを抱えている。アキラが復活した際には、彼がドランカムに対して敵意を持ち、攻撃する可能性がある。ドランカムの今後は非常に不確かであり、シカラベとアラベは和平交渉が困難であることを知りつつも、最終的にはアキラと直接会うことを決意している。この決断は、二人の古参ハンターが危険を伴う状況にも関わらず、楽しげに笑い合う一幕で締めくくられている。

シカラベからの連絡を受けたアキラは、真剣な口調を感じ取り、歓楽街の酒場で会うことに決める。会合では、シカラベとアラベがアキラに対し和平交渉を試みる。アキラは、自分に対する過去の攻撃がカツヤ個人の行動だったと考えており、ドランカムそのものに対する敵意は持っていなかった。そのため、アラベが提案する和平交渉に応じ、詳細な交渉はアキラの代理としてヒカルが担当することになる。

シカラベは酒を飲みながら、カツヤに対する自分の感情を複雑に語る。この会話からは、彼が過去に感じた感情とその後の反省が伺える。アキラはこれに対し、静かに聞いていたが、最終的にはヒカルが交渉の詳細を引き継ぎ、シカラベとアキラはこの場を終える。帰り道、アキラはシカラベの話を思い返しながら、アルファにその意味を問うが、アルファは特に深い意味を見いださない。

このエピソードは、アキラが敵意を抱かずに問題を解決しようとする成熟した態度を示し、またシカラベが過去の行動を反省する姿が描かれている。

ヒカルから装備調達交渉が整ったとの連絡を受けたアキラは、新しい装備をシズカの店で受け取ることになる。店では、ヒカル、シズカ、エレナ、サラ、そして機領の営業であるマエバシとTosonの営業であるソメヤが出迎える。新しい装備は、前回よりも格段に高性能であり、特にCA31 R強化服とLEO複合銃が基本となっているが、拡張部品を多数組み込み、総合的な性能が向上している。

特に目立つのは、CA31 R強化服のオプション品であるAFレーザー砲で、実際にはエネルギーを過剰供給された弾丸を使用して、レーザーのように見せる兵器である。このレーザー砲は、ハンターランク50未満では購入できないほどの高性能を誇る。

アキラは新装備を無料で手に入れているが、これはヒカルの交渉により、次に強化服を購入する際に支払いが生じるような契約に基づいている。機領をはじめとする企業との間で、高性能な装備をアキラが使用することが良い宣伝になるとして交渉が成立している。ヒカルはこの交渉を通じて、アキラが次に装備を買い換える際には、機領の製品を選ぶことが期待されている。

ヒカルはアキラに対し、新装備を活用して大活躍することで、その性能を宣伝するよう求めている。アキラはその要請に同意し、さらなる実績を上げるための依頼をヒカルに求めている。

ヒカルからの交渉完了の連絡を受けたアキラは、シズカの店で新しい装備を受け取ることになる。店ではヒカル、シズカ、エレナ、サラ、そして機領の営業マエバシ、Tosonの営業ソメヤがアキラを笑顔で迎える。アキラの新装備はCA31 R強化服とLEO複合銃が基本で、高価な拡張部品が多く組み込まれているため、その性能は前回とは比較にならないほど向上している。特に注目すべきは、AFレーザー砲であり、これには強力な威力があり、ハンターランク50未満では購入できない制限がある。アキラはこの装備を実質無料で手に入れており、これはヒカルの交渉によるもので、機領を含む複数企業が費用を負担する契約に基づいている。ヒカルはアキラに対して、この高性能装備を活用して大いに活躍し、装備の性能を広く宣伝するよう促している。また、エレナとサラはその日、ヒカルの護衛として雇われており、アキラはこの状況を理解している。

第195話  間引き依頼

4台の大型装甲車両がクガマヤマ都市から東の荒野を進んでいる。アキラは先頭車両の屋根の上で、エレナや他のハンターとともに風景を眺めていたが、特に変わった景色は見られないと話している。しかし、この地域のモンスターは通常より遥かに強力であるため、油断は禁物である。エレナとサラはアキラに気を付けるよう促し、また、親しみを込めた交流を楽しんでいる。

一行は大流通の間引き作戦に参加しており、この作戦は統企連によって定期的に行われる東部都市間の物流支援のためのものである。目的は、都市間輸送車両の安全な通行を保障するために荒野のモンスターを大量に減少させることである。これにより、通常の輸送もより安全に行われるようになる。

クロサワはこの危険な任務の指揮を執り、チーム全体に安全第一で行動するよう厳命している。アキラは隊長として活動し、モンスターを効果的に撃退する役割を担っている。作戦の成功にはアキラの活躍が不可欠であり、彼が安全に作業を行えるようサポートが重要である。

エリオを含む他のチームメンバーも各自の役割を持ち、彼らはアキラをサポートしながらそれぞれの任務を遂行している。最終的には全員が安全に、かつ効率的に任務を完遂しようとしている。アキラ自身も、状況が危険と判断した場合はすぐに撤退する用意があることを表明している。

4台の大型装甲車両がクガマヤマ都市から東の荒野を進行中である。その中の一台は、エリオたちシェリルファミリーの関係者に割り当てられており、徒党の武力要員として参加している子供たちが、雑談を交わしながら緊張を和らげていた。彼らは、アキラが主力であることから安心感を共有しており、彼らの任務は比較的安全な距離からの攻撃に限定されていると認識している。

また、アキラが過去にカツヤやユミナという人物を殺害した事件について話題が出た。これらの話はアキラの非情な面を浮き彫りにしており、彼との仲が良かったにもかかわらず、敵に回れば容赦しない彼の性格を示している。そのため、アキラの話は慎重に扱われ、彼に敵対することなく関係を保つことが望ましいと彼らは感じている。

エリオが会議から戻ってきた際には、場違い感を感じていたが、彼の仲間たちは励まし、彼が自信を持つように助言している。彼らはエリオのリーダーシップと強さを称え、アキラに匹敵することの重圧を軽減させようとしていた。エリオも仲間たちの支持を受けて感動している。

第196話  よくある想定外の事態

アキラたちが活動しているのは、東部に位置する目立たない遺跡の一つである。この遺跡は特に広いわけでもなく、顕著な特徴もないため、地域名と座標の組み合わせで呼ばれる程度の場所である。ハンターたちにとっては採算に合わないため、通常は無視されるが、今回は都市間の大流通を支障なく行うため、遺跡内に溜まったモンスターの間引きが必要とされていた。

アキラを含むハンターたちは、敵寄せ機を用いてモンスターを引き出し、連続して撃退している。彼らは、休む間もなく戦いを続けており、アキラは特に敵寄せ機から排出される新しい弾倉とエネルギーパックを迅速に装填し、連射する様子が描かれている。彼の戦闘は、アルファの支援を受けながら行われており、自身の精密射撃による効果的な銃撃で多くのモンスターを倒している。

