小説【ツキミチ】「月が導く異世界道中 11巻」響とバッタリ再会 感想・ネタバレ

小説【ツキミチ】「月が導く異世界道中 11巻」響とバッタリ再会 感想・ネタバレ

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どんなラノベ?

薄幸系男子の異世界成り上がりファンタジー! 

え?
そうだっけ?
薄幸系男子は頷けるけど、成り上がってるか?

そんな彼に惚れ込んだ人(?)達が織りなす異世界道中。

彼は穏便に事を運びたいのに、全てが大袈裟になってしまう。

そこが笑いどころ。

読んだ本のタイトル

#月が導く異世界道中     11
著者:#あずみ圭 氏
イラスト:#マツモトミツアキ  氏

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1巻から11巻までの流れ

普通に生活して寝たら。
いきなり両親の都合で異世界の女神に呼び出されて、顔がブサイクだから要らないと言われて見知らぬ土地にポイ捨てされた主人公。

荒野を彷徨っていたら、オーク(♀)と出会い、彼女を生贄に求めた上位竜を覚えたての魔法で倒して従者にする。

上位竜を配下にした結果、亜空と呼ばれる異空間を手に入れる。

荒野で出会ったオーク達を亜空に移住させて彼等も配下に置く。

その直後、空腹で正気を失ってる災厄の黒蜘蛛がエルダードワーフを追って襲ってきたので撃退。

その結果、黒蜘蛛が正気を取り戻して従者になる。

上位龍を巴、黒蜘蛛を澪と名付けて、亜空の住民の投票結果で主人公は【若】と呼ばれる事になる。

その後にエルダードワーフ、巴の眷属ミスティオリザード、澪の眷属アルケーが合流して街を造る。

それでも人に会いたい主人公はベースキャンプ絶野に行くが、、

巴と澪が悪乗りしてベースキャンプ絶野は壊滅する。(1巻)

遂に大きなヒューマンのツイーゲの街に着いた一行。

そこで、呪病に苦しむレンブランドの依頼を目にして、彼の妻、娘2人を癒す。

そして、暗躍していたライムを懲らしめて配下に加える。(2巻)

レンブランドの家族を癒した薬の原料アンブロシアを手に入れるため、群生地に行ったらアンブロシアを守護している森鬼が襲って来た。

それらをアッサリと捕獲して、森鬼の村に潜伏していたリッチを秒殺で押さえ込んで、主人公の魔力を蓄積した指輪13個を彼に装備させ、下駄を履かせて3人目の従者にして終わる。

イケメンの 従者、識登場!(3巻)

識と学園都市に行く転移魔法の使用中に突然戦場に拉致られた。

目の前には、大剣を振りかぶってる、王都攻略を目論むヒューマン最強のソフィア。

2人の勇者は連合軍を率いてステラ砦に進攻していたが、魔族の罠にハマってほぼ壊滅。

主人公、勇者達はそれぞれの戦場で何とか生き残る。(4巻)

突然戦争に巻き込まれ負傷してやっとたどり着いたのに、入学試験ではなく、臨時教員の試験だった。

その試験に主人公だけが合格して教職に就く。

週に1枠の授業を設けると、あまりのハイレベルな授業に上昇志向の強い数名しか残らなかった。

授業以外の日は店を開く準備をして、従業員を亜空から呼んで、、

来たのはアクエリアスコンビ。

波乱の予感しかないw(5巻)

突然上位龍が主人公達を尋ねる。

過去の勇者の嫁であり、冒険者ギルドのギルドマスター。

ルト、主人公の境遇をよく理解しておりサポートすると言ってるが、対価が、、

そして、店の名前で異世界人を保護する国。

ローレルに目を付けられる。(6巻)

大繁盛している葛の葉商会が認知され。

目玉商品の安価な薬品の秘密を知りたがる連中があの手この手で主人公に迫って来る。

そして、商人ギルド長からは輸送手段の技術を公表しろと高圧的に迫られ、金銭で解決しようとしたら売り上げの9割を寄越せと凄まれる。

そんな世間の荒波に打ちのめされた主人公は・・・(7巻)

