どんな本?
『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』は、藤孝剛志 氏による日本のライトノベル作品。
この物語は、高校生の高遠夜霧が異世界に召喚され、即死チートという圧倒的な力を手に入れるという設定。
物語の詳細は以下の通り:
- 修学旅行中、高遠夜霧とクラスメートたちは突然異世界に召喚され。
- 召喚したのは賢者を名乗る女、シオン。彼女は《ギフト》と呼ばれる特殊能力を彼らに与え、賢者になるための試練をクリアしろと一方的に宣告。
- しかし、夜霧はこの世界の基準では計れないほどの力、“即死能力”を持っていた。この力が強すぎて、異世界の住人たちは夜霧に全く敵わない。
この作品は、2016年から2023年までオンライン小説投稿サイト『小説家になろう』で連載され、書籍版は全14巻が刊行されていた。
また、この作品は漫画化され、テレビアニメ化もされている。
読んだ本のタイトル
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。〈後始末篇〉
著者:藤孝剛志 氏
イラスト:成瀬ちさと 氏
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あらすじ・内容
TVアニメ放送中!!
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。〈後始末篇〉
高校の修学旅行中、突然クラスごと異世界に召喚された
高遠夜霧と壇ノ浦知千佳が、夜霧が持っていた特殊な《即死能力》や
知千佳が習得していた壇ノ浦流弓術という古武術、
そして壇ノ浦もこもこという知千佳の守護霊の力で
異世界の脅威に立ち向かい、無事元の世界に帰還した後--。
夜霧たちが住む星辰市では、キャロル・S・レーンが
所属している組織から脱走した異能者の捜索への協力を
対立組織に所属している二宮諒子に依頼していた。
一方、皇槐や鳳春人は、日本の裏社会を支配していた
皇家が崩壊した後の混乱に巻き込まれていた。
それらの動きに夜霧たちはどう関わるのか--!?
いろいろな登場人物のその後を描いた、全編書き下ろし後日譚!
感想
異世界に残った花川の最初の召喚された時の話が出たと思ったら、後日談の花川は最初に召喚された国に来て女騎士に助けを求められてレベル差が大きいお陰で回復魔法と体術しか使えない花川でも圧勝。
タイトルが”異世界ハーレム”と書いてるから遂に花川はやらかすのかと思ったら、、
過去の失敗から学んだ花川は欲望に正直になるのを我慢して、欲望を爆発させないでグッと堪えながら魔族達を倒し。
かつて自身に奴隷の首輪をハメて、冷遇した国を平穏に戻す。
色々と溜め込んで、モンモンとしていた花川が欲望を爆発させようとしたら、、
神が現れて世界のバランスを調整するため、チート能力を消すと宣う。
チートの無い自身が今の国に残っていたら冷遇される。
そう悩む花川に、神は元の世界に帰らないかと言って来て、、
花川は現代に帰って来る。
雪山の中から奇跡の生還と新聞に書かれて、、、
他には、もこもこが1000年の怨霊を縄張りに入って来たと言ってボコって浄化するし、知千佳は異能で殺人を厭わない奴を体術で撃退するし、、
あれ?あんまり変わらない?
いや、αΩと畏れられてる夜霧が、そこそこ大人しかったかな?
なんか最後の方で神を殺してるからな、、
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
初めての異世界
花川大門は見知らぬ場所で目覚め、自身が異世界に召喚されたことを直感する。彼は殺戮現場のような場所で目覚め、そこでアトリーナ王女によって勇者として魔国を滅ぼす使命を負わされる。花川には「ヒーラー」としての回復魔法のギフトが与えられ、イマン王国と魔国の戦いでサポート役として参加する。しかし、彼は戦闘能力を持たない普通の高校生であり、戦士たちと共に行動しながらも、奴隷の首輪によって彼らの命令に従う状況にあった。半年後、花川は「死者の迷宮」で自由を謳歌し、クラスメートの福原禎章と再会する。福原は人間の死霊術使いであり、二人は協力して魔王を倒すことになる。
勇者召喚から約一年後、花川たちは魔王討伐の最終局面に立つ。魔王を倒した後、「ボイド」と名乗る存在が現れ、さらなる試練を与えるが、突如現れた細身の男によってボイドは倒され、花川たちは元の世界に帰還する。帰還後の花川は全てが夢であったかのように自室で目覚めるが、異世界での記憶は鮮明に残っていた。
獣人
