どんな本?
異世界に召喚された盾の勇者・岩谷尚文が、陰謀により第二王女メルティ誘拐の罪を着せられ、王国から追われる中での試練と成長を描いた異世界ファンタジーである。
主要キャラクター
• 岩谷尚文:盾の勇者として召喚された青年。冤罪により追われる身となるが、逆境に立ち向かう。
• ラフタリア:尚文の仲間である亜人の少女。剣士として尚文を支える。
• フィーロ:フィロリアルと呼ばれる鳥型の魔物で、尚文の仲間。
• メルティ:メルロマルク王国の第二王女。尚文と行動を共にする。
• フィトリア:フィロリアルの女王で、フィーロに興味を持ち、勝負を挑む。
• 三勇教会の教皇:尚文たちを窮地に追い込む存在。
本作の特徴は、主人公が理不尽な状況に追い込まれながらも、仲間との絆を深め、逆境を乗り越えていく姿勢である。特に、フィロリアルの女王フィトリアとの出会いや、三勇教会の教皇との対峙など、物語が大きく展開する点が魅力である。
出版情報
• 出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー
• 発売日:2014年2月22日
• ISBN-10:4040663217
• ISBN-13:9784040663210
• メディア展開:本作はアニメ化されており、関連メディアとしてコミカライズ版も刊行されている。
読んだ本のタイトル
盾の勇者の成り上がり 1
著者:アネコユサギ 氏
イラスト:弥南せいら 氏
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
どんな逆境をも乗り越える、異世界リベンジファンタジー第四弾!
盾の勇者・岩谷尚文は、陰謀によって第二王女メルティを誘拐した罪で王国から追われていた。
「そんなにまで俺を追い詰めたいのかよ……!?」
疑いを晴らすために旅をしていると、ひょんなことからフィロリアルの女王フィトリアに出会う。彼女はある目的のため、フィーロを指名しての勝負を挑んで来た!
さらには三勇教会の連中が、尚文たちを窮地に追いやるべく教皇まで連れてくる始末。圧倒的な強さを持つ教皇を前にして、尚文がとった行動とは!?
どんな逆境をも乗り越える、異世界リベンジファンタジー第四弾、ここに登場!
感想
三勇者の価値が下がり、国王よりも地位の高い女王が継承権第一位の第二王女のメルティーが国に派遣されてくる。
それも盾の勇者が化けてた神鳥の聖人と共に、、
それに危機感を募らせた継承権第二位の第一王女と、自身の信仰として仰ぐ三勇者の評判に落胆していた三勇教。
自身の立場と信仰を守るため。
悪魔信じている盾の勇者、尚文が第二王女メルティーを突然襲う。
しかも盾の勇者が第二王女メルティーを誘拐したと新たな冤罪をふっかけて、、
それに多少だが反抗して尚文達を逃す、かつて尚文に救われた住民達。
それでもドンドン追い込まれて行く盾の勇者一行。
尚文達は亜人を差別しない領主の元に身を寄せるのだが、、
そこでも他領から追っ手が襲って来る。
その領主は、戦争の影響で亜人を心底憎んでおりラフタリアのトラウマにもなっていた。
その領主を撃退して、自棄を起こした領主がかつて封印した魔獣を開放してしまう。
それを、フィロリアルクイーンのフィトリアが撃退。
作品が怪獣映画になってしまう。。
最後までお読み頂きありがとうございます。
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
PV
OP
RISE By MADKIDFAITH By MADKIDBring Back By MADKIDED
きみの名前 By 藤川千愛あたしが隣にいるうちに By 藤川千愛ゆずれない By 藤川千愛同シリーズ
盾の勇者の成り上がり
小説版小説版
漫画版
その他フィクション
備忘録
プロローグ 逃走中
山中での追跡と危機
追跡からの逃走