魔族の謀略により都市に魔物が多く発生して大混乱に陥る。

それをある程度放置して、学院長から命令されて渋々と主人公達は鎮圧にかかりアッサリと鎮圧する。(8巻)

通信が回復したら急報で、帝国と王国が魔族軍の襲撃に遭っていると連絡が来た。 

勇者の危機なので、また女神からの召喚があり、勇者の助太刀へと王都へ飛ばされる。(9巻)

魔族の策略で混乱したロッツガルドの再建に尽力するクズノハ商会。

目論見通り誰も無視出来ない存在となり、主要国の重鎮達も注目されて利権問題も有耶無耶になる。

コレで落ち着くかなと思ったら、亜空に地球の神達が訪ねて来た。(10巻)

あらすじ・内容

2021年TVアニメ化決定! 変異体騒ぎに端を発する混乱から各国が立ち直りつつある中、真は帝国や王国のお偉方から呼び出しを受けて、挨拶回りに奔走していた。そんな中、以前から打診されていた魔族の王との会談に応じることを決めた彼は、ヒューマン未踏の魔族の都に招かれ、魔王から直々に歓待を受ける事に。一介の商人に対しては異例の待遇に、真もタジタジ!?

(月が導く異世界道中11

感想

遂に勇者、響と再会しお互いの近況を報告し合う。

同郷、同校の先輩後輩なので気安く話をしていたが、、

根底は全くの別モノと判明。

ここで、主人公のヒューマン嫌いが露呈する。

まぁ、あれだけ差別して好き勝手する種族に好意的でいろとか無理じゃね?

その後帝国の勇者、智樹とも会談するが此方は巴を寄越せと脅迫して来たので、反撃してボコボコにしたので完璧に関係は決裂。 

竜の卵配達が癒しになるほど主人公の心は荒んでしまう。

 その後、魔族の国へ赴き魔王と会談。魔族の首都へ行くだけでも大変で、魔獣に襲われ魔族の兵士に犠牲が出てしまう。

そして、首都ではパレード(表紙)の後、魔王との対面は比較的に和やかに終わる。

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extra3 その頃……①

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備忘録

プロローグ

ロッツガルドの商人ギルドをまとめるザラは、リミアの王子ヨシュアから紹介された勇者、ヒビキ=オトナシとの会食を終え、その後の展開について考え込んでいる。ヒビキはリミア王国の復興支援を要請し、ザラはその要請に対して内心で複雑な感情を抱いている。リミア王国とグリトニア帝国は魔族との戦いで協力しているが、両国間では競争もあり、ザラはリミアによる支援要請が自国の利益につながるかどうかを慎重に検討している。

ヒビキからの要請には、ロッツガルド商人ギルドがリミア王国の王都南東部の橋の修復及び周辺地域の復興に協力することが含まれている。これはロッツガルド商人ギルドにとって大きな負担であるが、その見返りとして、復興支援後にロッツガルドの商会がリミア王国内で特定の市場に出店する権利を得ることができる可能性が示されている。

ザラはこの提案を受け入れるかどうかを検討するため、商人ギルドの会合で議題に上げることを決める。一方で、彼はライドウ(深澄真)とヒビキの印象を比較し、パトリック=レンブラント(パット)がライドウを選んだ理由を考えている。

ザラはリミアからの要請が自分たちにとって有利な取引であることを認識しつつ、その背後にあるリスクや響の交渉手腕にも警戒心を抱いている。また、リミアでの復興支援が成功すれば、ロッツガルド商人ギルドとしての地位や影響力を高めることができると見ている。ザラは響からの紹介で得た情報や提案に基づき、今後の商談に備える準備を始める。

