小説【星間国家】「俺は星間国家の悪徳領主! 1巻 」 感想・ネタバレ

小説【星間国家】「俺は星間国家の悪徳領主! 1巻 」 感想・ネタバレ

どんな本?

俺は星間国家の悪徳領主!とは、三嶋与夢氏によるライトノベルのタイトル。

イラストは高峰ナダレ氏が担当。

小説家になろうというサイトで2018年から連載されており、オーバーラップ文庫から書籍化されている。
また、コミックガルド灘島かい氏による漫画化もされている。

この作品は、現代日本で不幸な最期を迎えた男性が、星間国家が存在する異世界に転生し、悪徳領主を目指すという物語。

しかし、彼は前世の価値観や性格のせいで、悪徳領主になりきれず、逆に領民から名君として慕われ、美女たちに惚れられたりする。

魔法あり、剣術あり、ロボットあり、宇宙艦隊あり、ギャグありのてんこ盛り。

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」(以下モブせか)と同じ作家さんの作品。

WEBでは”モブせか”の広報用に公開していたらしいが、好評だったので書籍化が決まった作品。

あとがきで執事のブライアンと、モブせかの自称アイドル苗木ちゃんのコントが面白いと評判。
ブライアンの「辛いです」が頭から離れないw

読んだ本のタイトル

#俺は星間国家の悪徳領主 ! 1
著者: #三嶋与夢 氏 
イラスト: #高峰ナダレ 氏

あらすじ・内容

好き勝手に生きてやる! なのに、なんで領民たち(あいつら)感謝してんの!?

星間国家アルグランド帝国――その辺境惑星を治める伯爵家に生まれ、幼くして当主となった転生者リアム。彼は善良さ故に奪われ続けた前世の反省から、今度は奪う側である「悪徳領主」となって民を虐げようとするのだが――
「こんなの搾り取ろうにも、搾りかすも出ねーよ!!」
受け継いだ領地はこれ以上虐げようのない荒れ果てっぷりだった! 虐げても大丈夫なようにと、まずは領地を繁栄させていくリアム。それでもできるだけ悪徳領主らしく振る舞うのだが、何故か民からの好感度は上がりっぱなしで……!?
悪徳領主を目指してるのに名君と崇められちゃう勘違い領地経営譚、開幕!!

俺は星間国家の悪徳領主!①

感想

生前は善人で、色々な人に裏切られた男。

そんな彼を更に絶望に堕とそうと、案内人と名乗る存在の陰謀に嵌められそうになるのだが、、

当の本人は、案内人の誘導で親から伯爵家の家督を悪徳領主のつもりなのだが、、

親からしたら、借金だらけの超不良債権の領地を放棄して息子に押し付けただけだった。

そんな絞るだけ搾った搾カスのような領地を5歳のリアムは母親が買い与えたメイドロイドの天城の助力を受けながら政治をして行く。

そんなリアムは善政を敷いて領民達の生活水準が上がって行く。

リアム曰く、絞る前に肥え太らせないといけないらしいが、これじゃ悪徳領主じゃなくて名君じゃないか?

更に悪徳領主は強くなければいけないと、刀の師匠(詐欺師)安士から教えを受けて物凄く強くなる。 

最初は詐欺師だと疑って詐欺を発見する機械を使っていたのだが、、

あまりにも安士の技が稚拙だったせいで機械も反応しなかった。

それを見て心底師匠安士を尊敬したリアムは、その時の映像を思い出しながら一閃流の奥義を修得しようと鍛錬を積んで行く。

ドンドン強くなり、安士の想定からかけ離れて行くリアム。

あまりにも強くなり過ぎたせいで、安士は屋敷の倉庫に鎮座していた旧式の機動騎士を全てのサポート機能を排除させて訓練をさせられるのだが、、

最初は立つ事すら困難な機体だったが、数年後には手足のように操縦してしまう。

安士(詐欺師)は、強くなり過ぎたリアムが恐ろしくなり、免許皆伝を言い渡して逃亡するのだが、、

リアムは安士を師匠として敬い見送るのがシュールw

さらに、帝国軍から軍人を受け入れて欲しいと要請が来たので受け入れると、案内人が反乱の種として正義感の強い軍人を多く入るのだが、、

善政を敷き、不正を働く役人を「俺の金を使うな」と上位の役人を呼び出して自らの手で斬り殺し。

それ以外にも不正があれば、全ての役人を粛清。

それで領民や役人からは、リアムは清廉潔白な正義の人と思われて、帝国から天下りして来た軍人の忠誠心が鰻登りになる。

さらに意地になった案内人が、強大な宇宙海賊ゴアス艦隊をリアムの領地に誘導。

6倍の宇宙海賊の艦隊にリアム自ら最前線に立ち、機動騎士のアヴィドを駆り獅子奮迅の活躍。

普通なら崩れるほどの劣勢だったのに、リアムが最前線でアヴィドで無双しながら敵旗艦に突撃したせいで味方艦隊も紡錘陣形で理想的な形で宇宙海賊の中枢部に喰らい付いて食い破ってしまう。