尚文たちは、メルティ誘拐の冤罪を着せられ、元康率いる追跡隊から逃れるため山道を進んでいた。元康は執拗に追撃を続け、尚文はフィーロとメルティにそれぞれの役割を指示し、状況に対応していた。フィーロは俊敏な動きで足跡をカモフラージュし、ラフタリアは魔法で全員の姿を隠した。元康は一行の足跡を見つけて追跡を始めたが、偽の足跡に騙され別の方向に進んでいった。
ビッチの策謀
その後、元康の仲間であるビッチ(マイン)は、尚文たちを山から炙り出すため、山火事を起こすという暴挙に出た。ビッチは燃料を撒き、炎を広げていった。尚文たちは煙が立ち込める中、火の広がりを止めようと試みるが、広範囲での消火は困難であった。
雨を降らせる試み
メルティは水の魔法「ツヴァイト・スコール」を使用し、雨を降らせて火の勢いを抑えようとした。雨の範囲は限定的であったが、火の拡大をある程度防ぐことができた。フィーロは本来のフィロリアルの姿に戻り、尚文たちは山火事の中から急ぎ脱出することを決めた。
緊急脱出と次への展望
尚文たちはフィロリアルの俊敏な移動能力を活用して火の海から逃れた。混乱に乗じて元康たちの追撃を撒き、次の行動に移る余地を得たものの、尚文はビッチの執拗な策謀とこの国の現状に苛立ちを募らせていた。
一話 亜人冒険者の街
槍の勇者との追跡劇と次の手
影の存在と追跡の謎
尚文たちは元康の追撃をかわしながら南西の目的地を目指していたが、行き先の詳細がわからず困惑していた。また、元康が自分たちの所在を把握できている理由を考え、影という隠密部隊の情報を疑った。影の中にも女王派と三勇教派がおり、尚文たちの協力者と敵対者が混在している状況であった。
貴族の助力への希望
逃避行が続く中、メルティは付近に自分たちを匿ってくれる可能性のある貴族がいることを思い出した。その貴族は以前、亜人との共存を目指していた領主の思想を受け継いでおり、盾の勇者に対しても理解を示す可能性があると考えられた。だが、その領主は波で命を落とし、その後、亜人と人間の関係はさらに悪化していた。
街への潜入と亜人の冒険者たち
尚文たちは貴族の街へ向かい、亜人の冒険者たちに接触を試みたが、彼らは盾の勇者に近づくことを拒否した。その理由は、かつて盾の勇者が「近づくな」と命じたという誤解や偏見によるものであった。尚文はその事実に驚きつつも、なんとか街での潜伏を試みることにした。
優男との再会と一時の休息
街の近くで尚文たちは優男と呼ばれる貴族と再会し、彼の屋敷に招かれた。彼は尚文たちの話を聞き、元康たちの追跡を避けるための協力を申し出た。屋敷内での休息中、尚文はメルティとの言い争いを続けながらも、彼女が王女としての責任感から自らの行動を考えていることを評価した。
メルティの決断と未来の展望
メルティは、自分の存在が尚文たちに危険をもたらしていることを自覚し、父である王のもとへ直接赴く案を提案した。尚文はその危険性を理解しつつも、その案を一つの選択肢として受け入れた。この案が後に彼らの運命を大きく左右することになるとは、この時点では誰も予想していなかった。
二話 因縁の貴族
優男の屋敷での潜伏と襲撃
窓の外に馬車が現れ、小太りの男と兵士たちが屋敷に侵入した。メイドが逃亡を勧める中、主人公たちは勝手口から脱出を図る。台所で隠れながらも兵士の脅威が迫り、彼らは次第に事態の深刻さを認識する。
メルティの捕縛と決意
第二王女メルティが兵士たちに見つかり、毅然とした態度で応対する。彼女の決意を尊重し、主人公たちは動かず見守るが、その選択がメルティのさらなる危機を招く可能性も示唆された。
フィーロの合流と屋敷脱出計画
行方不明だったフィーロが屋根裏に隠れていたことが判明。彼女の無邪気な行動に苦笑しつつ、主人公たちは隣街の領主屋敷へ向かう計画を立て、優男の情報を頼りに簡略図を作成した。
隣街の領主屋敷への侵入
夜の闇に紛れて隣街の屋敷に侵入した一行は、警備兵や番犬を無力化しながら進む。かつてラフタリアが受けた拷問の記憶がよみがえり、彼女の決意を固めるが、状況は緊迫の度を増した。
メルティの救出と貴族との対峙