1

学園都市ロッツガルドは変異体による事件から数ヶ月後、魔術の力で早期に復興し、日常を取り戻している。深澄真は、新しく移転したクズノハ商会の近くにあるカフェで昼食をとり、街の復興状況やクズノハ商会の現状を考えていた。そこで、若者たちがクズノハ商会の商品や店員について話しているのを聞く。その中で、クズノハ商会の店員、特にアクアとエリスに対する評価が高いことが語られ、店内はその話題で盛り上がる。このとき、意外な出会いがあり、音無響先輩と偶然再会する。彼女はクズノハ商会を訪れようとしており、深澄真がライドウであること、そしてクズノハ商会の代表であることを知り、驚く。深澄真は、自分が勇者ではなく、女神によって召喚されたことなどを説明し、彼女をクズノハ商会へ案内することになる。深澄真と響先輩は、それぞれの立場や今後の行動について話し合う展開となる。

先輩が急遽学園都市ロッツガルドを訪れた理由は、クズノハ商会の職人に剣の手入れを依頼するためであった。彼女は、ベレンというドワーフ職人に以前剣を作ってもらったと言い、彼がいるかを尋ねる。深澄真は、ベレンが一号店で働いていることを説明し、エルダードワーフの職人を呼び出して剣の手入れを依頼する。先輩と深澄真は、この世界に来た理由や経緯を話す代わりに、日本の思い出話をすることになる。先輩は、弓道部でのエピソードを話題に出し、深澄真を驚かせる。最終的に、二人は長く楽しい会話で思い出話に花を咲かせる。

2

先輩が深澄真の隣に移動してきたことで、ふたりは様々な話題に花を咲かせる。先輩は、自身のパーティの話やリミア王国の状況、改革の取り組みについて語る。深澄真は、先輩がどのようにしてベレンと知り合ったのか興味を持つが、その話を切り出す前に、澪が飲み物を持って入室する。澪と先輩は予期せぬ再会を果たし、過去の繋がりが示唆される。澪は深澄真と先輩の距離感に嫉妬し、深澄真は状況の誤解を解こうと懸命に説明する。最終的に、深澄真は先輩にローレルへの安全を祈り、別れを告げる。澪は深澄真を屋敷に戻るよう急かし、巴が先輩の送りを買って出る。深澄真は人の記憶を探ることへの自身の抵抗感の低下を感じつつ、澪と共に場を後にする。

巴はリミアの勇者である音無響と共に街を歩き、彼女と深澄真(若)の会話を通じて得た情報を整理する。音無響がクズノハ商会に対して持つ情報や、深澄真が彼女に伝えた内容について、巴は詳しく調べている。彼らの会話からは、学園での変異体騒動、イルムガンドという生徒の関与、およびその後の彼の運命についての情報が明らかになる。音無響は、イルムガンドが変異体になり、討伐された事実を受け入れがたく、真相を追求しようとするが、巴はその真相がいずれ明らかになると述べる。

巴は音無響の剣術に興味を持ち、彼女に日本刀の使い方を教えてもらうことを提案する。音無響は最初は戸惑うが、巴の熱意に押されて応じることになる。巴は、音無響との手合わせを通じて日本刀の技術を学び取ろうと計画し、彼女を学園の適切な場所へと連れて行く。

音無響は、ローレルの巫女であるチヤと予定より早く合流し、ロッツガルドでの任務が終わったことを伝えた。響は、ロッツガルドでの王都復興の役目を果たしたが、クズノハ商会での経験により疲れを感じていた。彼女は、クズノハ商会の代表であるライドウ(真)との会話から得た情報を思い返し、真との関係や彼の背景について考える。響は、真が魔族との戦争後のリミア王国にとってどのような影響を与えるか、どう対応すべきかを悩む。

響は、クズノハ商会が魔族を倒した後に彼らがどうなるかを考え、真に対しては慎重な姿勢を保つ。響は巴と剣の手合わせをし、巴の魔術の技術に驚くが、剣技としては未熟だと感じる。響は、自身の思考を止めることができず、眠れない夜を過ごす。


エマは、ケリュネオンの農地面積が予定より増えていないことに不満を抱いている。ケリュネオンは冬になると雪が降り、開拓作業が難しくなるが、魔術を併用すれば問題ないと考えている。一方で、巴は先輩である響との剣の手合わせで服をズタズタにしながらも、名誉の負傷と満足している。澪は巴の服の状態に仕置きを疑うが、巴は単に転んだだけと弁解する。澪は新しいタコを使った料理を提案し、それを巴が美味しいと認めた後、機嫌を直す。

