読んだ本のタイトル
#社会的嘘の終わりと新しい自由 2030年代の日本をどう生きるか
著者:#渡瀬裕哉 氏
あらすじ・内容
日本を蝕む「社会的嘘」とは何か―
社会的嘘の終わりと新しい自由
道徳的「善」を装い、批判することがタブー視される事象の数々…。
同調圧力によって「特定の価値観」を拡めようとする動きに違和感を感じる…。
知らなかったため、失ったことに、気づかないまま来てしまったこと。
私たちが無関心だったために、侵食された精神の自由を取り戻す。
自らの頭で考え、行動することで、明日を健全に生きるための提言。
本書では
「なぜ、多くの人が懸命に働いても自分の展望が持てないのか?」
「なぜ、現代の日本で閉塞感を感じるのか?」
「その閉塞感を乗り越えて生きていくにはどうすれば良いのか?」
という難問に対し、筆者なりの回答をまとめている。
筆者が国内外で経験した現実の選挙・政策・ビジネスと国民の関係を基礎として、現在の世界の政治空間に何が起きているのかを解説する。
そのうえで世界にいかなる変化が起き始め、われわれは、どのように対応するべきであるのか、について提言を行う二段構えとなっている。
自由から逃げ出すことは、簡単で誘惑的なことだ。
自由からの逃走が常態化することを通じ、人間は自分自身の可能性や人生の意味を自ら閉ざしてしまう。そして、最終的には自由の存在すら忘れてしまう。
人々は権威主義社会の中で暮らすことに、わずかな違和感を覚えつつも、その違和感の正体すら認識できなくなっている。
現代社会では、貴方が生まれた段階で既に他者が作った人生設計が用意されている。そして、その人生設計のプロセスを経る中で、成功や失敗を繰り返し、人生を終える瞬間を迎えることになる。
貴方が人生に何ら疑問を抱かないように、さまざまな政策が用意されており、何となく決まった人生を過ごしていくことになる。
インターネットを開いてみれば、この社会の既存の枠組みの中でいかに賢く過ごしていくか、という情報が溢れ返っている。さらに、メディアも含めて、リベラルで画一的な価値観が貴方に対して押し付けられている。正しい人生のスケジュールや価値観が他者によって事前に形作られており、貴方は「自由とは何か」ということを考えることすらできなくなっている。
もし貴方が権威主義の創り出した、それらの鳥かごから抜け出し、自らの意志で生きようとするなら、自由は何気ない顔をしながら、貴方の人生の伴走役として姿を見せるだろう。自由は時に厳しいものであり、心地よいものであり、不安を煽るものであり、幸福をもたらす。自由は貴方の人生に充実感をもたらす存在である。
本書の内容がそのような自由の存在を感じられるようになる一助となれば、筆者にとっては望外の喜びである。
人々が自由を忘れてしまったとしても、自由そのものが失われてしまったわけではない。自由は常に貴方の傍らに存在しており、われわれがその存在を思い出すことを待っている。
(本書より)
感想
権威主義は人を不幸にする。
今の日本に蔓延している息苦しさの原因は”権威主義”にあるらしい。
昔からあるタイプ。
権威主義1.0
・国家権力が個人の価値観に対して、直接的に介入してくる国家統治。
- 国のトップを批判すると自身や家族の生命や財産が致命的な危機になる。
- 日本だと大日本帝国辺りから前が権威主義1.0になるのかもしれない。
- 本書での具体例は批判する論文を書いたら殺されるブータン王国。
- 宗教的な道徳感を強要して破ったら生命的な危機に陥るイラン、アフガニスタン。
権威主義2.0
- 既存の権威主義体制がより精緻な抑制を加えて社会規制を行う形に進化したもの。
- 具体例、中国。
- IT技術による国家統制(デジタル・レーニン主義)
- 民主主義体制が制度変更などを通じて徐々に権威主義体制に退化したもの。
- 具体例、ロシア。
- 新興財閥の解体と治安・政治権力の集中
- 反米ナショナリズムの利用とジャーナリズムの抑制
権威主義3.0
- 西側諸国で自由のために行われてきたリベラルな運動が暴走して、リベラルな価値観を原理主義的に押し付ける。
- ポリティカル・コレクトレスの暴走。
馴染みが無いから検索してみたら以下のが出てきた。
・ジャスティン・ビーバーのドレッドヘア。リンクを参照
SNSのプラットフォームを駆使して言論統制をしていたらしい。
トランプ元大統領のTwitterの凍結とかそうだったらしい。
日本のTwitterも摩訶不思議な事が多かった。
さらにSDGsを税金流用の方便に使ってもいるらしい。
数年前からエシカルは聞いてけど。
急にSDGsとか聞くようになったから区別が付かなかったけど。
各国のご都合のためか、、
なんか納得。
我が国の権威主義のバージョンは2と3の間の2.5らしい。
- ロシア型の民主主義から権威主義の移行だよな、、
そして、自由と言われながら選択肢を狭められてたのか。
幸福感は自己決定をして感じるのが大きいらしい。
その自己決定の選択肢を社会的に狭められていたとは、、
大学は出ていろ。
人扱いされないぞと言われていたのもソレだな。
別に何か学びたい訳でも無いのに、大学に行かないといけない。
一応、農業系の高校を出ていたから農業に関わる仕事をすぐにしたかったのに、、
大学に行ったからな。。
農業経済学とかアレは、、
学問としてはうーーん。
その後の就職は氷河期だったけど運良く会社に入れたけど、、
仕事に没入できなかった。
アレは本当にヤバかった。
そして、今の仕事も、、、
未来を全く感じない。
仕事も現在やっている会社員だけではなく、別の仕事をしてもいいわけだし?
それを禁止されている訳でもない。
まぁ、、
全く稼げてないけど。。
本当に単独で金を稼ぐのは難しいと感じている。
いきなりクビになってからこれを知るより遥かにマシだと感じてもいる。
どうすれば、自身に無理なく生活費を稼げるのかわからないけど。
会社に雇われる以外の道を知れたのはデカい。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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