屋敷内でメルティを拘束していた貴族と対峙。主人公の盾スキルと仲間たちの連携で貴族を圧倒し、彼を追い詰める。ラフタリアは怒りを抱きつつも冷静に剣を振るい、ついに貴族を退けた。
地下室での悲劇と新たな出会い
地下室で亜人奴隷を発見し、ラフタリアの幼馴染であるキールと再会。彼の衰弱した姿に心を痛めつつも救出を試みる。一方、過去の友人リファナの白骨遺体を前に、ラフタリアは悲しみに暮れる。
復活する貴族と封印の崩壊
倒したはずの貴族が復活し、街に封印されていた化け物を解放する儀式を始めた。石碑が崩壊し、巨大な肉食恐竜のような化け物が現れる中、一行は新たな脅威に立ち向かうことを決意した。
三話 タイラントドラゴンレックス
恐竜の襲来と戦闘への備え
空中に突如として現れた巨大な恐竜「タイラントドラゴンレックス」が、屋敷の上に落下しながら暴れ始めた。屋敷は瞬く間に崩壊し、そこにいた貴族も恐竜に踏み潰され命を落とした。状況の悪化を受け、ナオフミ達は一時的に撤退を試みたが、恐竜は執拗に追いかけてきた。街の安全を考慮し、フィーロの力で恐竜を街の外へ誘導することを決定した。
草原での激闘と劣勢の展開
街を離れた広い草原で、ナオフミ達はタイラントドラゴンレックスとの戦闘を開始した。フィーロ、ラフタリア、メルティの連携攻撃で奮闘するも、恐竜の巨体と圧倒的な防御力の前に決定打を与えることはできなかった。戦いが続く中、ナオフミは自らの憤怒の盾を使う覚悟を固めるが、謎の干渉により使用を阻まれる。状況はさらに混迷を深めた。
フィロリアル・クイーンの登場
タイラントドラゴンレックスとの戦いが膠着状態に陥る中、大量のフィロリアル達が突如として現れた。その群れの中から現れた空色のフィロリアル・クイーンが、ナオフミ達に協力を申し出る。クイーンはタイラントドラゴンレックスを「竜帝の欠片」による異常な進化を遂げた存在と見抜き、強大な力で敵を圧倒した。
決着と平穏への兆し
フィロリアル・クイーンは圧倒的な戦闘能力でタイラントドラゴンレックスを次々と攻撃し、最後はハイクイックの魔法で敵を粉々に切り裂いた。戦いは終結し、ナオフミ達はクイーンの力に助けられながら新たな道を模索することとなった。
四話 伝説の神鳥
タイラントドラゴンレックスの撃破と女王フィロリアルの登場
巨大なフィロリアル・クイーンは、タイラントドラゴンレックスの核石を拾い上げた後、ナオフミ達に話しかけた。彼女は圧倒的な力で恐竜を倒し、周囲を驚愕させた。特にメルティは伝説の存在である彼女に興奮を隠せなかった。フィロリアル・クイーンは自らを「フィトリア」と名乗り、人型へと変身した。彼女は過去の勇者によって育てられた存在であり、その力と威厳は並外れていた。
フィロリアル・クイーンの案内と交渉
フィトリアはナオフミ達を自らの馬車に乗せ、転移魔法で別の場所へ案内した。そこはかつての勇者が守った国の跡地とされる場所で、霧と遺跡に囲まれた静寂の地であった。フィトリアはナオフミ達に休息を促しつつ、自らの目的について語った。彼女の使命は勇者同士の争いを止めることであり、ナオフミに協力を求めた。
憤怒の盾への警告と勇者間の対立
フィトリアはナオフミの盾に宿るカースシリーズの力に気付き、その危険性を警告した。彼女はその力が制御を超える可能性を指摘し、使用を控えるよう促した。しかしナオフミはこれを拒否し、その力が戦いを乗り越えるために必要不可欠であると主張した。さらにフィトリアは、勇者同士の対立が波を乗り越える妨げになると説き、彼らが協力しなければならない理由を示した。
勇者処分の宣言と不穏な結末
フィトリアは、勇者が争いを続けるなら、世界のために四聖勇者を処分し再召喚することも必要だと語った。これを聞いたナオフミは自らの立場を弁護し、他の勇者との協力は不可能であると断言した。フィトリアは一旦引き下がったが、その後の行動には不穏な気配が漂っていた。ナオフミは彼女の動向に警戒しつつも、勇者間の問題が根深いことを改めて実感した。
五話 フィーロ VSフィトリア