お陰で宇宙海賊は殲滅。

更に宇宙海賊に捕まって、醜い肉塊にされてしまった騎士達を高額な医療施設を建設して、さらにエリクサーを使用して治療。

そんな肉塊だった被害者達から、リアムのためなら何でもする絶対的な忠誠心を持つ騎士達を獲得する。

それによって、騎士が1人も居なかったリアムの領地の問題はひとまず解決した。

それでも本人は悪徳領主をしてるつもりだが、振り返ってみると全く悪い事が出来てないw

賞金首のコアズを討伐した功績で、帝国の首都星に行くと。。

リアムを5歳で捨てた両親と祖父母が会いに来て、リアムに金をくれと言って来た。

それに不愉快に書いてなったリアムは、絶縁の条件を飲むなら金を払ってやると両親達に送る。

それで、両親はリアムを領主交代を申請するが。

帝国宰相が握り潰して終わる。

リアムはコアズの賞金を全て借金の返済に充て、さらに軍船をさらに買うと帝国に申請。

さらに、先代と先先代は納税をしなかったのにリアムはしっかり納税もする。

それを受けて宰相はリアムの助けになると決めたらしい。

酒池肉林のハーレムを作ると言って、酒を入れるプールを作るのだが、、

浄化装置が優秀過ぎて水にさせられww

肉を吊るすのは不衛生だと言われて怯んでしまうww

更に本人は10人くらいの美女を侍らせようとするのだが、執事から1000人は集めてくれと言われて。

ドン引きして止めてしまう。

根が真面目だから、、

そんな勘違いなリアムの話が面白いw

次巻

最後までお読み頂きありがとうございます。

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フィクション(novel)あいうえお順

アニメ

PV

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備忘録

プロローグ

1. リアムの転生と新たな生活の始まり

• リアム・セラ・バンフィールドとして、アルグランド帝国の伯爵家の跡取りに転生した。

• 5歳の誕生日に両親から領地と財産を引き継ぎ、彼は「悪徳領主」としての道を歩む決意を固めた。

• 両親は帝国の首都星に移住し、彼に高性能なメイドロボ「天城」の管理を任せた。

2. 両親の逃避と新生活

• 両親のクリフとダーシーは形式的な夫婦関係であり、首都星で新たな生活を始めるために領地を去った。

• リアムの怒りを予測しながらも、彼らは莫大な借金の存在を軽視し、領地運営から逃げた。

• 帝国では人工知能の使用が制限されているが、彼らはメイドロボの導入を気にしていなかった。

3. 天城の到着とリアムの決意

• リアムは執事ブライアンから、メイドロボ「天城」の到着を知らされた。

• リアムは領地運営の知識がないことを自覚し、天城の補佐を受けながら学ぶ必要性を感じた。

• 彼は教育カプセルを使って知識を習得する一方、天城に領民の搾取を計画する準備を任せた。

4. バンフィールド領地の状況

• バンフィールド家の領地は他の地域に比べ文明レベルが低く、領民たちの生活は困窮していた。

• 過去の名君の治世を懐かしむ老人たちに対し、若い世代は貧しい現実しか知らなかった。

• クリフの時代の重税による記憶がまだ残り、新領主のリアムに対する期待はほとんどなかった。

5. 領民たちの不安と無関心

• 街全体は不安に包まれ、酒場では新領主への不満が漏れていた。

• 次の領主に期待する者は少なく、領民たちはリアムの治世に希望を抱けず、諦めの中で日々を過ごしていた。

6. リアムの未来への展望

• リアムは子供の体でありながら、悪徳領主となる決意を固めた。

• 彼は天城の支援を受けつつ、自らの力を蓄え、全てを支配する悪徳領主としての未来に向けた一歩を踏み出した。

第二話  剣の師

1. リアムの領地改革の決断と屋敷の再建

