小説「最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる 2巻 」感想・ネタバレ

小説「最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる 2巻 」感想・ネタバレ

どんな本?

何処ぞの国がブラックホールだがホワイトホールの実験をしたらダンジョンが発生してモンスターが溢れ出る世界になってしまった。

そんな世界になって一部の人間に特殊な能力に目覚める奴が出てきた。

そんな奴らを冒険者と呼び、国は冒険者に最低でも5年間のダンジョンを攻略する義務を課した。主人公はそんな義務に課されて4年9ヶ月の最低ランクの冒険者だった。

彼のパーティーは既に義務の期間が明けており仲間の彼に付き合ってる状況。

そんな彼の前に冒険者が通う学校の生徒がメンバーを探している処に出逢う。

そんな彼は仲間に売られた、、

読んだ本のタイトル

#最低ランクの冒険者 、勇者少女を育てる 2
~俺って数合わせのおっさんじゃなかったか?~
著者:#農民ヤズー
イラスト:#桑島黎音

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あらすじ・内容

世界最強vs底辺冒険者!! 数合わせのおっさんが世界最強の美少女と大・激・闘!!
実は伝説の冒険者・伊上浩介は、新たに勇者に任命された瑞樹の率いる女子高生チームで、教官として充実し過ぎる日々を満喫中。
ある日、過去の大規模事件で敵対した世界最強の少女・ニーナが暮らす研究所を訪ねた伊上は、何故かニーナとデートをすることに!! しかも、教え子たちにばれて何故か修羅場になって――!?
伊上を通じて出会ってしまった世界最強と最新勇者。二人が激突する最前線に最低ランクの冒険者・伊上が割って入る!!
生存特化の男が才能S級美少女を育てる最強勇者育成譚、第2弾!!

最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる 2

前巻からのあらすじ

何処ぞの国がブラックホールだがホワイトホールの実験をしたらダンジョンが発生してモンスターが溢れ出る世界になってしまった。

そんな世界になって一部の人間に特殊な能力に目覚める奴が出てきた。

そんな奴らを冒険者と呼び、国は冒険者に最低でも5年間のダンジョンを攻略する義務を課した。主人公はそんな義務に課されて4年9ヶ月の最低ランクの冒険者だった。

彼のパーティーは既に義務の期間が明けており仲間の彼に付き合ってる状況。

そんな彼の前に冒険者が通う学校の生徒がメンバーを探している処に出逢う。

そんな彼は仲間に売られた、、w

感想

最強の冒険者が唯一懐いてるのがザコと侮られる三級の冒険者、、

しかも、ガス抜きで戦闘を仕掛けるとか脳筋だよな。
最強の冒険者に攻撃されても飄々と生きて帰ってくる(本人かなり必死)。

でも彼女は歪んだ願望で造られた人間でもあったせいで情緒が不安定。
攻撃力がシャレにならないほど強いから、主人公のオッさんがエスコートしないと研究所から一歩も外に出られない。
そんな彼だから最強の冒険者はオッさんに執着する。

幼かった最強を監禁して研究して、作製していた犯罪組織が、最強がオッさんに執着してる事を利用してオッさんを拉致監禁してしまう。

そんなオッさんを拉致するために学園にテロリストが強襲して来たのだが、、

それに狼狽える一級や二級の冒険者って、、

それを途中までとはいえ、陣頭指揮する三級のオッさんってなんなんだろうか?

何級って分ける意味があるのだろうか?

まぁ、冒険者を辞めたがっているオッさんは最強の彼女が懐いてる限り絶対に辞められない。

それでも辞めて新しい仕事に就いたと思ったら、、

学園の先生になってしまったとさww

冒険者の仕事から解放して貰えないww

続くのかな?