フィロリアルとの朝とフィトリアの伝説
目覚めたナオフミは、礼のつもりかフィロリアルに囲まれていた。フィーロが追い払う中、メルティはフィトリアに質問攻めをしていた。伝説のグリフィンやドラゴン王との戦い、そしてフィロリアルの聖域の話題に目を輝かせていた。一方でフィーロは嫉妬の感情を隠せなかった。
フィトリアの強硬な行動
休息を終えた後、フィトリアが突如メルティを魔法で捕らえた。フィトリアは、四聖勇者同士が争う現状を憂い、和解を促すための試練をナオフミ達に課すと宣言した。拒否すれば命を奪うと告げられ、緊張が高まった。
フィーロとフィトリアの試練の戦い
フィーロはフィトリアと一騎打ちを挑まれ、人型で戦うこととなった。フィトリアの圧倒的な力の前に苦戦しながらも、フィーロは何度も立ち上がり挑んだ。フィトリアは試練を通じてフィーロに戦い方を教え、ついに彼女の実力を認めた。
試練の終わりとフィーロの成長
戦いの後、フィトリアはフィーロにティアラを与え、新たな女王の継承権を授けた。ティアラから現れたアホ毛に戸惑うフィーロであったが、ステータスが向上し新たな力を得た。フィトリアはナオフミにも褒美として盾の強制解放を施し、次なる準備を促した。
新たな女王への祝賀
フィロリアル達はフィーロの継承を祝福し、祭りを開いた。フィーロはまだ新たな立場に馴染んでいなかったが、ナオフミ達は聖域での賑やかな時間を過ごした。この試練を経て、ナオフミの一行は新たな局面を迎える準備を整えた。
六話 神鳥の安らぎ
試練の夜とフィトリアの告白
ラフタリア、フィーロ、メルティが眠りについた夜、フィトリアはナオフミに昨日の続きを話し始めた。勇者たちの和解が必要であること、そして世界全体が深刻な危機に直面している可能性を告げた。ナオフミは四聖の一人である責任を自覚しつつも、他の勇者たちとの対話の難しさを痛感した。
波と四聖の真実
フィトリアは、波が人間の住む地だけでなく無人の地にも起こること、そして四聖が一人でも欠けると波がさらに激化することを語った。勇者同士の和解が不可欠であると繰り返し主張し、ナオフミに他の勇者たちと協力するよう促した。ナオフミは、これ以上の争いを避けるため、フィトリアの言葉に耳を傾ける決意をした。
新たな試練とフィトリアの加護
翌朝、ナオフミたちはフィロリアルの聖域を後にした。フィトリアはナオフミに加護を与え、盾と防具を強化した上で出発を促した。一行はフィトリアの転移魔法によって目的地付近の草原へ送り届けられた。フィトリアは別れ際、さらなる試練が待ち受けていることを暗示しつつ、ナオフミたちを見送った。
関所での衝突と元康の誤解
目的地に向かう途中、関所で槍の勇者・元康と遭遇した。元康はナオフミに対して、錬と樹を殺害したという誤解を抱いていた。ナオフミは必死に誤解を解こうと試みたが、元康の怒りは収まらなかった。最終的に両者は対話を諦め、戦いに突入することとなった。
戦いの始まり
ナオフミは元康との戦いに備え、ラフタリアとフィーロに指示を出し、メルティには罠の解除を任せた。元康はビッチと兵士たちの支援を受けていたが、ナオフミは自身の仲間とともに激戦に臨む覚悟を決めた。一行は、各々の未来を懸けた決戦を開始した。
七話 盾と槍の戦い
戦闘の開始とビッチの攻撃
フィーロが元康との戦いに突入すると、ビッチが炎系の範囲魔法を放ち、周囲を火の海に変えた。メルティが魔法を相殺したが完全には防げず、ナオフミたちに炎の雨が降り注いだ。しかし、フィーロはフィトリアとの戦いで習得した戦法を駆使し、俊敏さを活かして元康に攻撃を仕掛けた。元康も連続でスキルを放ち、ナオフミたちは防御に追われる状況となった。
フィーロとメルティの反撃
フィーロは魔法「ツヴァイト・トルネイド」で反撃したが、元康とビッチの協力により相殺された。その後、フィーロはナオフミの指示を受け、さらに攻撃を強化。メルティとの連携により合唱魔法「タイフーン」を発動し、元康を吹き飛ばした。だが、元康はなおも立ち上がり、執念を見せ続けた。
ラフタリアとビッチの対決