荒廃した屋敷の問題:リアムは教育カプセルを経て、先代たちの悪趣味な屋敷に不満を抱き、解体と再建を決意した。

仮の屋敷の整備:天城の助言に従い、当面の必要を満たす仮の屋敷を整備し、その後、本格的な屋敷を建設する計画を立てた。

軍縮の実施:3万隻の戦艦を3千隻に削減し、効率的な軍隊の編成を目指した。ブライアンは反対したが、リアムは天城の助言を優先した。

2. 領地の荒廃と改革への挑戦

領地の現状把握:リアムは領内のデータから、領地が著しく荒廃していることを知った。税の搾取が限界に達し、領民たちの生活が停滞していた。

発展の抑制:先代の領主たちは発展の手間を避け、最低限の人工知能で領地を運営していたため、領民の生活は発展しなかった。

改革の長期計画:リアムは、まず領地の基盤整備に投資することを決断し、長い目で発展を図る方針を立てた。

3. リアムの個人的な強さへの執着

武芸の訓練開始:リアムは過去の借金取りへの恐怖から、自らの力を求め、天城に一流の指導者の招致を命じた。

奪う側になる決意:他者を踏みにじる強さを得るために、リアムは武芸などの訓練を受けることを強く望んだ。

4. 安士の登場と案内人の悪意

安士の背景と目的:安士は借金の帳消しを条件にバンフィールド家の宇宙港に到着したが、武芸の達人ではなく、実力は乏しかった。

案内人の干渉:当初の指導依頼は武芸の達人に向けられていたが、案内人の悪意により、安士がリアムの師として選ばれた。

安士の不誠実な意図:安士は、子供であるリアムを褒めて気分良くさせ、適当に指導して金を搾り取ろうと考えていた。

西洋剣主流の中での刀の選択:安士はあえて刀を選び、それらしい姿を装ってリアムを欺こうとした。

5. 今後の展望と課題

リアムの悪徳領主としての成長:彼は領地の改革に加え、個人的な力の追求を進めながら、自らを悪徳領主に育てる決意を固めていた。

安士との関係の行方:不誠実な意図を持つ安士がリアムの指導者としてどのように関わるかが今後の課題となった。

第三話  一閃流

1. 安士との出会いと「一閃流」剣術の学習

初対面の印象と技の演示:安士は頼りなさそうな見た目ながら、丸太を一瞬で斬る「一閃流」の技をリアムに見せ、彼を驚かせた。

安士の真の姿:安士は剣の達人ではなく、披露した技は事前に仕込まれた手品であったが、リアムは気づかなかった。

リアムの師事決定:リアムは安士に師事することを決め、安士はその状況を利用し、リアムを欺きながら指導を始めた。

2. リアムの成長と領地の変革

基礎訓練の継続:リアムは三年間、安士から様々な武芸を学び、真面目な性格で急速に成長した。

領地の整備:以前の奇抜な屋敷は解体され、質素で機能的な新しい屋敷が完成し、領地の運営も改善された。

職業訓練の推進:元兵士や領民が訓練を受け、インフラ整備に従事することで、領地の活気が徐々に戻った。

3. 横領の摘発と人工知能の導入

横領役人の処罰:リアムは天城の報告を受け、横領した役人を召喚し、その場で斬り捨てた。

人工知能の活用:天城の提案で、リアムは人工知能と人形を導入し、徹底した管理体制を構築することを決断した。

4. リアムへの評価と信頼

領民の反応:リアムの若さと大胆な行動により、領地内では信頼と不安が入り混じる評価が広がった。

ブライアンの教育方針:新しい使用人たちの採用には、容姿だけでなく能力と人間性も重視する方針が取られた。

天城への信頼:リアムは天城を深く信頼し、彼女を側に置くことへの批判にも屈しなかった。ブライアンは、天城がリアムにとって重要な支えであることを理解し、見守ることにした。

5. 未来への展望とバンフィールド家の復興

リアムの統治と変革の進行:リアムは幼いながらも領主としての責務を果たし、領地の変革を進めていった。

ブライアンの忠誠心:ブライアンはリアムの行動を見守り、バンフィールド家の栄光を取り戻すことを信じて、彼への忠誠を誓った。

第四話  リアム君三十歳!