最後までお読み頂きありがとうございます。

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その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録

プロローグ  続・教導官生活

『世界最強』と呼ばれる少女が、瑞樹と対峙していた。瑞樹は戦うか逃げるかの選択を迫られていたが、師である伊上浩介との約束を守るために逃げることを選ばなかった。
少女は白い炎を操り、その一撃が瑞樹の足を直撃し、彼女は動けなくなった。
絶望的な状況の中、彼女はまだ戦えると自らに言い聞かせていたが、心では勝てないと感じていた。
しかし、少女が最後の攻撃を放つことはなく、瑞樹の前には突然、伊上浩介が現れた。

その後のシーンでは、伊上浩介がなぜ冒険者を続けているのか自問する場面がある。
彼は本来は冒険者を辞めるはずだったが、チームメンバーの必死の言葉により辞める期限を延ばしていた。
彼らはダンジョンでの活動を終えた後、何か甘いものを食べに行くことになり、伊上は渋々ながらも同行することになる。

浩介はチームメンバーたちと甘味処に行くことになり、渋々ながらもパフェを注文する。
店内で流れるニュースについて話題が変わり、救世者軍という組織について議論が交わされる。
その後、年末の予定について話が進み、恋人の話題にも触れられるが、チームメンバーからは否定的な返答が返される。
最終的に、浩介は年末の予定に関して、特に何も予定がないことを伝え、浅田との約束をする。
浩介は若干の躊躇を感じながらも、チームメンバーたちとの交流を重視する様子を見せる。

浩介は女子高生のチームメンバーと一緒にいるが、彼が会話に深く参加することは少ない。
ある日、彼らはカフェに行き、浩介は自身のクリスマスや恋人についての話をする。
彼は現在恋人がいなく、家族とも離れて暮らしているため、基本的に一人で過ごしていると明かす。
また、国が冒険者の結婚を支援していることに触れ、冒険者としてのリスクから結婚に消極的な者も多いと述べる。
その後、安倍は恋人や結婚の話題を振るが、浩介はこれに否定的である。彼は現在の生活に満足しており、恋人を作る意思はない。
最終的に、彼は仕事の関係で学校を休むことを伝え、チームメンバーと別れる。

宮野  瑞樹

瑞樹と彼女の友人たちは、浩介が去った後、彼の年末の行事への参加をめぐる話で盛り上がる。
特に佳奈は、浩介に行事への参加を持ちかけ、了承を得られたことに内心で喜んでいる。
一方、晴華は恋愛には興味がないが、浩介を悪い相手ではないと評価している。
これには佳奈と柚子が驚くが、晴華の家が名家であること、そして覚醒者としての能力が高いことから、彼女の家族も浩介を良い相手として認める可能性があると考えている。
一方、瑞樹は会話に積極的に参加せず、心中には浩介に関する何かしらの思いがある様子だ。

浩介は教導官として学校の屋外訓練に参加し、宮野たちと模擬戦を行っている。
彼は学生たちの技術や意識に対していくつか不満を持っており、特に生き残りを重視する視点が足りないと感じている。
教導官としての自分の役割に疑問を抱きつつ、彼は模擬戦を見守りながら、戦術的なアドバイスを生徒たちに提供する。
浩介は特に浅田に強く攻撃するよう助言し、その他の生徒にも役割に応じた戦術を指示している。
彼の指導の下、生徒たちはそれぞれの役割を理解し、模擬戦を続けている。

浩介は学生たちとの模擬戦を終え、彼らが休息を取る中で、安倍が魔法の使い方について質問を持ちかける。
彼は安倍に対して魔法の基本工程と、戦闘中の簡略化について説明を行い、実演を交えて教える。
安倍を含む生徒たちは、魔法の簡略化が速度を上げるが精度を落とすことを理解し、その使い方を学ぶ。
しかし、浩介はこの技術が実戦にはそれほど役立たないことを強調し、基本的な魔法の使い方の習得がより重要であることを指摘する。
彼は自らの経験をもとに、一級や特級の生徒たちには基本に忠実な鍛錬が最も効果的であることを説く。

浩介は生徒たちと模擬戦を進行中、生徒たちの動きや戦闘技術について指導する。
彼は特に、実戦における魔法の簡略化技術とそのリスクについて説明し、生徒たちは実際にその技術を試してみる。
浩介は魔法の正確な使い方を教えながら、彼自身の経験に基づいた生存技術を伝授し、生徒たちに実戦での心構えを強調する。
最終的に、彼は生徒たちが適切な時にこれらの技術を活用することを願っている。