しかし、アキラ自身はその戦闘をただの訓練として捉え、さらなる自己強化を目指している。クロサワはアキラの動きを注意深く観察し、彼の様子に何かしらの違和感を感じ取っているが、具体的な問題は認識できていない。

最終的にアキラたちは、モンスターの間引きを無事に終え、安全な場所へと撤退している。アキラは自らの力を周囲に示すために戦い、アルファのサポートによる成果をもって、他者が自分に襲い掛かることを躊躇させるための力を誇示し続けている。

アキラは休憩中にエレナたちと雑談していたが、クロサワが現れ、アキラに戦闘の感触について質問する。アキラは楽勝とは言えないが、十分な働きをしたと自評し、疲れた様子も見せない。クロサワはアキラの調子が戦い始めから変わっていないことに懸念を示すが、アキラは自力で戦っていれば通常疲労で調子が落ちるはずだが、アルファのサポートのおかげで調子は一貫していた。クロサワはアキラに無理をしないようにと忠告し、アキラが部隊の主力であり、彼の余裕が部隊全体の安全マージンであると説明する。

アキラは自分の状態に自信を持ち、まだ余裕があることを表明し、使っていないAFレーザー砲を指摘する。クロサワはアキラの返答から、彼が何かを隠している兆しを感じ取れず、納得する。エレナはアキラにもっと他のメンバーを頼るように勧め、チームワークを強調する。その後、エリオたちはクロサワの指示で休憩中も作業を続け、車両の積み荷の入れ替えや弾薬の再分配を行う。その過程で高額な拡張弾倉の価値に驚く場面も描かれる。

アキラたちが休憩後、再度間引き作業を開始した。休憩前に一度遺跡の外を周り、二周目はモンスターがまばらにしか出現せず、問題なく撃破した。三周目では、クロサワが敵寄せ機の出力を上げることをアキラに伝え、より強力なモンスターが誘引されるようになった。アキラは、重武装した巨大なザリガニに似たモンスターと遭遇し、その驚異的な総弾数の拡張弾倉と連射速度の銃を用いて、モンスターを撃破した。アキラはクロサワの要望通り、余裕を持って戦いを続けた。その後、敵寄せ機の出力を最大まで上げると、更なるモンスターの出現は減少し、七周目では一匹も出現しなかった。この結果、アキラたちは間引き作業を完了し、エリオ達はその間、緩んだ空気の中で作業を進めていた。

クガマヤマ都市への帰路で、アキラたちは車内に集まり、雑談を交わしていた。その中でアキラはエレナとサラからの視線に気づき、自分が安全に行動したことを説明していた。アキラは車を囮にしたために車から降りたが、結果として囮が見抜かれたと述べた。アキラの説明を聞いた後、クロサワはアキラを支持し、指揮者としての判断を説明した。その結果、エレナとサラはアキラの行動を受け入れた。

しかし、クロサワはヒカルに対して、提供された情報の不備を指摘した。ヒカルはその不手際を認め、未知のモンスターが出現したことが想定外であったと述べた。この会話を通じて、クロサワは将来的に同様の状況に備え、より高性能な装備の提供を求めることにした。ヒカルもこの要求を受け入れた。

最後にクロサワはアキラがいると何かが起こるというジンクスのような話を持ち出し、アキラが不測の事態に慣れていることを認めさせた。アキラはその場で苦笑いをしたが、内心ではアルファのサポートのおかげだと理解していた。

第197話  分かりやすい強さ

アキラがヒカルから引き受けた間引き依頼は、荒野からモンスターが十分に間引かれるまで継続するものであり、継続的な活動の間には体調調整や車両の修理、弾薬の再調達などのために数日間の休息が挟まれる。休日にはアキラがシェリルの拠点を訪れており、拠点は規模が大きくなっていた。そこには黒狼という吉岡重工製の人型兵器があり、これはアキラと吉岡重工の間の取引によりシェリルに又貸しされている。この機体はアキラが現地にいない時の抑止力としてシェリル達に貸し出されている。黒狼はアキラがいない間のスラム街での抑止力としては十分であり、エリオ達と共にシェリルファミリーの安全を守っている。ヒカルはこの取引を通じてアキラと吉岡重工との和平を実現し、アキラにも吉岡重工にも利益をもたらした。

アキラがヒカルから受けた間引き依頼は、荒野からモンスターが十分に間引かれるまで継続するものである。間引き作業は毎日行われるわけではなく、体調調整や車両の修理、弾薬の再調達を兼ねた休息日が設けられている。休みの日には、アキラはシェリルの拠点を訪れており、拠点はかつてよりも大きく拡張されていた。最近加わった大きな格納庫には、吉岡重工製の人型兵器「黒狼」が置かれており、アキラとシェリルにとって重要な意味を持つ存在である。この機体は、アキラが現地にいない際の抑止力として、シェリルたちに貸し出されている。また、この取引はアキラと吉岡重工の和平をもたらしたものであり、黒狼の性能はアキラ自身によって保証されている。シェリルの拠点でアキラとシェリル、その他の幹部たちがこの機体の存在を確認し、その重要性を共有している。

黒狼の見物後、アキラはシェリルと共に拠点の休憩室に移動し、シェリルと二人でテーブルに座って会話を交わしていた。話題はその人型兵器、黒狼の操縦者についてで、シェリルはエリオが操縦する予定であると述べた。エリオは武力要員の幹部であり、操縦技能をシミュレーターで訓練する計画もある。強化服の着用が基本であり、操縦の補助は総合支援システムに依頼する予定である。

エリオ達はシェリルの指示でアキラ達の隣のテーブルに座っていたが、シェリルはアキラと二人きりになるのが難しい状況であったため、エリオ達をそばに置いていた。これはユミナの死に関わってしまった罪悪感から、アキラが自分に対して敵意を抱くのではないかという恐れからである。

その後、ヴィオラが現れ、アキラに謝罪し、ユミナの件について言及した。これによりアキラはヴィオラに銃を向ける緊迫した状況になったが、結局ヴィオラは無関係であると認識し、事態は収束した。アキラはその場を去り、シェリルとエリオ達はその後の緊張を解消しようとした。

第198話  立入許可の無いハンター

アキラたちによるモンスターの間引き作業は順調に進んでいた。クロサワが指揮を執る部隊は、ミルカケワ地方の強力なモンスターを安全に撃破し、遺物収集も行っていた。アキラたちが担当する地域は、通常のハンターには難易度が高すぎるが、彼らは大量の高価な遺物を手に入れていた。

アキラたちはシェリルファミリーの武力要員、シェリルとの関係があるハンター、ドランカムの者たちなどを追加人員として加えていた。この編成は一人または少人数で活動していたハンターが、ランクが上がるにつれてチームを結成する一般的なパターンに似ている。都市にとってはハンターの組織化が秩序ある集団としての管理となり、大きなメリットがある。