1. リアムの修行と剣術の成長

魔法を使った斬撃の習得挑戦:リアムは、魔法の力で斬撃を伸ばす試みを続けたが、目指す奥義の習得には至らなかった。

目隠しと重りを用いた訓練:視覚以外の感覚を鍛える訓練により、リアムは急速に成長し、剣術の腕を大きく上達させた。

2. 安士の内心と策略

リアムの急速な成長への恐怖:リアムが剣技を本物として吸収する姿に、安士は自分の正体が露見することを恐れた。

逃走準備と時間稼ぎ:安士は、逃走資金を蓄えるため、リアムに扱いづらい旧式の機動騎士「アヴィド」を与える計画を立てた。

天城への依頼:安士はアヴィドの修理を進めるよう天城に依頼し、自分の計画に時間をかけようとした。

3. 天城の対応とリアムへの支え

アヴィドの整備対応:天城は、帝国の兵器工場にアヴィドの整備を依頼し、最善を尽くすことを誓った。

リアムの成長への尊重:リアムが自信を持って修行を進める姿を見守り、天城は彼を後ろから静かに支えた。

4. バンフィールド領の変化と領民の生活向上

酒場の賑わい:仕事が増えたことで、領地の酒場は繁盛し、客たちも身なりが良くなり、高価な酒を楽しんでいた。

領主リアムの話題:領民たちは、二十年前の大量粛清やリアムが人形を好むという噂を話題にしながら、領地の発展を喜んでいた。

景気の維持:客たちは、領主の趣味に関心を持たず、景気が続く限りリアムの行動を問題視しないと語っていた。

5. 領地の発展と過去との比較

領地の急速な発展:リアムの統治により、領地がかつてないほどの発展を遂げた。

過去の栄光との比較:数百年前にも領地が栄えていたという話が語られ、領民たちはその不思議を感じていた。

第五話  アヴィド

1. リアムとアヴィドの試運転

アヴィドの修理完了と確認:リアムは曾祖父の人型兵器「アヴィド」が整備され、倉庫に戻ったのを確認し、その迫力に感嘆した。技術士官ニアス・カーリンが整備を担当し、彼女はアシスト機能なしの操作を懸念した。

アシスト機能の議論:安士はリアムの能力を信じ、アシスト機能なしで問題ないと断言したが、ニアスは再度の導入を提案した。

試運転の開始と失態:リアムはアヴィドの操縦に挑むが、ニアスの近接によって気が散り、機体が意図せず奇妙な動きをしてしまった。

2. 安士の苛立ちと逃走計画

安士の苛立ちと訓練強化:安士はリアムに厳しい修行を課し、目隠しや丸太の上での訓練を実施したが、リアムはそれらの試練を乗り越えた。

訓練による予想外の結果:リアムは魔力を使ったバリアと剣技を融合した攻撃を披露し、安士を驚愕させた。

免許皆伝と逃亡の決意:リアムからのさらなる修行の要請を受けた安士は、免許皆伝を与えて惑星から逃亡する計画を立てた。

3. 案内人の観察とリアムの成長

案内人の期待と失望:案内人はリアムの成長に失望を期待していたが、予想を超えた成長ぶりに困惑した。

リアムの実力の証明:リアムは庭で見事な剣技を披露し、執事のブライアンと天城から拍手を受けた。

安士の逃亡と案内人の苛立ち:安士は飲み屋でリアムへの愚痴をこぼし、案内人はリアムからの感謝の気持ちに嫌悪感を抱いた。

4. リアムの成長への対応策

案内人の新たな企み:案内人はリアムにさらなる負の感情を植え付けるため、新たな仕掛けを考える必要があると決意した。

第六話  ハニートラップ

1. 案内人の策略と不満

リアムへの感謝に対する不快感:案内人はリアムからの感謝に苛まれ、不快感を抱いていた。リアムが善政を行い領地を豊かにしていることに驚きつつも、彼を破滅させる機会を模索していた。

帝国軍の提案の利用:帝国軍から問題のある軍人たちをリアムの領地に送り込む提案が届き、案内人はこれを利用して反乱の火種を仕込む計画を立てた。リアムは渋々この提案を受け入れた。

2. ニアス・カーリンとの再会と商談

ニアスの訪問と提案:第七兵器工場の技術中尉ニアス・カーリンが再び領地を訪れ、最新戦艦の購入を提案した。彼女は立体映像を使い製品を紹介したが、リアムはデザインや内装の不備を理由に購入を渋った。

説得の試み:ニアスは必死に説得し、不慣れな色仕掛けまで試みたが、リアムの態度は変わらなかった。

戦艦300隻の購入:最終的にリアムは彼女の必死な様子に憐れみを感じ、戦艦300隻の購入を承諾した。ただし、内外装の改善を条件として求めた。

3. ブライアンの不安と懸念

ニアスの会話の盗み聞き:ブライアンは屋敷の廊下で、ニアスが通信で後輩と話す場面に出くわした。ニアスはリアムが戦艦300隻を購入したことを自慢し、色仕掛けを使ったことをほのめかしていた。