授業終了時、浩介は北原を呼び止めて、チームのストッパー役としての役割を依頼する。
浩介は、北原が他のメンバーと異なり、状況を冷静に判断し行動できると考えている。
北原は当初自信がなさげに反応するが、浩介は彼女の冷静さを信じて、緊急時にチームを止める役割を果たしてほしいと伝える。
北原は最終的にその責任を受け入れ、チームのために頑張ると答える。

浩介は年の瀬に学生たちから新年の初詣の計画を再確認され、その日の授業を終えて自宅に向かう。
彼はバスに乗りながら、過去の出来事や特級モンスターとの遭遇を振り返る。
家に近づくにつれ、浩介は時間の流れの速さと残酷さに思いを馳せ、過去の悲しい記憶に心を痛める。
彼は独り言を呟きながら、冒険者としての自身の道を疑問視し、今後の人生について考える。

一章『世界最強』の少女

浩介はクリスマスの日に、ある重要な施設へと向かう。
彼はその場所への訪問を非常に嫌がっているが、必要に迫られて訪れる。
施設は非常に厳重に警備されており、多くのセキュリティチェックを経て、施設のトップである佐伯浩司と合流する。
彼らは一緒に施設内を歩きながら、浩介が管理するチームや現在の状況について話を交わす。
佐伯は浩介に対して、彼が率いるチームの一員である宮野に注意するよう警告する。
これは彼女が特に価値がある「勇者」であるため、標的にされやすいからである。
浩介はこの情報を受け入れ、今後は彼女とチームの安全に更に注意を払うことを約束する。

浩介は再びニーナとの外出を終え、無事に任務を完了させた。
彼はニーナが好意を向ける存在であるが、彼女は「世界最強」と呼ばれるほどの強大な力を持つ覚醒者であり、その力には多大な懸念も存在する。
彼女は感情に基づいて行動するため、浩介は彼女との関係を慎重に管理しなければならない。
次回の外出も控えているが、その度にリスクが伴うため、浩介はその責任の重さに苦しんでいる。
彼はニーナの美貌と能力を認めつつも、彼女が持つ破壊的な側面に対して警戒を強めている。

浩介は年始に宮野たちと共に初詣に行った。彼らは参拝後、屋台で様々な食べ物を楽しんだ。
特に浅田は食べたいものが多かったが、最終的にはみんなで食べ物を分け合って食べ過ぎたことを楽しんでいた。
浩介は彼らとの時間を楽しみ、帰りには新年の挨拶を交わし、一緒にバスで帰宅した。
彼は浅田の行動や言動に苦笑いしながらも、彼女たちと過ごす時間を価値あるものと感じていた。

浩介は年始に宮野たちとの初詣を終えた翌日、家で過ごしていた。
彼は暇を持て余しており、家の大掃除を始めることにした。
掃除中に昔の写真を見つけて思い出に浸っていると、姉の葉月から電話がかかってきた。
葉月は彼女の娘である咲月が覚醒者であり、高校は冒険者学校に行くことになったが、彼女の安全を考え、浩介のもとで学ばせたいと相談してきた。
浩介は最初は驚いたが、最終的には姉の願いを受け入れることを決め、咲月が春休みに来ることを了承した。

正月休みが終わり、学校が再開されると、浩介は特に何もなかった姉からの電話を思い出しながら日常に戻る。
浩介は、宮野を含む学生たちに対し、彼らが「勇者」という称号の意味をどれくらい理解しているか問いかける。
宮野は勇者とは特別な力を持つ者であると答えるが、浩介はその称号の重みを強調し、実際の意味をさらに説明する。
彼は勇者が単独でゲートを破壊する重要性を説明し、現在世界でゲートの破壊と新たなゲートの出現が拮抗していること、そしてそれが破れるとどれほど危険な状況になるかを話す。
さらに、勇者たちがどれほど強力であるかを宮野に説明し、彼女の力の潜在的な危険性と重要性を認識させる。
そして、敵意や殺気を感じ取る訓練と違和感を感じ取る訓練の重要性を強調し、それらが彼らを生き残らせる力になることを伝える。