しかし、ヒカルがアキラに対して行っていたのも似たようなことであり、ヴィオラはアキラが凡庸なハンターの一例に加わると誤解していた。実際にはヒカルはアキラの対応を上手く行っており、それが都市側の視点からも評価されていた。ヒカルはアキラが高難度の地域での間引きも可能だと確信していたが、アキラは安全を最優先としており、部隊全体の安全を考慮してクロサワに判断を任せていた。

クロサワは安全マージンを考慮して担当地域の大幅な変更を拒否した。これに対しヒカルはアキラに部隊の指揮を完全に取らせようと考えていたが、クロサワが辞めるとアキラが依頼から降りる可能性があったため、その計画は断念せざるを得なかった。

交渉事に長けていないハンターが多い中、アキラは自分の無茶に部隊を付き合わせず、安全を重視する行動を取っていた。これは部隊思いの行動とも取れるが、ヒカルは部隊がアキラの成長の足かせになっていると感じていた。ヒカルは今後の対応を悩みながらも、アキラの担当として最良の結果を出すために努力を続けている。

自宅で入浴中のアキラに、ヒカルから情報端末を通じて連絡が入る。ヒカルはアキラに都市間輸送車両の護衛に一人で参加してほしいと頼む。アキラはその依頼について部隊の扱いを気にしながらも、最終的には引き受けることを決める。

ヒカルは間引き依頼がほぼ終わるタイミングであり、アキラが抜けても低難度の場所での作業に変更し、クロサワに指揮を任せることを提案する。また、イナベからも頼まれており、ハンターランクを上げるには都市間輸送車両の護衛が効果的だと説明する。

その後、アキラは自宅の浴室改装を考えており、業者はより設備の整った住居への引越しを勧める。アキラは改装に傾くが、ヒカルはアキラの意向を尊重し、必要ならば業者との交渉も引き受けると申し出る。アキラは豪華なバーチャル浴室を体験するも、実際のお湯の感触が変わらないことに気づく。

このやりとりを通じて、アキラがどのように行動するかをヒカルが考え、アキラ自身も住環境の改善について検討している。

ヒカルはアキラに都市間輸送車両の護衛依頼を引き受けさせることに成功するが、その手配中にアキラのクガマヤマ都市の防壁内への立入許可がないことが問題として浮上する。ヒカルは車両側と交渉し、期限までに許可を取ることを約束し契約を結ぶが、許可が下りないという障害に直面する。

ヒカルは複数回の申請を試みるものの、すべて却下され、防衛上の理由から簡易な説明しか得られない。時間的制約に直面し、アキラの護衛依頼の開始が間に合わなくなる可能性に焦る。最終的に、広域経営部の権限を使って仮の立入許可を出す方法を強行する。この行為は警備課からの苦情が来る可能性があるが、都市間輸送車両の護衛依頼を守るために必要だと判断し、イナベの名前を利用して強行する。

結果的に、ヒカルは警備課から連絡が来ないことをもって問題がなかったと解釈し、イナベも事態を静観することに決める。

第199話  ヒカルの誤算

都市間輸送車両の護衛依頼の日が到来し、アキラはクガマビルのロビーでヒカルを待つ。アキラは改造済みのLEO複合銃を2挺追加購入し、合計4挺をケースに入れて持参する。その日のロビーには多くのハンターがいるが、クズスハラ街遺跡の第2奥部攻略のため他都市から招かれた強力なハンターチームの存在により、高ランクハンターの姿が目新しくなくなっていた。

アキラは注目を集めていないことに少し拍子抜けするが、安堵も感じる。アルファとともに他のハンターを観察し、旧世界製の可能性がある武装について話す。アキラは東部からのハンターたちにより、一時的にクガマヤマ都市の頂点に立ったが、その位置は長くは続かなかった。

ヒカルが到着し、アキラは案内されて防壁内へ向かう。途中で話題となるハンターについて語り合い、ハッタリ目的でない高性能装備について言及する。冗談のようなデザインの旧世界製装備が実は高性能であること、および見かけによらず効果的であることを話し合う。

アキラとヒカルは中位区画に入り、改めてその違いを実感する。アキラは中位区画の光景に多少の驚きを示すが、ヒカルが期待したほどではない。通常の車が見られない中位区画の特徴や、その他の違いについて軽く話し合う。

最後に、アキラはヒカルに感謝を表しながらも、これからの護衛依頼に向けて準備を進める。この護衛依頼がアキラにとって重要な機会であることが強調される。

第200話  東側の領域

ギガンテスⅢという超大型荒野仕様車両に乗ったアキラは、強大な力場装甲を備えた移動要塞であり、大量の砂塵を巻き上げながら荒野を進む。車体は障害物を容易く粉砕し、巨大なモンスターすら撃ち落とす特大の砲を搭載している。この護衛依頼を受けたアキラは、車内で警備の時間を待っていた。

アキラは拡張現実を活用しているヒカルが誰かと会話していることを知るが、その光景は見慣れない者には奇妙に映る。ヒカルはアキラのオペレーターとして、警備側との交渉を一手に担うことを告げる。

アキラとヒカルの情報収集機器が連係され、これによってアキラの行動がより正確に把握されるようになるが、実際のデータはアルファによって検閲されているため、ヒカルが完全にアキラの行動を把握することはない。

アキラは装備としてLEO複合銃とAFレーザー砲を携え、強化された装備で任務に臨む。ギガンテスⅢの屋上でモンスターの迎撃を待つが、事前の間引き作業のおかげで敵襲はほとんどなく、アキラは暇を持て余す。

ヒカルは最初はアキラに密着して護衛するものの、後にアキラが自信を持って単独で行動することを認める。アキラはアルファと共に勉強をしながら時間を過ごし、教育的な支援も受ける。

ヒカルはキバヤシからの情報を冷静に分析した後、その推測の部分に疑問を抱いた。アキラがウダジマを暗殺するというキバヤシの推測は、現状では現実的でないと判断された。そのため、ヒカルはその心配が過剰だったと感じ、念のための用心はするが、過度の警戒は不要と結論付けた。その後、アキラの依頼履歴に護衛依頼の詳細を追加し、アキラとウダジマが同じ車両にいることを示した。

アキラ達はギガンテスIIIの護衛任務中に屋根からの風景を眺めつつ、ヒカルの指示に従って待機していた。突然、ヒカルからの通信で敵襲があることが告げられ、アキラは迎撃の準備をする。敵は巨大な昆虫であり、その一部は車両の砲で対処されるが、アキラは小規模なものの迎撃を担当した。