3

ローレル連邦の実力者である彩律は、リミア王国から来訪した勇者響とその一行を歓迎する。巫女であるチヤの帰還を心待ちにしていた彩律は、チヤが勇者響の強い支持のもと自らの意思で短期間の帰還を果たした事実に心を寄せる。しかし、チヤの帰還を可能にしたライドウ、すなわちクズノハ商会の存在については、外交手段を尽くしても叶わなかった事を容易に成し遂げたことから、深く関心を持つ。彩律は、リミア王国との関係や、ローレルとしての立場を考えつつも、ライドウに関する疑問を抱き、今後の対応を模索する。彼女は、竜騎士の復興協力を交換条件にチヤの帰還を示唆したライドウの言葉が気休めでないことを望み、チヤにライドウを見定めてもらうことを考える。彩律は、大国を動かす力を持つクズノハ商会について、その影響力の真意を探るべく行動を開始する。

主人公は黒い鎧を着た「黒騎士」と対峙している夢を見た。この黒騎士は大きな傷を負っており、主人公が原因であると思われる。黒騎士は自らを「イルムガンド=ホープレイズ」と名乗り、主人公との戦いを挑むが、主人公は彼の攻撃を素手で防ぎ、彼に対して電子レンジの話を始める。戦場のような場所で、主人公は黒騎士を異常な方法で倒し、その後、勇者響と巫女の少女が到着する。彼らは黒騎士の死を目の当たりにし、主人公に怒りを向ける。主人公はこの後も彼らに向けて何かをするつもりであることを示唆するが、その瞬間、主人公は夢から覚める。

目が覚めた主人公は、これがただの夢だったことを自分に言い聞かせる。夢の内容に混乱しつつも、それを気にすることなく現実に戻ろうとする。夕食の楽しい思い出に心を移し、夢のことを忘れようとする。最後に、夜中にも関わらず弓道場に向かい、朝日が昇るまで弓の練習に没頭する。

4

主人公はロッツガルドの冒険者ギルドで、上位竜であるルトから珍しい上位竜の卵の配達依頼を受ける。この卵は非常に貴重で、研究者ならば親を殺してでも欲しがるものであるが、主人公はその重さに苦言を呈する。ルトは幻の竜であり、冒険者ギルドの長としての姿は仮のもので、実際には様々な力を持つ存在である。依頼の目的は、竜殺しと呼ばれるソフィア=ブルガに関連し、竜の社会を見てもらい、特定の場所への卵の配達である。報酬としては物品ではなく、情報の提供やケリュネオンへの援助が約束される。

主人公はこの依頼を受け、帝国領内のバニラ砂漠にあるグロントへ卵を届けることになる。依頼は破格の報酬であり、主人公はその見返りを期待している。また、グリトニア帝国のリリ皇女からの招待もあり、帝国観光を楽しむことになる。しかし、リミア王国訪問も控えており、ヨシュア王子と勇者響との関係も考慮しながら行動する必要がある。

ルトからは、同行者として巴と識が名前を挙げられ、帝国の勇者である智樹に注意するよう助言される。ルトは、主人公が必要とあればいつでも助けを提供すると言い、さらに魔族領への訪問についても触れ、そこにも卵を配達する可能性があることを示唆する。主人公はルトの性別や変態的な性格に苦言を呈しつつ、依頼を受け、帝国への旅立ちを決意する。

主人公とその仲間たちは、グリトニア帝国の雪景色に驚きながら、ロビンという街を目指している。帝国の厳しい寒さと、それに適応した防寒具の有効性を実感している。二人の仲間、巴と識は、魔族の国のさらに厳しい環境について話し、主人公はその話に興味を示すが、同時に心配も感じている。また、巴は帝国の勇者、智樹との面識があり、彼に対するあまり良くない印象を持っているが、その理由は深くは語られない。一方で、識はローレルに派遣され、勇者響に対する警告を行ったことが明らかにされる。