宮野  瑞樹

授業再開から一週間後、瑞樹たちのチームはダンジョンに潜る。
浩介はダンジョン内でたびたびちょっかいを出し、瑞樹たちは疲労が見られた。
翌日、佳奈はメンバーたちに遊びに行こうと提案するが、浩介は用事があると断る。
その後、瑞樹と佳奈は街へ出かけ、浩介と女性が一緒にいるのを目撃する。
佳奈は浩介たちの後を追うが、瑞樹はそれをためらう。
尾行中、浩介たちが街の中心から外れ、女性が突然涙を流すが、その後笑顔で頷く場面を目撃する。
その後、一行は洋菓子店へ入り、女性は佳奈たちに気づくが反応は薄い。
その場でゲートが発生し、晴華が事態を察知し、瑞樹たちは準備する。
女性は白い炎でモンスターを消し、その後黒い炎が溢れ出る。
結局、晴華は女性が「世界最強」であることをほのめかす。

新学期が始まってから一週間後、浩介は用事があるため早々に場を離れることを宮野たちに告げる。
翌日、浩介は研究所へ向かい、常連の佐伯と合流する。
二人は映画を見に行くことになり、映画館でデートを楽しむ。映画鑑賞後、浩介は街中を歩きながら、ニーナの幸せそうな様子に心を緩めてしまう。
しかし、突然の接触事故でニーナが不機嫌になり、周囲を灰に変えようとするが、浩介はそれを阻止する。

その後、浩介はニーナを脇道に連れて行き、彼女に対して力を制御することの重要性を説く。ニーナは反省し、涙を見せる。
さらに二人は洋菓子店で甘いものを買うが、その時、ゲートが発生する。
浩介は佐伯に連絡を取り、ニーナは飛行型のモンスターを白い炎で一掃し、ゲートの中に飛び込む。
最終的に、ニーナは無事に帰還し、浩介は彼女の行動に感心し、彼女の頭を撫でて褒める。
その後、二人は待ち合わせ場所に向かいながら、周囲の視線に気付く。

浩介はある日、ニーナを送り届けた後、彼の行動について研究所の職員や上層部から質問を受ける。
彼がニーナに説教したことが原因で、彼らはニーナが暴れる可能性を懸念していた。
過去にはニーナの教育係が彼女に説教して殺されたことがあるため、浩介も同様のリスクを感じつつ、行動を起こしていた。
しかし、予想に反して事態は良い方向に進み、特にお咎めなしで解放される。

翌日、浩介は学校で通常の生活に戻ろうとするが、浅田たちに捕まり尋問される。
彼らはニーナの能力について知っており、安倍はニーナが「世界最強」であることを認識していることを明らかにする。
浩介はこの状況を受け入れ、次の休みの日に彼らをニーナに会わせることを決める。
彼は彼らがニーナと年齢が近いため、少なくとも話し相手にはなれるだろうと考えている。

宮野  瑞樹

二日後、瑞樹たちは警備の厳重な研究所に訪れた。彼らを迎えた佐伯浩司は、研究所の責任者である。建物内は複雑で、佳奈はその構造に疑問を抱いたが、浩介は詳細を後回しにするよう促した。瑞樹たちは佐伯の案内で目的の部屋に到着し、佐伯は彼らに「天雷の勇者」としての瑞樹の称号について触れ、その場での説明を始めた。

佐伯によると、この施設は覚醒者やゲートに関する研究と、罪を犯した覚醒者の隔離を行っている。
彼は瑞樹たちが知るべき真実を伝え、彼らが見たのは、研究所の一角に設置された大きなガラス窓から覗く別の部屋であった。
そこには浩介と真っ白な髪を持つ少女がおり、佐伯はその少女を指して「世界最強」と説明した。

その少女はかつて裏組織の実験体とされ、特殊な力を持つアルビノとして様々な実験に利用された過去がある。
その結果、彼女は人工的な覚醒者として「世界最強」の力を持つようになり、組織を壊滅させたが、彼女自身も残された。佐伯と他の人々は彼女を人間とは思わず、「化け物」と称している。