その後、アキラはヒカルの励ましを受けながら、現在の立場を確認し、これからの護衛任務に向けて気持ちを新たにする。そして、ヒカルの期待に応えるために、その実力を発揮する機会を得た。アキラは自分がどれだけ強くなっても、東側の領域で活動する他のハンター達と比べるとまだまだだと感じたが、それを励みに更なる努力を誓った。

ヒカルはアキラの高速で行われる戦闘を主観視点で見ていたが、速度と変化の激しさに耐えられず、俯瞰視点に切り替えた。アキラの動きはあまりにも速く、ヒカルには追いつかなかった。それでも俯瞰視点からはアキラの動きをある程度追うことができ、アキラが敵を次々と撃破する様子に驚いた。アキラの強さはヒカルが予想していた以上であり、ヒカルはその実力を本心で称賛したが、同時にその強さを制御しなければならない重圧を感じた。

ヒカルはアキラを都市間輸送車両の護衛依頼に参加させたが、アキラの危険性により、その依頼はハイリスクハイリターンな賭け事に変わってしまっていた。しかし、アキラの実力を信じ、その成果によって自身の地位向上を目指すヒカルは、自分に言い聞かせるようにして勝つための覚悟を決めた。

第201話  巨虫類

アキラは都市間輸送車両の屋根の上で巨大な虫の群れと戦っていた。彼は高速で移動し、両手の銃を用いて絶え間なく撃ち続け、敵の弱点を狙い撃つ。これはアキラの体感時間操作とアルファのサポートによるものであり、その結果として、非常に効率的な銃撃が可能となっていた。

アキラの戦闘は、ただの銃撃だけでなく、弾倉とエネルギーパックの迅速な交換も含めた戦術的な動作を伴っており、周囲の虫を次々に撃破していた。敵の数は増え続けていたが、アキラは慌てることなく、指示に従って前方へと移動し、場所を移り変えながら戦いを続けていた。

アキラは、自身が単独で活動しているため、彼一人の戦力が他のハンターチームの戦力を上回っていたことから、警備側によって車両の前側へと再配置されていた。この再配置により、彼は周囲のハンターから離れ、より多くの敵と直接対峙する状況に置かれた。

戦闘中、アキラは高価な A Fレーザー砲も使用し、その大威力で敵を一掃していたが、使い捨ての弾薬に関してはコストを気にせず使用していた。そのため、戦いは非常に高コストであったが、敵の大群を効果的に減らすことができていた。

最終的にアキラは自身の強化服と機械的なサポートを駆使しながら、無数の虫を撃退し続け、死骸を蹴り飛ばして戦場をクリアしていた。この圧倒的な戦闘能力により、アキラは孤立しながらも戦場を支配し続けていた。

アキラの戦いぶりにヒカルは震え上がり、アキラから予備のバックパックを持参するよう頼まれる。最初は抵抗感が強かったヒカルだが、最終的には承諾し、出入口の所にバックパックを置く。ヒカルは戦場の近くに行くことを極端に恐れていたが、自分がチームの一員として登録されているため、やむを得ず行動を起こす。

アキラはヒカルが置いたバックパックを使って再び戦闘を準備し、しかし襲ってくる巨虫類が突然減少する。アルファは、巨虫類が死骸から放出するフェロモンによって新たな敵が誘引されるものの、フェロモンの濃度がある閾値を超えると、弱い個体は近寄らなくなると説明する。この状況はアキラが一人で多くの巨虫類と戦い、勝利することで、敵が彼を避けるようになったためだった。

その後、アキラは3号車に移動する指示を受け、活動の場を変える。一方、ヒカルはアキラの移動に伴い、もうバックパックを運ぶ必要がなくなると安堵する。新たに配置換えされたハンターチームは、アキラが一人で多くの敵を倒した跡を見て、その戦果に驚愕する。彼らはその地域を担当し、敵がほとんど残っていないことに疑問を持ちつつ、仕事を開始する。

アキラは3号車の屋根での戦いを続けている。敵である巨虫類は前の車両よりも大きく、より強力な個体が現れている。それに応じてアキラはLEO複合銃とAFレーザー砲を使って戦っており、敵を効率的に倒している。アキラはその戦闘の中で非常に多くの敵を倒し続けているが、敵は絶え間なく攻めてくるため、戦いは激しいものになっている。

ヒカルはアキラに再び弾薬の補給を頼まれ、嫌々ながらも予備のバックパックを届ける。アキラとヒカルは、戦闘の準備ができ次第、次の車両への移動を前提としており、そのための準備を進めている。

支援要請が4号車から入り、アキラはそれを受け入れる。4号車では更に大きな敵が待ち構えており、アキラはその挑戦に直面する準備をしている。アキラとヒカルは戦いに対する自信と覚悟を確認し合い、ヒカルはアキラに最後の激励の言葉を送る。アキラは屋根に戻り、新たな戦いへと臨む構えを見せている。

第202話  高ランクハンター達

4号車が支援を要請したのは、ハンターチームの実力が高すぎたためである。4号車を護衛していたハンターたちは、短期間に多数の巨虫類を倒したが、その死骸から放出されたフェロモンが強力な巨虫類を引き寄せてしまった。格上の敵との戦いではハンターたちは劣勢に立たされ、ついに支援要請を出す事態に至った。敵の猛攻を受けている最中でも、4号車のハンターたちは強力な敵と戦い続け、一部は撤退を余儀なくされた。チームは出入口を防衛しながらも、前線の戦いは継続され、アキラが支援に入ることになった。アキラの加勢で局面はやや好転し、彼の活躍で敵の一部が倒される展開になるが、依然として困難な戦いが続いている。

アキラが2号車から4号車に到達し、最大威力の点でのAFレーザー砲攻撃を行ったが、敵はそれに耐えた。アルファは距離を詰めることで解決策を提案し、敵の分泌物による銃撃の減衰を無視できる距離まで接近することを決める。途中、車両の大砲で倒した大型の敵と同様の力を持つ敵をアキラが個人で対峙し、AFレーザー砲とLEO複合銃を使い分けながら戦う。最終的には、近距離からのAFレーザー砲で大型の敵を撃破する。この勝利はアキラの高い戦闘力とアルファのサポートによるものであり、さらに残る敵も迅速に排除される。

アキラが1匹の巨虫類を引きつけたことで、ハンターチームの戦況が改善され、最終的に4対2の状況になる。しかし、二人のハンターはその時点で戦意を失い、巨虫類たちが襲い掛かる直前、上司のメルシアによる高出力レーザーで巨虫類が一掃される。メルシアはその場で二人の状況を確認し、死者が出ていないことを評価し、次回の対応を早めるよう注意する。その後、10号車での仕事を終えたハンターたちが支援を開始し、巨虫類の群れが全滅する。アキラとメルシアの間で簡単な会話があり、ヒカルがアキラの発言に慎重に介入する。その後、アキラはメルシアの評価を受け、ヒカルはアキラの制御を引き続き行うことに安堵する。