ラフタリアは潜伏魔法を用いてビッチの仲間を狙い、敵の魔法詠唱を妨害した。ビッチも剣で応戦したが、ラフタリアはその攻撃を見事に防ぎ反撃。ビッチが動揺する隙に、ナオフミは元康との直接対決を続けた。
戦局の膠着と元康の執念
元康は仲間のために戦い続ける決意を示し、ナオフミに向かって突撃を繰り返した。しかし、ナオフミはフィトリアの加護と仲間たちの連携を活かし、粘り強く戦い抜いた。一方でビッチたちは魔力水を用いて回復を図り、戦闘は膠着状態となった。
謎の存在の登場
激闘の最中、場違いな拍手音が響き、兵士たちが姿を消していたことにナオフミが気付いた。その直後、周囲に強大な魔法のプレッシャーが満ち、謎の人物が登場。戦況が大きく変わる予感が漂った。
八話 裁き
フィーロの奮闘と巨大な攻撃
フィーロはフィロリアル・クイーンの姿に変身し、メルティや元康たちを強引にナオフミの元へ引き寄せた。その直後、彼女はナオフミに憤怒の盾を使うよう強く指示し、ナオフミは複数の防御スキルを展開。直後、巨大な光の柱が降り注ぎ、周囲は焦土と化した。フィーロの特異な力により仲間たちは守られたが、ナオフミ自身は甚大なダメージを受けた。
教皇の登場と真実の暴露
教皇が姿を現し、強大な魔法を放ったのは彼自身であると明らかにした。彼は三勇者を「偽者」と断じ、錬と樹の死も「神の導き」による浄化だと述べた。さらに彼は、信仰を守るために盾の勇者を含む全員を排除する必要があると宣言し、これまでの行いがすべて計画の一環であったと語った。
元康との休戦交渉の失敗
元康は教皇の裏切りに激怒し、ナオフミに協力を求めた。しかし、直前まで元康からの攻撃を受けていたナオフミは冷たく突き放し、協力を拒否した。元康は一人で教皇に立ち向かう覚悟を示したが、教皇は冷笑を浮かべ、新たな武器を手に取った。
教皇の武器と新たな脅威
教皇が持ち出したのは、伝説の武器を模倣した「遺物」であった。その剣から放たれた衝撃波は、ナオフミの憤怒の盾すら大きく揺るがす威力を持っていた。教皇の圧倒的な力が明らかになり、ナオフミたちはさらなる苦境に立たされた。
九話 複製品
伝説の武器の脅威と戦況の悪化
教皇の持つ複製武器が圧倒的な威力を誇り、ナオフミたちを苦境に追い込んでいた。この武器の使用には膨大な魔力が必要で、教徒たちが命がけで力を注ぎ込んでいた。教皇は武器の形状を変化させ、さらに強力なスキルを準備。ナオフミたちは攻撃を試みたが、教徒たちの支援による防御結界を突破できず、攻撃が無効化される状況が続いた。
勇者たちの反撃と絶望的な状況
錬と樹が加勢し、彼らの攻撃によって一時的に防御結界を破壊したが、教皇の武器は依然として強大であった。さらに、教皇の配下が回復魔法を駆使して防御を立て直し、戦況は再び悪化。討伐軍も教皇の反撃によって壊滅し、状況は絶望的なものとなった。
憤怒の盾への賭け
ナオフミは最後の手段として憤怒の盾に力を託すことを決意。錬とラフタリアの協力を得て、抑えていた怒りを解放し、憤怒の盾を進化させた。その盾は新たな能力を発現し、ナオフミの怒りと共鳴して戦局を打開する可能性を示した。彼の決断がこの危機を乗り越える鍵となるかは、まだ不明であった。
十話 ラースシールド
怒りと絶望の解放
ナオフミは憤怒の感情に飲まれ、全てを憎む思いに支配されていた。しかし、フィーロの言葉が彼の心に届き、これまでの仲間たちとの絆を思い出すことで、怒りの炎が鎮められた。視界が晴れる中、フィーロは自身を犠牲にしてナオフミの憤怒を抑え込み、彼を支え続けていた。
教皇との最終決戦の準備
ナオフミはラースシールドⅢを用いて教皇とその複製武器に立ち向かう決意を固めた。勇者たちは一丸となり、教皇への攻撃の糸口を探った。教皇は光の魔法やスキルを駆使して圧倒的な力を見せたが、ナオフミと仲間たちは連携を深め、戦いの中で突破口を見出そうと奮闘した。
ブラッドサクリファイスの代償