瑞樹たちは、佐伯の冷静ながらも重い話に驚愕し、その場にいるすべてが異常な状況を受け入れるのに苦労した。
佐伯は彼女が核爆弾のような存在であり、止めることができるのは浩介だけだと説明し、彼が彼女の「舵取り」をしているために世界は彼女の存在を許していると付け加えた。
そして、佐伯は、浩介が彼女を止めることができる唯一の人物であることを示唆し、その関係性により彼女が一定の制御下に置かれている状況を説明した。

ニーナとの会話後、浩介は宮野たちが待つ部屋へ向かい、佐伯に疲労を気遣われる。
しかし、浩介は特に疲れを感じていないと返答する。
その場で宮野たちに「勇者」としての役割について説明がなされ、ニーナの取り扱いに関する秘密保持が強調された。
研究所を後にする際、佐伯は最後に警告を与える。

帰りのバス停に向かう途中、浩介は宮野たちに強くなることの重要性を語る。
彼は彼らがニーナに勝てるような強さを身につけるべきだと主張し、そのことが彼らの願いを叶える鍵であることを強調する。
しかし、宮野たちは当初は反応がない。最終的には浅田が前向きな反応を示し、他のメンバーもそれに続く。

浩介は彼らが成長し、いつかニーナに対等に立ち向かえることを願っている。
彼はニーナがただの子供であることを理解し、彼女にも友達ができることを願っている。

二章  心の内の想い

浩介は宮野たちを研究所に連れて行ったことがあるが、ニーナとの関係は良好とは言えない状態であった。
ニーナとの交流の中で、浩介が教え子である宮野たちに対して保護的な態度をとる一方で、彼らは訓練にも力を入れるようになった。
学業と訓練の両立に励む宮野たちは、期末試験の準備にも影響を受けている。

ある日、訓練後の帰り道で浩介は宮野たちと試験の話をする。
浩介自身も無意識の教育や訓練に関わっていたが、その手法は学生たちにとって厳しいものだった。
特に浅田は、学業成績が良いにもかかわらず、浩介からの予想外の反応に面食らう。

その後、浩介は宮野たちに自分が過去に付き合っていた恋人を忘れられないことを告白する。
彼の過去の恋愛が現在の心理状態に大きく影響しており、チームメンバーとの関係にも波紋を投げかける。
試験の日が近づく中で、浩介は自分の感情を整理できずにいる。

最終的に浩介は、チームメンバーとの関係を正常に保つために距離を置くことを決意し、彼らとの関係を今まで通りに戻すことを望む。
しかし、彼自身も自分の感情に苦しみ、自問自答する中で、過去の恋愛を乗り越えることの困難さを感じている。

浩介は友人である渡辺弘とその妻、小春さんと飲みに行った。
浩介が人を飲みに誘うことは珍しく、小春さんは何かあったのではないかと詮索した。
飲み会は楽しい雰囲気の中で進み、浩介の教え子たちや最近の生活について話が広がった。
特に、教え子たちが優秀であることや彼らが持つ「天雷」という称号についても言及された。
しかし、浩介は最近の問題についても少し触れ、小春さんはそれに気づき、過去の恋人との関連を思い起こさせた。

小春さんは浩介に過去の恋人、美夏とのことを引きずっていると指摘し、それが人生に悪影響を与えていると述べた。
美夏は冒険中に亡くなっており、その死に対する未解決の感情が浩介を苦しめていることが明らかにされた。
小春さんは、その悲しみに向き合い、過去を乗り越えることを勧めた。

最後に、渡辺弘が新しい職場の話を持ちかけ、冒険者組合の新部署での仕事を提案した。
これにより浩介は新たなスタートを切る機会を得ることになった。
飲み会の終わりには、過去の問題を解決し、人間関係を改善するために努力することを決心した。

宮野  瑞樹

浩介が去った後、瑞樹たちは無言の状態が続いたが、佳奈が先に口を開き、空気が変わってしまったことに謝罪する。
彼女はチームから離れ、瑞樹は佳奈を追うためにバスを利用する柚子と晴華に別れを告げる。
瑞樹は佳奈が公園にいることを感じ取り、そこへ向かった。