ニアスの発言と自信喪失:ニアスはリアムが自分に夢中だったと話し、商談を成功させた自分を自慢したが、次第に自信を失っていった。

ブライアンの懸念:ブライアンはリアムがハニートラップに引っかかった可能性を懸念し、今後の領地運営に不安を抱いた。

第七話  悪徳商人

1. トーマス・ヘンフリーとの商談と賄賂

商談の内容:トーマスはリアムとの商談で黄金(そんなに価値がない)を賄賂として差し出し、その見返りに護衛艦隊を借り受けた。取引条件として、リアムの軍事力を使ってトーマスも利益を得ることが含まれていた。

トーマスの感想と評価:バンフィールド家の発展に感心し、リアムの政策を称賛しつつ、黄金への執着には理解を示せなかった。リアムの地道な投資を評価し、自身もバンフィールド家の繁栄に貢献することを誓った。

2. リアムの黄金への執着と領地の発展

黄金の利用と議論:リアムは黄金を「価値の変わらない象徴」と称し、金貨に加工することを決めたが、ブライアンと天城はその判断に疑問を抱いた。

領地の文化改革への試み:リアムはデザイナーやモデルを招き、領地の文化改革を試みたが、提示されたファッションが奇抜すぎて受け入れられなかった。

多文化への困惑:リアムは他惑星の奇妙な価値観に困惑し、自身の理想に合った発展を目指しつつも、星間国家内の文化の多様さに直面していた。

3. バンフィールド家の宇宙軍の状況

軍の整備と士気:帝国軍から派遣された准将を司令官に迎え、バンフィールド家の宇宙軍は最新鋭の戦艦と充実した訓練環境で士気を高め、リアムへの忠誠心を深めていた。

4. 案内人の苛立ちと新たな脅威

案内人の不満と計画:案内人は、リアムが名君として領地を繁栄させていることに苛立ち、彼を破滅に導くための計画を立て始めた。

海賊ゴアズの登場と脅威:ゴアズは三万隻の海賊船を率いて現れ、次の標的としてバンフィールド家の領地を選び、リアムの築いたものを破壊することに喜びを見出していた。

第八話  宇宙海賊

1. 成人を迎える準備と計画の難航

リアムの計画と葛藤:リアムは五十歳を迎え、成人となる節目に悪徳領主としての理想を追求しようとしたが、酒や女性に関心が持てなかった。天城からも既に屋敷に美男美女が集まっているため、新たな人材を集める必要はないと指摘され、計画は難航していた。

経済的な制約:リアムは増税や芸能人の招集を考えたが、借金の返済が豪遊を妨げており、不満を抱えつつも信用問題を避けるため支払う決断をした。

2. 海賊ゴアズの脅威

海賊の襲来と会議:ブライアンからの緊急報告で、海賊ゴアズがバンフィールド家に宣戦布告したことが知らされた。リアムは役人や軍人たちと協議し、海賊の要求には応じないことを決定した。

案内人の出現と提案:時間が止まる中、案内人が現れ、成人祝いとして財宝を持つ海賊をリアムに贈ったと告げた。リアムはこの提案を楽しみ、会議に戻り、海賊討伐の初陣を宣言した。

3. 戦いの準備と案内人の計画

初陣への決意:リアムは援軍の到着が不確実な中、自ら海賊討伐に出る決意を固め、役人と軍人たちに出撃準備を命じた。彼は戦いを「楽しい海賊狩り」として捉え、名誉と財宝を手に入れる決意を示した。

ブライアンの不安:ブライアンはリアムの出撃に不安を感じ、帝国軍の救援が間に合わないと予測しながら、バンフィールド家がこの危機に直面することを悔やんだ。

4. 案内人の陰謀とゴアズの戦力

案内人の観察と期待:案内人は、リアムが自らの判断を信じたことを嘲笑し、ゴアズ海賊団の圧倒的な戦力を隠していた。海賊団は強力な装備を備え、正規軍に匹敵する戦力を持っていた。

リアムの転落を待ち望む案内人:案内人は、リアムの感謝の念が憎悪に変わる瞬間を楽しみにしており、リアムが転生した真の理由を教える時を待ち望んでいた。しかし、彼に気づかれぬよう小さな光がアヴィドに潜り込んでいた。

第九話  初陣

1. 戦闘準備と出撃

バンフィールド家の出撃:リアムは五千隻の艦隊を率いて出撃した。全戦力は整わなかったが、迅速な出撃が必要であった。リアムは旗艦で指揮を執りながら、財宝を奪う計画に期待を寄せた。