アキラは車両の浴室で疲れを取っており、激戦の疲労を癒やす高級な入浴を楽しんでいる。アルファが同伴し、アキラが普段よりもリラックスしている様子を見て微笑む。アキラは高級な風呂に慣れてしまったことを喜んでおり、以前の安い風呂には戻れないと感じている。一方、ヒカルは部屋でアキラの柔軟体操を見ており、アキラが以前より体が柔らかくなったことを驚いている。その後、アキラとヒカルは壁の大型表示装置で戦闘の映像を振り返り、ヒカルがアキラの感覚の拡張について質問する。アキラは無意識のうちに拡張感覚を使用しており、アルファがそれを説明する。アキラは自分の能力について改めて認識し、ヒカルはアキラの実力に驚く。最終的に、二人が疲れた一日を終え、安心して眠りにつく。

第203話  ツェゲルト都市

アキラが早朝に目を覚まし、日の出を見ようとギガンテス IIIの屋根に上がった。強風の中、アキラは問題なく日の出を楽しんでいるが、ヒカルにとっては恐怖の場である。ヒカルはアキラにしっかりと抱き付きながら、自身も日の出を見ることに興味を示していた。二人は共に日の出の美しさを楽しんだ後、部屋に戻ることにした。アキラは警備のために屋根に再び上がり、モンスターの襲撃を無難に撃退する。アキラとヒカルはツェゲルト都市に到着し、アキラが観光を望まなかったため、ヒカルがアキラのために外での手続きを進めることにした。最終的には、ヒカルとアキラは共にバイクを購入するために外に出て、ツェゲルト都市の進歩的な景色を楽しんでいた。

アキラとヒカルがバイク購入のためにある店を訪れた。この店では、ハンター向けの車両を扱っており、バイクだけでなく戦車や人型兵器も展示されていた。アキラにとって、この店のバイクの性能は非常に期待できるものだった。店員はアキラに予算30億から40億オーラムの範囲でいくつかのバイクを紹介した。これらのバイクの一部は飛行機能を持ち、通常の二輪バイクとは異なる特性を有していた。

アキラは飛行バイクとしての試乗を行い、その操作感に驚いたものの、本来のバイク感覚とは異なることに少し戸惑った。その後、店員は特異な特性を持つバイク、「シルフィード A 3」を紹介した。このバイクはタイヤを用いて空中に足場を生成し、飛行ではなく走行が可能であるという。アキラはこのバイクの試乗に挑戦し、その独特な走行体験に圧倒された。

結局、アキラはシルフィード A 3を購入することを決めた。店員はこの選択に驚いたが、顧客の意志を尊重し、販売を進めた。アキラはこの珍しいバイクの購入に際し、ただのキワモノ好きだと説明して事を進めた。

アキラたちはバイクを購入し、ギガンテス IIIへ帰る途中であった。新しく購入したバイクは自動運転で彼らの後を追っていた。ヒカルはアキラに対して、彼が変わったバイクを好むのかと質問する。アキラは、特殊なものは好きだが全てが好きなわけではないと答えた。これにヒカルは、アキラの拘りを理解しようとした。

アキラはアルファに、購入したバイクが本当に問題ないかを確認し、アルファは安心させる。一方、アキラが選んだバイクには、多くのハンターが選ぶオプション品の他に、店員が冗談で勧めた武装も追加されていた。その武装は通常とは異なり、格闘技能を持つハンター向けのものだった。

店員はアキラがその特異な武装を選んだことについて思いを巡らせ、アキラがどれほど突出しているかを考えていた。バイクの売り手としては、アキラのような客が非常に珍しいと感じていた。

第204話  坂下重工

クズスハラ街遺跡のツバキハラ方面はクガマヤマ都市によって厳重に封鎖されている。その封鎖は、この地域に侵入しようとする者たちを無警告で即座に処理するほどの厳しさである。特に高ランクのハンターたちが、この地域の旧世界の遺産に引かれて侵入しようとするが、クガマヤマ都市は彼らを止めるために相当な武力を用意している。

この警備の強化には莫大な費用がかかっているが、その費用はツバキとの取引を通じてオーラムで賄われている。ツバキは遺物を都市に売り、その収益で警備代金を支払うシステムが確立されているため、都市の経済はこの取引によって潤っている。

ある時、大型装甲車が封鎖地点に到着し、警備員によって一時停止されるが、乗員が高い権力を持っているため、封鎖が解除されて車は通される。車内には坂下重工の部隊とヤナギサワがおり、ツバキの管理地域を通過する。この地域はツバキにとって重要でないため、彼女の許可のもとで防衛隊が配置されている。

車両は第1奥部を進んでおり、その中で巨大なモンスターに遭遇するが、坂下重工の部隊によって容易に撃破される。このモンスターはかつてティオルの端末だった巨人たちが変異した結果である。

ツバキとの交渉が始まり、ヤナギサワと坂下重工の代表者であるマツバラが参加している。交渉は緊張した空気の中で進行し、ツバキは交渉に不満を持って即座にマツバラ以外の者を消滅させる。マツバラは冷静に交渉を試みるが、ツバキはそれを拒否し、彼の首を切り落とす。

この出来事は、ヤナギサワがどれだけ注意深く行動するべきかを示しており、彼は慎重な対応を余儀なくされる。そして、ツバキは去った後、ヤナギサワが再びその場を離れる。この交渉とその結果は、ツバキとの取引がいかに危険かを示しており、その難しさを物語っている。

クガマヤマ都市には中位区画と上位区画が存在し、上位区画には特別貸出区域が設けられており、ここには坂下重工による厳重な警備が敷かれている。この区域には、ヤナギサワも無断で立ち入れないほどの権限が必要である。坂下重工の重役、スガドメはこの区域内でマツバラとの交渉結果の報告を待っている。

スガドメの部屋で、ヤナギサワがマツバラの頭部を持って報告に現れる。マツバラは生身でありながらも、生命維持機能が追加されており、首から下が吹き飛ばされた状態でも生存している。彼はスガドメに対し、ツバキとの交渉が困難であることを報告する。ツバキは護衛を殺害することで自らの姿勢を示し、マツバラを意図的に生還させたと考えられる。

スガドメはこの情報を受け、ヤナギサワに坂下重工での職を申し出るが、ヤナギサワはこれを丁寧に断る。スガドメはその後、マツバラの治療を進めるよう指示し、ギガンテスⅢの運行遅延についての報告を受ける。彼は予定通りの出発を厳守し、必要な戦力を確保するよう命じる。これは坂下重工の大流通管理下の威信を示すためである。

