どんな本
『煤まみれの騎士 IV』は、ファンタジー小説である。物語は、人間でありながら魔族軍の将軍となったロルフが、過去の因縁や自身の信念と向き合いながら戦いに挑む姿を描く。領都アーベルの攻略に成功したロルフは、かつて助けた女性・フリーダからの手紙を受け取り、第五騎士団団長・タリアンの悪行を知る。彼は正義や弱き者のため、そして自身のために戦う決意を新たにする。
主要キャラクター
- ロルフ:人間でありながら魔族軍の将軍を務める主人公。過去の因縁や自身の信念と向き合いながら戦う。
- フリーダ:かつてロルフが助けた女性。タリアンの悪行を知らせる手紙を送る。
- タリアン:第五騎士団の団長。悪行を働く人物として描かれる。
物語の特徴
本作は、人間と魔族の間で揺れ動く主人公の葛藤や成長を描く点が特徴である。また、過去の因縁や信念との向き合いが物語の深みを増している。さらに、助けを求める少女を守るロルフの姿勢が、読者に感動を与える。
出版情報
- 著者:美浜ヨシヒコ
- イラスト:fame
- 出版社:KADOKAWA
- レーベル:電撃の新文芸
- 発売日:2023年3月17日
- ISBN:9784049148039
- 判型:B6判
- ページ数:324ページ
- 定価:1,540円(本体1,400円+税)
読んだ本のタイトル
煤まみれの騎士 Ⅳ
著者:美浜 ヨシヒコ 氏
イラスト:fame 氏
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あらすじ・内容
彼は、何のために戦うのか。正義のためか。弱き者のためか。それとも──。
領都アーベルの攻略に成功し、ロルフは魔族軍にあって将軍の任を拝命した。
煤まみれの騎士 IV
しかし、彼は人間。これまで魔族を虐げてきた種族であることに変わりはない。
わずかに揺らぐロルフの周囲。
そしてロルフも、妹・フェリシアとの激闘でゆらいだ決意を自覚していた。
そんな彼のもとに一通の手紙が届く。その差出人は、かつて彼が助けた女性・フリーダ。
そこには、ロルフがいた第五騎士団の団長・タリアンの悪行が書かれており──。
彼は、何のために戦うのか。
正義のためか。弱き者のためか。
それとも──。
「怖い思いをさせて済まない。もう大丈夫だ。俺はここにいる」
助けを求める少女を背に、ロルフは漆黒の刃を振りぬく──!
過去を断ち切り、運命に立ち向かう彼を待つものとは。
前巻からのあらすじ
魔族の部落に休暇を利用して訪れたロルフは、勝手に軍を動かし侵攻して来た砦の連中を魔族達と共に壊滅させる。
魔力を持ってる人が持つと、皮膚が爛れてしまう剣を持つロルフは魔法をも斬り捨てる事が出来るようになった。
そんな彼は、魔族達を率いて侵略して来た連中の拠点、砦に逆侵攻を仕掛けた。
指揮官がおらず戦う意思も無かった兵士達は、元副司令官のロルフに説得されて無血開城したが、、
拘束する人員がいないので、兵士は全て解放して辺境伯の領都に解き放つ。
しかも、魔族の首都を攻撃しに行った軍は健在で魔族は砦に籠って首都を攻撃した部隊を全滅させるつもりだと偽情報を持たせて、、
偽情報を聞いた辺境伯は、急ぎ砦を取り戻そうと進軍し。
砦に到着する前に、縦列になっていた辺境伯軍を魔族軍が横撃して分断。
辺境伯軍の先頭は砦に到着して、ロルフは自ら敵に斬り込んで、以前自身を無能と侮っていた連中を斬りまくる。
魔族の奇襲が綺麗に決まり、辺境伯軍は体制を立て直す事も出来ないで潰走して領都に逃げ込む。
その後、魔族軍は辺境伯の領都に攻め込むのだが。
辺境伯は兵力が魔族より少なくなったので、急ぎ傭兵団を雇って戦力増強する。
追い込まれた辺境伯は捕虜収容場から魔族の男の子を連れて来て、死体を外の魔族軍に見せて軍の撤退しないと他の魔族も殺すと脅迫すると言う。
それを反対する傭兵のシグムンド。
それでも辺境伯は子供を突き刺して、他の魔族をこんなにされたくなければ退却しろと言うつもりだったのだが、、
子供を刺した事にキレたシグムンドに、辺境伯は殺されてしまう。
そして領主不在の領都攻防戦。
魔族は目標の収容所に囚われている魔族を救出するが、ロルフの前に妹のフェリシアが立ち塞がる。
兄妹の対決は魔法を切れるロルフが辛勝。
その後、傭兵の姉弟が襲い掛かる。
領軍の指揮をとっていた姉弟の傭兵は、跡取りが居ない辺境伯の領土の実権を握るために、辺境伯から譲渡された軍の指揮権を最大に利用するつもりだったが、、
ロルフがその指揮官の2人を1人で討ち取った結果。
辺境伯軍は降伏。
今までは蹂躙され、略奪される側だった魔族は、人族から初めて領土を切り取る事が出来た。
感想
3巻と4巻の表紙が合わさるとだと!!!???