この警告は、勇者響の好奇心に対するもので、彼らが商会の動向を探ることに対する一種の警戒心を表している。主人公は、このような警告が必要なのかと思いながらも、巴が彼らに対して警戒をしていることに対する理解を示している。しかし、主人公自身は勇者響に対して特に警戒心を持っておらず、彼が悪い人ではないと信じている。それでも、久しぶりに会った先輩に対して感じた違和感については、まだ明確な理由を掴めていない状態である。

主人公は、ファンタジー世界の雪国大都市であるグリトニア帝都ルイナスへの期待を抱いていたが、実際に目にした都市の外観には幻想的な要素がなく、期待とは異なる普通の城塞都市の風景にがっかりする。転移陣の施設から帝都を一望できる位置にいて、帝都の構造や社会的な階級制度について考察しつつ、仲間たちとともにその風情のなさについて語り合う。主人公はランサーの卵を持っており、この卵をグロントという上位竜に届ける任務を帝国で遂行することになっている。ルトという謎多き人物からの依頼であり、帝都ルイナスでの滞在は短く、帝国の勇者である岩橋智樹との会合が控えている。主人公は、帝都の風景に対する期待と現実のギャップ、そしてこれから訪れる勇者との会合に対する楽しみと不安を感じながら、次なる転移に備える。

主人公は、グリトニア帝国の皇女リリと帝国の勇者岩橋智樹に会うために皇城を訪れる。主人公は代表として皇女に挨拶し、勇者岩橋智樹と対面する。岩橋智樹は直感で主人公が日本人であることを見抜き、偽名「ライドウ」を使用していることについて詰め寄る。その過程で、主人公の本名「深澄真」と彼が日本から来た異世界人であることが明かされる。

岩橋智樹は、自身と同じ異世界から来た人間である主人公に対し、敬語を使うことなくタメ口で話し、自分の要求を直接主人公に伝える。彼の要求は、主人公の同伴者である巴を自分に「譲る」ことであった。この突然の要求に、主人公は驚きと困惑を隠せない。岩橋智樹の態度は自己中心的であり、主人公との会話中に皇女リリさえも彼の要求に従わせる力を持っていることが示される。この一連のやり取りは、主人公にとって予想外の展開であり、岩橋智樹との関係が複雑なものであることを示している。

5

勇者岩橋智樹は主人公に対し、彼の従者である巴を自分に譲るよう要求するが、その代わりとして自分のハーレムから好きな女性を何人か選んでよいと提案する。主人公はこの提案を拒否し、巴は自分にとって代えがきかない存在であることを強調する。岩橋智樹は主人公の力を試そうとし、彼に攻撃を仕掛けるが、主人公は容易にそれを防ぎ、反撃する。主人公は岩橋智樹を制圧し、彼の傷を治癒した後、再び攻撃をしないよう警告して部屋を後にする。主人公はこの出来事を通じて、自分の立場を明確にし、今後はクズノハ商会に対する不当な要求を許さないことを決意する。

6

主人公はギネビアさんという女性騎士の案内で、グリトニア帝国の秘境「白の砂海」を訪れる。この場所は美しいが、魔物が潜む危険な地域であり、一般的には立ち入りが厳しく制限されている。しかし、リリ皇女と智樹様の配慮により、主人公は特別に訪問する機会を得る。主人公は白の砂海の美しさに感動するが、ギネビアさんからはその美しさの裏に潜む危険について警告を受ける。主人公の目的は、ルトから頼まれた上位竜グロントへの物の届けであり、この秘境を通ってグロントの住処に向かう必要があった。

白の砂海を進む主人公は、砂漠のトラップや魔物の巣窟を巧みに避けつつ、加速装置を用いて高速で移動する。砂漠のトラップを乗り越え、ついにグロントがいると思われる場所にたどり着く。そこは白い円錐のような形状をした強力な砂の渦で、主人公は魔力体を用いてその中心に入り込む。