カラオケ店のパーティルームで、キャロル・S・レーンが主催する「全ては夢だった」という会が開催されている。これは、修学旅行で異世界に行き、戻ってこなかったクラスの生徒たちが心の整理をつけるために集まったものである。異世界から帰還した29名のうち15名が参加し、異世界での体験について話し合う。彼らは異世界での殺し合いの罪悪感や、その行動を緊急避難として正当化する議論を交わすが、全てを納得することはできない。キャロルは異世界体験を夢と捉え、その経験を生きていく上で活かすべきだと結論づける。
春人は異世界で不定形生物から逃れるために獣人としての力を解放し、空を飛んだ経験があり、現代日本での異能として警戒される可能性を考えている。キャロルは彼女の日本語がカモフラージュであることを明かし、春人が土着の獣人であるか、吸血鬼由来の獣人の噂について話し合う。春人は獣人を統括する組織「皇」が壊滅状態であることを知らされる。彼は獣人としての正体が人間に知られると迫害される可能性があると感じている。
帰還後、春人は獣人の力を使い夜空を飛び、沈んだとされる黒神島に向かう。島で異世界の乗り物と思しき宇宙船と獣人たちの聖地の名残を発見する。神ザクロの助けを借りて獣神の復活を試みるが、世界支配を目論む獣神の計画を知り、ザクロに再介入を依頼し獣神を消滅させる。春人はこの体験を通じて、獣人社会での自身の立ち位置について新たな理解を得る。
名前
壇ノ浦流弓術は平安時代に創始された古流武術で、弓術だけでなく戦闘技術全般を網羅している。現代では壇ノ浦家によってのみ伝承されており、技の秘匿に固執するのではなく、知られても勝てる技術体系を目指している。そのため、超人的な能力を要する技術を開発し、弟子を取ることが難しい状態にある。にもかかわらず、天福良という少女が高校入学時に弟子入りし、現在も道場に通っている。千春と知千佳は技の名前について話し合い、ナンバリングされた現状の技名を見直し、新しい名前を考えることにした。提案された名前には動物の名前や仏教用語が含まれており、伝統を重んじながらも現代的な視点で技術の見直しを図っている。新しい技の名前を福良に教えることになったが、知千佳は新たな名前を教える際に若干の罪悪感を感じていた。
異能
異能が発現するのは、物心がついた頃が一般的で、自滅の危険を避けるためである。イヅナは物を切り裂く能力を持つ少年で、その能力で悲劇を引き起こした後、『機関』によって特殊な施設で養育されることになった。『機関』は危険な能力者を幽閉し研究しており、能力者が死亡すると能力が他者に移動する可能性があるため、処刑は推奨されていない。イヅナはコードネームで扱われ、自身の素性を知らず、ある日、脱走を果たす。彼の脱走を受け、キャロルと名乗る『機関』所属者が、二宮諒子に協力を求める。諒子は『研究所』に雇われている忍者の一族で、キャロルは占いにより、イヅナたちが星辰市に潜伏していると判断し、諒子に捜索を依頼する。
星辰市の廃病院の地下では、イヅナと黒尽くめの少女トビクラがいた。トビクラは以前から廃病院を隠れ家としており、吸血鬼になることを望んでいたが失敗し、イヅナは異世界での経験からパワーアップしており、その力で『機関』から脱走を果たしていた。二人は廃病院を後にし、それぞれの目的を持って行動を開始した。
ロボ
皇家は日本の裏社会を支配する獣人たちの集団であったが、皇楸の没後に後継者争いが発生し、統制を失い没落した。槐は安アパートで生活し、中学卒業後は特に何もせず、将来に不安を抱えていたが、高校への進学を考え始めていた。その時、かつての友人である高遠夜霧が訪ねてきて、過去の未解決の問題について話し、協力を求めた。槐と夜霧は、槐に関連する問題の解決のため篠崎家を訪れ、槐そっくりのロボットを発見する。このロボットは夜霧を殺すために作られた刺客であったが、夜霧の努力で停止状態にあった。
廃病院に連れ込まれた女性の証言から、イヅナと蝙蝠の獣人の行き先が判明する。諒子たちは篠崎家に向かい、蝙蝠の獣人を迎撃するが、超音波攻撃で圧倒される。しかし、高遠夜霧の突然の登場により危機を脱する。篠崎家の門前での戦いでは、キャロルが夜霧に対して非難するも、諒子が介入する。夜霧は女性の友達が多いことに面倒くささを感じていた。
悪霊
幽霊や悪霊とは通常、存在しないか非常に曖昧な存在であり、強烈な死に際の感情が反映された現象に過ぎない。しかし、『悪霊』と呼ばれる、意識が連続して存在し続ける特別な存在がある。壇ノ浦もこもこと名乗る霊は、この『悪霊』を自らの縄張りから追い出す。もこもこは現代でも魂や霊の概念を考察し、その情報処理が脳だけでなく「場」にも依存している可能性を示唆している。また、異世界での経験から魂や場の仕組みが普遍的であることを考えている。もこもこは暇を持て余し、ペットロボットに興味を示し、特に槐が所有するロボットに関心を持つ。槐はもこもこの提案を受け、月三十万円のレンタル料でロボットを貸し出すことに同意する。