ゴアズ海賊団の準備:ゴアズは圧倒的な戦力と装備で自信を持ち、リアムを捕らえる計画を進めた。彼の艦は滅亡した国の戦艦を改造したもので、「錬金箱」により得た資金で整えられていた。

2. 戦闘の開始と戦術

海賊の奇襲:海賊団は500隻を捨て駒として投入し、リアムの艦隊の通信を妨害しながら攻撃を開始した。しかし、リアムの艦隊は即座に迎撃し、戦闘を展開した。

リアムの反撃と進軍:バンフィールド家の艦隊は巧妙に機雷を設置し、海賊団に損害を与えた。リアムは戦闘の長引きを嫌い、司令官の提案を却下し、全軍突撃を命じた。

3. リアムの出撃と戦場での奮闘

リアムの戦闘参加:リアムは専用機「アヴィド」で出撃し、敵の機動騎士と用心棒に立ち向かった。アヴィドの圧倒的な戦闘力により、リアムは次々と敵を撃破した。

司令官の感慨:司令官はリアムの成長を振り返り、彼が領地復興に尽力し、今や前線で戦う姿を感慨深く見守った。リアムの勇敢さは軍人たちの士気を高め、彼らにとって理想の貴族像となった。

4. リアムの戦略と軍の士気

民を守る短期決戦の決断:リアムは援軍を待つ持久戦ではなく、自ら戦いに挑む短期決戦を選択した。彼のこの決断により、軍人たちはリアムについていけば勝利できると確信し、士気を高めた。

異例の貴族像:リアムのように領地と民を守るため前線に立つ貴族は稀であり、彼の行動は他の貴族の中でも際立った存在であった。

第十話  一閃流の継承者――開祖

1. リアムの戦闘と成長

戦闘の楽しみ:リアムは愛機「アヴィド」での戦闘を楽しみながら、次々と海賊の機動騎士を撃破した。高度な操縦技術とアヴィドの性能を駆使し、強敵にも怯まず挑戦し、自信を深めていった。