公園で佳奈と再会した瑞樹は、過去に浩介が恋人を失った話を持ち出し、彼の過剰な行動が恋人への思いから来ていることを推測する。
佳奈は自分がかつて放った無思慮な言葉に責任を感じ、瑞樹に対しても申し訳ない気持ちを表す。
佳奈は冒険者としての力を持つことを望んでおらず、その力が目覚めたことに後悔していた。

瑞樹もまた、自分が特級として振る舞う背後には、周囲から孤立する恐れがあると感じていた。
彼女は両親や周囲の人々からも異端視されていると感じており、その力を持たなければよかったと心底から思っていた。
しかし、佳奈の支持によって、瑞樹は自分が特級としての役割を果たしてきたことに新たな価値を見出す。

佳奈の前向きな姿勢と友情は瑞樹に勇気を与え、二人はこれからも互いを支え合うことを確認し合う。
この出来事は、彼女たちの間にある強い絆を再確認する機会となった。

翌日、瑞樹、佳奈、柚子、晴華の4人は学校に集まるが、浩介の姿はない。
前夜の会話を振り返り、4人は恥ずかしさを感じつつも、浩介をチームに残そうと決意し、即座にその計画に協力することを確認する。
試験の準備と成績維持が必要であると認識し、それに集中することにする。

その後、浩介の内面の描写が続く。
彼は覚醒者としてダンジョンに潜る彼の恋人、美夏が死亡した日を思い出す。
美夏が亡くなったとされる日から時間が経過し、浩介自身も覚醒者となるが、彼の能力は最低ランクである。
彼は生き残ることに全力を尽くし、5年間の勤めを終えた後に冒険者を辞めることを目標にする。

結局、浩介は学校に向かい、瑞樹たちと合流する。彼は内心で彼らに謝罪し、彼らも彼を受け入れる。
試験が始まり、浩介は試験の準備を整える。
それは彼らが教師チームと対峙する瞬間であり、彼らはその試験に臨む。

三章  学校襲撃

試験中に突然、不可視の攻撃が宮野に向けられる事件が発生する。
この攻撃は周囲の教師にも生徒にも気づかれず、浩介は即座に周囲に警戒を呼びかける。
彼は以前から宮野を狙う組織の存在を疑っており、その情報を基に行動を指示する。
攻撃が多方面から加わる中で、浩介は場の指揮をとり、敵の存在を確認しようとする。
その後、スマートフォンで政府の組織に連絡を取り、敵の襲撃が他の場所にも及んでいることが明らかになる。

浩介は生徒たちを安全な場所へと移動させるために即座に行動を指示し、敵に対する適切な防御を設ける。
彼は生徒たちを守るために全力を尽くし、自身の命令に従うことを他の教師たちに要求する。
戦いの中で、浩介は自身の指導力と決断力を駆使して危機を管理しようと努める。
最終的には彼の指示に従い、生徒たちは一丸となって敵の襲撃に対抗する準備を整える。

浩介は現場の安定を確保した後、他の場所に助けに行くことを検討するが、特級の力を持つ宮野がいるため、敵が本腰を入れてこない現状を認識している。
宮野自身も助けに行くことを提案するが、浩介は彼女の力が制御不足であり、味方にも害を及ぼす可能性があると指摘する。
そこに、特級である天智が介入し、彼女も助けに行くと申し出る。
浩介はやむなく彼女と共に行動することを決め、宮野には異常があればすぐに連絡するよう命じる。
また、教師たちには裏切り者がいる可能性に警戒するよう警告し、彼らが自衛するよう促す。
その後、浩介は天智ともう一人の特級、工藤と共に他の場所へ向かうことを決定する。

浩介は爆発音の発生地に到着し、完全に崩れた校舎を確認する。
彼は特級の天智と工藤と共に戦闘音を追い、戦闘に巻き込まれる。
彼らは校舎の入り口で敵と交戦中であり、天智と工藤は相手に対処していたため、浩介はその場を離れ他の場所を確認することにする。