ナオフミは切り札としてブラッドサクリファイスを発動。スキルの代償として彼の身体には甚大な負荷がかかり、血を流しながらも教皇の動きを封じた。教皇はトラバサミのようなスキルに捕らえられ、武器もろとも粉砕され、最期を迎えた。
女王の介入と治療の開始
戦いが終わり、討伐軍の司令官として現れたのはメルティの母である女王ミレリアであった。彼女はナオフミたちを救助し、治療を最優先に指示した。しかし、ブラッドサクリファイスの影響による呪いの傷は深く、治療は難航していた。フィーロもまた重傷を負いながらもナオフミを案じ、仲間たちと共に彼を支え続けた。
意識を失うナオフミ
ナオフミは疲労と痛みで意識を手放しそうになりながらも、仲間たちに逃げるよう指示を出した。ラフタリアやメルティは彼を懸命に励ましながら、危機を乗り越えようと努力していたが、ナオフミはついに意識を失い、暗闇の中へと落ちていった。
十一話 女王
目覚めと治療の経過
ナオフミは目覚めると、自身に圧し掛かるラフタリア、フィーロ、メルティの三人に驚き、彼女たちを叱責した。ナオフミの身体はブラッドサクリファイスの代償による呪いで完全には癒えておらず、防御以外のステータスが低下していた。治療院でも呪いの根を取り除くことはできず、回復には一ヶ月を要する見込みであると診断された。
女王の訪問と招集
治療を受けるナオフミの元に女王ミレリアが現れた。彼女は治療の状況を確認しつつ、ナオフミを城に招こうとした。当初、ナオフミは警戒したが、彼の潔白を証明するためにも同行を決意した。一方で女王は、クズ王とビッチへの怒りを露わにし、彼らに厳しい罰を与えることを仄めかしていた。
城での対峙と罪の裁き
城に到着したナオフミと仲間たちは、女王による裁きの場に立ち会った。女王はクズ王とビッチに対し、数々の罪状を挙げ、彼らの行いを非難した。ビッチには奴隷紋を刻まれ、虚偽の告発を認めざるを得なくさせられた。これにより、ナオフミの無実が証明された。
女王の決断と罰の宣告
女王は最終的に、クズ王とビッチから王族の身分を剥奪し、国への奉仕を命じた。また、ビッチには膨大な金額の返済が課され、クズ王には波の最前線で戦うことを命じた。さらに、女王はナオフミに二人の罰を選ばせる権利を与えた。ナオフミは彼らの行いに対し、最も厳しい罰を求めた。
十二話 年貢の納め時
復讐の提案と苦悩
ナオフミはクズとビッチへの復讐を提案し、樹と錬もこれに同意する姿勢を見せたが、女王は冷静にこれを制した。彼女は二人の処刑が国際的影響を及ぼすことを指摘し、彼らを苦しめつつも生かす方法を模索した。ナオフミも女王の提案に賛同し、具体的な罰を協議することになった。
名の剥奪と公衆への宣言
女王はクズとビッチから王族の名を剥奪し、新たに「クズ」と「ビッチ」という侮蔑的な名を与えるよう指示した。この名は国中に広められ、人々は彼らを軽蔑の対象とした。ナオフミはこの結果に満足し、彼らの屈辱的な末路を静観した。
土下座の強要と屈辱の瞬間
女王の命令でクズとビッチは無理やり土下座をさせられ、ナオフミに謝罪と協力を懇願させられた。二人は抵抗し続けたが、周囲の兵士に押さえつけられ、最終的には屈辱に耐えるしかなかった。この様子を目撃したナオフミや仲間たちは複雑な感情を抱えつつも状況を見守った。
シルトヴェルトとの比較と残留の決意
女王はナオフミにシルトヴェルトの状況と危険性を説明し、メルロマルクに留まるよう説得した。ナオフミは迷いつつも、フィトリアとの約束や波への備えを優先し、女王を一度だけ信じる決意を固めた。女王は感謝を述べ、今後の協力を約束した。
勇者間の秘密と未来への展望
女王は三人の勇者にはナオフミ優遇の事実を隠すよう要請した。ナオフミもこれを了承し、女王の指導の下で新たな局面に備えることを決めた。波との戦いを中心に、ナオフミは自身の役割を再認識し、前進することを心に誓った。
エピローグ ずっと友達
別れの場面とメルティの決意
メルティは女王と共に立ち去る前に、ナオフミや仲間たちに感謝の言葉を伝えた。特にラフタリアには、住んでいた保護区の復興を約束し、亜人と人間が共存できる国を築く決意を述べた。一方で、ナオフミに対しては素直になれず、言葉を交わしながらも険悪な態度を見せた。