最後に、スガドメは戦略的な考慮のもとに移動経路の変更や戦力の確保を計画し、自社の発展と存続のための決断を下す。

ギガンテスIIIを含む都市間輸送車両がツェゲルト都市に到着した後、大流通の関係者も参加する会議が開かれた。この会議で議論されたのは、エネルギーの大量消費とハンターチームの被害の大きさである。エネルギーは通常運行に比べて遭難時並みに消費され、ハンターの約4割が戦線離脱してしまった。

会議の結果、出発の延期が必要とされたが、坂下重工からは予定通りの出発を厳守するよう要求された。これに対し、車両の責任者達は戦力が不十分であることを理由に出発の延期を主張したが、坂下重工は大規模な追加戦力を提供することを約束し、その上での要請であることを明らかにした。資料を確認した責任者達は、坂下重工が提供する戦力なら問題はないと判断し、予定通りに出発することになった。また、移動経路の選定に関しても議論が行われ、巨虫類の影響を受けた地域を避けるための適切な経路が検討された。

第205話  シロウ

アキラたちはバイクを購入し、ギガンテスIIIの乗降場に戻ってきた。乗降場では、出発に向けた荷物の運搬作業が進行中であった。アキラは新しく購入したバイクを調整するため、ヒカルが手配した駐車場に停めた。アキラはバイクの調整を続け、その間ヒカルはアキラと一緒にいたが、アキラの活動には興味が持てなかった。その場には、重装強化服を着た集団が格納庫に入ってきており、その中には普通の服を着たシロウとハーマーズも含まれていた。シロウは周囲に興味を示し、ハーマーズに注意されながらも、リアルな体験を求めていた。彼らの会話から、仮想現実(VR)観光と現実の体験の差異についての認識が浮かび上がる。シロウはVRの体験が実際の体感と比べて劣ると感じていたが、ハーマーズは技術の進歩に期待を寄せていた。

巨虫類に襲われたため戦力不足となっていた都市間輸送車両は、坂下重工から提供された追加戦力によって予定通りツェゲルト都市を出発した。ギガンテス IIIは屋根の上に重武装の人型兵器が配置されており、その性能はアキラが以前見たものとは比較にならないものであった。アキラは日の出を見るために屋根に上がり、ヒカルも同行したが、まだ高所は怖いと感じていた。二人はデートのように抱き合いながら日の出を眺めていた。その際、シロウとハーマーズも屋根に上がってきて、シロウは日の出を直接見ることの重要性を語った。ヒカルはアキラに指示を与えて対応したが、シロウはすぐにハーマーズに連れられて退去した。アキラはその出来事を特に気に留めず、ヒカルはアキラに抱きしめられながら車内に戻ることを望んだ。

シロウは自分の豪華な部屋で食事を取りながら、アキラたちについて考えていた。彼の表面上の笑顔は演技であり、深く思索を巡らせていた。シロウはアキラとヒカルの存在について疑問を持ち、彼らがクガマヤマ都市の職員とハンターであることを知り、偶然の同乗を疑っていた。彼は自分が恵まれた環境にいることを理解しつつも、何か大きな行動を起こさなければならないと感じていた。一方、アキラは格納庫からバイクで出発し、屋根上での警備を行っていた。彼はバイクの機能を駆使しながら、機嫌良くヒカルとの会話を楽しんでいた。二人は巨虫類の群れについて話し合い、アキラは運が悪いと感じていたが、ヒカルの励ましにより、その考えを乗り越える決意を新たにした。

荒野を進む車列上の空は厚い雲に覆われており、太陽は見えない。東部の霧は索敵を阻害するが、地上の索敵には支障がないため、車列は予定通り進行していた。上空では100機以上の白い人型兵器が飛行しており、そのうちのいくつかは20メートルの全長を持ち、重武装されている。これらの機体は雲の上を飛び、地上からは確実に探知される距離にいる。突如、100メートルを超える巨大なモンスターが出現し、迅速に撃破される。しかし、その強力な白い機体たちも攻撃を受け、一部は大きく破壊されたり、両断されるなどの損害を受けた。攻撃の源は強力な光線や黒い円盤状の攻撃端末機で、敵と味方の機体を巻き込んで損害を与えた。最終的に白い機体たちは高速で降下し、攻撃元も追って雲海に下りていった。

第206話  永遠の緊急事態

ギガンテスⅢの屋根で警備中のアキラに、ヒカルから周辺の空からの落下物の警告が入る。アキラが車両側の索敵より早く異常を察知し、ヒカルも敵の存在を確認する。白い大型の人型兵器が雲を突き破り、落下してきたが、着地と同時に激しい瓦礫の飛散が発生する。アキラと他のハンターたちは白い機体に照準を合わせるが、突如黒い円盤が現れ、白い機体を攻撃し、瞬く間に破壊する。

新たな敵として黒い攻撃機が出現し、ヒカルはアキラにどちらを攻撃するかの指示を迷う。車両の周囲には敵機が増え、白い機体だけでなく黒い攻撃機も戦いに加わる。アキラは戦闘の判断を迫られるが、迷いが生じる。

車列の司令官も戦闘の指示を遅らせ、戦況は複雑化する。最終的にアキラは、上空のモンスターの影響で周囲が暗くなる異常事態を目の当たりにし、アルファからの指示を受けて全力で戦闘に臨む。白い機体も黒い攻撃機も含む敵との戦闘が始まり、アキラを含むハンターたちが全力で反撃を開始する。

アキラが白い機体に銃撃を加えるものの、その装甲を貫通することができず、機体は依然として接近を続けていた。アルファの助言に従い、アキラは機体の攻撃を回避しながら反撃を続けるが、相手の装甲は非常に堅牢であった。白い機体は最終的にギガンテスⅢの屋根に着地し、車両側の機体と交戦を開始する。両者は激しい戦闘を繰り広げるが、防御技術の進歩により銃撃の効果は相対的に低下していた。

アキラが絶え間ない攻撃を続ける中、白い機体の装甲に遂に大きな損傷が見られたが、それによる破壊は困難であった。戦闘はさらに激しさを増し、アキラは危険を回避しつつ、黒い攻撃機の介入による白い機体の破壊を目の当たりにする。

戦闘の進行中、アキラは刀を使用し、敵機体に致命的なダメージを与えることに成功するが、完全な破壊には至らず、白い機体は飛行機能を駆使して再び戦闘態勢を整える。その後、上空からの突然の強力な攻撃が白い機体を消滅させ、周囲に大きな爆発を引き起こす。アキラはその光景に驚愕し、自身の車両への直撃を免れたことに安堵する。その後の攻撃で他の車両が大破する光景を目撃し、アキラは残りの敵機体の数に愕然とするが、アルファの導きで次の戦闘に備える。