上位竜グロントは、自身が未経験の事態に直面していると感じていた。長い生涯で初めて、あまりにも速く白の砂海を踏破してきた者が現れたからだ。その者は、グロントが設けた多くのトラップを無傷で突破し、記録的な速さで到達していた。グロントはこの異例の訪問者を試すため、強力な障壁を用意するが、その障壁も簡単に突破されてしまう。訪問者はヒューマンでありながら、桁外れの魔力を持ち、グロントの知る常識を超えた存在だった。

訪問者はグロントにルトからの預かり物を渡すために来たと語り、グロントを「叔母さん」と呼んでしまう。これにはグロントが激怒し、訪問者に対し、年上の女性への作法を教えるために、外へと促す。教訓を与えるつもりであったが、訪問者はグロントの攻撃を避けながら祠の外へと進んでいく。最終的には、グロントは訪問者に対し、自分の全力で挑むことを決意する。

ライドウの従者である巴と識は、彼が上位竜グロントに会いに行くことに対して話し合っていた。巴はグロントが戦いを好まない温厚な性格であるため、ライドウが一人で行くことに問題はないと考えていた。二人はその後、帝都ルイナスで情報収集を行う。帝国の主要な勢力は実質的に勇者智樹と皇女リリによって動かされており、巴と識は帝国や勇者についてさまざまな情報を集めた。宴会では、帝国の政治状況や勇者の行動について洞察し、その結果をもとに今後の行動を計画している。

ライドウは、上位竜グロントにランサーの卵を渡した後、帝都に戻り、帝国との用事を済ませて帰路につく準備をしている。彼は、グロントに年齢を触れて怒らせてしまったが、最終的には無力化し、謝罪した後、話をすることができた。グロントとの会話から、彼女が意外と年頃の女性のような若さを持つ竜であること、また、帝国の黎明期や砂海が人と竜の歴史の舞台であることなどを学んだ。ライドウは、リリ皇女に帝国に店を出すことを検討すると伝え、帝都からの見送りを受けた後、ロッツガルドに戻るために転移を使う。彼は今回の訪問がプラスだったと考え、帝国の動きが読めないものの、彼らに対する姿勢を決めた。次は魔王に挨拶し、魔将のロナとケリュネオンで待ち合わせる予定である。

リリ皇女はギネビアから報告を受け、ライドウが砂海で何をしたのかは明らかにならなかった。ライドウが速い速度で砂海を横断し、短時間で帝都に戻ったという。リリは、クズノハ商会とその従者たちによって帝都での計画がほぼ達成できなかったことに失望している。彼女は商会を帝国内に誘致し、その情報を得ることを望んでいたが、その目的はほとんど達成されなかった。ライドウが異世界人であることが判明し、それが唯一の成果だった。

リリは智樹の部屋を訪れ、彼がライドウに完全に圧倒されたという話を聞く。智樹は力を求め、自身の体を改造してでも強くなりたいと願っている。リリはこの機会を利用し、智樹をさらなる力の獲得へと導くことを決意する。彼女は智樹の戦争に対する狂気を促進し、彼が魔族やライドウに勝利するための力を追求するよう操る。リリは、智樹が帝国に勝利をもたらすことを心待ちにしていると言い、彼の部屋を去る。

リリは自室に戻り、智樹を理想的な勇者と考え、彼が彼女の望みを叶える人物であると信じている。彼女は自身の計画が成功することを確信し、智樹の魅了による影響を受けながらも、その力を利用して自分の目的を達成しようとする。リリは、智樹が女神に選ばれた理想的な勇者であり、彼女の狂気と計画が実現するまで笑い続ける。

主人公は、砂漠に関する夢を見た後、亜空で巴や識から帝国の人体実験、戦闘技術、ワルキューレの情報、銃の研究についての報告を受ける。特に銃の研究に関心を持ち、リリ皇女がその再現に熱心であったことを知る。リリ皇女は銃の問題点を解決できず、代わりに爆弾の研究に注力している。その後、主人公は再び砂漠についての夢を見る。夢の中で、主人公は年上の男性、おそらく智樹と呼ばれる人物と対話し、過去の出来事や魔王を殺したことについて話す。この夢は、現実とは異なる可能性のある状況を描いているが、主人公はこの夢を現実の自分とは異なるものとして捉え、後味の悪さを感じながらもそれを自身の経験とは切り離して考える。夢の中での出来事は、主人公が抱える様々な感情や潜在的な考えを反映している可能性があり、彼はそれに対する解釈を模索しながらも、再び眠りにつこうとする。