フィーロとの友情と別れ
メルティはフィーロに旅を共にできなくなることを伝えた。フィーロは別れを拒否し、涙ながらに駄々をこねたが、メルティは彼女を説得し、再会の約束を交わした。短い旅路の中で二人の友情は深まり、フィーロも他者のために尽力することを学び、大きく成長した様子が見受けられた。
新たなスタートライン
ナオフミはメルティとフィーロのやり取りを見守りながら、これまでの旅路を振り返った。冤罪や差別を乗り越え、ようやく他の勇者と同等以上の環境を手に入れたことで、新たなスタートラインに立った実感を得た。しかし、波という根本的な脅威が依然として残っていることを認識し、前進への決意を新たにした。
仲間との信頼
ナオフミは、ラフタリアが自分の手を握るのを感じ、仲間たちへの信頼を再確認した。多くの困難を経て築いた絆が、今後の戦いの支えになると確信し、未来への希望を抱きながら仲間たちと共に歩むことを決めた。
短編 恐怖のフィロリアル
フィトリアの戦いと決意
波からの魔物との戦闘
フィトリアは波から現れた魔物と激闘を繰り広げた。力を込めた一撃で魔物を蹴り飛ばし波を沈めたが、敵のしぶとさに倒した手応えはなかった。波を鎮めるのは彼女の役目であり、それは過去の勇者との約束によるものであった。
配下との会話と次期女王候補の出現
配下のフィロリアルたちは魔物退治を終えたことを報告し、さらにフィトリアに似た新たな存在を目撃したと伝えた。その外見は信じがたいもので、フィトリア自身も疑念を抱いたが、真偽を確かめるため調査を決意した。
人間世界への潜入
フィトリアは普通のフィロリアルの姿に変装し、人間の世界へと向かった。フィロリアル牧場で情報を集める中、盾の勇者が育てている桜色のフィロリアルが次期女王候補である可能性が示唆された。
盾の勇者との遭遇
フィトリアは桜色のフィロリアルと盾の勇者一行を発見した。彼らは竜帝の欠片を持つ魔物と戦っており、その光景にフィトリアはかつての勇者との記憶を重ねた。同時に、盾の勇者がカースシリーズの影響を受けていることに気づき、その心の傷に思いを馳せた。
戦闘の準備と決意
フィトリアは戦闘の場を封鎖するため「サンクチュアリ」を展開した。彼女の目的は、盾の勇者に問いただすことであった。なぜ世界中の波に参加しないのか、他の勇者はどうしているのか。フィトリアは、必要ならば自身の手を汚してでも世界を守る覚悟を固めていた。それは遠い過去に交わした勇者との約束を守るためであった。
登場キャラクター
イワタニナオフミのパーティ
• イワタニナオフミ(盾の勇者):主人公。
• ラフタリア:亜人の剣士でナオフミの仲間。
• フィーロ:フィロリアルの女王種。
• メルティ=メルロマルク:メルロマルク国第二王女。
メルロマルク王国
• ミレリア=Q=メルロマルク(女王):メルロマルク国の女王であり、国政の実権を握る。
• オルトクレイ=メルロマルク(クズ王):元王であり、ナオフミを敵視していた。
• マルティ=メルロマルク(ビッチ):第一王女で、陰謀を巡らす張本人。
• 影:女王直属の忍者のような存在。
四聖勇者
• イワタニナオフミ(盾の勇者):主人公でメルロマルク召喚。
• キタムラモトヤス(槍の勇者):三勇教会に偏った視点を持つが女王により矯正中。
• アマキレン(剣の勇者):冷静だが現実を見ていない一面もある。
• カワスミイツキ(弓の勇者):理想主義的な正義感が強いが、誤解や偽情報に流されやすい。
三勇教会
• 教皇:三勇教会を束ねる存在で、勇者達を利用し国政を操ろうとした。
その他のキャラクター
• フィトリア:伝説のフィロリアルで、勇者達に助言を与える。
• 錬や樹の仲間たち:剣の勇者・弓の勇者のパーティメンバー。
• キール:ラフタリアの幼馴染で、亜人の子供。
• 波の魔物: 異世界を襲う脅威。
Share this content:
コメントを残す