車両の司令室では、緊急事態が続いており、指示と報告が怒号のように飛び交っていた。各車両に対して速やかな対策が命じられ、損傷した車両は捨てる可能性も示された。上空のモンスターからの砲撃に対抗するため、全車両の力場装甲の出力を最大に上げることが決定された。一方、2号車の開閉システムが外部から侵入され、異常な状態に陥っていた。格納庫が開かれ、敵機体が内部に入る可能性に直面し、司令室の緊張はさらに高まっていた。

ヒカルは、アキラが格納庫から出発した後も彼を迎えるために残っていたが、車両が大きく揺れたことで、車両に戻る決意を固めた。その時、シロウとハーマーズが現れ、ヒカルは彼らが入ってこないように警戒を強めた。シロウはヒカルの通報しようとした動きを見抜き、システムがすでに操作不能であることを指摘した。ハーマーズは坂下重工所属であることを示し、シロウとの不審な振る舞いにも関わらず、場の緊張を和らげた。

司令室では、上空のモンスターと関連した砲撃の影響で各号車が次々と大破し、緊急対策が連続して指示されていた。2号車からのシステム異常報告があり、外壁が勝手に開く事態になったことから、坂下重工のハーマーズはそれに対応すると報告した。司令室とハーマーズ間のやり取りで、外部からの敵機体が密かに車内に運び込まれていた可能性が懸念されたが、ハーマーズの迅速な対応により、車両側は協力を感謝することとなった。

都市間輸送車両の車列が主戦場となっている大混戦の中、アキラは空中でバイクを操りつつ、白い機体を攻撃していた。この機体は非常に脆弱で、アキラの攻撃により片腕と片足を失った。さらに、機体は黒い円盤によって追加攻撃を受け、完全に破壊された。次の標的は、既にレーザー砲を失っており、アキラは液体金属の刃を生成し、ブレードで機体の腕を切断することに成功した。アキラはその後、機体の胴体に追撃を加えたが、防御に難があると考えていた機体は、黒い円盤との戦いで長く耐えていた。アルファは機体の残存エネルギーがまだ十分にあるため、本来の力を発揮できていたことを説明した。戦闘は続き、アキラは次の標的に向かっていた。

第207話  四つ巴

都市間輸送車両の車列を舞台にした激しい戦いが続いている。アキラはアルファのサポートを受けて全力で戦っているが、自力で完全に止めを刺した機体は一つもない。それにもかかわらず、多くの機体を大破させている。アキラの戦いぶりには多くのハンターが驚いており、その強さが他のハンターにも影響を与えている。戦場にはさまざまな強力なハンターが白い機体を相手に優位に立って戦っている様子が見られる。しかし、その中にはエネルギーが残っており強力な白い機体も含まれている。アキラは他のハンターたちの戦い振りに驚愕し、車列の先頭に配置されたハンターたちが白い機体と交戦している様子を目の当たりにする。

車両は防御力を飛躍的に上げるためにエネルギーを力場装甲に注ぎ込んでいるが、その結果として車両の速度が落ちており、敵を引き離すことができなくなっている。そのため、大規模なモンスターの群れが集結しており、これにより戦場はさらに複雑化している。モンスターの群れは強いが速くないため、通常は速度で引き離す戦略が取られるが、今回の状況ではそれが不可能である。アキラはモンスターと戦いながら、地上のモンスターが戦場に加わることで状況が悪化していることを実感している。

アキラは全力を尽くし、圧倒的な数の弾丸を撃ち続けているが、それでも敵の数は尽きることがない。その中で、アキラはヒカルが用意した大容量の拡張弾倉のおかげで戦闘を続けることができている。これにより、アキラは補給なしで戦い続けることが可能となっている。アキラはその状況を利用し、不運よりも強いことを証明しようと、敵を撃破し続けている。

激戦が続いており、車列側は新たな損失がなく、優勢を維持している。白い機体の部隊は撤退せずに戦い続けているが、部隊の全滅は時間の問題である。アキラは弾倉を交換しながら戦い、現状では白い機体が残り23機となっている。敵の攻撃の規模が上がる中、アキラは勝利への意気込みを新たにしている。

地上のモンスターが減らないため、上空領域のモンスターがレーザーの出力を上げて大爆発を起こす。この攻撃により、多くのモンスターが吹き飛ばされている。アキラはこの状況変化に驚き、急加速して逃れる。

アキラとアルファは困難な状況を乗り越えながら戦いを続けるが、強敵との斬り合いが発生する。アキラは最大限の努力をして戦闘を継続し、白い機体と黒い円盤の襲撃を同時に回避しながら戦っている。

最終的には、白い機体の攻撃をかわしつつ、黒い円盤の攻撃を利用して白い機体を破壊しようと試みる。しかし、アキラの攻撃が白い機体の強力な防御に阻まれることがあり、勝利には至っていない。状況は依然として不安定であり、アキラはこれからも戦いを続けなければならないと決意を固める。

四つ巴の乱戦が続いており、アキラは複数の武装を駆使して戦っている。周囲には破壊された黒い円盤が散らばり、甲虫の巨大な前足も転がっている。白い機体はまだ11機残っており、地上のモンスターも減少しつつあるが、他のハンターからの支援は期待できない状況だ。アキラは相対的にましい状況にあると理解しているが、満足していない。

浮遊砲台が地上のモンスターを優先して狙っているが、白い機体も対象になっており、アキラの戦っている機体が狙われる可能性が高まっている。アルファは賭けに出ることを提案し、アキラはそれを受け入れる。アキラとアルファは機体と激突することを選び、機体を押し出し続ける戦術を取る。

アキラは防御に集中しつつ、白い機体を甲虫に押し込む作戦を実行する。甲虫は白い機体を嚙み締めようとするが、アキラは間一髪で逃れる。結果的に白い機体は甲虫に嚙み潰されるが、黒い円盤の攻撃も甲虫を内側から破壊する。

全てが終わり、アキラは車両の屋根に着地し、ヒカルとの通信を回復しようとする。ヒカルからは、すぐに車内に来るよう求められる。車外の危機は解決したが、車内の状況は未だ厳しいことが示唆される。

第208話  襲撃者

ヒカルが車両運行側から安全な部屋への移動と通信障害の警告を受ける。28号室に移動するよう指示され、その部屋がウダジマの部屋だったことに驚くが、空室であることを知り安堵する。アキラとの通信は既に切れており、ヒカルは部屋で戦闘の終わりを待つ。

その後、車両は上空領域のモンスターの攻撃により自走不能になり、ヒカルに避難を促す通知が入る。しかし、ヒカルは通知を疑い、部屋のドアを強固に閉じることを決断する。車内に襲撃犯がいるという警告が出て、ヒカルが狙われていることが明らかになる。

ヒカルは避難を急かすエルデの演技を見抜き、部屋のドアを固定して外部との隔離を図る。その間、エルデは強力な力でドアを破壊しようとするが、ヒカルは部屋内に留まり続ける決意を固める。