敗北した『悪霊』は『機関』によって捕らえられ、霊的な封印が施された部屋に幽閉されるが、復讐を誓い、力を肥大化させる。『悪霊』は復讐を開始するが、もこもこは壇ノ浦家の土地を戦場に選び、『悪霊』を退治する。攻撃を清浄なる光で消し去り、壇ノ浦家に迷惑をかけずに『悪霊』を倒す。もこもこはその後、日常へ戻り、ロボの活用法について考えることになる。
軌刃
イヅナは「レールブレード」と名付けた、物を切り裂く能力を持つ少年である。彼は異世界へ転送された後、自由を謳歌するが、元の世界に戻る方法を探し、魔王の討伐に成功して元いた部屋に戻る。異世界での経験を通じ、イヅナの能力は強化される。一方、知千佳は家族と共に平和な日常を送っているが、道場破りに対処するよう祖父から促される。
イヅナは街で金を奪い、大男との大立ち回りに遭遇する。大男から技を学ぼうとするが拒否され、イヅナは彼を倒して壇ノ浦流弓術の道場を次なる目標とする。壇ノ浦家では、知千佳が道場破りとして現れたイヅナと対峙し、圧倒する。イヅナは自身の能力の限界を痛感し、知千佳の前で無力であることを認める。
知千佳はイヅナの攻撃を察知し、戦いに勝利した後、彼を気絶させてどのように対処すべきか考える。殺すことなく、彼を縛り庭の隅に放置する。その後、キャロルからの連絡を受け、イヅナが異能者であることが明らかになり、彼らがイヅナを引き取ることになる。知千佳はこの一件を通じて、もこもこに頼らないと決める。
異世界ハーレム
花川は異世界でモンクのジョブとキズナカウンターを含む複数のギフトを持ち、過去の失敗から謙虚さと慎重さを心掛けている。田舎に移り住み、魔族に襲われた村を救い、女騎士から感謝され、勇者として尊敬を集める。しかし、イマン王国王都への帰還が決まり、彼は自信を持ちつつも、ハーレムを作る欲望と勇者としての清廉潔白な評判に揺れる。最終的にはギフトなしでの生活の困難さを悟り、帰還する選択をする。
一方、道場破り事件の後、謎の少年がキャロルによって壇ノ浦家から連れていかれ、夜霧が訪れる。夜霧は知千佳の無事を確認し、花川の帰還について話題に出す。花川は異世界からの帰還後、客観的に雪山でのサバイバル生還者として扱われており、知千佳は花川の帰還に対して特に感慨もなく、どうでもいいという態度を示す。
氏族
諒子がカフェで新作スイーツを楽しんでいる際に、キャロルが現れて諒子に感謝の意を示す。イヅナの脱走と壇ノ浦家での道場破りに終止符を打たれた経緯が話される。その場にもこもこと名乗る少女が登場し、彼女が異世界で活動を続けていることが明かされる。会話は式神や忍術の現代解釈、獣人の支配者争い、氏族間のエネルギー争奪に移る。獣人の襲撃がカフェを襲い、春人ともこもこがこれを制圧し、脱出方法を探る展開になる。
小西家は獣人の頭首の座を狙い、力で各氏族を支配下に置こうとしており、春人の殺害を通じて他の氏族への警告を意図していたが、春人は予想以上の力で襲撃を退ける。高遠夜霧が狭間からの脱出方法を提供し、事態は収束する。春人は獣人社会の問題に直面し、自身の地位の確立を優先することに決める。
データテスター
道場破り事件の翌日、知千佳は道場の掃除を行っていた。その最中、異世界から帰ってきたばかりの守護霊もこもこが突如現れ、スマートフォンゲームのテストプレイを依頼される。ゲームは異世界体験をベースにしたもので、ガチャ要素や戦闘システムが含まれているが、非現実的でクリエイターのエゴが感じられる内容だった。特に高遠夜霧を活用したボス戦の仕様は、ゲームバランスを崩壊させるほどのものであり、最終的にはもこもこのゲーム開発のアプローチに疑問を投げかける結果となる。
ACT 2
蛇足
話しかける存在は自らを神と称し、訪れた者も神であるが、神としてのランクには差があると説明する。人が神に至る過程を「Vロード」と呼び、これを通じて強さを求める者が神になる過程を語る。しかし、完全な全知全能は存在せず、話し手自身が究極神であると語るが、戦いを好まず、特に高遠夜霧に対しては戦いを避けるよう警告する。高遠夜霧は異世界でも無敵の存在であり、その周囲の出来事に影響を及ぼす。話し手は訪れた者が高遠夜霧に挑んで消滅したことを嘆き、究極神としての孤独を感じながら、新たな友達が訪れることを期待し、Vロードを通じて強くなり、友達になることを提案する。
その他フィクション
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