教えの実感:リアムは師匠から学んだ技術が戦闘で有効であることを実感し、さらに自信を強めた。

2. 海賊団の混乱

ゴアズの驚愕:海賊団のゴアズはバンフィールド家の反撃とリアムの強さに驚愕し、自らの旗艦で逃走を図った。しかし、混乱した部下たちが邪魔をし、逃亡を阻止された。

3. ゴアズの旗艦への攻撃

リアムの突入:リアムはアヴィドでゴアズの旗艦に到達し、艦上の砲台を次々と破壊して恐怖を与えた。ゴアズは逃亡を試みるが、リアムの攻勢により戦場は制圧されていった。

4. 旗艦内での戦闘

陸戦隊との突入:リアムはアヴィドから降り、陸戦隊と共に旗艦内へ突入した。無重力の環境下で的確な指示を出し、隠れていた敵を排除しながら宝探しを進めた。

海賊騎士との戦闘:リアムは海賊騎士たちとの戦闘で一閃流の剣技を披露し、驚異的な速さで敵を撃破した。

5. 部下たちの尊敬と士気の向上

部下たちの評価:リアムの実力と指導力は、部下たちを感嘆させた。彼の未熟さとは裏腹にその非凡な能力は、彼を本物の名君と再認識させた。

一閃流の免許皆伝:リアムが高い武芸の実力を示したことで、兵士たちの士気も高まり、自分たちが偉大な指導者のもとで戦っていることを誇りに思うようになった。

第十一話  お宝

1. 旗艦への突入と混乱

船内の混乱:リアムたちが海賊の旗艦に乗り込むと、海賊たちは混乱し、訓練された兵士たちに次々と倒されていった。

副官の最期:副官は命乞いを試みるも、リアムによって無情に斬られた。

2. 案内人の計画とゴアズへの力の付与

案内人の驚愕:リアムの一閃流の剣技がこの世界にない技であることに案内人は困惑した。

ゴアズへの力の授与:案内人はゴアズに黒い煙の力を与え、ゴアズはアダマンタイトのような強靭な肌を手に入れ、自信に満ちた姿へと変貌した。

3. ゴアズの変貌と犬の登場

ゴアズの変貌:力を得たゴアズは兵士たちを圧倒し、暴走を続けた。

犬の出現:小さな光が錬金箱に近づき犬へと姿を変え、リアムのもとへ向かった。

4. リアムの探索と新たな武器の入手

リアムの探索:リアムは隠し扉を発見し、骨董品の山を見つけたが、期待していた金銀財宝はなかった。

新たな武器の発見:古びた刀を見つけたリアムは、その刀を気に入り、使用することに決めた。

5. ゴアズとの決戦

ゴアズの暴走と戦闘:力を得たゴアズはどんな攻撃も通じない状態で暴れ回ったが、リアムが新たな刀でゴアズの腕を斬り飛ばし、戦いを制した。

ゴアズの恐怖と命乞い:再生能力に頼って攻撃を続けたゴアズは、次々と身体の部位を斬り飛ばされ、恐怖に陥り命乞いをしたが、リアムは冷酷に拒絶した。

第十二話  姫騎士

1. ゴアズとの対決と制圧

命乞いの拒絶:リアムはゴアズの助命を冷たく拒絶し、帝国に引き渡して懸賞金を得る方針を示した。

暴れるゴアズの制圧:ゴアズは最後の抵抗を見せるも、リアムにより圧倒され、沈黙を強いられた。

2. 飼育部屋での発見

不気味な飼育係の処分:飼育係の研究室で異常な行為を目撃したリアムは、怒りからその場で彼を射殺した。

犠牲者との出会い:リアムは、ゴアズに捕らわれていた犠牲者たちと出会い、彼らの悲惨な状況を目の当たりにした。

3. ティアを含む犠牲者への救済

元姫騎士ティアの解放:ティアはゴアズによって心身共に傷つけられていたが、リアムは彼女たちを見捨てず助けることを決意した。

治療の決断:兵士たちが治療の困難さを説明するも、リアムは財宝を使って専門医やエリクサーで彼らを治療する方針を変えなかった。

前世の経験との重なり:リアムは彼らの苦しみに共感し、助けることで自分の前世からの苦悩を乗り越えようとしていた。

4. バンフィールド領の祝賀

討伐の報せと祝宴:ゴアズ海賊団討伐の報せが広まり、領民たちはお祭り騒ぎとなり、酒場ではリアムの初陣の成功を称えて乾杯した。

5. リアムの帰還と取引の準備

帰還後の歓迎:リアムは屋敷に戻り、ブライアンと天城から無事の帰還を祝福された。

勲章授与と取引の相談:天城から首都星での勲章授与の話を聞き、さらに戦利品や兵器の取引についての連絡がヘンフリー商会と第七兵器工場から届いた。

トーマスとの優先的な話し合い:リアムはこれらの取引を進めるため、まずトーマスとの相談を優先することにした。

第十三話  家族

1. 戦後の処理と商談

ゴアズの財宝売却:リアムは海賊団の財宝を売却し、その収益を借金返済に充てることを決定した。彼は手元にお気に入りの刀だけを残し、普段使いにすることを宣言した。

トーマスとの取引:商人トーマスはリアムの依頼に応じ、医療機器の手配も進めていた。

第七兵器工場のニアスの昇進:リアムから送られた資材を受け、技術大尉に昇進したニアスは次世代艦の開発に意欲を燃やした。

2. 首都星での叙勲式と家族との決別

勲章の受領:リアムは首都星で行われた叙勲式で皇帝から勲章を受け取った。

家族との再会と決別:両親と祖父母から借金返済や仕送りの増額を求められるが、リアムはこれを拒否し、彼らを宮殿から追い出した。彼は天城の助言に従い、仕送りの増額を条件に彼らとの関係を断つことを決めた。

3. 案内人の策略と天城の対応

案内人の策略:案内人は力を失いかけながらも、リアムの家族を操り、当主交代と暗殺計画を画策させた。

天城の行動:天城はこの会話を盗み聞きし、状況を把握した後、リアムに「片付きました」とだけ報告した。

4. 宰相との交渉と帝都での生活

宰相の支持:クリフが宰相にリアムの当主交代を求めるが、宰相はリアムの実績を評価し、彼の地位を支持した。リアムの税金支払いと戦艦購入に関する提案も、宰相から好意的に受け止められた。