彼が校舎に入ろうとする際、生徒たちに攻撃されるが、自分が教導官であることを証明し、生徒たちの攻撃を防ぐ。
その後、浩介は生徒たちと共に戦闘の状況を確認し、他の生徒たちの安全を確保しながら戦いを続けることを決定する。
彼は天智に一人で南側の防衛を任せ、自身は教室にいる怪我人たちの様子を見守りながら、必要な戦略を考える。

ニーナ

ニーナは最近、浩介とのデート以来、彼との関係が変わり、楽しい日々を送っていた。
ある日、ニーナは研究所の隔離室で放送により任務の開始を告げられ、不機嫌ながらも準備を整えて外出した。
彼女が外に出るのは、特級のゲートを破壊するための特別な日であった。
ニーナはヘリと飛行機を乗り継ぎ、目的地に向かい、問題のゲートを白い炎で簡単に破壊した。

ゲートを破壊後、ニーナは帰ろうとしたが、人形を介して以前彼女を育てた組織の者から声がかかる。
彼らはニーナに、自由に力を使える場所へ来るよう誘い、浩介との安全な生活を提供することを提案した。
しかし、ニーナは自分で望むものを掴みたいと考え、彼らの誘いを断った。

その時、人形を通じて浩介が組織に捕らえられたことが告げられ、ニーナは彼を救出するために怒りに駆られ行動を起こした。
組織の者は、浩介が教える学校に潜んでいた裏切者が彼を捕らえたことを明かし、ニーナはその学校へ向かう決意を固めた。
彼女はすべてを犠牲にしても浩介を守る覚悟を示し、急いで彼のもとへと向かった。

浩介は自分の部屋で目を覚ましたが、何かがおかしいと感じていた。そこへ、以前亡くなったはずの恋人美夏が現れる。
彼は当初、これが夢であると思い込もうとするが、美夏から攻撃を受けた際に現実の痛みを感じることから、状況が夢ではないことを認識する。
しかし、彼女が実際に生きていることを受け入れることができず、彼女の存在を幻として見なす。

美夏は浩介が目の前にいることに関する彼の混乱を静かに見守り、彼が自分の感情に直面するのを助ける。
最終的に、彼女は浩介に抱擁を与え、彼が自身の感情と向き合う手助けをする。この出来事を通じて、浩介は失われた恋人との再会が一時的なものであると理解し、現実に戻る準備をする。
彼は美夏との思い出と現実の間での葛藤に苦しみながらも、前に進む決意を固める。

宮野瑞樹

浩介が一年生たちの陣を離れてからしばらくすると、生徒たちには余裕が出てきていたが、戦いの激しさは変わらず続いていた。
瑞樹とその仲間たちは浩介の帰還を心待ちにしていたが、彼がまだ戻ってこない事実に不安を感じていた。
瑞樹は友人である佳奈を勇気づけ、自分たちが生き残れると信じていた。
しかし、襲撃が始まってから時間が経過し、瑞樹たちの疲労と集中力の低下が進んでいた。
その中で、安倍晴華が瑞樹たちに急を告げ、何かが間もなく彼らに迫っていることを知らせた。
晴華は遠くから迫る強大な怒りを感じ取り、それが「世界最強」であることを明かした。
生徒たちはこれを救援と勘違いしたが、実際には大きな脅威であると瑞樹は理解していた。
そして、浩介が何らかの危機に陥っていることも晴華によって示唆された。
瑞樹たちは逃げることを選ばず、現場で防御を固め、敵の攻撃に備える決意を固めた。
瑞樹は自分たちの命をかけて時間を稼ぎ、他の生徒が逃げる手助けをすることを決心し、この困難な局面に立ち向かう覚悟を示した。