7

若様、ライドウと呼ばれる人物が三名とともにケリュネオン国境の断崖にかかる橋を渡っていくシーンから始まる。見送る一行にはヒューマンと異質な人影が含まれており、霧が立ち込める冬の朝には寒さが一層身にしみる。エヴァとエマという二人の女性が中心となって会話を交わし、エヴァはヒューマン、エマはハイランドオークと呼ばれる種族に属する。彼女たちはケリュネオンの現状と、国の運営や開発に関する課題について話し合う。その中で、冬の農作業、税率の見直し、国民の生活向上などが話題に上がる。

この国ではヒューマンと亜人が混在し、異なる種族間の協力が必要とされる状況であることが強調されている。魔物の警備、農作業の進行、必要な道具の配備など多岐にわたる課題が挙げられ、それぞれの種族からの代表者がそれについて報告し、解決策を模索する。特に、ローレル連邦からドワーフを招く案や、外部からの冒険者の協力を得る提案などが議論される。

エヴァは、かつては亡国の復活を願っていたが、その夢が現実となり、その重圧と責任に苦悩している。彼女は新しいケリュネオンの建国において、亜人や魔物と協力して国を発展させる必要があると感じているが、その過程での困難や自身の不足を痛感する。エヴァに対する周囲の期待は高く、彼女自身もその期待に応えようと奮闘しているが、その過程での苦労や挑戦が描かれている。

深い霧の中、ある女性と四つ腕を持つ巨人が魔族の精兵と共に客人を待っている。三人の客人が到着し、彼らはイオとロナと名乗る魔将たちと挨拶を交わす。客人はクズノハ商会代表のライドウとその供である澪と識である。彼らの到着を受け、イオとロナは数日かけて都までの案内をすると述べる。この出会いは、ヒューマンがほとんど足を踏み入れない領域で行われ、ライドウたちは未踏の領域へと向かうことになる。

8

ライドウとその仲間たちは、イオとロナに迎えられて魔族の領土を通過中である。旅の初日は吹雪いたが、魔物の襲撃は魔族によって撃退された。二日目は異常な速さで夜になり、極夜のような状態が続いた。三日目も夜が続き、強力な魔物の襲撃があったが、魔族の対応により撃退された。この旅では異常な現象や強力な魔物の襲撃があり、魔族の能力と対応力が試された。現在、彼らは休憩中で、魔族の都へ向かう途中にある。この経験から、ライドウたちは魔族の領域の過酷さと魔族の力を改めて認識し、魔族との関係を深める機会となった。

ある部屋での再会とその後のやり取りが描かれている。砂々波と呼ばれる上位竜グロントは、ルトと名乗る人物に対し、ランサーの卵をヒューマンに預けたことに憤る。しかし、そのヒューマン、ライドウ(真)については、彼が上位竜を食らった犯人を倒し、事件を収束させたことが語られる。ルトは、その経緯を説明するが、グロントは状況を理解できずに混乱する。一方、巴と名乗る別の上位竜(元蜃)は、ルトの従者として振舞うが、グロントに対しては、過去の関係から複雑な感情を抱いているようだ。

この物語では、ランサーの卵がどうしてヒューマンに預けられたのか、上位竜がどうして卵になったのか、そして、ライドウがどのようにして犯人を倒したのかについて詳しく語られる。グロントは、自分が経験した絶望的な戦いと、ライドウによる意外な解決策に戸惑いながらも、最終的には巴とルトに対する怒りを露わにする。

このやり取りの中で、ライドウ(真)の能力や、上位竜間の微妙な関係、さらにはヒューマンと上位竜との間の契約や力関係について、複雑な背景が浮かび上がる。結局、この一連の事件は、上位竜たちが集まり、日本酒で酒宴を開くことで一時的に収束するが、ルトはその過程でかなりの「お話」を受けることになる。

