どんな本?
先日、書店を訪れた際、『サムライ転移お侍さんは異世界でもあんまり変わらない』というタイトルが目に留まりました。
私は日常から離れた異世界ものの物語が大好きで、その中でもサムライという日本独特の存在がどのように異世界で活躍するのか、非常に興味が湧きました。また、タイトルが示すとおり、お侍さんのキャラクターが異世界でも変わらないという部分にも魅力を感じ、手に取ってみることにしました。
物語の中心人物は、武者修行中の黒須です。彼は強い敵との戦いを求めていましたが、その相手が見当たらず、退屈を感じていました。ある日、黒須は異世界に迷い込みます。この新たな世界には、彼が知らない魔物や魔法、ダンジョンなどが存在しており、武芸をぶつけていくことになります。
ある日、傭兵ギルドからの依頼が黒須のもとに届きます。それは、領主の三男レナルドを警護するという任務でした。黒須は仲間たちを残し、レナルドとともに港町ナバルへ向かいます。旅の途中、元騎士団長や見習い騎士たちとも関わりを深めていきますが、ある事件がきっかけで彼は敵意を持つようになります。しかし、レナルドの行動や言葉によって、黒須の心情も変わっていくのでした。
本作を読んで、武士道精神の持つ美しさや儚さ、そして恐ろしさを改めて感じることができました。また、挿絵のイラストも非常に魅力的で、物語の世界観をより深く感じることができました。
読んだ本のタイトル
#サムライ転移~お侍さんは異世界でもあんまり変わらない~2
著者:#四辻いそら 氏
イラスト:#天野英 氏
あらすじ・内容
お侍さん、傭兵としての初任務は――!?
サムライ転移~お侍さんは異世界でもあんまり変わらない~2
お侍さん、異世界の海を見る!!
傭兵ギルドからの手紙を受け取り、しぶしぶギルド支部へ足を運んだ黒須。彼の戦力を評価したギルドマスターが直々に依頼したのは要人の護衛任務だった。
黒須はパーティーの仲間たちをアンギラに残し、領主の三男レナルドたちと港町ナバルまでの旅程をともにする。
任務を順調に遂行し、護衛仲間とも打ち解けてきたと思われた矢先、あることをきっかけに黒須は同行者たちへ敵意を剥き出しにしてしまう。
「俺を嘗(な)めているのか――?」
その姿に圧倒される騎士たち。そんな状況で動いたのは護衛対象のレナルドだった。貴族でありながら地面に額をつけ、切実に語りだすその内容は……!?
これは、武士道を曲げずに異世界を斬り進むサムライの血気盛んな冒険譚!
感想
この本は、武者修行中のサムライ、黒須の異世界での冒険を描いている。
武士としての強さを持つ彼が、異世界に迷い込むところから話は始まる。
異世界には彼にとって未知のものが溢れており、魔物や魔法、そしてダンジョンなどに出会う。
前の巻で登録するだけだと言っていた傭兵ギルドから手紙を受け取り、初めての任務として要人の護衛をすることになる。
彼が護衛するのは、領主の三男、レナルドである。
黒須は仲間たちとともに、レナルドを港町ナバルまでの旅を守る役目を持つ。
旅の途中、彼らは様々なトラブルや危機に立ち向かうことになる。
特に、元騎士団長という強大な敵が登場する。この騎士団長は、戦場でのイップスという症状に悩まされており、そのため作戦会議が長引き、トラブルの原因となる。
しかし、黒須は彼の武士道の精神を貫き、単独で敵を斬り倒し、任務を遂行する。
この冒険を通じて、黒須は異世界での武士道の価値や意味を再確認する。
彼の武士道精神や戦闘の技術が、異世界の住人たちに新しい価値観や考え方をもたらす。また、異世界の死生観や騎士の考え方との違いも、物語の中で大きなテーマとなっている。
物語の終わりには、黒須とレナルドたちが絆を深める場面もあり、彼らの友情や協力の大切さが伝わってくる。
そして、黒須の異世界での冒険はまだまだ続くことを予感させる結末となっている。
黒須の強さや武士道の精神、異世界の死生観とのギャップなど、多くの要素が絡み合いながら物語が進んでいく。
読者は、黒須の冒険を通じて、多くの感動や考えることを得ることができるだろう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
その他フィクション
Share this content:
コメントを残す