2号車の車内でエルデの部隊と車両側の部隊の激戦が繰り広げられていた。車内にいるハンター達は戦力が劣っており、エルデの部隊に圧倒されていた。しかし、坂下重工の部隊が交戦に加わり、エルデの部隊と激しく戦っている。その戦闘は車外の激戦にも劣らない熾烈なものだった。

ヒカルは扉の外の戦いが激化する中、アキラとの通信が回復し、彼に現状を伝え、救援を求めた。その後、アキラは車内に入り、2号車の屋根の隙間から28号室に向かって進んでいた。エルデは部屋の扉を破壊し、ヒカルが隠れていると思われる金庫室を攻撃し始めたが、ヒカルはその場にいなかった。

ヒカルが用意周到に隠れる場所を偽装しており、エルデは彼女の居場所を探し続けるが、すぐには見つからなかった。一方でアキラが救援に向かっているため、ヒカルは時間を稼ぐことに成功していた。

アキラが28号室に近づくと、トルパとサーザルトという二人の敵に遭遇する。彼らは敵の部下であり、アキラに対して攻撃を仕掛ける。アキラは光刃を放つナイフと高速フィルターによる射程制限に悩まされつつも、接近戦を強いられる。高速フィルターは物体の速度に反応し、その速度を抑制する拡張粒子によって発生する物理特性である。

トルパ達はアキラとの間合いを詰め、連携して攻撃するが、アキラは鋭敏な反応と戦術でそれをかわし、反撃する。最終的にはアキラが二人とも倒し、28号室に向けて再び走り出す。彼の行動は敵との戦闘において、高度な技術とタイミングを要求されたが、彼はその状況を冷静に乗り切る。彼が28号室に到達し、ヒカルの安否を確認しようとするところで物語は終わる。

第209話  超人

エルデは28号室内でヒカルを探し、金庫室で見つけるが、すぐには発見できず焦りを感じていた。ヒカルは巧妙に時間稼ぎを行い、エルデを惑わせていた。しかし最終的にはエルデに見つかり、脅迫される。その時、アキラが突如現れ、状況は一変する。アキラはエルデと対峙し、激しい戦闘が展開される。エルデは非常に強力で、アキラはその攻撃を辛うじて回避し続ける。一方、ヒカルは金庫室に閉じ込められ、安全ながらも戦闘の恐怖を感じていた。アキラはエルデとの戦いで大きなダメージを受けながらも、なんとか戦いを続ける決意を固める。

第210話  名乗る理由

エルデはアキラの銃を破壊したが、自身の誤算を認めていた。エルデは本来の計画を見誤っており、アキラとアルファの協力の強さを予測できていなかった。その結果、トルパ達の犠牲を無駄にしないため、エルデはさらに大きな覚悟を決め、自身の命を消費することで強大な力を引き出す決断をした。一方、アキラも戦いを続ける覚悟を固めていた。エルデはアキラに対し、正面からの戦いを求め、自身の名前を名乗り、互いに本気の戦いに臨む構えを見せる。そして、両者は激しい戦闘を展開し、アキラはアルファのサポートを受けつつ、エルデの猛攻を辛うじて回避し続ける状況だった。アキラは死力を尽くして戦っていたが、それがただの時間稼ぎに過ぎなかったと知り、さらなる挑戦に直面する。

エルデは自分の命を賭けてもアキラを殺せないことに驚愕し、冷静に対応を考えていた。エルデはアキラが自食作用を使っていない可能性を考えつつ、自分の判断が正しかったと信じ、アキラの限界が近いことを見抜いていた。しかし、エルデは自分が奥の手を使うのを遅らせ、迷いが生じていた。一方、アキラは限界近くでエルデに向かって突撃する。アキラの背中には壊れかけのAFレーザー砲があり、エルデはそれを防ぐ戦略を考えていたが、自分が予測した通りの行動をアキラが取るかどうか不安だった。

最終的にエルデは牽制を続けながらアキラがAFレーザー砲を使う瞬間を見計らうが、エルデが攻撃を仕掛けた瞬間、アキラは演技をしてエルデを誘い出し、予想外の行動を取る。アキラの投げた銃はエルデに対して目眩しとして機能し、一瞬の隙を作り出す。エルデはアキラの挙動を読み解き、AFレーザー砲を展開する時間を稼ぐが、アキラにはすでに手遅れだった。

戦いの最後に、エルデはアキラのAFレーザー砲の展開が間に合わなかったと確信していたが、実際にはアキラは別の作戦を進めていた。この誤解がエルデを不意打ちにし、最終的にアキラが勝利する。エルデは最後に仲間たちに謝罪の言葉を残し、息を引き取る。アキラは疲れ果てており、勝利を確認した後はただ休息を取ることしか考えられなかった。

第211話  激戦の報酬

ハーマーズがエルデの部隊を一人で撃破した場面が描かれている。この戦いでエルデの部隊は全滅し、ハーマーズ自身も少し疲れた様子を見せている。メルシアが支援のために現場に現れるが、ハーマーズは支援が必要ないと断り、シロウが気にかける形で接触する。シロウはハーマーズに医務室での適切な治療を受けるよう勧めるが、ハーマーズはシロウから離れることを拒否し、自身の護衛を他のハンターに委ねることも困難だと感じている。シロウの提案により、ハーマーズは一時的に医務室で治療を受けることになり、その間シロウの護衛は他のハンターが担当することになる。この決定はハーマーズからの報告を通じて上層部に伝えられ、シロウはその対応を評価する。

アキラが医療室で目覚め、周囲が平穏であることを感じる。治療は簡単だが効果的なもので、彼は体調が良いことを確認する。ヒカルはアキラに感謝を示し、彼が以前にした「何でもする」という約束について話し合いたがっていた。アキラはヒカルに高性能の装備の提供を求めるが、ヒカルにとってこれは困難な願いである。しかし、ヒカルはアキラを助けるために最善を尽くすと約束する。アキラはこれに感謝し、二人はこれまでの困難に対してお互いに感謝の意を示す。

シロウは坂下重工から逃れた隠れ家で深刻な表情をしている。逃走の自由が長続きするとは思っておらず、この短い時間を有効に使おうと考えている。

一方、アキラは自宅の浴室で豪華ではないが質の良い改装を終えたばかりの浴槽でリラックスしている。拡張視界を使えるアルファと共に入浴し、その至福の時を心底楽しんでいる。湯船に浸かりながら、アキラは極上のリラクゼーションを味わい、その後、疲労を感じさせないほど心地よくベッドに入り眠る。

アキラの生活は、ハンターとしての活動を続けながら、次なる挑戦に自身を賭けていくことになる。アルファとの関係も変わらず、彼の依頼が完了するまでそのサポートは続けられる。その未来がどのように展開するかは、今は誰にも分からない。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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