9

パレードに参加したクズノハ商会の代表、ライドウ=ミスミは、魔族の都での歓迎とそれに伴う緊張を描写している。彼は普段の商人としての生活から一変し、魔族の都で目立つ存在となり、自身の力を隠しているが故に、初めは奇異な目で見られていたものの、やがて尊敬の視線を受けるようになる。彼の従者たちも、それぞれの対応でライドウを支える。

魔族の王、ゼフとの謁見では、ライドウは魔王の温かくも圧倒的な迫力に気圧されつつも、彼との会話を通じて相互理解を深める。魔王はライドウとその従者たちを高く評価し、彼らの訪問を魔族にとっての幸運とみなし、歓迎の意を表する。その後、魔王はライドウたちを食事に誘い、さらに自らの子供たちも交えた親しみやすい場を設けることを提案する。ライドウはこの提案に快諾し、魔族の王族との交流を深めることになる。

EXTRAエピソード

ロッツガルド冒険者ギルドは、学園都市ロッツガルドに存在し、その業務の大部分は学園生のサポートにあてられている。この地域の治安が一定以上保たれているため、専業の冒険者は少なく、依頼も難易度の低いものが多い。しかし、このギルドは冒険者ギルドの総本部としての役割も持っており、全国から冒険者が呼び出されることがある。特に、特位召喚状が発行された場合は、非常事態を意味し、冒険者は迅速にロッツガルドに向かうことになる。

ある日、全国の冒険者が突如として特位召喚状を受け取り、ロッツガルドに集められた。召喚された冒険者の中には、現役のものも引退したものも含まれていた。彼らはファルスという若い男に面談され、彼からの提案を聞くことになる。ファルスからの提案は、滅びたとされていたケリュネオンという国が実はまだ存在し、魔族の支配に抗い続けているというものだった。さらに、この国を支援し、再建に協力してくれる冒険者を求めているという。

提案を受け、冒険者たちは驚き、動揺するが、ファルスは彼らにケリュネオンのために力を貸してほしいと願い出る。彼の言葉には、冒険者たちが英雄として名を成す機会であり、その人生に新たな選択肢を提供するものだった。ファルスは彼らに決断を迫り、応じるか拒否するかは彼ら次第であることを明らかにする。

雪国の環境は特殊であり、現在本格的に雪国で生活するヒューマンは少ない。特に、帝国の一部やローレルの一部地方で暮らす人々だけが、雪国特有の苦労を経験している。しかし、魔術の恩恵により、グリトニア帝国のような雪国でも生活の苦労は軽減されている。雪国への適応は非常に困難であり、生活条件は地域によって大きく異なる。

ケリュネオンにおいては、ティエリ=ロカゼを含む元帝国の冒険者たちが新たな生活を送っている。彼らは、ファルスの提案に応じ、家族と共にケリュネオンでの生活を選択し、その過酷な環境の中で全力を尽くしている。日々の生活は命の危険と重労働に満ちているが、ティエリたちはこの国での生活を通じて、かつてないほどの充実感を感じている。彼らはケリュネオンの血肉となり、明日を今日よりも良い日にすべく努力している。

中央食堂はケリュネオンでの社交の場となっており、多種多様な種族が集まり、様々な話が交わされる。クズノハ商会の助力により、この地での生活が支えられており、彼らの物流能力や戦術が住民たちの生活に大きな影響を与えている。また、ケリュネオンの再建に向けた取り組みや、新たな素材を用いたレンガのテストなど、様々なプロジェクトが進行している。

ジオナのような冒険者は、ケリュネオンの厳しい自然環境に適応し、新たな戦術を習得している。一方で、クズノハ商会との関係に疑問を持つ者もいるが、彼らの支援なしにはケリュネオンの現状はあり得なかった。ルリア=アーンスランドのような人物が、食堂を切り盛りすることで、食材の処理から調理まで、彼女たちはケリュネオンでの生活を豊かにしている。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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