四章『世界最強』対『天雷の勇者』

ニーナは瑞樹に向かって魔法を構築する様子を見せ、校舎を含む周囲を完全に破壊しようとした。
これに対し、瑞樹は多くの生徒が巻き添えになることを防ごうとニーナを止めようとしたが、ニーナは自分の行動に正当性があると強調し、必要な場所以外を更地にしようと進めた。
しかし、瑞樹はこれを阻止しようとし、二人は対峙することになる。
ニーナは瑞樹を試し、その力を認めつつも、瑞樹の介入に苛立ちを感じた。その中で、瑞樹はニーナとの会話から彼女が浩介に何かあったと察知し、ニーナと友人になりたいと提案したが、ニーナはそれを拒否する態度を示した。
最終的には、浩介が現れることで事態は一旦の落着を見せた。

浩介は緊急で魔法を破壊する技を用いて、ニーナの攻撃を防いだ。
その経験を活かし、理論に基づく魔法の手順を逆手に取り、短絡化された魔法の準備を破壊する技術を駆使する。
ニーナは力任せの魔法を用いるが、浩介はその魔法の弱点を見つけて対応する。
その際、宮野がニーナに対して立ち向かおうとし、怪我をしながらも彼をサポートする。
最終的にニーナは浩介に何度も挑むが、浩介は彼女の攻撃をうまく回避し、最後にはニーナを認める場面に至る。
ニーナは浩介に対してさらなる試練を求め、浩介は彼女の要望に応じることにする。

ニーナの挑戦を受けて浩介は戦闘に臨むが、通常の装備ではなく不十分な準備である。
回収した装備は基本的な魔法具や武器に限られ、心許ないものである。
北原からは体力と防御の魔法を受けているが、これも完全ではない。
ニーナは迅速に攻撃魔法を構築し、浩介は反撃しながら距離を取り、煙幕を使用して一時的に視界を遮る。
魔法具を利用してニーナの攻撃を撹乱するが、ニーナの反撃は継続し、浩介はニーナとの戦いで魔力を使い果たすまで耐える戦略を取る。
最終的には互いに疲労が蓄積し、浩介は自身の生存を確保しながらニーナとの闘いを続ける。

浩介は戦いの後、倒れているニーナを確認し、彼女が無事であることを見て取る。
疲労と魔力の消耗から眠っているニーナを安全な場所に移すことを決意する。
医務室にニーナを運び、その安全を確保した後、浩介はチームメンバーと再会する。
生徒たちが無事であることに安堵するものの、彼らが無謀な行動を取ったことに対して不満を表す。
浩介は教えとして、常に安全を最優先にすることを強調していたが、宮野たちは彼の行動を見て、戦い続けることを選んでいた。
ニーナが目覚めた後、彼女は浩介を「お父様」と呼び、その新しい呼称に浩介は戸惑う。
さらに、浩介はニーナに過去の誕生日の贈り物を渡し、彼女は感動して涙を流す。
しかし、その感動が魔力の暴走を引き起こし、浩介はその場を制御するために奮闘する。
事態は収束し、校舎が壊れ多くの犠牲が出たが、浩介の知人たちは無事だった。

浩介は、襲撃後の事情聴取や死亡者の処理に忙殺され、学年の終了とともに約束された脱退の日が到来する。
元々は三ヶ月の予定が半年に延びたため、チームメンバーとしては遅い別れとなる。
彼は冒険者を辞める決意を固めており、新たに政府が関与する安全な部署への転職が決定している。
その決断にチームメンバーは悲しみつつも、浩介の新しい人生には死のリスクがないという点が彼にとっては大きな魅力である。
最終的に浩介はチームを離れ、新たな道を歩み始める。

エピローグ  予想外の展開

浩介は、突如として戦術教導官として学校で働くことになり、以前のチームメンバーたちに再会する。
彼は冒険者を辞めたはずであったが、新部署が設立されるとの話に乗り、教導官の資格試験に合格して学校で教えることになった。
彼の周囲の関係が形成されていない新しい部署での仕事は、元冒険者としての待遇を受けることになる。
しかし、彼はその流れに疑問を抱いていた。
浩介は、ヒロによって新しい部署への配属が勧められ、教導官としての資格を取得し、実際には学校で教えることになるが、その経緯や真意に不満を感じている。
彼は自らの意志で冒険者を辞めたが、再びチームの一員として関わることになり、その状況に戸惑いを隠せないでいる。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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