リアムのパーティー生活:リアムは帝都で連日のパーティー生活を楽しみ、悪徳貴族としての生活を堪能した。

5. リアムと天城の関係

天城の提案とリアムの拒否:天城はリアムの評判を守るため、自分を手放すことを提案するが、リアムはそれを拒否し、彼女が自分のそばにいるよう命じた。

天城の悲しげな表情:リアムは天城が見せた悲しげな笑顔に不安を覚えながらも、それ以上は追及しなかった。

第十四話  感謝

1. ティアの回復と感謝

エリクサーによる治療:ティアは再生治療によって元の姿に戻り、医師からリハビリが必要であると説明を受けた。

リアムの救援:ティアは、バンフィールド伯爵であるリアムが全ての治療費を負担し、病院を建設して救出者全員を支援したことを知り、彼に感謝と敬意を抱いた。

2. リアムの帰還と計画

領地での新生活支援:リアムは首都星から戻り、救出した者たちが新しい生活を始めることに期待し、将来的に領地の発展に貢献することを願った。

古代の錬金箱の発見:リアムはゴアズから奪った黄金の箱が古代の錬金箱のレプリカだとされるが、実際には本物であることを確認した。木刀を黄金に変換することで、箱があらゆる物質を黄金に変換できることを知り、彼は借金を恐れることなく悪徳領主として振る舞う決意を新たにした。

3. 案内人の苦悩と復讐心

案内人の苦痛:リアムからの感謝の念によって案内人は激しい苦痛に襲われ、地面に倒れ込んだ。感謝の気持ちに耐え切れず、力を失いながらも、リアムへの復讐を誓った。

復讐心の燃え上がり:案内人はリアムを地獄に落とし、永遠に苦しませることを決意し、月光に照らされる草原で復讐心を燃やした。その様子を一匹の犬が隠れて見守っていた。

エピローグ

1. リアムの成人と新しい屋敷

成人式の準備と不満:リアムは自分の外見が13歳程度に見えることに不満を抱き、新たに建てた広大な屋敷の無駄さを後悔していた。

クリスティアナ(ティア)の仕官:ゴアズ海賊団から救出されたティアがリアムの騎士となり、研修と学業のため一時的に離れることを告げた。彼女の忠誠心が、リアムの悪徳領主としての体裁を整える一助となった。

2. 成人式と関係者の反応

質素な屋敷の意外性:リアムの新しい屋敷は豪華だが実用性重視で、参加者のトーマスとニアスに好感を与えた。

貴族と商人の参加状況:富裕な貴族たちは警戒して参加を控え、貧しい貴族はバンフィールド家の傘下に戻るため接近した。商人や兵器工場関係者はリアムとの関係を深める意向を持っていた。

ティアの存在と評判:ティアの登場によりリアムの名君としての評価が高まり、彼女の過去を巡る噂が周囲の注目を集めた。

3. 贅沢と領内改革の計画

贅沢への葛藤:リアムは自分の生活が贅沢であるか悩み、天城から「贅沢には意味を求めないこと」と助言を受けたが、贅沢を追求する決意を固めた。

新たな贅沢の提案:天城は領民の留学を提案し、他領地の文化を取り入れることで領地の発展を目指すことが贅沢と説明した。リアムはこの計画を即座に実行するよう命じた。

4. リアムの決断と今後の展望

領民の留学計画:リアムは、留学を通じて領地が改善されることを期待し、贅沢を追求する悪徳領主の姿を確立しようとした。

ブライアンの感動:リアムの寛大な決断にブライアンは感涙したが、リアムはその感情に関心を示さず、金を使う意志を優先した。

特別編  リアムのハーレム計画

1. リアムのハーレム計画と準備

ハーレムの構想:リアムは「金」「暴力」「女」が悪徳領主に必要と考え、金と力を得た今、ハーレムを築くことを目指した。

ハーレム部屋の準備:新しい屋敷にハーレム専用の部屋を設け、天城とブライアンを招いてその計画を披露したが、二人からは冷淡な反応が返された。

2. 「酒池肉林」の夢の断念

計画の非現実性:リアムは「酒池肉林」の夢を語り、プールを酒で満たす案を提案したが、現実的に不可能であると指摘され、計画を断念した。

3. ハーレムに対する意外な賛同

天城とブライアンの賛成:天城とブライアンからは、領主がハーレムを持つのは当然との賛成を得た。

ブライアンの助言:ブライアンは、後継者を確保するためにも早急に女性を迎えるべきだとリアムに助言した。

4. リアムの理想と固執

理想の女性の条件:リアムは、見た目が良く、自分に簡単になびかない女性を求め、妥協を拒んだ。

ハーレム計画の難航:天城とブライアンからは、その条件では実現が難しいと指摘されたが、リアムは聞き入れなかった。

5. ハーレム計画の決意

他者の介入を拒否:リアムは、誰かに用意されたハーレムを拒み、自らの理想的な女性を見つけることにこだわった。

理想の追求:最終的に、リアムは自身の理想を貫くためにハーレムを築く決意を固め、天城とブライアンの助言を無視する姿勢を示した。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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