気が付かなかった。。ORZ
ロルフの活躍で人族の領土を切り取った。
その功績でロフルは正式に魔族の将軍の1人となった。
更なる侵攻をしようと隣の子爵領への侵攻を準備する魔族。
その一手としてゴルカ族に参戦を呼びかけると族長は快諾。
だがロルフとの会談を要望。
会談をしたら、族長の娘ディタが隠し持ったナイフでロルフを襲って来て会談は有耶無耶になってしまう。
拘束されたディタだったが、襲撃は未遂に終わったので釈放されたら、自棄を起こして街の外に出てしまった。
それを門兵から聞いたロルフは、彼女を追いかけて発見したら熊の魔獣に襲われてる最中だった。
熊の魔獣を討伐したロルフに娘は母を殺した人族では無いと解っているが、人族を憎む気持ちは取れそうに無いと告白。
それでも後日、お礼にとロルフが討伐した熊の魔獣の毛皮を外套と剣の鞘にして贈る。
熊の魔獣は畏塊熊(いかいぐま)と呼ばれており、銀の装備より貴重な皮だったが、加工する事が難しく加工出来る人が少ない素材だった。
それが彼女の最大の譲歩だった、、
そしてある日、ロルフ宛に手紙が来た。送り主は以前、人を傷つける事が大好きな子爵に捕まり拘束されてる処を救った女傭兵フリーダからだった。
手紙には、以前フリーダと共に助けた商家の少女アイナとカロナが別の貴族に強引に連れ去られ助けて欲しいと書かれていた。
それを読んだロルフはシグムンドと共にアイナ達を助けに子爵領に潜入して2人だけで子爵の屋敷に突入する。
そして警備をしていた、かつての同僚シーラと再会して彼女のブースト魔法で強化された騎士5人と戦うことになるのだが、ロルフは10人の騎士の稚拙な剣技を圧倒して倒してしまう。
守備の綻びを突いて後方で余裕綽々だったシーラに肉薄して彼女の片腕を切り落とす。
あまりの事態に動揺して騎士達を見捨てて逃げる彼女には頓着せずロルフは囚われてるアイナ救出に動き出す。
一方シグムドは、強いと言われていた子爵家の親子を圧倒して倒してしまう。
そして、ロルフはアイナ達を発見するが彼女は騎士団長タリアンに人質に取られてていたが、アイナが拘束してるタリアン腕を噛んでロルフの背後に隠れてしまう。
人質が居なくなり更に不利になったタリアンはフリーダに打ち取られ。
アイナとカロラは不穏な事を聞いたという。
以前、ロルフが副司令として赴任していた砦を占拠して魔族軍の補給路を断つつもりだと知り。
急ぎ砦に向かい急行して砦に辿り着くと奇襲を受けたばかりでロルフは背後から相手に突入してドンドン相手を打ち取って行く。
そして、民間人を人質に取られないように立ち回ったがロルフと関係のあった少女ミアが人質にされてしまう。
だがロルフは相手を圧倒してミアも救出。
そしてお互いに再会出来た事を喜び名前を教え合う。
これで人族の味方を犠牲にした反抗も頓挫。
それを企画した者リンデルとも邂逅する、、
なんか小物臭がするな、、
とりあえず魔族は補給線を絶たれる危機を乗り越えて版図を拡げる。
まだまだ戦いは続く。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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